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496 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/22(土) 01 09 30.83 ID akljCfd6o [9/14] 怪人「サイン、サインモラワナキャ……」ジリジリ 和「ひぃっ!? 何をブツブツ言ってるんですか!?」バタバタ \マタハラムラノドカカー/ \ゴルァァァァ! マタオマエカイナァァ!!/ \ヤッタレヤダグバー!/ 司会「お、おおっと!? 謎の怪人が観客の少女を人質に取っているぞー!?」 京太郎「(無理やり進行した!?)」ガビィーン って、こんなの打ち合わせに無かっただろ!? 一「あれってアレだよね。あの滅茶苦茶強い奴……」ウワァ 咏「ま、中身は想像付くけどねぃ」ヤレヤレ いちご「ひっ!?」ビクビク えり「まさか、いやでも……」 憧「なんかすっごく須賀君を見てるけど?」 京太郎「え?」 怪人「はぁーっ、はぁーっ♪」ジリジリ 京太郎「」ゾクゾクッ こええええよ!? なんだよアレ? 中身も化物なんじゃねーのか!? 京太郎「(それになんだろう、この既視感……)」ビクビク ※詳しくは過去スレのぼん太君を見てね! 怪人「ふひっ、ふひひひっ!」 司会「さぁ須賀さん! 怪人相手にどうするのかー!?」 京太郎「(どうするったって……)」 和「た、助けてください……」ジワッ 京太郎「!!」 和!! 俺は――!! コンマ安価↓3 00~09 すこやんED(二回目) 10~19 見捨てる 20~59 警備員を呼ぶ 60~89 戦う(敗北) 90~99 戦う(勝利) ゾロ目 すこやんドM化&調教完了 504 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/22(土) 01 21 11.53 ID akljCfd6o [10/14] 本当は俺だって和を助けたい でも―― 京太郎「(戦うか? いやでも、和に怪我させちゃうかもしれないし……)」チラッ ~~舞台袖~~ 竜華「(あかん、戦ったらダメや!)」バッテン! 煌「あ、もしもし警察ですか? あの、ステージに変態か、怪人が現れまして。不法侵入ですよ不法侵入!」 京太郎「(だよな。じゃあ――待つか)」ジィーッ 怪人「えっ――//」ドキッ 京太郎「……」ジジジジィー 怪人「(須賀君が私を見てる……♪)」モジモジ 和「」 \アノダグバオカマッポイ/ \コワレルナァ/ \ハラムラノドカヲヤッタレー!/ 京太郎「ぐぬぬぬっ!」ミョンミョン 怪人「はぅぁ……♪」キュンキュン タタタッ 警備員「警察だ!」バッ 怪人「え?」 京太郎「(警備員じゃないのか……?)」コンワク \ガチジケンナノ!?/ \ガンバリィヤダグバー!/ 警備員「不審者め、こっちに来い!」 怪人「ち、違います! わ、私はその!」アセアセ 警備員「問答無用だ!」ダダッ 怪人「はにゃぁぁぁぁぁ!?」ダダダッ ポーイッ 和「あ~れ~」 京太郎「!!」バッ! コンマ↓3 00~09 そのまま転倒 10~49 いちごが受け止める 50~89 京太郎がキャッチ 90~99 京太郎が抱きしめる&一面記事 ゾロ目 和ED 510 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/22(土) 01 31 15.58 ID akljCfd6o [11/14] 和「っ!?」フラッ ガシッ! 和「え?」 京太郎「大丈夫か、和?」 和「っ! す、須賀君っ!」ドキッ 京太郎「怪我は無いか?」オロオロ 和「は、はいっ。須賀君が助けてくれましたから……」ジワッ 京太郎「いや、俺は何も……助けてやれなくてごめんな」ウツムキ 和「いえっ! こうしてくれただけでも私は……」 京太郎「和……」 和「須賀君……」ウルウル 一「……」メラメラ いちご「……」ギリギリッ 咏「ふーん?」 えり「若いですねぇ」 憧「和……本当に須賀君のこと」ズキンッ \ゴルァァァァァ!!/ \エエカゲンニセェヤァァァ!!/ \ジョインジョイントキィ!/ 和「(周りがうるさいですが、これはチャンス!)」キラーン 京太郎「でも、本当によかったよ……」 和「あ、あの! 私、実はずっと須賀君のこと――」 会場「!?」 京太郎「だって和は俺の――」 和「好き――」 京太郎「友達だもんなっ」ニカッ 和「」ビキィッ! 会場「」 京太郎「あんまり心配させんなよ」ポンポン , '" `丶、 ㏍㌻ rzzzz-ミヽ㏍⌒ヽ . . ´ | ㏍ ノ . / / i Vk㏍㏍㏍㏍㏍ \ . ' i l i i i 」i ㏍㏍㏍k/__ . ; i i i |i -i 圦__彡㏍ . ∨〈r | l ┐ i i i i八 i | 小| i . ノ i i i i /㏍' V ハ| | |┐ | i i i |if弐ミ | { 坏弐ミト i i i/ | i| | || | i 圦|i { ハ \ { Vi i/ /l L」 二二} ㏍k ミトVツ 乂_ ツ 丁-㏍| |二二二} l i| 、 丁 ̄` . | . .{ | 八 rァ′ . | . . . `ヽ | i i\ ‘` リ | ノ | i i i i i\ _ . / | . . \ | | . i i `T爪| / | . ヽ | i i i i i i i 斗-─/ / | . | | i i i i i㌣ / / i i || 丶 | | i i i /--ミ ' i i i |L__ \| 514 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/22(土) 01 41 44.72 ID akljCfd6o [12/14] 和「」チーンッ 京太郎「ん? どうかしたか?」 和「あ、うぁっ……ぁぁ」ガタガタガタ 一「だ、大丈夫……?」 いちご「元気出すんじゃ……」 咏「同情を通り越して笑いしか出ないねぃ」 えり「こうもボッキリへし折るとは」 憧「……なんで私、喜んでるのよ」ギュッ 和「う、うぁぁ……」グスッ 京太郎「の、和!? やっぱり怪我したのか!? どこか痛いか!?」オロオロ \ザマァァァァ!/ \サスガニカワイソウ/ \コレモマタサダメカ/ 司会「えー、えらいものを見た気がしますが、まぁいいでしょう」 えり「いいんですね」 司会「それでは、これにてブレイド試写会を終了します!」 \タノシカッター!/ \ノドッチガンバー/ 司会「それでは最後に、締めの一言を須賀京太郎さんにお願いします!」 京太郎「え? あ、はい! えーっとですね!」 \ガンバッテー!/ 京太郎「これからもっともっと成長する俺達の姿、ちゃんと見てくれよな!」ニィッ / / | | | | | l l | | | | | / / | |__ | | | | | l l /| | | | |. /// | |\ |‐\八 | | | |__,l /-|‐ リ リ | | / / - 、 | x===ミx|‐-| | `ー /x===ミノ// / ∧{ / | .八 _/ { { 刈`| | l /´{ { 刈\,_| イ /ー―‐ ..__. / / | |/ \{^ヽ 乂辷ツ八 |\| /' 乂辷ソ ノ^l/ } / . . . . . . . . . . `「⌒ .. // /| l、 ー‐ \{ | / ー‐ j/ /}/ . . . . . . . . . . . . . .| . . . . . / _,/ . ..| | \ ! j/ ′/ . | . . . . . . . . . . . . . . .| . . . . . . / . . . . { |\ハ_, ノ ,___/{ . .| . . . . . . . . . . . . . . .| . . . . .∧. / . . . . . . . ′ | . .|\圦 / j/l/. . ′ . . . . . . . . . . . . . . . ./ . . .∧. /. . . . . . . . . . ′_,ノ⌒ヽ | 、 、 _ -‐' / . / . . . . . . . . . . . . . . ./ . / . . / . /\ . . . . . . r‐ ' ´ ∨\/ ̄ )  ̄ ̄ / /. ./ . . . . . . . . . . . . . . / . / . . ./ . . / . . . . . .\ . .ノ ----- 、 ∨/ / 、 / ,/ . / . . . . . . . . . . . . . . / . / . / . . . . . . . . . . . . . / ‘, ‘, ./、 \ / /. . / . . . . . . . . . . . . . . ./ . // . . . . . . . . . . / . . . . .{ ---- 、 ‘, } / . . } ̄ \ ̄ ̄ ̄/ ̄ / .{/ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . -<⌒ . . . . . ./ . . . . ./ ‘, ‘,「l /⌒^\________/}/ . . . . . . . . . . . . . . . . . /´ \ . . . . / . . . . . .{ . . ‘, 人U{ . . . . . . .| \ / .| . . . . . . . . . . . .―‐┐ / \ . . . . . . . . } -- /\ . ノ r/ / . . . . . .| . . . \ ,/ . . . | . . . . / . . . . . . . . . . . ./ \キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!/ 司会「ありがとうございましたー!!」 京太郎「よっしゃ!」グッ 一「えへへ、かっこよかったよ!」 いちご「ちゃちゃのんも感動――」 咏「言うようになったねー、あの新人がさー」グリグリ えり「あはは。流石ですね」 憧「これからもよろしくね、主人公!」ポンッ 516 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/22(土) 01 47 08.28 ID akljCfd6o [13/14] こうして、俺のアイドル復帰最初の仕事は終わった とは言っても番組はまだまだ始まったばかり これからもっともっと頑張らないとな! 京太郎「ということで竜華さん、これからもよろしくお願いします!」 竜華「当然や! 任せとき!」 頼りになる仲間とともに 俺は進む 煌「帰りますよー!」 宥「お弁当貰っちゃったね」 玄「おもちが無いのです、これは出来損ないだよぉ」 竜華「ああもう、静かにせんとー!」 ギャーギャ! ワイワイ! 京太郎「やっぱりアイドルって、最高!!」ニィッ だからやめられないんだ ~~~おまけ~~~ 警備員「」ピクピク 怪人「はぁ、はぁっ……か、勝った!!」ズゴゴゴゴッ ある意味引き返せないところまで来ているアラフォーであった カンッ! 548 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/24(月) 23 43 09.00 ID MNQrdd4vo [2/3] 数々のアイドル活動を経て、ついにステージでのイベントをも成功させた京太郎 あらたなファン層を獲得し、順調に思われたが……? ~~はやりんの必要性を語るには原稿用紙一枚じゃ足りない の巻~~ 【数日後 アクセル1】 ザワザワ はやり「……うーん」 タッタッタッ 宥「瑞原プロー!」 玄「ちょっといいですかー?」 はやり「はい、何かな?」ニッコリ 宥「京太郎君のメイクに関してなんですけど……」 玄「ふんふむ、これこれ、でいいですか?」 はやり「うんっ! いいんじゃないかな♪」 宥「じゃあ、しばらく体重制限で行きますね」 玄「全く。最近太り過ぎなのです!」プンプン! はやり「うーん。食事制限はしてるハズなんだけどねー」 宥「隠れて何か食べてるとか……」レイプメ 玄「うぅ、スタイリストとしては許せないよぉ」 美穂子「……」アセダラダラ ※太ったといっても1~2Kgです はやり「こら! 京太郎君を信じてあげなきゃ可哀想だよ?」プンプン 宥「そう、ですね。 それじゃあ失礼します」ニコッ 玄「瑞原プロのおもち……」ワキワキ 宥「玄ちゃん、行こう」 玄「うん!」 タタタッ はやり「……」 549 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/24(月) 23 56 00.21 ID MNQrdd4vo [3/3] ガヤガヤガヤ イソガシイヨネー ウン、イソガシイ タイヘンタイヘン バングミチカイカラネ、ショウガナイネ はやり「ほぇー」ポケーッ タッタッタ! 菫「瑞原プロ!」 はやり「うん? どうかしたの菫ちゃん」 菫「京太郎君の麻雀指導なんですが、この方針で大丈夫でしょうか?」 はやり「どれどれ……なるほどね。京太郎君の地力を上げる方針なんだ」ナットク 菫「ダメでしょうか?」 はやり「いいと思うよ。でも、どうして京太郎君の能力を底上げしないの?」 菫「はい。確かに今、京太郎君は五つのオカルトを持っています」 ※衣、照、淡、小蒔、咲のオカルトです 菫「ですが、それに頼りきりではいざという時に対応できません」 はやり「そうだね。相手によっては効かない場合もあるし☆」 菫「それに、今の私に教えられるのは……基礎力くらいなものですし」ウツムキ はやり「……菫ちゃん」プニッ 菫「はひゃっ!?」ビクンッ プニプニプニ はやり「どうして、そんな言い方するの?」プニプニ 菫「ひゃっ、ほっぺたを、いじらないでくらひゃい」 はやり「い~い~か~ら~!」 菫「うっ……だって、私はもう既に彼よりも弱くて」 はやり「そうかもしれない。でも、だからって菫ちゃんがいじけても仕方無いよ」 菫「……」 はやり「確かに京太郎君は才能があったし、オカルトにも恵まれてる」 菫「……はい」 はやり「でもね、誰がなんと言おうと京太郎君を指導してきたのは菫ちゃんなんだから」 菫「!!」 はやり「それは京太郎君がどれだけ強くなっても、変わらない事実なんだよ?」ナデナデ 菫「……瑞原プロ」グス はやり「地力を鍛える方針は私もそれでいいと思う! 頑張って、教えてあげてね☆」ウィンク 菫「はいっ! 頑張ります!」タタッ はやり「ふふっ、頑張ってねルーキーちゃん♪」クスクス 551 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/25(火) 00 07 15.09 ID TSuCFpdKo [1/10] ガンバルゾー! モエテルワネー アーイソガシーイソガシー はやり「ぽけぽけ~」ウトウト タッタッタ! 明華「瑞原プロ!」 はやり「はにゃっ!?」ビクッ 明華「あら、お休みでしたか?」 はやり「ううんっ、大丈夫! 何か用かな?」ニコニコ 明華「はい。京太郎君の音楽レッスンなんですが……」スッ はやり「どれどれ……うわ、凄い! こんなに考えてるんだね☆」 明華「これで初CDは順調な出来になるかと」グッ はやり「……うーん、でもこれはちょっと修正かな?」 明華「えっ? どうしてですか?」 はやり「確かにこのトレーニングを受ければ、すぐにプロレベルの歌唱力になると思う」 明華「はい。私も自信があります」 はやり「でもね、その間他のレッスンをやらないわけにはいかないんだよ?」 明華「! それは分かります……ですが他の要素は既に高いレベルなので――」 はやり「だからって疎かにしていいわけじゃない。それは、明華ちゃんも分かってるハズ」 明華「……はい」 はやり「焦らないで明華ちゃん。大丈夫、京太郎君は今でも少しずつ成長してる」 明華「勿論です! それは私が保証します!」 はやり「うん♪ だから明華ちゃんも京太郎君を信頼してあげて、きっとすぐに追い抜かれちゃうから」クスクス 明華「ええ、楽しみです」ニッコリ はやり「それじゃあ、こことここを修正して……はい! このプランでお願い☆」サッ 明華「ありがとうございます。流石は年の功……ハッ!?」バッ はやり「」 明華「……失礼します」ピューンッ! はやり「」 553 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/25(火) 00 19 13.40 ID TSuCFpdKo [2/10] ザワザワザワワー はやり「Zzzz……」スピィ タッタッタッタ 霞「あら、お疲れなのかしら」ツンツン はやり「おにゅっひゃ!?」ガバッ 霞「おはようございます。今いいですか?」 はやり「う、うんっ」ゴシゴシ 霞「京太郎君の演技の育成プランですが……」サッ はやり「どれどれ……えっ? なにこれは?」コンワク 霞「朝、昼、夜。全てを演技に費やして、最高の演技力を――」 はやり「ダメに決まってるでしょー!!」プンスコップゥーン! ~~~ 理沙「!?」ガバッ 靖子「ん? どうかしました?」 理沙「……出番」シュンッ 靖子「??」 ~~~ 霞「ダメですか?」 はやり「当たり前田のクラッカーだよ☆」 霞「(ふるっ……)」ブルブル はやり「確かに演技が大事な時期だけど、京太郎君のモチベや体力も考えてね」サッ 霞「はい、善処します」スタスタ ジャアサッソクレンシュウネ エッ? フフッ、イクワヨ ウワァァァァ!? はやり「ふわぁ……」ネムネム 556 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/25(火) 00 42 00.38 ID TSuCFpdKo [3/10] 【数時間後 アクセル1】 ガヤガヤガヤ はやり「Zzzzz……」 スタスタ 竜華「お疲れやなぁ」クスッ 煌「あらあら、こんな場所じゃ風邪をひいちゃいますね」サッ ファサッ はやり「んふ……京太郎君……ムニャ」ネムネム 久「昨日はあれだけ【私も京太郎君に教えたーい!】って騒いでたのにね」クスッ 竜華「あれは大変やったなぁ」 スタスタ 京太郎「うぅ、絞り取られたぁ……」バタッ 美穂子「お疲れ様です、若」ヨシヨシ 京太郎「ありがとうございます。って、どうかしたんですか?」 竜華「ああ、瑞原プロの事なんやけど」 京太郎「はやりさんですか?」 竜華「育成の事やらなんやらをずっとお願いしとるけど、実際にレッスン見て貰ったことないやん?」 そう言われればそうだ スキル、というのが抽象的すぎてやる機会が無かったというのもあるけど 煌「それで瑞原プロ、昨日遂に暴走してなぁ……」 久「三日前の打ち上げでお酒を飲んでどんちゃん騒ぎ」 京太郎「そ、そんなことがあったんですね……」 美穂子「若は早めに帰ったのでご存知ないかと」 京太郎「すいません。俺のせいで」 知らず知らずのうちにはやりさんにそんな不満を与えていたなんて 俺、悪いことしちまったかな はやり「Zzzz」ムニャムニャ 竜華「ううん、京太郎君が気にすることやないし」 京太郎「でも!」 竜華「それに、瑞原プロがいじけたのは……自分が教えられないことやないと思う」 京太郎「え?」 久「……力になりたかったのよ、きっと。他のみんなと同じようにね」 557 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/25(火) 00 46 30.22 ID TSuCFpdKo [4/10] 京太郎「そんな……! だってはやりさんは頑張ってくれてるじゃないですか!」 俺の育成に関して、バランスを取ってくれるはやりさん 正直この人がいなければ、今頃俺はダウンしているだろう 竜華「せや、だから京太郎君」 京太郎「はい、なんですか?」 煌「……とっておきの夢、見させてあげませんか?」ウィンク 京太郎「とってきの、夢?」 それって、一体――? はやり「むにゃむにゃ……」 竜華「それは!」 京太郎「!!」 コンマ安価↓3 00~09 一晩を明かす (強制ED) 10~49 一日付きっきりでレッスンする 50~89 一緒に食事する 90~99 一日デートする ゾロ目 はやりんEDだよっ☆ 562 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/25(火) 00 55 45.26 ID TSuCFpdKo [5/10] 【翌日 アクセル1】 はやり「うぅっ……昨日は事務所で寝ちゃうなんて」ズゥーン 京太郎君とかに寝顔見られちゃったかなぁ……? 恥ずかしいよぉ…… はやり「だ、大丈夫。はやりはまだまだイける♪」 そういうことにしておこう そうしよう☆ ガチャッ はやり「おはようございまーす☆」 京太郎「あ、はやりさん。おはようございます」ニコッ はやり「おはよう。あれ? 一人?」 どうしたのかな? 今日は朝から演技のレッスンが入ってたハズだけど? 京太郎「実は霞さんが急なぎっくりおもちで来れなくなりまして……」 はやり「え!? 大丈夫なの!?」 京太郎「はい。なので、今日ははやりさんに見てもらおうかと」 はやり「うぇっ!?」ドキッ ちょ、ちょっと待って! 私が京太郎君に!? はやり「あ、あわあわっ☆」 淡「呼ん――」 菫「お前はこっちに来い!」ガシッ シュタタタッ! はやり「あれ? 今誰か――」 京太郎「あっ、あー!!! そ、それとですね!!」アセアセ はやり「??」 京太郎「今日は宥さん、玄さん、明華さん、菫さんもぎっくりおもちでお休みです」 はやり「え、ええええ!? どういうことなの!?」 京太郎「それどころか、事務所のアイドル担当チームの全員ぎっくりおもちです」 はやり「インフルエンザみたいだね。……というか、なんか嘘っぽいなぁ?」ジロッ 京太郎「あっ、ちなみに透華さんもです」メソラシ はやり「せ、世界の終わりがくるっ!?」ビクビク 透華「ちょっと待ちなさいですわ……」ゴゴゴゴゴッ 竜華「お、落ち着くんや!」ガシッ! 566 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/25(火) 01 11 53.33 ID TSuCFpdKo [6/10] 京太郎「と、とにかく! そういうことなので!」ガシッ はやり「ひゃ、ひゃいっ!?」ドキッ ドキドキドキドキ え? 何これ? 京太郎君が近い、近いよぉ……// はやり「……//」カァァァ 京太郎「今日ははやりさんが、俺のレッスンを見て貰えますか?」 はやり「わ、私なんかで、そのっ、いいのかな?」モジモジ 京太郎「はい。勿論です」ニィッ はやり「~~~っ」ブシュゥゥゥ 京太郎「ダメ、ですか?」 はやり「う、ううんっ! ダメじゃないよっ!」アセアセ 京太郎「……」ジィーッ はやり「……」ガバッ 京太郎「はいっ!?」サッ ギュゥゥゥウゥ はやり「ふふっ……♪」スリスリ 京太郎「はやりさん……」ナデナデ はやり「んふー♪ 今日は一日、頑張ろうねっ☆」 京太郎「はいっ」ニコッ 正直、京太郎君がこうして私だけを見てくれるなんて……夢みたい これから先、こんな機会なんて存在しないかもしれない だから―― はやり「ねぇ、京太郎君」 京太郎「はい?」ニッコリ 私なりに―― はやり「んー♪」スッ チュッ ロッカー「!?」ガタガタガタッ!? 私なりに、背伸びしてもいいよね? 京太郎「え? 今の……?」ドキドキ はやり「ふふっ、今度は口――狙っちゃおっかな?」 京太郎「ええっ!?」カァァァ はやり「あははっ!」 ロッカー「「「「「「「「「「……」」」」」」」」」」」メラメラメラ! 569 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/25(火) 01 32 48.67 ID TSuCFpdKo [7/10] はやり「私は厳しいからねっ!」 京太郎「はい! 望むところです」ニカッ こうして、私と京太郎君のレッスンが始まった 久しぶりのレッスンで色々と戸惑うこともあったけど、京太郎君とのレッスンはやっぱり楽しい ~~~ はやり「はい。お疲れ様。これで今日のレッスンは終わり☆」 京太郎「よっしゃ! はやりさん、ありがとうございます!」 はやり「昔に比べて成長したね。ふふっ、音痴だったころが懐かしい……」クスクス 京太郎「や、やめてくださいよ!」カァァ 京太郎君はどんどん成長してる それを教えるメンバーも、少しずつ成長しているんだよね はやり「私も、負けてられないなぁ」クスッ 京太郎「え?」 はやり「……見ていてね京太郎君。私、頑張るから」 私に出来ることは京太郎君を指導することだけじゃない 今いるコーチを指揮すること、そして―― はやり「私自身も、次のステージへ」ゴゴゴッ 京太郎「!!」ゾワッ あの時の仕返し、楽しみにしていてね! 小鍛治プロ! ~~~ 健夜「!?」ビクッ 恒子「どうかしたんですか?」 健夜「……えと、今寒気が」 恒子「寒気?」 健夜「も、もしかして須賀君が応援してくれてるのかな?」エヘヘ 恒子「(ないわー)」 ~~~ 京太郎「それじゃあ、今日は帰りましょうか」 はやり「うんっ!」 それに――私はやっぱり気づいちゃった 京太郎「一緒に帰るの、久しぶりですね」クスクス はやり「えへへっ、手をつないじゃお♪」ギュー 京太郎「わ、わっ!?」ドキッ やっぱり私―― はやり「もう、離してやらないもんね☆」 京太郎「あわわ!?」 はやり「かわいいっ!」ホオズリ フニュグニュン 京太郎「あばばばっ!?」 この人のこと、好きなんだって カンッ 573 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/25(火) 01 45 34.52 ID TSuCFpdKo [8/10] 【お ま け】 ~~ロッカー内~~ 竜華「なぁ……隠れて様子見るんはええんやけど」ギュウギュウ 煌「はい……」ギュムギュム 久「なんで、みんなで入ってるのかしら?」ギュ^ギュー 透華「あんまりですわ……」グリグリ 美穂子「あぁ、上埜さんっ!?」ゾクゾク 菫「そもそも、これロッカーって大きさじゃないような……」コンワク 宥「あったかい……あつい、あつぅい……」ギュムギュムゥゥウ 玄「おも、おもちぃ……グヘヘ、おもちぃ」ワキワキ 明華「い、息が……」ギュウゥゥゥ 霞「ちょっと、そこはダメよ……んっ!?」ビクンッ 淡「くるしぃよー」ジタバタ 和「あ、暴れないでくださいっ!」 照「もう、ダメ――」 ガタガタガタガタガタ! バッタァァァーン!! 女子s「なにゃっ!?」ズシャァァァ!? 京太郎「あっ」 はやり「?」 …… 女子s「……」 京太郎「……」 はやり「……これ、どういうことかな?」ニコニコ ハヤリンビーム☆ ドゴォォォオオォォォォンン?! ウギャァァー!? 京太郎「やれやれ。締まらないなぁ、やっぱり」クスッ でも、この方が俺ららしいよな 京太郎「ですよね、竜華さん?」 竜華「いいから助けんかーい!!」 チュドォォォオンン! 竜華「」バタリ 京太郎「あ、死んだ」 カンッ 574 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/25(火) 01 58 53.16 ID TSuCFpdKo [9/10] 【次回予告】 それは――終わりの始まりにすぎなかった ゆみ「全く、こんな場所に呼び出して……」 桃子「見せたいものってなんすかね?」 数多のファンの中でも―― 【彼女】はひと握りの偏愛の持ち主である 智美「待たせたなーみんな」ワハハ そんな彼女の見せた―― 佳織「さ、智美……ちゃん?」 智美「京太郎君がお好き? 結構、ではますます好きになるぞー」ニヤリ 愛情の証 智美「みんなにコレを見せたくて――」 睦月「京太郎君といえば、今日ここに――」 そして―― その愛の証と、一人の大ファンと―― 京太郎「お久しぶりです」ニッコリ アイドルが交差する時 智美「……ここで、逃がす手は無い」ニヤァ ゆみ「お前、まさか!?」 智美「飼えばいいんだろー?」クスクス 世界は――光を失う 【次回 究極の愛は痛みだって、どっかの誰かが言っていた の巻】 智美「餌は美味しいかー? キョウタロー」ナデナデ ??「……わぅっ!」モグモグ ※ このスレはほのぼのです 588 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/27(木) 22 31 27.78 ID ofPzq5meo [2/12] それは……京太郎が帰国して数日が経った日の事であった 世間では京太郎のアイドル復活に歓喜し、こぞって報道を行っている そんな狂喜乱舞するファンの中でも、さらに人一倍喜びを噛み締めるファンがいた そう、その人物こそ―― \ | ハリ .| ∨ / \ | 丿 弋 ̄ ̄マ フ .| \ \  ̄ ̄\ \.........メ / / \ \ | \ / / ハ | 丶、 _, イ´ / \ / ̄\ ´ ´| ノ  ̄  ̄  ̄ ..../ 丶、、、 /| リ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛゛゛゛゛ \ |" ヾ\ / ゙゙\ \ / 〉 |\/ ヽ \ /\ /∨ \ <<究極の愛は痛みだって、どっかの誰かが言っていた の巻>> 【長野 某所】 ゆみ「お、早いな」スタスタ 桃子「お疲れっす!」 ここは鶴賀学園から少し離れた場所にある広場 俗に言う空き地のようなものだが、人はいない 廃材や、捨てられた車などが放棄されているからである ゆみ「……ん?」 睦月「あっ、お待たせしました!」トタタッ 佳織「ごめんなさいっ!」 桃子「いえいえ、私達も今来たとこっすから」 地元の子供ですら、親に言われて近づかないような空き地 ここに彼女達が集まっているのには理由がある ゆみ「しかし遅いな蒲原の奴」ハァ 佳織「え? まだ来てない……?」キョトン ゆみ「全く、こんな場所に呼び出して……」 桃子「見せたいものってなんすかね?」 そう、ともに戦った戦友の呼び出し それが彼女達が集った理由なのだ 589 名前:車の違いは気にしない ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/27(木) 22 44 15.49 ID ofPzq5meo [3/12] だが、当の呼び出した本人が来ない 睦月「何か急用とかじゃ?」 ゆみ「いや、それならメールの一通ぐらい……」 普段の彼女なら、それくらいはする それなら一体――? プップー!! 桃子「!?」ビクッ ゆみ「クラクション? 蒲原か!」 クラクションを響かせながら車が空き地へと侵入してきた その窓からは彼女たちのよく知る友人、蒲原智美が顔を出している 智美「待たせたなーみんな」ワハハ 佳織「さ、智美……ちゃん?」 紛れもなく、自分たちの知る蒲原智美 乗っている車も苦い記憶とともに刻まれたものと同じタイプのものだ だが――決定的に違う部分がある ________________________ / ─────── / ,───ヽ_,...---、_,.、.-─---ヽ ,/∧ ∧ ワハハ //| ./ / / ヽー-、 .ヽヽ ,/<(゚∀゚ )> //| /. , ! iハ!/メ、.i | \ .ヽ| _∠__( _) __ //_|ニ)___ イ { ヽN 'i !/!人iヽi.___|_| /.__,、,-z . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_ / | _1 i( _ 丶 \ __| //.〃 〉 ス __ / ノ/ ̄ ̄| ̄ . / `Yリヽ '、_)'´!`ー` .\_| / // ノ ((从从ル.=//_ /________| / .. | ,. _/ __________| | ̄ ."ヾ(l ゚ -゚ノ".]┘ ̄ ̄ /;;;;;;;ヽ | ̄/. 、 ト、ィ' . ̄/;;;;;;ヽ ノ |二|└────┘ |二)__|_| (∴) |__|_____|_____| (∴) |____ノ  ̄ ̄ゞゝ;;;;ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゞ_ゝ _ノ ゞ;;;;;;ノ ゞゝ _ノ ゆみ「」 桃子「」 睦月「」 佳織「……」キュンッ ごらんの有様である 592 名前:車の違いは気にしない ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/27(木) 22 53 51.97 ID ofPzq5meo [4/12] 痛い車 略して痛車 名前は知っている、あのアニメのキャラとかを貼り付けてるアレでしょ? それが加治木ゆみ達の認識であった ゆみ「(だが、これはなんだ?)」 桃子「」ブルブルブル 睦月「」シーン 全くもって理解不能 高架橋に落書きをする不良と同レベルにしか思えない それが加治木ゆみ達の見解となった 佳織「……(触りたい)」ドキドキ まぁ、約一名を除いてであるが バタンッ 智美「遅くなってごめんなー」ペコペコ ゆみ「か、蒲原……お、お前?」 智美「ん? これに気づいちゃったか?」ワハハハ 気づくも何も、気づかない方が無理なレベルである 桃子「な、なんすか、これ?」ワナワナ 智美「須賀京太郎君だけど?」 桃子「いえ、そういうことじゃなく」 智美「京太郎君はアイドル。一時遅れを取ったが、今や巻き返しの時だからなー」ワハハ _,. ...,,_ ,. ' ´ ` 丶. , ´ , , ヽ , ' / / / , 、丶 / / 〃 / / 〃 / ヽ、 ヽ、\ ,' 〃 ,イl 〃 / // l / 丶 . i ヾ 、 i !i /〃 | !ム l-!-|l | l ,ィl、ヽヽ ! |l / /ハ [」!,,,」__ヽ! l-l、/ lハ ! | i ヾ|!〃__7'´ r' ;,i「ヽ , = 「 /l ! // `、 l/ /! ヽ_ ヾ;;;ツ __ ' r';i!Yノイ|y' ヽ! 〃! ` ‐-- '´ ヽヾ' ト、 !lハヽ. ト !| lj /// ' ` 7'i´ リ l i l ヾヽ、 _,.. _ / ! 〃l// ヽ、.ト、 !` 、 ´ , ´ 〃 //´________,ィ'^| 、/l `r - ' ´ |l リ l ヽ X ハ、 !| { l ノヽ > / `rー-- 、 〃 l l ヽ∧_∧! l ぐ 丿 ヽ、 /ヽ! ∨ヽ/ 〉´ 佳織「うわぁ、うわぁ……♪」サワサワ 智美「おっ、佳織は興味あるのかー?」ワクワク 佳織「えっ!? えとっ、その……この人、知ってるから……//」カァッ 智美「京太郎君がお好き? 結構、ではますます好きになるぞー」ニヤリ 佳織「そ、そそそういうわけじゃないよ!」アセアセ 593 名前:車の違いは気にしない ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/27(木) 23 02 06.76 ID ofPzq5meo [5/12] 智美「遠慮することは無い無い」ワハハ ゆみ「待て、落ち着くんだ。少し頭の整理をさせてくれ」 智美「それじゃあこの携帯テレビで」ドンッ テレビくん「オッスオネガイシマース」 ゆみ「聞け!」 智美「ソルサキの名シーンを……」ピッ ザザーッ テレビくん「(京太郎ドアップ)」デデーン 桃子「あ、イケメン」 ゆみ「相変わらずいい男だな」 睦月「流石ですよね」 佳織「あわわっ!?」 ~~~三十分経過~~ 智美「ということで、京太郎君の良さはわかってもらえたと思うぞー」ワハハ ゆみ「」ゲンナリ 桃子「あの、もしかして私たちをここに呼んだ理由って……?」 智美「うん」ニッコリ / 丶 / / \ / / / / ヽ / / / / / ヽ , / // /!`メ、| /! , | |. | ', ′ __.. 彡 | | | |/_|メ、| { ,' / | /|. | ', l >─ |ハ lx仡斥㍉|ハ /}/_斗イ | / | l \ / |. {{ { // } ' , / 仡斥㍉,|/| | 八. \ / \| V //ノ ` { // } }} / / \ \ /; /! `¨´ V //ノ / /|/ ヽ > {∧ | l __ `¨´ 厶イ ! \ ヽ |小、 l  ̄ 7 / | / {八\ \___ / /! }ノ , '′ _/ \丶. __ .. 、<_ _从/-‐ '′ ___.. イ ', \_ _jヘ、 x< | ', /⌒V ヽ._ / ヽ | , /ヽ ハ \  ̄`ヽ ', | ∧ / 〉‐{ ,\ 〉 ', | ', └--/ ‘、 / } i ヽ/ ', 智美「みんなにコレを見せたくて」 ゆみ「」チーン 桃子「うわーお」 佳織「(やっぱりカッコイイ……ストームファンやめようかな)」ウーン 睦月「あ、そうだ」ポンッ 智美「ん? むっきーどうかしたのか?」 594 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/27(木) 23 06 40.01 ID ofPzq5meo [6/12] 睦月「いえ。京太郎君で思い出したんですが」 智美「何を?」 睦月「今日、私の家に来るんですよ」 智美「ふーん」 睦月「ビデオ見たせいで約束の時間まであと十分くらいしかないです」 智美「へぇ……」 睦月「……はい」 智美「……」 睦月「……」 智美「えっ?」 睦月「はい?」 智美「誰が来るって?」 睦月「須賀京太郎君が」 智美「どこに?」 睦月「私の家に」 智美「」 ,......-‐‐-...、 __ / 丿 . . . . . . . . .ヽヽ ,、 ,、 / /{ ; . ヽ, | | ././ / ;'' ljへ、 ヽ; l l | | /./ / /‐-、 r‐‐`‐ヽ j l ,ィ.l`iィ i ,' /.弋フ` 弋フ l;-、 ノ l l_f} ヽ .l ;'/ l , '´/' l | { l. ;/ ! _ __ ィ-/ | l_,ヽゝ | ,..--..ヽ_ , .ィ !/ ,ィ'ク´く | .| ハ ヾ / /`Tヽ,-‐ / .j _ / j | .| イ 、 l / !イ 、/ / / ノ l | i'´ =- _ _l .´ レ l ./ _/ レ //¨ | |__,ィ='´ ./ ヽ . | レ . _ _ / / l .! ヽ ヽ - _ .l ヽ!// Y | ヽ、 _ ヾ 、r'´ .! / } | .ス ノ '、 | j' '、___,. ィ'=-''´¨ } . . .d / } . .l イ / . .| / ! / | ノ . l 智美「ほ、ほわぁぁぁぁぁぁ!?」ガタガタガタ 桃子「え? えっ!?」 ゆみ「ど、どういうことだ!?」 佳織「」 睦月「あれ? 言ってませんでした?」 600 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/27(木) 23 15 14.47 ID ofPzq5meo [7/12] 【二日ほど前 ブレイド収録スタジオ】 ハイ、オッケーデ-ス スコシキュウケイシマース 一「ふわぁ、疲れたよー」パタパタ チラッ 京太郎「ぶはっ!?」 一「あれ? どうかしたの?」キョトン 京太郎「い、いえ……(服をパタパタさせると俺には丸見えなんですが……)」ハナジダラダラ 一「??」 咏「こら、何をやってるのかねぃこの痴女は!」ペチンコ 一「あいたぁー!? ウタちゃん何すんのさ!」 咏「役では年下でも、現実じゃ敬えよー」グリグリ 一「あにゃにゃっ!?」イタタタ いちご「(い、今がチャンスじゃ!)」タタタッ 憧「辛味噌」スッ いちご「あっ!」ピタッ ソレタベテモイイカナ? イイワヨー 京太郎「あはは。みんな元気ですね」クスクス ガチャッ 京太郎「ん?」 睦月「あ、あのー?」 京太郎「あれ、貴方は確か――」 睦月「うわっ!? 京太郎君だ!」ビクッ 京太郎「確か鶴賀の……?」 睦月「(うわやばっ……近くで見ると本当に……!!)」 京太郎(容姿S)「?」キラキラキラキラ 睦月「あ、えっと、その……//」ドキドキドキッ 601 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/27(木) 23 23 47.96 ID ofPzq5meo [8/12] ~~そんなこんなで~~~ 監督「ということで、彼女が最後の追加ライダーだって。それ一番言われてるから」 京太郎「はえー。そうだったんですね」 睦月「まさか東京旅行中にスカウトされるとは……」テレテレ 憧「あれって結構びっくりしますよねー」 咏「最強のライダーねぇ」ウーム いちご「なんだか嫌な予感がするんじゃが……」 一「あー、なんだかコーラフロート飲みたいなぁ」 監督「ふろー……と?」ピクッ 京太郎「じゃあ俺はパフェ食いたいっす。キングサイズの!」 監督「キング……?」 いちご「ちゃ、ちゃのんもストロベリーパフェを!」ビンジョウ 憧「八王子にいい店あるらしいわよ?」 咏「じゃあ、みんなで行くかねー」 えり「うぅ、甘いモノは……」オナカサスサス 監督「はち、王子……ジャック?」 一「うぅ、ボクだって連れてってよね!」 咏「お前はフロートで我慢しろってのー」ウリャウリャ 監督「キング、ジャック……一人だけフロート。これはいいかもしれない」ウゥム 睦月「???」 京太郎「それより、津山さん。ちょっといいですか?」 睦月「え? はい」 京太郎「実は、お聞きしたいことがあるんですけど」 睦月「なんですか?」 京太郎「犬――好きですか?」 睦月「……へっ?」 ~~~~~ 睦月「ということでして」 一同「」 603 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/27(木) 23 34 13.51 ID ofPzq5meo [9/12] 睦月「何か変なことありました?」 ゆみ「い、いや色々とおかしい。だが、お前が仮面ライダーに出ることは百歩置いておこう」グギギギ 桃子「そうっすね。そこに突っ込みいれるとキリが無いっすから」トオイメ 智美「そ、それでなんで京太郎君が!?」クワッ 睦月「実は子犬の飼い主をさがしているらしくて」 佳織「子犬?」 睦月「それで、一度見て欲しいってなって……それで」 智美「」 ゆみ「なるほど。しかしまたどうして?」 睦月「捨て犬を見逃せなかったらしいですよ」 桃子「へぇ、いいとこあるっすね」 智美「やっぱり須賀君はアイドルの鑑じゃないか!」カンキ 睦月「とまぁこういう経緯でして」 智美「いや。それなら急いでむっきーの家に行こう、そうしよう」ワハハ ゆみ「正気か!?」 智美「須賀君に会うためならなんでもするぞー」ワハハ 桃子「ん?」 佳織「今――」 睦月「なんでも……」 スタスタ ?「あ、いたいた!」 一同「え?」 ?「よかった。自宅の方に行ったら、ここに向かったって聞いて捜してたんですよ!」 智美「こ、この声は――?」ドクンッ ゆみ「まさか、そんな!?」 桃子「す、須賀……」 _ , 、 /ィ--∨ .- 、 __/ , , } l \ ` ー-, | /{ { l | | . /_/ | / 从 ,-}/、 |l | / 从 -rォⅥ /rォ- }イ { _` ̄´ { {rI ゞ ,}' ゞ } }∧ Y {{ |Y } 从∧ _ 八{ 「l | || | | | Ⅵ 、 ` ー` イ / ' { ー '' ' | /^〉 「//}` ー ´r'-、 | ' ノ_,」// | |/()| . /´ //////∧_ r '///>- 、 ∧ _人 イ///////∧-}//////////> 、 {//\___「///////// ∨////////////∧ |////()/}//////////{/////====/// //| 京太郎「お久しぶりです」ニッコリ 睦月「久しぶりだね」ニッコリ 智美「アプシェリッヒリッタァァァァァ!?」ドヒュゥゥゥン!! 607 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/27(木) 23 45 59.49 ID ofPzq5meo [10/12] 京太郎「ん? うわっ! 鶴賀のメンバー勢ぞろいじゃないですか!」 ゆみ「あ、ああ。久しぶりだな須賀君」 京太郎(容姿S)「加治木さん! お久しぶりです」ニコッ ギュルルルルルル!! ゆみ「」ドゴォォォォン! 桃子「せ、せんぱぁぁぁい!?」 佳織「は、はわわっ!?」ガタガタ 京太郎「だ、大丈夫ですか?」サッ ギュッ ゆみ「うぼぁ!?」ガクガク 桃子「おいゴルァァァ!? 何気安く触ってんすかぁぁぁ!?」ガシッ 京太郎(容姿S)「あっ……すみません」シュンッ 桃子「(え、何こいつ超可愛いっす……)」ドキッ ゆみ「わ、私は大丈夫だ。少し、気が動転しただけだ」 京太郎「そうなんですか?」 智美「あ、あの、あの! きょ、京太郎君!」ドキドキ 京太郎「あ、蒲原さん! クリスマス以来ですね!」ニッコリ 智美「んひっ♪」プシッ 京太郎「? どうかしました?」 智美「そ、そうだなー……」スッ ギュッ 京太郎「また会えて嬉しいです」ニギニギ 智美「」ジュワァーン 京太郎「(なんかすっげぇ手が湿ってる――)」ウーム 睦月「(今のうちに痛車にブルーシート被せてあげよう)」ガサガサ 佳織「優しいね……」 睦月「まぁ、京太郎君なら喜びそうだけど」 京太郎「……?」 コンマ安価↓3 00~09 ゆみちん暴走モード 10~49 普通に会話 50~89 痛車に気づく 90~99 ほのぼのストーカー誕生(桃子) ゾロ目 智美ED 621 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/27(木) 23 57 01.56 ID ofPzq5meo [12/12] 智美「(もう一生洗わないぞー)」スンスンッ ゆみ「」ビクビク 桃子「アリエナイッス、ワタシガオトコニセンパイイガイノオトコニ……」ブツブツブツブツブツ 佳織「うわぁ……」 京太郎「さて。じゃあ挨拶も済みましたし、本題に入りましょうか」 睦月「そういえば子犬はどこに?」 京太郎「そうだ。おいで、ホロ!」パンパン タタタタッ ホロ「わうっ」ハッハッ 睦月「おー、可愛いー」ナデナデ ホロ「がぶっ」 睦月「わー、痛いー」グリグリ 京太郎「すみません。こいつ、思いのほか凶暴で」 睦月「うーん。私は嫌われてるかな」 ホロ「ぐるるるる」 京太郎「どうどう。困ったな、他に頼れる人もいなくて……」 睦月「そうなると――」 智美「!」ピキィーン! ビシィッ!! 京太郎「?」 睦月「え?」 智美「その犬……私が飼う」バァーン! 京太郎&むっきー「「ウェッ!?」」 智美「それなら問題ないハズだぞー」ワハハ 京太郎「そうですけど、いいんですか?」 智美「問題ない、問題無い」ワハハ 睦月「ちょ、ちょっと!」コソコソ 智美「んー?」 睦月「本気なんですか?」ヒソヒソ 智美「折角のチャンスだしなぁ……」ニコニコ 睦月「で、でも!」 智美「……ここで、逃がす手は無い」ニヤァ 睦月「!?」ゾワッ 京太郎「??」 選択安価 ↓2 1 ほのぼのえんど 2 かんっきんっ えんど 624 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/28(金) 00 05 39.89 ID 4tt9OnB+o [1/10] 京太郎「でもホロが懐くかどうか……」 ホロ「わぅっ!」タタタッ 智美「……」ジィーッ ホロ「……」ジィーッ ※ ここからは脳内言語でお楽しみください ホロ「お姉ちゃんもきょうたろーをいじめる?」 智美「私は何があっても京太郎君を裏切らないぞー」 ホロ「ほんとぉ?」 智美「勿論、例えロケットで宇宙に飛ばされて体がバラバラにされても愛し続けるからなー」ワハハ ホロ「……なら、大丈夫」タタッ 京太郎「!?」 ホロ「きゅぅーん」スリスリ 智美「可愛い奴だぞー」ワハハ 京太郎「ほっ」 睦月「(なんか複雑な心境――)」ズゥーン 京太郎「じゃあ蒲原さん。お願いしますね」 智美「ああ。責任をもって育てる」ナデナデ ホロ「わうっ!」 京太郎「俺も、仕事の無い日に様子を見に来たりしますから」ニコッ 智美「あ、そっかー(ダメだ……まだ、まだ笑うな)」 京太郎「ダメですか?」 智美「勿論いいぞー(こらえるんだ……しかし……)」ワハハ 京太郎「ありがとうございます」 睦月「笑ってるやん」 ゆみ「ああ、笑ってるな」 佳織「智美ちゃん……」ショボォーン 桃子「ブツブツブツブツブツブツブツ」 こうして、蒲原智美の謀略は成功した とは言っても、この時の彼女は知る由も無かった この子犬を拾ったのは京太郎と―― もう一人いること 痛車「」ポツーン そして、数ヶ月が過ぎた―― 625 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/28(金) 00 14 20.61 ID 4tt9OnB+o [2/10] 【数ヶ月後 蒲原邸】 ホロを引き取ってから数ヶ月 そのわずかな期間は智美にとって、まさに至福の時間であった 完全復活した京太郎は仕事に出まくり、人気も絶頂 そしてわずかな休日の間を縫っては自分に……ホロに会いに来てくれる 須賀京太郎を応援するファンとして、これ以上に無い幸せであった だがしかし、一つだけ盲点があるとすれば それは―― 智美「まさか、まさか――」 ホロ「わぅ~♪」 和「あはは、くすぐったいですよ」 京太郎「こら、ホロ! うらやまけしからん奴め!」 イチャイチャ~ン 智美「おのれおのれおのれ……」グギギギギッ そう、もう一人の拾い主である原村和 彼女もまた、京太郎と一緒にホロに会いに来るのだ 京太郎「ふぅ……ごめんな。何度も押しかけて」 智美「ううん。気にしてないぞー」ワハハ 京太郎「和も喜んでるし、本当に智美には世話になってる」 智美「……うん」 この数ヶ月で、智美は薄々勘付いていた 京太郎は原村和に好意を寄せている それは――原村和が京太郎に寄せる想いと同じように 智美「……」 しかし、だからと言って智美には何もできない 今更ホロを返すなんて非常識だし、かといって正面切って問いかける程の勇気も無い ただ、現状を続けるだけ 自分の家が京太郎と和の逢瀬に使われている その光景をただ目に焼き付けて、悔しがって 苦しんで、涙をのむ他ないのだ それだけで、自分は幸せなのだから―― 京太郎「おい和! たまには交代だ!」スクッ 和「あ、はい! じゃあ私も少し休みますね」タタタッ 智美「あっ」 今もこうして、自分の横から去っていく彼を呼び止められない 自分は一体―― 彼にとってなんなのであろうか? 626 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/28(金) 00 24 44.68 ID 4tt9OnB+o [3/10] 和「ふぅ……。すみません、毎度お邪魔して」 智美「……わ、わはは」 和「蒲原……さん?」 智美「それ、さっき京太郎君からも聞いたぞー」ウツムキ 和「え?」 智美「通じあって……るんだなーって」ズキン 和「……」 ジワっと涙が溢れそうになる それを必死に抑えようとするが、もはや自分の意思ではどうにもならない あの人の前では笑顔で有り続けようと思っていた なのに――どうしても涙が止まらない 自分はこんなにも弱かったのか 智美はただ、情けなさを感じるばかりだった 和「……はぁ、蒲原さん。アナタ、何も見えてないんですね」 智美「え?」 涙をこする智美に、和は憮然と言い放つ その声色には少しばかり嫉妬のようなものが感じ取れた 和「彼が――須賀君が年上にタメ口なのは、アナタだけです」 智美「は?」 一体それがなんの関係が? そう返そうとする間もなく、和はすかさず続ける 和「ほぼ休みの無いスケジュールをやりくりして、どうにか週に一度はここに来ようとする」 智美「え? それって――」 和「……最近の口癖は――」 ~~~~ 京太郎「よし、これで智美がまた喜んでくれるかな……?」ヘヘッ ~~~~ 和「――だそうですよ」ジトッ 智美「……え?」 意味が分からない 今日はエイプリルフールではないし、目の前の少女がこんな嘘を吐くとも思えない じゃあ、どういうこと? 今のは…… 智美「本当、なのかー……?」 和「……どうして私が、敵に塩を……」ボソッ そう言って、和は立ち上がる 智美の質問には意地でも答えないという意思表示なのだろう 628 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/28(金) 00 36 08.25 ID 4tt9OnB+o [4/10] 和「それと……リタイアするのは勝手ですけど、一つだけ言います」バッ 智美「えっ?」ドキッ 和「最後は、私が勝ちます」 智美「……原村和」ギュッ ああ、そうだった 目の前のこの少女は―― これまで何度彼に相手にされなくても どれだけ想いをへし折られても、諦めずにただ前へ進んできた 和「だから、少しは抵抗してくださいね」 それゆえの自信 自分が負けるハズが無いという――想いの強さ なのに自分はどうだ? 昔からこの少女を妬むばかりで、何もしようしなかった 無いものねだりで、自分の価値を下げていたのだ 和「じゃあ……」 智美「待って欲しいなー」 和「……」ピタッ 智美「お陰で目が覚めたぞ」ニカッ 蒲原智美は笑う そこには一片の迷いも無い あるのは決意 絶対に自分の想いを叶えるんだという、覚悟 智美「京太郎君は、私のモノにする」 和「奇遇ですね。私も同じ気持ちです」 だからもう諦めない 涙なんて必要無い だって、彼は―― 京太郎「おーい、二人共! こっち来いよ!」ニカッ 智美「ワハハー! 今行くぞー!」ダッ ⌒ヽ ___ __} ^∠⌒` . ´ ` . / \ / ./ \ / / / \ \. / / / / { / | . | . / / / . / /-- | { | l ∧ . / . .| . i /l/ __八 八l/ ' . .| . / | . | .|_ァ'^~苧ト\ /l/^苧ト、_| | .. \ |八 `{ __)刈 \ / __)刈 リ / .. \ . . .| 乂__ソ 乂_,ソ 厶イ 〉 \ . | , | / \| . _____ . | . / 八 人 ∨ ノ 人 八/ \个 . ー‐ . 个 / |八 i - i /l 八/ _\ノ |/ ノ'_ __ -‐/´⌒く____ '⌒` 、‐- __ / | i i i i |\ / ` 、 / | i i i i | ------- \ 京太郎「……ああ、いい表情だ」クスッ 彼女の、素敵な笑顔に恋しているのだから ED4 ~~それはまるで太陽のような~~ 640 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/28(金) 00 54 21.10 ID 4tt9OnB+o [6/10] 京太郎「本当に助かりました」ニコニコ 智美「ワハハ。私もちょうど犬が欲しかったんだぞー(大嘘)」 京太郎「でもよかった。これで和も喜びますよ」 智美「そっか。それはよかっ――」 京太郎「?」 智美「え? 今なんて……?」 京太郎「あ、そういえば言ってませんでしたね。実は――」 カクカウシカジカ 京太郎「ということでして。だから和と一緒に様子見に来ますね」ニコニコ 智美「トラウリヒドラッヒェェェェェェェンッ!!?」バヒュゥウゥゥン!? 京太郎「??」 ゆみ「蒲原――策士策に溺れたな」 睦月「まぁ、半分は目的達成できましたし」 佳織「(京太郎君を写メっておこう……)」パシャッピロリ~ン♪ 桃子「……」ポーッ 京太郎「ん? どうかしたか?」 . . ∠´  ̄  ̄ ` . __ . ´ ` \ ` . / . /⌒ \ / . / \ ヽ . ' . / ヽ / . . ' . / . / ./ /. . ⌒l i Y. / . / . / . // // // / | i i . . '. / . / . //__.// //. / / | l | . /. / | . ! ! .ィ´/. //` //. / / | | | i /. / ル从! / ≠ く/. //! !´/ ̄ `ヽ j ! | i /. / . /レイ「云K . ! ! i リ ≧≠く Yノ ! | /. / . / | |{ t..j| )从ルハィ云.kル' |l } !. /. / . / /| `ー ' |{t .j'ソ リ . / .' /. / . / / ∧ j/j/j ! . ー ' / . / . / .'. /. / . / / / /\ 、 /j/j/j ./ . / . / / } . / . / / / / _}\  ̄ . イ/ . / . / / レ入 . / / / 「 ⌒\. \ __ . < ル'/ . / / . / , ' ) . / / / ノ \ ___r ─‐ / . / / .、. / / __ へル'>-- -──<⌒ | .イ . / / \/ ノ「 /´  ̄- \ } \ .j / リ . /.イ /⌒ \ 〈 ! 〈  ̄\し' ∨ / ⌒_j_ / / i }\\ \ _ ___ ノヘ ノ /ノ´ ̄ `Y / ! | \ ≧ .__ __ノ __ _ ___/ ノ´ ̄ 〉ト、 | .ノ ≧=≠ } > ´ / し'´ ̄ _ ノ / jハ !/ \ __ x>´ /\ 〈 「 ̄ / _./_/ i!\.ハ! \ / /⌒\_ ./\ \入ノ / /「 ∧ i i! ./ / \ \ // / / 入 _____/ ∧ | || / / | \ .// / ∧ \ / l| | 桃子「……」ニコッ 京太郎「うっ……(可愛い、けどなんか怖い)」ドキドキ 智美「痛い……苦しい、助けて……京太郎君……」ウグググ ホロ「わぅっ!」ペロペロ こうして、ホロの飼い主が決まった! やったね智美ちゃん、家族が増えるよ!! 644 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/28(金) 01 03 50.02 ID 4tt9OnB+o [7/10] 【そんなこんなで時が過ぎ】 カァーッ カァーッ! アホー! 京太郎「じゃあ津山さん。登場、お待ちしますね」 睦月「うん。またね」ブンブン ゆみ「まぁ、その……なんだ。とにかく頑張ってくれ」 佳織「お、応援する……から」 智美「わ、ワハハ……」ピクピク 京太郎「皆さんもお元気で」ニコニコ ホロ「わぅっ!」 ホロの飼い主も決まり、一安心で帰路に着こうとする京太郎 だが、彼は気づいていなかった いつの間にか鶴賀のメンバーが一人減っていること そして、自分が乗る新幹線の後部座席―― そこに…… 【新幹線内】 京太郎「ふんふ~ん♪」ドサッ トコトコトコ ストンッ __ _ . .. /. .ヽ .ヽ /. .∨ . /. ヽ .∨ . i ヽ |ヽ 、 } | | .\ 卞 广ヾf | ', { 七卞、 .从ィf斧ミ| | |\ ム ィf斧 ヾ `∨ソ ! ! | | |iヽ . Vソ i| | | . l /| i ∧ ' , i| | i . . //| ト、 込 `゚ il ィl | / | // ′ | ヽ ≧=- zi| ,从 /| i ! // } | /'´ ̄ /. .{ーi|/. 〃 L ノ ノ / | .∨ { /.i. 「. ノ} /. .彡. '⌒ヽ ∧ } } i. . ヾ. . . . . . . . . ./ '⌒\ / / / {. . . . . . . . . . . . ./ / / / ー--==彡'/ ′ } /./ // { ′ / ′ 、 { / ∧ { __ } r勹r勹r勹} 桃子「……」クスッ 京太郎「ゆ~うぐ~れ~の♪ かなぁ~たから、し~んき~ろ~ぉ♪」シャカシャカ なにやらとんでもないものをお持ち帰りしているということに つ づ く 645 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/28(金) 01 14 12.86 ID 4tt9OnB+o [8/10] 【お ま け】 ~アクセル1~ 竜華「……出番、無いなぁ」ゴロゴロ 煌「まぁ、たまにはいいじゃないですか」クスクス 久「固定が決まってる人はいいわよねー。こちとら生き残りサバイバルしてるのよ?」 霞「そうね。ほんの少しフラグ建てるのだって一苦労」 ソウダソウダー! スコシハキヅカエー! コッチニマワセー ムシロキョウタロウクンヲマワシタイ 竜華「そうは言うても、需要あらへんのが悪いんと思うんよー」ゴロンゴロン 透華「まぁ!! それが本音ですのね!?」キィーッ! はやり「竜華ちゃん、それは酷いよ☆」 菫「全くだ。ヒロインというものはもっとこう、周りに気を配って……」 宥「あの、弘世さんが言っても説得力が……」 玄「皆無なのです」 菫「!?」 霞「まぁ、そうなるわね」 明華「反面教師……ですね」 菫「馬鹿な。この私が……」ワナワナ 久「とにかく! もっと京太郎君といちゃいちゃさせなさいよ!」 煌「概ね同意ですっ!」キラッ 竜華「そっちこそ本音が大概やん」 ウルセー! センソウジャーイ! ドルゥゥゥン! トゥットゥルー! 美穂子「……平和、ですね」ポケー 今日もアクセルガールズは元気です カンッ! 649 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/28(金) 01 26 07.23 ID 4tt9OnB+o [9/10] 【おまけ 2】 ~新幹線内~ 京太郎「どうだっていいよ~♪ 気の向くままに生きてるんだ~♪」 ジィーッ 桃子「ふふっ……」ニマニマ チョンチョン 桃子「ん?」クルッ / / i ヽ / / ./| | ヽ . / i | | | |ヽ . i i i ′ | i. ./| | | | i .| | .| | / | | |i |‐|‐ト |i 斗‐|┼ i .| .| |. / /|八 |八 |_.レ'.._| 八/__.}/∨}/ | | 厶イ | ヽ{{ 午不か}/ 午示下}. | | | | 弋__ソ 弋__ソ レ' | | |ハ /| | | |ヽ} ' /´| | | | 人 _ /. .| | | /i | | ` ._ ィ i .| i. .| {/.人{ |/} 厂} ー .{ア}_l_ | i . ′ ,. -‐乂¨ ̄{¨ ¨} ¨八/}/ r<. 、 | | >、 照「おい、新入り。順番守らんかいごるぁー」 桃子「へっ?」キョトン 照「京ちゃんの追っかけ、舐めてるの?(照だけに)」 淡「そうだそうだー」 咲「そうだよ(便乗)」 姫子「そげんことも分からんと?」 泉「いっぺん死んでみるか? お?」シュッシュッ 恭子「あぁ~♪ 今日も京太郎君はええ男やわぁ……//」デレデレ 洋榎「抱いてぇーな! 先っちょだけ! 先っちょだけでええねん!!」 健夜「精●ください! ●子ください!」ドゲザッ 怜「死ぬ前に――せめてその胸の中に……」ゲボァッ! ゾロゾロゾロ ワラワラワ ファン×100「「「「順番守れ」」」」 桃子「きゃああああああああああああああ!!?」 ~~~~~~~~ 桃子「はわっ!?」ガバッ い、今のは――? 京太郎「だからロンリロンリー♪ 切なくて~♪」シャカシャカ 桃子「ゆ、夢……?」ホッ よかった、ただの夢だったんすね…… コソッ 照「……」ニコォ カンッ 670 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/31(月) 22 18 17.18 ID ysz4uuzjo [2/11] 【ブレイド 収録スタジオ】 ガヤガヤガヤ ウェーイ! 京太郎「んーっしょ! 今日はこんなもんか」グググッ トタタタッ 一「京太郎くーん!」 京太郎「あ、一さん」ヌギヌギ 一「あれ、今日はもう終わりだっけ?」 京太郎「はい。今回は出番少ないので」キガエチュウ _ r---、 ―--,´=、‐ .、 ,..〉 、_/7-´ 〉_ \ , ' {_,..ィ⌒\--、 } \⌒\ _,/ / /| / ∧ T' | ヽ_ ,. ´ {{ | 从{⌒从 { }'⌒ハ l | ` 、 r"´ , ∧l从ィ斧ミ `ィ斧ミ| | l |、 `ヽ、 、 く / / /} Vり Vり | |从 } ヽ ノ `、 `{ イ 叭 . . '__ . ☆| | / / 、 j八 { ゝ ゝ ' ..ィ| / / , \ \ 〉r、__` iー ´l .、/ イ7' / 、 { . /r-' _,} / ./ / \ 、〉、 { / .イ ' , ´ ∨ r/、_.-{/ | / / o/>-、ー o ∨ { イ .. .. ∧ { /イ ´ 乂\ 〉 〈_,. | `Tノヽ 乂| ,{_〉ノ , | / l | ′ {! . / . rく _〉-, 7<>、=r=ミ、=、< >∨ __,r ┴´ / ー'乂_ンー' .、 `ー┴、 「/ ̄/イ⌒Y⌒ヽ/⌒∨⌒\´ ¨7 ⌒´{´ ̄∨,-- l_{/⌒´ ̄\_〉イ | , | , . { '.___,{ , | | | | 一「ふーん。今日はボクもこれで上がりなんだよね」チラチラ 京太郎「へぇ、奇遇ですね」ニッコリ 一「うん。すごいよねー、奇遇だよねー」ニコニコ シーン 京太郎「……」 一「……」 え? なんなのこの間? 俺にどうしろって……? 選択安価↓3 1 食事に誘う 2 他の人と用事があるんだっけ? 3 ちょっとからかってみる 674 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/31(月) 22 30 34.20 ID ysz4uuzjo [3/11] ____ ,. ´ __ `¨¨ヽ ,  ̄` / ヽ `ヽ / _ , ∨ 、 . / /,´ / | ヽ . / //' ' / ' / l| | ∨ l// / , / ' l| | | | | | | | | _/ ィ / { l |__|_{ |∧ }/ ' / l | ∧  ̄ {〃 Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧} / , 从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | ' / イ从 l ム Vり ム' ノ/}' ´ \∧ ' ,r ' / 、 v ァ / 从/ \ `こ イ _|、 ` r ´ //∧ /| /////∧ 「 | //////////> 、 , </∧ / {///////////////> 、 , </////// ∨__∨//////////////////>、 京太郎「それじゃあ、食事でも行きます?」 一「おぉっ! 話分かるじゃん!」エヘヘ 京太郎「ちょうどお腹も空いてましたし」 今日は付き添いの竜華さん達もいなかったから、ちょうどいい 一人で帰るのも寂しいからなぁ ガヤガヤ ザワザワ タカイワさん「お、須賀君帰りかい?」 京太郎「あ、タカイワさん! 今日もありがとうございます」 タカイワさん「今度も頑張ってくれよ」ハハハ 京太郎「勿論っす!」ペコッ カエルカー モウコンナジカンカー ヌワァァンツカレタモォォォン ヤメタクナリマスヨォー 京太郎「お、他のスタッフもそろそろ帰るみたいだな」 一「ほら、京太郎君。早く行こうよ!」グイグイ 京太郎「あっ、はい!」トテテ んー、でも折角なんだから他の人も誘うべきじゃないか? 京太郎「……」 どうする? 選択安価↓3 1 ちゃちゃのんを誘うのじゃ 2 ちゃちゃのんも誘っちゃるけぇ 3 ちゃちゃのんがええのぅ 4 咏 5 憧 6 えり ゾロ目だった場合は ちゃちゃのん以外全員(無慈悲) 683 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/31(月) 22 40 11.21 ID ysz4uuzjo [4/11] 京太郎「(誰かいないかな……?)」キョロキョロ とは言っても今日は憧も咏さんもいないし 後は―― トタトタ えり「ふぅ……どうして私が老けメイクなんか」ズゥーン 京太郎「お!」 針生アナだ そういやあまり話したことないんだよなぁ 京太郎「あの、針生アナ!」 えり「ん? 須賀君、何か?」 一「きょ、京太郎君?」 京太郎「これから俺と一さんで食事に行くんですけど、針生アナもどうです?」ニコッ えり「え? いや……(最近お財布厳しいしなー)」ウーン 京太郎「……」 んー、なんだか渋ってるっぽい どうにか誘導できないものか えり「今日は、その」 一「ほら! こう言ってるしボク達二人で行こうよ、ね?」グイグイ 京太郎「針生アナ……」ボソッ えり「!」ビクッ 京太郎(容姿S)「ダメ、ですか?」ウワメヅカイ キラキラキューン えり「行きます」ギュッ 京太郎「わーい!」 一「……ケッ」ペッ 監督「うんうん、いいよー! もう一回行っとこうかー」ニコニコ いちご「な、なんでちゃちゃのんだけ……」シクシク 監督「……(可愛い)」ホッコリ スタッフ「(可愛い)」ホッコリ これがきっかけとなり 作品内での橘イチゴの扱いが酷いことになるとは誰が想像しただろうか ※ 全てスタッフの愛です 京太郎「じゃあ行きましょうか」 えり「……こんな年下の子に、不覚」ズゥーン 一「浮いたり沈んだり忙しいですね」ポムッ 684 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/31(月) 22 49 28.85 ID ysz4uuzjo [5/11] 【スタジオ近く 街中】 ガヤガヤ マナイタダヨコレ! カナリマナイタダヨコレ! スッゴイマナイタ! クッ…… ウッウー! ドヒンニュウナノー 一「何食べに行く?」 京太郎「そうですね、何か希望とかあります?」 えり「いえ、特には……(えーっと、財布の中はひーふー)」ブツブツ 京太郎「一さんは?」 一「なんでもー。京太郎君は?」 京太郎「そうですねぇ……」 ここは男としてビシッと決めなきゃな 京太郎「……」 桃子「高い所を選んで、奢るという手もあるっすよ」ボソボソッ 京太郎「!?」バッ ガラーン 一「どうかしたの?」 京太郎「いえ、今声が……?」 気のせい、か? 桃子「安いところを選んで気遣いアピールも無難すね~」スゥゥゥ ガバッ 京太郎「!?」キョロキョロ なんだか分からないが、天のお告げか? とにかくこれを活かさない手はない! 桃子「……」ニマリ クスクスクス 選択安価↓3 1 牛丼屋 奢り難易度 10 2 レストラン ニ・リュー 奢り難易度 30 3 高級レストラン 一龍 奢り難易度 50 4 超絶高級料理 ト・リ・コ 奢り難易度 70 ※奢り難易度は次の判定で合格最低値の事です 688 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/03/31(月) 22 59 29.45 ID ysz4uuzjo [6/11] 【高級レストラン 一龍】 デデドンッ! 京太郎「ここです」バァーン 一「うわぁ……すっごいおっきい」 えり(石化)「」ピキッ 一「なんか超ゴージャスなとこなんだけど?」 京太郎「実は透華さんに教えてもらって、一度来てみたかったんです」 一「へぇ、とにかく入ろうよ!」 えり「あ、えと、その? 私お腹が――」 一「ほら、早く!」グイグイ えり「うぉえぁっ!?」ズルズル 京太郎「……それにしても大きいなぁ」 スタスタ 女将「おやまぁ、若い子達じゃな」 京太郎「三人、大丈夫ですか?」 女将「構いやせんよ。ほら、今日は空いとるから」 ガラガラ 女将「この部屋でどうじょ」 京太郎「ありがとうございます(このおばあちゃんすっげー腰曲がってるな)」 一「うわーメニューもたくさんあるよ!」 京太郎「へぇ、どれどれ」 捕獲レベル……245? なんだこれ、よくわからんけどとにかく美味けりゃいいや えり「」ガタガタガタガタ 京太郎「えりさん? 決まりました?」 えり「うぇっ!? いや! お、おぉ、うーん、そ、その!」 一「え? 八王?」 京太郎「あ、この八王のフルコースですか」ニッコリ えり「は?」 一「うわぁ、時価だって。すっごく高そう!」ビックリ 京太郎「流石針生アナは大人ですねー」ウヒャー えり「」 ガラッ 京太郎「すいませーん、この八王のフルコースで」 女将「はいはい」シュタタタッ 京太郎「(むっちゃ機敏だ……)」スゲェ えり「」カチコチ
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1340795679/ 清澄高校 下校時刻 優希「ふぃー。」 京太郎「お、どした優希?お疲れだな。」 優希「ん。なんだバカ犬かぁ」 京太郎「バカとはなんだバカとは」 京太郎「コレでも心配してやってんだぞ?もっとこう...何かあるだろ」 優希「うむ。くるしゅうないぞ!」 優希「褒めてつかわすんだじぇ!」 京太郎「大体オレは人間だっつーの。ひどい奴だな」 優希「うむ。そのご主人様に対する心がけは良し」 優希「少し部活で疲れてお腹空いただけだじぇ」 京太郎「なるほどな。まぁわからんでもないが」 京太郎「下校時刻だからなぁ。ここんとこ練習もハードだし」 優希「そうだ!この後どーせ暇なんだろ」 優希「寂しい寂しい京太郎のために私が一緒に帰ってやるんだじぇ!」 京太郎「何で決めつけんだよ!一緒に帰る女子がいるかもしれないだろうが」 京太郎「オレだって健全な男子高校生なんだぞ」 優希「自分で言って虚しくならないのかー?」 京太郎「うるせぇよ!察してくれよ!」 優希「ふっふっふ。こんな美少女と帰れるなんて神に感謝するんだじぇ!」 優希「寂しい京太郎に舞い降りた天使だじょ」 京太郎「へいへい。んじゃ少し準備してくるから天使様は下駄箱で待ってろ」 優希「待たせるとは生意気な!40秒で支度してこい!」 京太郎「天空の城でも探すのかよお前は…。」 京太郎「とりあえずまた後でな」テクテク …… 優希「遅いんだじぇ」 優希「全く犬のくせにご主人様を待たせるとは」 優希「躾がなっとらんじょ!」 優希「まぁ可哀想なやつだし?ご主人様としては犬の面倒見るのは当たり前なんだじぇ」 優希「そう。これは義務!決して下心なんかないんだじょ!」 優希「…ふふっ///」ニマニマ …… 京太郎「んーと。これで忘れもんないな」 京太郎「うわっ!やべぇ結構時間立ったなぁ。」 京太郎「優希が拗ね始める前に早く行かないとだな」 京太郎「しかしこうやってみると犬だよなぁほんと…」 京太郎「自分でも思うあたりオレってダメな奴だわ」 京太郎「まぁ別に嫌な気はしねーんだけどさ」タッタッタッ 下駄箱 京太郎「ふぅ。待たせたな」 優希「おう!待たされたじぇ!」 京太郎「どういう返しだよお前。」 優希「さぁ、か弱いレディーを家まで送るんだじょ」 京太郎「どこにいんだよ、そのか弱いレディーってのわ」キョロキョ 優希「目の前だじぇ!」 京太郎「」 優希「目の前だじぇ!」 京太郎「なんで2回言ったんだよ。聞こえてるっつの」 優希「こんなに可愛い優希ちゃんがこんな時間に一人で帰ったら」 優希「攫われてしまうんだじょ!」 京太郎「はぁ…。そうなんスか」テクテク 優希「京太郎には犬としてご主人様を送り届ける義務があるんだじぇ!」 優希「ってあれ?京太郎ー?」キョロキョロ 京太郎「おーい。バカやってないでさっさと帰るぞー」スタスタ 優希「おい!置いてくな京太郎ー!」タッタッタッ 帰り道 京太郎「しかし練習も大変だなぁ」 京太郎「しかも咲筆頭にみんなレベル高いし」 京太郎「オレなんかレベル違いすぎて蚊帳の外だぜ。ただでさえ肩身が狭いってのに」 優希「んー。まぁ京太郎が弱いのはともかくとして」 優希「確かにハードなのは認めるんだじぇ…」 優希「私のタコパワーも切れかける寸前だじょー」 京太郎「おい、失礼だろ!と言いたいトコだが反論できないよなぁ」 優希「まぁお前には私のタコスを作るという立派な使命があるからな」 優希「誇りに思うがいいじょ」 優希「正直学食のタコスより京太郎のが美味しいんだじぇ」 京太郎「とある執事様に教え込まれてるからなぁ」 優希「さらにこれからタコス作りのレベルを上げるんだじぇ!」 京太郎「オレは調理部じゃねぇっての…」 優希「でも京太郎がいてくれるから頑張れる人もいるんだじぇ」 優希(例えば…私とか…) 京太郎「そーだな。それでこんなオレでも役に立ててるからな」 京太郎「誰かに必要とされる。そんな素晴らしいことはないさ」 優希「京太郎……」 京太郎「あー。何かタコスとか聞いてたら腹へってきたな」 優希「コンビニでも寄って行く?」 京太郎「ん。そうだな、そうするか」 ウィーン <イラッシャイマセー 京太郎「さて、アイスアイスっと…」 優希「タコスは?」 京太郎「そんなもんコンビニに有るわけ無いだろ…」 優希「ぶー。いつになったら日本は時代に追いつくんだじぇ」 優希「うぅ…私の体はタコスをこんなに求めているのに…」 京太郎「ジャンキーかよ。変な目で見られるからやめときなさい」 優希「さっすが京太郎!結婚してくれ!」 京太郎「はいはい。明日にでも市役所行きましょうねー」 京太郎「いいからさっさと選べよー」 優希「んーむ。新発売が2種類…」 「三尋木プロ考案 全てがわかんねーフレーバー」 「藤田プロ考案 カツ丼フレーバー」 優希「よっし!。このカツ丼フレ」ガシッ 京太郎「隣のしろくまアイスにしときなさい。いいこだから。」 ウィーン <アリガトウゴザイマシター 優希「うわ、暑いじょ…」 京太郎「言うな言うな、夏だからな。ほい、アイス」 優希「おぁ。ありがとうだじぇ!」 京太郎「何だちゃんとお礼言えるんだなお前」 優希「失礼な!淑女に向かってなんてことを!」 京太郎「よしよし。いいこいいこー」ワッシャワッシャ 優希「ふぁっ」/// 京太郎「ん?どした?顔赤けーぞ」 優希「な、何でもないじぇ!」/// 京太郎「そか?まぁなら気にしないけど」 京太郎「大方、腹でも出して寝て風邪でも引いたんだろー?」 優希「生意気な犬だじぇ!そこになおれ成敗してくれる!」 京太郎「怒るってことは図星なんだろー?」ニヤニヤ 優希「うるさいうるさい!」 優希「………ばか。」 京太郎「ん?」 優希「全く鈍感な犬を飼うと苦労するじぇ…」ヤレヤレ 京太郎「あれ?もしかしてバカにされてる?」 優希「それよりも!アイスが溶けちゃうじょ?」 京太郎「お、そうだったそうだった。俺のガツンとみかんが…」ガサガサ 優希、京太郎「うめぇ!」 優希「やっぱ夏はこれだじぇー」 京太郎「確かに。コレは夏じゃないと味わえないよなぁ」 京太郎「しっかし夏だよなぁもう」 優希「だじぇ。日差しもきついんだじょ」 優希「お肌のお手入れが大変なんだじぇ…」 京太郎「あー確かに女子はそれがあるもんなぁ」 京太郎「まぁ麻雀部は日焼けの心配は無いだろ」 優希「でも暑いのには変わりないじぇ」 京太郎「まぁ、2,3ヶ月の辛抱だ頑張って耐えるしかないさ」 京太郎「夏なぁ…」 京太郎「優希は夏といえば何だ?」 優希「夏…んー」 優希「そりゃ、やっぱり海だじぇ!」 京太郎「ほぅ。スイカ割りとか砂のお山か?」 優希「はぁー。全く京太郎はそれだから京太郎なんだじょ」 優希「私の水着姿でビーチの男どもを悩殺してやるに決まってるんだじぇ!」 京太郎「いやいや、どう考えても反応するのは大きなお友だちだろ…」 優希「なら、京太郎は?」 京太郎「オレか?んー」 京太郎「そうだなぁ。祭りとか海とかもあるけど、ホラーとか夏ぽくないか?」 優希「うっ。ホ、ホラー…?」 京太郎「やっぱ夏になると見たくなるよなホラーもの」 京太郎「こうクーラーみたいに外部からじゃなくて内面から冷やす!みたいな」 京太郎「まぁ、お前みたいなおこちゃまには無理だろうけどなー」 優希「なっ!馬鹿にするんじゃないじぇ!」 京太郎「お、平気なのか?意外だな」 優希「あ、当たり前だじぇ!タコスかけてもいいじょ!」 京太郎「ほぉ…強気だな」 優希「おばけ何て全然怖くないじぇ!」 京太郎「!」 京太郎「そうだ、優希は今週末暇か?」 優希「日曜?たぶん何もないんだじぇ」 京太郎「そうかそうか。ならウチ来るか?」 優希「へっ?」/// 京太郎「すげぇ怖いと評判の映画を友達から借りててさ。そこまでお前が平気って言うなら」 京太郎「一緒に見ないか?」 優希「あ、あーそういうことか焦ったじぇ」 京太郎「?」 優希「な、何でもないじょ!」/// 京太郎「んで、どうする?来るのか?」 優希(ホラーかぁ…気が進まないじぇ、でも!) 優希「仕方ない。寂しい京太郎のためにこの優希ちゃんが相手してやるじぇ!」 京太郎「んじゃ、約束な。お、良い感じに優希の家の前じゃん」 優希「お、もうついたか。エスコートご苦労であったな」 京太郎「はははっ。有り難き幸せに御座います」 優希「京太郎には似合わないじょ…」 京太郎「なんでだよ!せっかくノってやったのに!」 優希「ワハハ。修行が足りんないんだじぇ!」 京太郎「全く失礼な奴だわ。よし、それじゃーな」テクテク 優希「あっ…」 優希「き、京太郎!」 京太郎「んー?なんだ?」 優希「あ、あの…えっと」 優希「送ってくれて…その…ありがとうだじょ」/// 京太郎「ん。そうやって素直にしときゃ可愛いのにな」 優希「!」 優希「な、何言ってるんだじぇ!」/// 京太郎「わはは。あ、約束忘れんなよ!じゃーなー」テクテク 優希「そっちこそ覚悟しとくんだじぇー!」 優希「…」 優希「えへへ…」/// その夜 片岡宅 優希「んー」ゴロゴロ 優希「んー」ゴロゴロ 優希「えへへ…」/// 優希(家かぁ…思えば初めてだじょ) 優希(ホラー苦手だけど、チャンスだししかたないじぇ) 優希(それにしても京太郎色々言いながらも家まで送ってくれたし) 優希(やっぱり優しいんだじぇ…)/// 優希(普段は幼馴染の咲ちゃんやおっぱいののどちゃんに遅れを取ってる分) 優希(ここは負けられないじょ!) 優希(服何着ていこうかなぁー) <ウンメイガーマワリダスー♪ 優希「お、メールだじょ」 「京太郎1件」 優希「京太郎だっ」バッ 京太郎:遅くに悪い。 :日曜昼からでいいか? 優希「なるほど、予定確認か」 優希「ふむふむ、それでいいんだじょっと送信!」 京太郎宅 <コイノリンシャンカイホー♪ 京太郎「お、返信早いなアイツ」 京太郎「なになにー。おし、大丈夫だな」 京太郎「わかった。腹出して寝るなよ?おやすみっと送信」 京太郎「さてと、俺も寝るかな-」 片岡宅 <ジブンノチョッカンヲシンジテー♪ 優希「お、京太郎だ」 優希「な、腹なんか出してないじぇ!あの犬め憶えておけよぉ…」 優希「全く…」 優希(もう、寝るのかな…少しメールしたいなぁ) 優希「いや、迷惑かもしれないしここは気配りできる女アピールを…」 優希「おやすみだじぇ!っと」 優希「ふふふ///おやすみ京太郎ー」 京太郎宅 <コイノリンシャンカイホー♪ 京太郎「zzz」 当日 <ピンポーン 優希「頼もう!」ガララッ 京太郎「お前は道場でも破るのかよ…」 優希「おっす京太郎!おはようだじぇ」 京太郎「おう、おはよう優希」 優希「ふふん」キリッ 京太郎「なんだよそのドヤ顔」 優希「私服の私を見られて幸せだろう?」 京太郎「あぁ、そういやそーだな」 京太郎(ショーパンにワンピか一見子供じみた服装ながら) 京太郎(上に羽織ったボレロ…) 京太郎(中々可愛いじゃん) 優希「何か言うことはないのかー?」 京太郎「ん。よく似合ってるよ。ワンピもボレロも可愛いぞ」 優希「!」 優希「わ、わかればいいんだじぇ」/// 京太郎「なんだそりゃ。まぁいいや」 京太郎「あ、優希。悪いんだけどさ」 京太郎「飲み物とか準備してくるから先に部屋行っててくれるか?」 京太郎「階段上がって突き当りだから」 優希「了解したじぇ!丁重にもてなせよー?」 京太郎「はははっ了解。んじゃ後でな」 優希「えっと、突き当り…」トテトテ 優希「ここか!」バーン 優希「おぉ、男の部屋だじぇ…物が少ないじょー」 優希「殺風景だじぇ…これが京太郎の部屋…」 優希(うーっ。落ち着かないじょ) 優希「あ、ベッド…」ギシッ 優希(ここで京太郎が寝てるのか…) 優希「…」 優希「……」チョコン 優希(ちょっとだけ…少し横になるだけ…)モゾモゾ 優希(京太郎の匂いがするじょ…) 優希「まくらまくら…」モゾモゾ 優希「はふぅ」 優希「えへへ」///ゴロゴロ 京太郎「よし、こんなもんか。さっさと行かないと優希が拗ねるな」 京太郎「…」テクテク 京太郎「悪い待たせたー」ガチャッ 優希「!」ババッ 優希「は、入るならノックくらいするんだじぇ!」/// 京太郎「いやここオレの部屋だろ…」 京太郎「ん?お前また顔赤くね?」 優希「べ、別に赤くなんかないじぇ!」 京太郎「そか?熱とかないよなーどれどれ」ピトッ 優希「えぅ…」/// 京太郎「良かった熱はないみたいだな」 優希「…だからそう言ってるんだじぇ」 京太郎「はいはい。んじゃ映画見ますかねー」 優希「ところで怖いDVDってなんなんだじぇ?」 優希「リ◯グとか◯怨とかか?」 京太郎「いや、出してる会社はすごいマイナーなんだけどな」 京太郎「割りとそのスジでは有名なやつらしい」 優希「ゆ、有名な…?」ゴクリ 京太郎「なんでもアラフォーアラフォーと誂われたアラサーの生霊に」 京太郎「様々な女性が復讐される内容だそうだ」 優希「なんかそれはホラーとは違うベクトルの怖さの気がするじぇ…」 京太郎「それがまたマイナーな会社ながら演出が凝ってて怖いと評判なんだとさ」 京太郎「ふふふ…怖いのか?」 優希「こ、怖くなんかないじぇ!笑いながら見てやるわ!」 京太郎「どこまで耐えられるかなー」 京太郎「よし、再生っと」pi … これは本当にあった話 月の明るい夜、そいつはやってくる 復讐のために… … 京太郎「おぉ。中々雰囲気あるじゃん!」 優希「う、うん…」 <ナ、ナニガオキテイルノッ! <ワカンネー、スベテガワカンネー <レジェンドノコノワタシガコンナトコロデ… 京太郎「やっぱ美女がやられるってのは王道だよなぁ」 優希「…」ブルブル 京太郎「だ、大丈夫か優希?」 優希「へ、平気だじょ…」ソッ 京太郎(思いっきり人の服の裾掴んでるじゃねぇか…) <ナ、ナンナンダシ!カナチャンハナニモシテナイシ! <ワハハーニゲロー <ウムッ 京太郎「おー次々やられてるな」 京太郎「そろそろ犯人来そうだなこれは…」 優希「うぅ…」 <イ、イキドマリ・・・ニゲラレナイ! <アラサァァァァダヨォォォォ <ウ、ウワアアアアア! 優希「いやぁっ!」ギュッ 京太郎「おわっ!」 京太郎「急に抱きついてどうしたんだよ優希!」 京太郎「ってお前…」 優希「グスッ・・ヒックッ…」ギューッ 京太郎「あらら…」 京太郎「…はぁ。」 京太郎「なんだよ。やっぱ怖いんじゃねーか」ナデナデ 優希「こ、こわく…ヒック……ないもん…グシュ」 京太郎「ぼろぼろじゃねぇかよ」 優希「こ、これは汗だもん…グスッ・・」 京太郎「全く…よしよし」ナデナデ 優希「グスッ…」 京太郎「やれやれ」ナデナデ 優希「グシュ…」/// … 京太郎「落ち着いたか?」 優希「ばっちりだじぇ!大復活!」 京太郎「回復早いなほんと…」 京太郎「さて、どうするよ」 京太郎「ゲームでもするか?DVDはもう見れないし…」 優希「見れるじぇ!」 京太郎「さっきダメだったじゃねぇーか!」 優希「うぐっ。さ、さっきのはびっくりしただけだじぇ」 京太郎「そうか?とてもそうは見えないしキツいんなら無理しないほうが」 優希「!」 優希「そうだじぇ!」トテトテ 京太郎「お、どうした。何か思いついたか?」 優希「これで万事解決だじょ!」チョコン 京太郎「おい」 優希「ん、どうしたんだじぇ?」 京太郎「いや、何で人の膝の上に座ってるんだ?」 優希「これで怖くないからだじぇ!」 京太郎「いや、優希これは…」 優希「京太郎はっ」 優希「京太郎は…嫌…?」 京太郎「い、いや別にっ」 優希「ならOKなんだじぇ!さぁ早く再生するんだじょ!」 京太郎「いや…まぁいいか。再生っと」pi <キャアアアアアアアア <コンナオカルトアリエマセン! 優希「おおっー」 京太郎「何かお前さっきと反応違わないか?」 京太郎(しかし、こいつちっこいな…) 京太郎(膝にすっぽりはまるというかなんというか) 優希「ぜ、全然違わないじょ!」/// 京太郎「ほんとかよ…」 京太郎(可愛いというか…いい匂いがするというか…少し意識するというか…) 京太郎(いや、ここで反応してしまえば優希の信頼を裏切る形になってしまう) 京太郎(耐えろオレ…) <アラフォオオオオデスヨネェェェ? <アラサァァァァダヨォォォォ! 優希(まさか膝上に座れるとは…ラッキーだじぇ!) 優希(しかし慰めてくれたり拒否しない当たり京太郎だな。優しいんだじょ) 優希(ちょっとドキドキするけど) 優希(なんかあったかくて落ち着くじぇ…) 優希(…えへへっ///) <マージャンテタノシイヨネ! fin 優希「はぁー。」 優希「まさかのハッピーエンドだったじょ」 京太郎「そうだな。まさかのだな。」 京太郎(耐えた…よく耐えたぞ京太郎…!) 京太郎「ってかそろそろ膝から降りてくれないか?足痺れてきたわ」 優希「わわっごめん…」バッ 優希「重かった…?」 京太郎「別に。お前ちっこいし。」 京太郎「女に重いとか言うほど無粋じゃねーよ」 京太郎「それに別に嫌なわけじゃないからな」 優希「そ、そっか」/// 京太郎「おう。しかしもう外も暗くなるな」 京太郎「そろそろ帰るか?」 優希「もう5時か。ん、そろそろ帰るじぇ!」 京太郎「だな。夜道は危ないし。途中まで送るわ」 優希「犬にしては気が利くじぇ!」 京太郎「うだうだ言ってないでさっさといくぞー」 優希宅近く 優希「よし!それじゃ京太郎お邪魔したんだじぇ」 京太郎「おう。まさか優希の泣き顔が見れるとは思わなかったわ」 京太郎「良い物を見たな今日は」 優希「う、うるさいんだじぇ!」 京太郎「んー?怖くてしがみついてきたのはどこのどいつだ?」 優希「それは…」/// 京太郎「ま、さっきも言ったが別に悪い気はしなかったしな」 優希「ほんとに…?」 京太郎「また遊びに来いよ。」 優希「えっ。また行ってもいいの?」 京太郎「男に二言はねーさ」 京太郎「次は何か違うジャンルの映画用意しとくぜ」 京太郎「何がいい?アクションとかか?」 優希「いや、ホラーでいいじぇ!」 京太郎「ん?お前今日だってオレの膝上じゃないと見れなかったんじゃ…」 優希「だ、だから!」 優希「そうだから…ホラーがいいんだじぇ…」/// 京太郎「…優希」 優希「うぅ…」/// 京太郎「よっし!わかった。次は気絶するくらい怖いやつ準備しといてやるよ」 京太郎「オレも楽しかったしな」 優希「!」 優希「おう、望むところだじぇ!」 京太郎「あと、なんだ膝上座るなら次はクッションとか敷いてくれ頼むから」 優希「何でだじょ?」 京太郎「いやもうほんと頼むからさ」 … 優希「ん。もう家も近いしここらへんで大丈夫だじょ」 京太郎「お、そうか?んじゃまた学校でな」 優希「今日は色々ありがとうだじぇ!またな京太郎!」 京太郎「おう、またな優希。腹出して寝るなよー」 優希「う、うるさいっ!」 京太郎「はははっ。じゃーなー」 優希「おう!」 優希(「俺も楽しかったしな」…かぁ。) 優希(…えへへっ)/// その夜 優希「んー」ゴロゴロ 優希「今日は楽しかったじぇ」/// 優希(膝上とか思い出しただけでも顔がニヤけが止まんないじょ)/// 優希「!」ハッ 優希「そうだ!京太郎にお礼も兼ねてメールしておくじょ」 優希「えっと、今日は楽しかったじぇ。次も楽しみにしてるじょっと送信!」 <ウンメイガーマワリダスー♪ 優希「お、京太郎だじぇ何々…」 京太郎:いや、オレも楽しかったぞ :次も良いのホラー借りとくよ 優希「そうかそうかー可愛い奴だじょ」/// 京太郎:それとさお化け怖がってるトコとか新鮮だった :あれだな、優希ってなんというか… 優希「ん?なんなんだじぇ…?」 京太郎:意外に可愛いとこあるのな 優希「い、犬のくせに!」/// おわり
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久「というわけで、須賀君が小さなオッパイ……オモチが大好きな子だったら、どうなってたのかしら?」 まこ「なにが『というわけ』なんじゃ?」 和「脈絡がなさすぎて反応に困ります」 久「アハハ、そー言わずにさ、ちょっと考えてみましょうよ」 咲「小さなオモチが好きなんて言う京ちゃん、私の想像力じゃちょっと……」(ジー まこ「ほうじゃのう……」(ジー 和「ちょ、ちょっと、どうして宮永さんも染谷先輩もこっち……っていうか、私の胸を見るんですか!?」 久「まー、和のを見てたら須賀君が虜になる気持ちも分からなくはないけどねー」 和「と、虜って……」 咲「――――――――いいな」(ペタペタ まこ「咲、自分のと和の胸を比較するんはやめとけ、虚しくなるだけじゃ」 咲「ハイ……」 久「なに食べたらそんなに大きくなるのかしらね~」 まこ「一応、わしらも女じゃからのー、気になるっちゃなる」 咲「は、原村さん……ぜひご教授を!」 和「宮永さん、必死すぎて怖いですよ……」 咲「だ、だって……なにかっていうと京ちゃん、『やっぱり大きなオモチが一番だぜ』とか、『和にオモチが備わり最強に見える』ってよく言ってるから」 まこ「ホンマにあいつは何を言っとるんじゃ」 久「案外、変な契約でも結んでるんじゃない?胸のない子とフラグが立つけど、大きなオモチ好きでい続けないとおけない……とか」 咲「ち、小さいけどなくはないですよ!?ちょっと、ちょっとはありますから!!」 久「あれ~?別に私、咲のこと胸がないとは言ってないけど?」(ニヤニヤ まこ「わかりやすい反応じゃのう……」 咲「え……いや、な、なんのことですか?アハハー……!」 和「宮永さん、いくらなんでもそれは無理がありますよ」 咲「――――あうぅ……」 和「あまり胸のことばかり言われるのは、あまりいい気はしないですけど……」 まこ「けど、なんじゃ?」 和「須賀君が小さなオモチ好きだと、それはそれで問題なような」 まこ「どういう意味じゃ?」 和「いえ……須賀君と親しくなる子って、基本的に――――」 優希「主役は遅れて到着だじぇー!タコスパワーフルチャージの私を止められるかな、みんな!?」 京太郎「もうちょっと静かに入れよな……。あ、もう打ち始めちゃってんの?それじゃ、俺はいつも通りネット麻雀でもしようかなー」 優希「お、京太郎はネト麻するのか?よし、なら優希ちゃんがお前に一手指南してやるじぇー!」(体ヒッツケ 京太郎「いやいや、やめとけって。お前みたいな奴がこの世界知っちまったら、二度と牌に触れなくなるから」 優希「なんだと!?ネット麻雀界はそんなにも修羅の国なのか!」(ベタベタ 京太郎「ちゅーか、暑苦しいからあんまひっつくんじゃねー」 和「…………あんな感じですし」 久「あー……」 まこ「アレに欲情するタイプなら、いろいろと大変なことになっとるのう、確実に」 久「需要と供給が釣り合わないのは世の常ってことねー」 咲「…………うぅ、どうして私の胸ってこんなに中途半端なのかなぁ」 終われ
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407 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 19 02 07.86 ID YtyrBRSbo [18/42] 煌「転校してきました」バーン 竜華「なん……やと……?」ガクガク 京太郎「えぇぇ!?」ガビーン 煌「京太郎様への忠義の為なら、この身など」サヨコーン 京太郎「いや、だからそれはやめてください!」ルルーン 煌「なんにせよ、すばらですよ! 京太郎君のマネージャーだなんて」ニコニコ 竜華「あ、あかん! この子あかん!」ワナワナ 社長「落ち着くんだ竜華ちゃん」 煌「これからよろしくお願いしますね、清水谷さん」スッ つ 竜華「……」ギュッ ニギニギ 京太郎「だけど新道寺はいいんですか?」 煌「私がいてもいなくても……新道寺は変わりません」ウツムキ 京太郎「煌さん……」 煌「ですから、私がやるべき事はここで京太郎君の仕事やプライベートをサポートすることなんです!」スバラッ 竜華「プライベート……?」ピクッ 煌「京太郎君のお母様から直々に、衣食住のお世話をするように仰せつかってきました」 京太郎「はぁっ!?」 竜華「」 社長「あ、ちなみに須賀君の一緒のアパートで、隣同士だから」 煌「すばらっ!」キラキラ 竜華「……」ジェラッ 京太郎「し、清水谷さん?」 竜華「そ、それや!!」クワッ 京太郎「へ?」 竜華「なんで清水谷さんやねん!! うちはプロデューサーやで!!」 京太郎「え? じゃあ清水谷P?」 竜華「……」 煌「はて、何かおかしいでしょうか?」 京太郎「煌さんは何か分かります?」 煌「さぁ……?」 竜華「」 414 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 19 15 22.36 ID YtyrBRSbo [19/42] 社長「これでやっとプロデューサーとマネージャーが決まったね」 京太郎「はい!!」 竜華「……」ジィィッ 煌「……?」 社長「Pとマネの間に何か溝があるようだけども」 京太郎「そうなんですか?」 竜華「言うとくけど、京太郎をアイドルにするのはうちやからな」ズイッ 煌「はい?」 竜華「せやから! 邪魔だけはせんといてや!」プイッ 煌「なんだかよく分かりませんが、了解しました」ドユコト? 竜華「ぐぬぬぬ」 社長「それじゃあ、須賀君。早速今日のスケジュールだが」 京太郎「は、はいっ!」 社長「……」 選択安価 ↓3 まずはアルファベットだけ選んでください A営業に行く(実力により成功率上昇) レコード会社 ドラマオーディション 麻雀イベントに参加 B仕事する(仕事を成功させれば営業が増えます) 雑誌モデルの仕事 Cレッスン 各種パラメーターを上昇させます 424 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 19 21 58.91 ID YtyrBRSbo [20/42] 煌「今日の予定はレッスンが入っていますよ」パラパラ 社長「おー、花田君。既にスケジュール帳をも用意しているとは」 煌「これくらい当然ですね」フフン 京太郎「俺も一応持ってきてますけど」サッ 竜華「あ、ちょ、待ちっ」ガサゴソ 京太郎「清水谷さん?」 竜華「……」マッサオ 煌「こんなこともあろうかと、予備がありますので」スッ 竜華「……もろうとったる」 煌「ではスケジュールですが」パラパラ 社長「竜華ちゃん?」 竜華「……(悔しいけど、こいつ完璧やん)」ショボン 京太郎「それで、なんのレッスンですか?」 煌「それはですね」カリカリ 選択安価 ↓3 1 容姿 2 雀力 3 歌唱力 4 演技力 438 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 19 31 43.69 ID YtyrBRSbo [21/42] 煌「今日は容姿のレッスンですね……すばらっ!」 京太郎「容姿ですか?」 社長「今現在、君に持ってこれる仕事はそれくらいだからね」 京太郎「」 竜華「あの音痴や演技力を治すのは至難の技やからな」 京太郎「と、取り敢えず自分の武器を伸ばすんですね分かります」ガクガク 竜華「気にせんとき。他は徐々に伸ばしていけばええんや」 煌「では早速、メイクや身だしなみの先生をお呼びします」テクテク 竜華「そんなんも用意しとるんか!?」 社長「敏腕だなぁ」ハハハ 煌「こちらです」スッ ???「……」ニコッ コンマ安価 ↓3 00~29 靖子「メイク? あまり得意じゃないんだが……」ウーム 失敗 30~89 ???「はぁ~いっ! お待たせっ☆」キャピッ 成功 +1 90~99 郁乃「可愛い子やね~~」ニコニコ 大成功 +3 459 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 19 42 05.52 ID YtyrBRSbo [22/42] 456 それもそうやね、次からもっと稼げるようにするか 靖子「あー、どうも」モグモグ 京太郎「(か、カツ丼食ってるー!?)」ガビーン!! 竜華「藤田プロ!? なんでこないなとこに!?」 靖子「お、君は確か……千里山の?」 煌「ということで、藤田プロお願いします!」 靖子「私はカツ丼が食べられると聞いてきたんだけど?」 煌「だからそれを渡したじゃないですか」 社長「カツ丼で釣られたのこの人?」エー 竜華「せや! 須賀を男前にしてあげてーな」 靖子「メイク? あまり得意じゃないんだが……」ウーム 京太郎「……」ドキドキ 靖子「ま、やってみよう」カキカキ ――数十分後 靖子「完成!」フゥゥ 竜華「あ、あぁぁ……!?」ガクガクガク 煌「」ガタガタガタ 社長「こ、これは……たまげた」 京太郎「あのー? 俺、どうなってるんですか?」つカガミ 竜華「み、見たらダメやぁぁぁ!!」 京太郎「え?」 《 ==  ̄ ̄ = 、 }} ', /ヾ / \、 \ ', { 〉〉 / i ヾ ヽヽ} V/ _ / / A、 { ' ' V 〉〉 〈〈 イ i / / ヽ ! / /A、 } / (ij={ i i r=ミヽ ! // i j // /ヽヘ 〃んハ} ヽ / /zz、! j (Y) / ハ V 、L ソ V/ んハハ 〃〈ハ〉 ※京太郎です. ∩ ∩ / / / { 弋∠ "! イ‐‐イ (ヽ ! ', ! ∨ / /八 、 / イ } ヽヽ ', ヽヘ ∨、/ }/ ヽ マ ┐ イ ハ } (\ ヽヽヽ ∪ ', V { {イ\ ー‐' イ/ ! ┐ ! \\ヽ '´ } レ┐ { ヽ ー‐ ´rへ〃 { ノ__L /ヽ ´ ∨ ノ {\ ー {{K / !K ヽ. / { / / イ L__  ̄ ̄´ ` ,' V } ',.ノ ! / 〃 i ! ` ´ ̄´ l V! ', 京太郎「……は?」 煌「すばらっ! すばらっ!!」 靖子「うーん、会心の出来だ」ホッコリ 470 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 19 48 09.82 ID YtyrBRSbo [23/42] 社長「どうだい須賀君。女性アイドルとしてデビューというのは?」ドキドキ 京太郎「誰がするかぁぁぁ!!」 { / / 〈/ /i i i i i / / /、 \ i i i i \ 、 {./ .ィ〈 /\i i i/ / / } \ i i i i \ \ j′r=/=ニ/ ̄ ヽ __,.ィy┴┴ 、}\ Ⅵ i i/ ヽr=/ { / / ̄} } / ={ }i 丶 } / } / /⌒¨¨⌒7 { ′ / `ヽ }i , .| } / } / { { / / \ ・}i | | / /レ . , ‐――< , / / ミ ⌒ヽ__八 | l / ,.斗<´} / // 丶 .. 、 / / , ―― 、 } /・ }=} / ′ \,__ / / /| \ ⌒{ ノ、' // ヾi i} / , / ´^^ー‐ 、 \ 7¨¨¨` / ./ Ⅵ ′ ′ / \ \__ / }i i / , ′ ̄ ̄`ヾ ー‐/ / }i / ′ | , / / }i' .| 、 |i , / j | \ {ハ .} / /{__ ′ | \ゝ \ } / ィ | ヽ { | .\丶二二二二ィ / | } 靖子「なんだ、不満なのか? せっかくこんなに立派にしたのに」 竜華「ちゃう!! 男前や!! O! TO! KO! MA! E!」ウギャー! 靖子「こっちの方が好みなんだ」キリッ 竜華「知るか!!」 煌「芸名はマリ○ンデールちゃんで、デビューしましょう」 京太郎「だからこんなのイヤだっての!!」 失敗した 藤田靖子と出会った 京太郎「でも、結構悪くないな」ウーム 竜華「戻ってきぃや!!」バシバシッ 京太郎「ぶべらっ!?」 478 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 20 01 05.01 ID YtyrBRSbo [24/42] 靖子「会心の出来だったのに」ハァ 煌「似合ってましたのに」ハァ ズーン 竜華「やめや、やめ! 須賀のレッスンはうちが見る!」 京太郎「本当ですか!?」フキフキ ←着替えた 竜華「少なくとも、女装はさせんで」キリッ 京太郎「おー、頼もしい」パチパチ 竜華「(とは言っても、メイク経験なんてほんま無いで……)」ガタガタ 京太郎「?」 竜華「(せやけど、アイツに勝つにはやるしかあらへん!)」ゴゴゴゴッ 煌「……?」 社長「竜華ちゃん……?」 竜華「行くで!!」ジャキンッ コンマ安価↓3 00~29 靖子「これは……酷い」 失敗 30~89 竜華「やれる、やれるで!」キリッ 成功 +3 90~99 煌「……これは!?」 大成功 +5 492 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 20 17 14.52 ID YtyrBRSbo [25/42] 社長「……」 煌「……」 靖子「あー……」 煌「な、なんですかこれ? なんなんですかこれ!?」 京太郎「え? どうなってるんですか!? 俺どうなってるんですか!?」 竜華「……」 煌「おいたわしい……」 靖子「これは……酷い」 \\ / / / \\ 、 __ |/ / / -―‐__、 \ \ 、 \ `丶.|/ / '´ / \ \ \` ー- \ ∠ -―‐- _ \ \ 、二ニ=- ´ ̄ ̄ `丶、‐-\ \ \.- 、 __>- // __ \ '´___,ノ、 ー=ニ彡' 〃/ / \\ \ // ニ}、 ヘ、 / ィ / ハ/ ! } | \ \ヾ \ _. -‐ ´ ;二} (⌒ヽ ヽ \ /イ | /ィ{、| | /ハj \ 、\._ニ=- ___ ..< _. --</7\ \ \ ヽ Y`ヽ {∧/VりV||/ ァッl | ヽ\ゝ ̄ ̄ } }.-‐ ¨ \!/i} f⌒丶、\ \} l〉 } ト、{ '′ | Vソ'! ト、 \ ト、}⌒ヽ二ニ) -‐ ¨ `¨´ `丶 `ー' } / Vヾ, {7= 、 l l_,ノ ゝヾj \ ∧ __ ヽ { jハ、ー ' _ <∨''´ /{ _ マ∧ {、  ̄ | \ハ  ̄ r ''´ _ ´/ } _ -マ∧  ̄ ̄ \ l ム Y´  ̄ ̄了  ̄l |;マ∧ \ f ヽ {´ ̄7 / | |;;;;マ∧ \| 「\ \ /_) | /, -‐ /` ー--|;;;;;} マ∧__ \ \_ ヽ'^ヽ/ { | /^T <ー―ァ‐// /マ∧`7 、 \ `丶} /´ レ '´ ヽ;;ヽ>'"/ / マ∧{( }\ \ ' / ` T ´}\/ __ ィマ∧ノノ'へ 丶 ; . '´ /{⌒) ソ⌒ヽ┬一''´マ∧、 ノ^ヽ 京太郎「何コレェェェェェェ!!!???」ガビーン 竜華「ほ、ほら! 母性くすぐるやん?」 社長「もはや特殊メイクだよ」ガビーン 靖子「いや、私的には好みでもあるが……」 煌「心なしか身長も小さく見えますね」 京太郎「」 竜華「ど、どうや?」 京太郎「」ズーン 竜華「」 失敗した 500 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 20 26 36.88 ID YtyrBRSbo [26/42] 竜華「うちかて、うちかて頑張ったんや……」シクシク 京太郎「リアラァァァ!!」 靖子「やっぱり私の方がよかったな」 竜華「なんでや! うちのは男の原型留めてたやろ!」 京太郎「リアラァァァァ!!」 社長「落ち着いてくれ京太郎君!」 京太郎「俺はアイドルになるんだ!」 竜華「ほら見てみぃ! この前はものっすごい棒読みだったんやで!」 靖子「……うわぁ」ドンビキ 煌「なんなんですかこれ」ズーン 社長「まぁ、初日はこんなものだろう」 竜華「うぅ……」ガックリ 煌「では京太郎君。そろそろ戻りましょうか」ギュッ 京太郎「はい……」ズーン 社長「家でもちゃんとレッスンするんだよ」 煌「私が責任を持って見届けますから」フフ 竜華「……次こそ、次こそは絶対やったるで!」メラメラ 失敗した 506 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 20 39 18.98 ID YtyrBRSbo [27/42] 【京太郎のアパート】 京太郎「はぁ……」ズーン 煌「京太郎様、悩んでいらっしゃるんですか?」スッ 京太郎「煌さん。敬語はやめてください」ハァ 煌「……分かりました、京太郎君」ニッコリ 京太郎「家の事はいいんですよ。俺は、一人の男として有名になりたいんですから」 煌「ふふ、そういうところは全然変わってないんですね、すばらっ!」ナデナデ 京太郎「……」 携帯「ミアゲター!オオゾーラーガアーオクー!スーミキッテユクー!」 京太郎「……また咲達か」カチカチ 煌「別れを告げなかったんですか?」 京太郎「ちゃんと告げましたよ」 煌「じゃあ、あの二人は……?」 京太郎「優希はあれからずっとメールや電話を寄越してきます。和は……何も」 煌「……」 京太郎「っ……」 煌「京太郎君、こっちへどうぞ」ポンポン 京太郎「え?」 煌「膝枕ですよ」ニッコリ 京太郎「うぇ!?」 煌「ふふ、どうぞ」 京太郎「じゃあ、お言葉に甘えて」ゴロンッ モニュン 京太郎「……あー、いいです」ホンワカー 煌「ふふっ、すばらですね」クスクス 517 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 20 53 45.28 ID YtyrBRSbo [28/42] 513 そりゃ一日に百件近くもきたら……ね? 煌「……京太郎君」 京太郎「なんですか?」 煌「私も……誰かに必要とされたい気持ちは分かります」 京太郎「え?」 煌「これからもずっと……一緒に頑張りましょう」 京太郎「はい!」 煌「それじゃあ食事にしましょうか」ニコッ 京太郎「じゃあ、すぐに立ち上が――」 煌「あっ」スッ 膝枕をやめて立ち上がろうとした俺を、細い腕が引き止める。 京太郎「??」 煌「そのままでいいですよ」クスッ 京太郎「え?」 煌「食べさせてあげますから」ニッコリ 京太郎「ほわぁっ!?」 煌「ほら、あーんしてください」 京太郎「うっ、で、でも……!」 煌「あーん」スッ 京太郎「……」パクッ モグモグモグ 煌「どうですか?」 京太郎「う、うまぁぁぁぁぁぁ!?」ピカァァァン!! 煌「すばらっ!!」ニッコリ 【芸能事務所 アクセル1】 カリカリカリカリ 竜華「うちが……トップアイドルにしてあげるんや!」ベンキョウチュウ 社長「頑張るんだ竜華ちゃん」 527 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 21 08 10.21 ID YtyrBRSbo [29/42] 【翌日 白糸台 京太郎の教室】 ザワザワ ガヤガヤ 京太郎「よっす」 淡「おはようタロー」 京太郎「なんだよ、そのタローっての」ハァ 淡「??? タローはタローでしょ?」 京太郎「……はぁ。分かったよ」ヤレヤレ 淡「うん、それでよし」 京太郎「昨日も思ったけど、大星ってこんなキャラだったんだな」 淡「淡」 京太郎「え?」 淡「淡でいいよタロー」 京太郎「は?」 淡「……?」 京太郎「いや、首をかしげたいのはこっちだっての」 淡「???」 京太郎「なんだかお前見てると、力が抜けてくるな」ヘナッ ガラガラッ 教師「ほら、授業を始めますよ」 ザワザワ ガヤガヤ 淡「ね、タロー?」 京太郎「ん? なんだ淡」 淡「今日は部活来てくれる?」 京太郎「……んー」 安価↓3 1 麻雀部に行く 2 今日は事務所に行く そのレスのコンマが50以上で淡が着いてくる 3 まっすぐ家に帰る そのレスのコンマが50以上で淡が着いてくる 539 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 21 18 32.73 ID YtyrBRSbo [30/42] 京太郎「わりぃ、今日も事務所に行くんだ」 淡「また?」 京太郎「そりゃ俺はアイドル候補生だからな」 淡「むーっ、たまにはサボればいいじゃん」 京太郎「あのな、俺は一日でも早くトップアイドルになりてぇんだ」 淡「うん、それで?」 京太郎「だから練習するんだよ」 淡「ふーん。凡人って大変なんだねー」 コイツ……目が本気だ。 本気でそう思って言ってやがるな…… 京太郎「とにかく今日も――」 淡「じゃあ着いていく!」 京太郎「へっ?」 淡「いいでしょ?」 京太郎「あのー? アワイサン? 何を言ってるんです?」 淡「アイドルってどんなものか、気になるし」ニッコリ 京太郎「……」 あ、これはダメって言っても着いてくるタイプですね、分かります 京太郎「……」ハァ 淡「やった!」 京太郎「まだいいって言ってないだろ」 淡「目を見れば分かるよ」クスクス やれやれ、竜華さんが怒らなきゃいいけど…… 【芸能事務所 アクセル1】 竜華「で? これはどういうことやねん?」ギリギリギリ 京太郎「あ、アイアンクローはやめてくださいぃぃぃ」ブランブラン 無理でした 淡「アイドルって大変なんだねー」 煌「これはアイドル関係ないですけどね」 社長「なんか増えてる……」 547 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 21 27 32.92 ID YtyrBRSbo [31/42] 京ちゃん以外はアイドルにする気ないでー 京太郎「いたたたっ……」 淡「大丈夫タロー?」 京太郎「ああ。ありがとな淡」」 竜華「!?」 淡「それよりほら、こっちで遊ぼうよ」 京太郎「あ、ああ」 竜華「……」ブルブル ヨーシヤルゾー キューブドコニシマッタ? コッチデスネー 竜華「ええか!? これは遊びやないんやで!」キリッ 淡「あー!! やっぱりBだったぁ!!」カチカチ 京太郎「シェリフだー!! シェリフが来るぞー!!」 社長「逃がしはしないぜ……!」 淡「あわわわわっ!?」 煌「じくうのDパーツが出ましたの」クロコー 京太郎「よっしゃ! って、うわぁぁぁワルサーエッグだぁぁぁ!?」 淡「いやぁぁぁ!!」 煌「すばらっ!!」 竜華「(´・ω・`)」ポツーン 556 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 21 35 19.65 ID YtyrBRSbo [32/42] げ ん こ つ 京太郎「」 淡「」 煌「」 社長「なぜ私まで……」 竜華「はぁ、はぁ……!!」カチカチカチ ゲームキューブ「」デンゲンキラナイデー ブチッ 京太郎「ああ、リセットボタンをちゃんと押さないと」 竜華「あ?」ギロリ 京太郎「イエナンデモアリマセン」 竜華「ほな、今日の活動を始めるで」ニッコリ 淡「あんまり怒ってばかりだと老けるよー?」 竜華「」ビキビキ 煌「どうどう、落ち着いて」ガシッ 京太郎「それで、今日の予定は?」キリッ 竜華「今更カッコつけても遅いねん」ペシッ 京太郎「いや、ついノリで」ハハハ 社長「うーむ。大星君も中々いい素材だなぁ」ハハハ 淡「これでも高校百年生だからね」ドヤッ 竜華「調子狂うでホンマ……」ハァ 選択安価 ↓3 まずはアルファベットだけ選んでください A営業に行く(実力により成功率上昇) レコード会社 ドラマオーディション 麻雀イベントに参加 B仕事する(仕事を成功させれば営業が増えます) 雑誌モデルの仕事 Cレッスン 各種パラメーターを上昇させます 565 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 21 40 58.48 ID YtyrBRSbo [33/42] 竜華「今日もレッスンや! レッスンやで!」 淡「えー? 仕事とか無いの?」 京太郎「無いんですか?」 竜華「まずは実力つけてからやな。出なきゃ仕事をやる意味がないやろ?」 煌「まぁそうですね。雑誌に映るだけでなく、興味を惹かないと」 淡「つまんないね」 京太郎「でも、必要なことだしな」グッ 社長「では、今日もレッスンを頑張ってくれたまえ!」 京太郎「一体なんのレッスンですか? 清水谷P」 竜華「うぐっ?!」ガクッ 社長「竜華ちゃん!?」 竜華「な、なんでもあらへん……」プルプル 京太郎「???」 竜華「今日のレッスンは、これや!!」バーン! 選択安価 ↓3 1 容姿 2 雀力 3 歌唱力 4 演技力 572 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 21 46 00.25 ID YtyrBRSbo [34/42] 京太郎「容姿ですか?」 竜華「前回はアレやったけど、今回は違うで!」 煌「すごく不安ですけど」 社長「ふふ、それはどうかな?」 煌「!?」 京太郎「信じてもいいんですか?」 竜華「任せとき!」 淡「……ふーん?」 京太郎「それじゃあ、お願いします」ペコリ 竜華「ほな、いくで!」 京太郎「はい!」 竜華「(汚名返上や……!!)」ジャキッ コンマ安価 ↓3 ゾロ目で大成功 00~29 淡「私にやらせてよ!」グイッ 失敗 30~89 竜華「ど、どやっ!」 成功 +3 90~99 竜華「……」 大成功 +5 594 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 21 57 47.32 ID YtyrBRSbo [35/42] 竜華「……」セッセッ 京太郎「……」ドキドキ 淡「ねーねー、あの人って素人でしょ?」 煌「ええ、まぁ」 淡「そんな人にメイクとかやらせて大丈夫なの?」 煌「うーん? 昨日は大丈夫ではありませんでしたけど」 社長「……くくっ」 淡「何笑ってるの?」 社長「いや。君たちの考えはもっともだよ」 淡「じゃあ何で笑ったの?」 社長「……竜華ちゃんはね、昨日ずっとメイクやヘアーアレンジの勉強をしていたんだ」 煌「え?」 社長「ほぼ一睡もせずにずっと。本とにらめっこしてね」 淡「うげ、そんなの絶対無理……」 社長「彼女はそれだけ真剣なんだ。京太郎君をアイドルにする為に――」 だからこそ――その想いは強さになる 京太郎「お、終わりました?」 竜華「ああ、なんとかな」ホッ 京太郎「鏡、見てもいいですか?」 竜華「ああ」 京太郎「……」つ鏡 __V/ . . ._ . . . . . . . . . \ . . . . \ . . . ... _ =ニ . . . .i| . . . . . .\ . . . . . . . . . .;. . . . . .ヽ . . . . . . . ...._, / ./ .八 . . . . . . . . \ . . . . . . . .;. . . . . . . .;. . . \ー‐ '. , '/ ./ / ./ . . } . . . . . . . . . . .` 、 . .i| . . . . . . . . . . . . . . \ ,′}/ / . .' . . / \ . . . . . . . . . _, } .i . . . . . . . . . . \. / / .i . . . . ./ __ヽ . . 、 . . . 「 ̄]ハ . . . . . . . rー‐`ー { / . | . . . . .レ' __ ハ .{\ .拆芯刈 . .ハ . . . . /. 人 . . . { ,笊芯 } j/ V辷,ノ }ヘ{ } _ {{ . / ノ \ .く辷ン / Ⅵ jN⌒ヽ 从 . V -=个 . N{_ { }/^. ノj . . 厶ィ' / ' } ./ハ __ _ -‐' }V/ / ※トーリではなく京ちゃんです j/ /ⅣV^` ト、 、 | ./ `j V/ \ ,. r====- _j ム 」_ ヽ_ //ニニニニム /ニニニニ=- _} -‐ {r‐==-=ニ==- /ニニニニ=ニ> '/ l / , 「 / / V/-ー---- ' { jレ八 / / -‐ ア⌒ ., 竜華「ど、どやっ!」 煌「」 淡「!?!?!?!?!?!?」ガタタタッ!? 社長「ほらね」ニッコリ 606 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 22 09 01.54 ID YtyrBRSbo [36/42] 京太郎「う、うぉぉぉぉ!?」 淡「ぐ、愚弟……」フラフラ 煌「大星さん!?」 竜華「どないや?」 京太郎「すごいですよ! まるで別人になったみたいです!」 竜華「須賀は顔がええから、色んな髪型で勝負できるんや」 京太郎「それにしても、すごいです」 竜華「え、えへへ……//」 社長「いやー、凄いよ竜華ちゃん! 一日でここまでのメイクを覚えるなんて」 竜華「う、うちなんかまだまだや。早く有名になって、本物のメイクさんをつけんとな」 京太郎「それまでは竜華さん、お願いします!」ニコッ 竜華「!!!」ドキッ 京太郎「どうかしました?」 竜華「い、今なんて言うた?」 京太郎「え? それまではお願いしますって……」 竜華「ちゃう!! ちゃんと正確に言って!」 京太郎「えっと……??」 _ / ,.ィ ,.イ ...<_/__ l l .|./ . .'´ . . . . . . . . . . >.、 ヽ} /ィニ=――-ミ l . . ∨. .>..、 //l{、. . ̄. `. . .、. . . . . l. . . ';\. . . .二ニ= ,'. ,','. .|l. ',ヽ . . . . . . . .`ヽ_」. . . .',.ヘ\ .\ ;. . .i. .li. . ハ._, -‐=ニ二. `|l. . . l. ハ.∧ー` l. . .l. .l入 . ∧ヽ, -__ヽ. l |. i. .|lヘ |V∧ ';. . .';. lヘ `ヽ ヘ./以=''``.| | .|. リ〈.ヘ ';.∧ V. ..';lィミ}. `ヽ ノ'|人ハ|イノ, -ハ それまでは竜華さん、お願いします! }、. . N! | |/ .rfヘl′ リヘ. .人 ` , .从 ∧. }ヘ∧. , .イ ';ヘ.〉 . ヽ. / | ',__. 丶 ... l__r┴' ` -‐ヘ r< ,ィl レ<―¨ } ,.-、|/_.., ; /. ; __- リ′ У、 竜華「……」ジワッ 京太郎「!?」 竜華「わ、分かっとるわ! アホ!」プイッ 京太郎「???」 淡「……」ジィーッ 煌「青春すばらっ!! すばらですよ!」 容姿が上昇した!! 612 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 22 13 27.42 ID YtyrBRSbo [37/42] ちょっとお弁当買ってきます 次の再開は帰ってきて、ベン・トーを食ってからです ,, -‐┐__ __,,zァ__rァァァzz_ |i ,, '゙ r‐ . . . .ヘ、 iニニi ノ厶=-‐━━‐-トミ,_ |レ _,,. . .\ . . . . \ .\ ニニニニニニニニニニ7. 八 .._,,. . . . . . .., . . . . . \ . . . ‘, . . .\__ iニニi ニニニニニニニニニ7. |i⌒7 . ー-= . . . .ニ=ミ . 丶 . . | i^ヽ 「`' / ニ=-‐━━n/ { / 八 { . \ . . \二ニ= ヘ_,,‘, . . .| ハ} / _‘, / }ノ.} }{/ ア{ .‘, ‘, 、 . . \ fV炒' }/ . | / V ____ \ 」 } } }〈. / { . .‘, ‘Jニ=-‐ー-- __jハ V⌒/ ヽ / ̄ /┘ ‘, . . .\\7 {./ / 〈 / ‘, { __,, '′ \ . . . . . .\ー ,,__ '′/ { ‘, `、 { \ \ . . ≧=- ./ /ハ ‘,! ! 数ヵ月後 とある料理番組にて ` }\{__, } r '′、`、 } ‘,| r‐…'’ \丶 | , / | }``、 ′ _r‐r‐rvV |i. } ‘ , __,〔_j | |―┐ ; }. i| ! | j,ノ-┘ |\} / ‘, |. i| /}「わ天{〈ぇ| ! {. ‘, ,′. i| }/| か然V}i |ハ ! / {\ .′. i| }/| め {〈_ |/``丶 \ __ ; ‘,  ̄. i|//j_____,, 」/} | ‘, } { { ‘,. i| }///////ア |``丶、`、 { ‘,  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \.\ { / 、 `、 / \ `、 { \ \ `、 ; \ _`、 ‘, _,, -‐ ‘, ,, . ,, '’ } | ,, } |. ,, / ; 〈 -‐ ‐---- ,,__ __,, -==冖冖冖==- ,,___ `、 -‐━━‐---====} -‐  ̄ . `、 \ /. └r-== ニ二三  ̄ これってぇ~フリですよね~(のワの) 626 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 23 08 42.22 ID YtyrBRSbo [38/42] おまたせ 淡「タロー! アイドルっぽくなってきたじゃん!」 煌「本当に立派ですね、すばらっ!」」ワイワイ 社長「うーん、すばらしいね」 淡「世界征服しちゃおうよ!」 京太郎「いやいや、無理に決まってんだろ」 竜華「気に入ってもらえて嬉しいで」ホッコリ 京太郎「だけど髪型変えただけでこうも変わるなんて」 社長「髪型だけじゃないよ」 京太郎「え?」 社長「このメイクもナチュラル過ぎて気づきにくいけど……無ければならないものだ」 京太郎「た、確かに言われてみれば……」 鏡を見てみれば分かる。 いつもよりずっと顔色がいいし、爽やかに見える。 顔の色一つでこうも変わるものなのか……?」 京太郎「竜華さん、凄いです!」 竜華「や、やめーや……//」テレテレ 煌「初々しい反応……すばらですっ!」 淡「……」 竜華「さ、さぁ! 次行くで!」アセアセ 京太郎「はいっ!」 竜華「次は服装や!」 京太郎「服装?」 竜華「そんなしまむらアイドルじゃ締まらんやろ?」 京太郎「確かに……」ウーン 竜華「そこで用意したのが、これや!」バサッ 京太郎「!?」 コンマ安価 ↓3 ゾロ目で大成功 00~29 社長「おっふ」 失敗 30~89 竜華「ええやろ?」ニヤリ 成功 +3 90~99 淡「うにゃぁぁぁぁ!!!」ビクンビクンッ 大成功 +5 638 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 23 15 15.74 ID YtyrBRSbo [39/42] ___ /〉 ____ ハ . . . . . . . . . .、 . . ... / .] . . . . . . . .\ . .\ . .\ / . . . .] . . . .ト、 . . . } . . . .‘, . . ‘, / / . . /‘, . . | r≦「 . . . . . .} . . . ‘,. | .{ . . /〕≧ . | V炒 . . . . 人 . . . ‘,. |/Ⅵ{Y炒 } 厶ィ . . .r┐ミト \ .、 _, ノ/}/ }/ ,,___ 圦 V } ___n ' 「 { r┬┐ /\ ヽ / {{.... _| 」 | ‘ー┐ ____、/ 〔r‐- ミ く_,_,、 」ト /////}〕__,、丶`]/////}  ̄〕iニ=彡} }i r====「 /___/ 〕二アニ=- __ 〕_「 / 》 //ニニニニニ\_ -=ニニニニニニ=- \ 〕 .〈. __//ニニニニニ}ニ◯ニ}ニニニニニニニ∧ ‘, \__,, -=∧ rァニニ=- ニニニニ.}ニ二ニ}ニニニニニニニ/ニ_ ‘, }ニニニ∧ /ニニニニ}二ニニ }ニ◯ニ}ニニニニニニ./ニニY⌒. ニニニ∧-=ニニニニニニニ}二ニニ }ニ二ニ}ニニニニニニ /ニニニ「{\_ 京太郎「お、おぉぉお?」 竜華「どや!」 煌「……//」カァッ 淡「……//」カァッ 社長「おっふ」 竜華「あれ? ダメやった?」キョトン 京太郎「いや、ダメというかなんというか……」 社長「りゅ、竜華ちゃん……せめて」 __k,__, ,.. . . . . . . . .ヘ / . . . . .i . . . . .‘, |/ . . . . | . . .| . . } 乂ト、 . j . ./ ./′ 〉ァァ冖ァァ -=ニニニニニ=- _ __//ニニニニニニニニ\ _(〈/ニニ7ニニニニニニニム /....`マニニ7ニニニニニニ}ニニ=_. /ニ=-..」 {ニニニニニニ7\ニニ=_. \ニニ\ {ニ=- ニニニ7. \_ニ=ァ \ニニ\ }  ̄「 ̄ { /ニア \ニア { | , /⌒Vア く____/〉 〈__ } }/ i / ! {'′ 7 V ′ } }. , _/ , ′ -‐ 7{`ー ′. , / ! ,. ′ ′ , ′ i /. ′ , | ′ , ′ | / ′ , | .′ , ′ | { ′ 、 ; , 、 \ 社長「パンツぐらいは用意してあげようよ」 竜華「」 京太郎「いやぁぁぁぁん!」 淡「きゃぁぁぁぁあ!!」ダダダダッ 煌「すばらっ!」」パシャパシャッ! 竜華「なんでズボン脱いどるねん!!」バキィッ!! 京太郎「ホライゾン!?」ズザァァァ! 失敗した 649 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 23 37 39.68 ID YtyrBRSbo [40/42] 646 育成がメインじゃないので、グダグダでええんやで ぐだぐだとほのぼのやりたいでありんす 竜華「ま、ままま全く!! な、何を考えてるんや!?」マッカッカ 京太郎「いや、だって上の服しか渡されなかったので……」ボロボロ 淡「そーせーじ……ウィンナー……大型巨人」ブツブツ 煌「なんにせよ、すばらでした」ツヤツヤ 社長「困るよ君ィ! スキャンダルは!」プンプン 京太郎「……」ズーン 竜華「とりあえず、髪型のセットの方法をまとめといたで」スッ つノート 京太郎「うぉぉぉ!? ありがとうございます」ペラペラ 竜華「これからも色々な髪型に挑戦したり、考えてみたりせんとあかんよ?」 京太郎「はい! 俺、頑張ります!」 煌「焼き増ししておきましょう」カチャカチャ 社長「!?」 【京太郎のアパート】 京太郎「今日は昨日より進展したかな」ゴロンッ ほんの少しだけ格好よくなって…… 京太郎「早く仕事してぇ……!」 それを次の仕事につなげて、それからさらに仕事をつなげる。 そうやって……一日も早く一流のアイドルになる 京太郎「……咲」ボソッ 携帯「セーカーイノーオーワリーデーウーマレタヒカーリー」ブルブル ブルブルブルブルブルブル ブルブルブルブルブルブル ブルブルブルブルブルブル ブルブルブルブルブルブル ブルブルブルブルブルブル ブルブルブルブルブルブル ブルブルブルブルブルブル ブルブルブルブルブルブル ブルブルブルブルブルブル ブルブルブルブルブルブル ブルブルブルブルブルブル ブルブルブルブルブルブル 着信:宮永咲 京太郎「……」 出ますか? 安価↓2 1 出る 2 電源を切る 666 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 23 44 32.58 ID YtyrBRSbo [41/42] 京太郎「今は、出るわけにはいかねぇ」カチカチ 携帯「」ピタッ 京太郎「ごめんな……咲」 今お前の声を聞いちまったら、決意が揺らいじまうから だから…… 【宮永家 咲の部屋】 ブルルルッ ブルルルッ ブツッ 咲「あ、京ちゃ――」 携帯「須賀です。ただいま電話に出ることができないので、用がある方は――」 咲「京ちゃんの声だぁ……」ウフフ ピッポッパッ ブルルルッ ブルルルッ ブツッ 携帯「須賀です。ただいま電話に出ることができないので、用がある方は――」 ブルルルッ ブルルルッ ブツッ 携帯「須賀です。ただいま電話に出ることができないので、用がある方は――」 ブルルルッ ブルルルッ ブツッ 携帯「須賀です。ただいま電話に出ることができないので、用がある方は――」 咲「……」ニコォ 689 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/21(水) 23 53 33.59 ID YtyrBRSbo [42/42] 【翌日 白糸台 京太郎のクラス】 京太郎「おはよう淡」 淡「お、おはようっ!」ビクッ 京太郎「そう身構えるなよ」 淡「仕方ないじゃん。あ、あんなの、見せられたんだから……//」 京太郎「それはもう謝っただろ!」 淡「うるさーいっ!」 ザワザワ マタケンカカー? モウスッカリフウフダナー イヤ、キョウダイカ? 淡「うぅ……//」 京太郎「そ、そろそろやめるか」 淡「……うん」 嫁助「須賀、可愛い嫁さんだなぁ!」ハハハ 淡「嫁さん違うもん! ただ席が隣同士なだけだからっ!」プイッ 京太郎「……」ヤレヤレ 【三年教室】 菫「何? 昨日淡がサボっただと?」 モブA「そうですの。なんだか転校生とどこかへ遊びに行ったみたいで」 菫「なっ!?」ガタッ 照「へー、淡に彼氏が出来たんだ」ポリポリ 菫「……少し、話をする必要があるな」ゴゴゴゴッ ! . . |..... | | | ! |__!........| . ゙、 、 ヾ、 | .. i | | | | 「! i ! `ヽ!| . .i i. ト、! !.... i | | i |,rゥ-ニミ┘i__ ノ| |..i | i . . i i | | i |! ー-'..ヾ `iヽ!ノ;ノ ;i | ! i| | | | i ! iァ ....!ヾノ i. i | i | | i i ヾ | | i i i | | i i / . .|. ! ! ! i | | ゙、i _,...._ l . |. i // / /`ー^-、 」i_ ゙、 `" / .i.| i //; ' ´ ̄ ̄`ヽ  ̄ / | ! / //' \ r-、__ ノ -、_; |i| / / ...\ | | | `ヾ! / / ...ヽ | |../ / .. \ .i | !/ / . \ ! / / /ノ . \ |i \ 695 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/22(木) 00 00 36.90 ID oVu6xjMjo [1/16] 淡「ねーねー、今日こそ部活来てくれるでしょ?」 京太郎「いや、だからな? 俺は事務所に行かないといけないんだよ」 淡「昨日も一昨日も行ったからいいじゃん」 京太郎「だから今日も行くんだよ」テクテク 淡「えー? 一緒に麻雀打とうよ!」 それは俺が死ぬ。 主に物理的な意味で。 京太郎「いいから着いてくんなって!」 淡「打ーちーたーいー!」ガシッ 京太郎「あああ、うるせー!!」ズルズルズル 淡「むぅー!」 ???「……」ジィーッ 安価↓3 1 麻雀部に行く 2 今日は事務所に行く そのレスのコンマが50以上で照が着いてくる 3 まっすぐ家に帰る そのレスのコンマが50以上で菫が着いてくる 708 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/22(木) 00 11 41.74 ID oVu6xjMjo [2/16] 淡「いいから連れてけー!」ガシッ 京太郎「いい加減に――」 ???「ふっ!」シュバッ ドスッ 淡「!?」ガクッ 京太郎「ん? 淡?」 淡「」チーン 京太郎「し、死んでる……?」ガビーン ???「いや、死んでないから」ガシッ > \ / _ 八、 、 \ / / }ノ' \l、 .厶 /__ _,ノ \ | | | | . | 八_| ┃ ┃ レ')ノ ' __/ 人 rっ u ,.イ / > イ |/ 淡「うぅ……」 ???「相変わらずバカだな。部長カンカンだったよ」ズルズル 淡「ひぃぃ、タロー助けてぇー」 京太郎「どなたか存じませんがありがとうございます!」ペコリ ???「どうも」スタスタ 淡「裏切りものぉぉぉ!!」 京太郎「よし、行くか!」タタタタッ 【白糸台 麻雀部室】 菫「亦野、私は男ともども連れてこいと言った筈だが?」 誠子「あはは、すみません」 照「大丈夫ー?」ツンツン 淡「ムームー!」ガンジガラメ 菫「それにしても、一体どんな奴なんだ?」 照「さぁ?」 尭深「あ、帝王がブログ更新してる」 照「なんだと!? いかん、すぐに確認しなくては!!」シュババッ 誠子「相変わらずファンなんですね」アハハ 菫「当然だ、私の生涯は全て帝王に捧ぐ為の――」カチカチカチ パソコン「」パッ 菫「!??!?!?!?!」ガタタッ 虎姫「「「「!?」」」」 711 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/22(木) 00 17 40.40 ID oVu6xjMjo [3/16] 710 すまん、そのとおりだ 【白糸台 麻雀部室】 菫「亦野、私は男ともども連れてこいと言った筈だが?」 誠子「あはは、すみません」 照「大丈夫ー?」ツンツン 淡「ムームー!」ガンジガラメ 菫「それにしても、一体どんな奴なんだ?」 照「さぁ?」 尭深「あ、帝王がブログ更新してる」 菫「なんだと!? いかん、すぐに確認しなくては!!」シュババッ 誠子「相変わらずファンなんですね」アハハ 菫「当然だ、私の生涯は全て帝王に捧ぐ為の――」カチカチカチ パソコン「」パッ 菫「!??!?!?!?!」ガタタッ 虎姫「「「「!?」」」」 712 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/22(木) 00 24 09.43 ID oVu6xjMjo [4/16] 【芸能事務所アクセル1】 ガチャッ 京太郎「おはようございまーす!」 オハヨー イラッシャイスガクン ナージャデス! ヒノチャマデス! 社長「やぁ、須賀君」カチカチ 京太郎「あれ、社長何やってるんですか?」 社長「ほら、昨日大星君が来た時にみんなで写真を撮っただろう?」 京太郎「ああ、そういえば」 社長「君のデビューも近いし、マネとPの紹介も兼ねてブログに写真を載せようと思ってね」 京太郎「へー」 社長「大星君の許可は前もって貰っているし、構わないだろう」ハハハ 京太郎「アイツ、今頃ビックリしてるかもしれませんね」アハハハ 【白糸台 麻雀部室】 菫「どういうことだ? なぜお前が帝王と仲良く写真を……?」ゴゴゴゴッ 淡「」ブクブクブク 照「あれ、この新人……須賀、京太郎?」ドクンッ 誠子「あ、この人。さっき淡と一緒にいた奴ですよ」 菫「なんだと!?」 尭深「アクセル1の新入りみたい」 菫「どういうことだ!? なぜお前がアクセル1の新入りと一緒なんだ!?」ユサユサ 淡「」チーン 照「京ちゃんがアイドル……?」ギュルギュルギュルギュル 722 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/22(木) 00 32 33.99 ID oVu6xjMjo [5/16] 京太郎「よし、今日も頑張りましょう!」 煌「頑張りましょう!」 シィーン 京太郎「あれ、竜華さんは?」キョトン 煌「今日はお休みなんです」 京太郎「あ、そうなんですか」 煌「流石に大阪から毎日来るのは大変なんですよ」 京太郎「そっか、それもそうですよね」 煌「私だけでは不服ですか?」フフッ 京太郎「そんなことないです! 煌さんがいれば百人力です!」 煌「その心意気、実にすばらです!」 京太郎「えっと。それで今日のスケジュールは?」 煌「今日はこれですね」ササッ 選択安価 ↓3 まずはアルファベットだけ選んでください A営業に行く(実力により成功率上昇) レコード会社 ドラマオーディション 麻雀イベントに参加 B仕事する(仕事を成功させれば営業が増えます) 雑誌モデルの仕事 Cレッスン 各種パラメーターを上昇させます 733 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/22(木) 00 37 19.92 ID oVu6xjMjo [6/16] 煌「今日もまたレッスンですねー」 京太郎「レッスンか……」ガックシ 煌「焦らないで頑張りましょう。仕事なんてすぐに来るようになりますってば」ヨシヨシ 京太郎「はい!」 煌「では準備を」シャシャッ!! 京太郎「!?」 煌「ほりゃっ!」シッパァァン! 京太郎「な、何が起きてるんだ……」ゴクリッ 選択安価 ↓3 1 容姿 2 雀力 3 歌唱力 4 演技力 739 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/22(木) 00 42 38.74 ID oVu6xjMjo [7/16] 化粧台「」キラァァァン! 煌「ふぅ……」 京太郎「すげぇ、ものの一瞬でこんな立派な化粧台を」ゴクッ 煌「ではまずはメイクの復習からしましょう」 京太郎「メイクの復習?」 煌「清水谷さんがいなくても、一人で昨日のメイク、髪型を作れるようになるのです」バーン 京太郎「それはハードル高そうですね」 煌「さぁ、やります!」 京太郎「……やってやる!」スチャッ 昨日竜華さんに貰ったノートさえあれば…… 京太郎「もうなにも怖くない!」キリッ コンマ安価 ↓3 ゾロ目で大成功 00~29 京太郎「なんじゃこりゃぁぁぁ!?」 失敗 30~89 煌「すばらっ!」キラキラ 成功 +3 90~99 煌「!?」ドキッ 大成功 +5 755 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/22(木) 00 49 59.86 ID oVu6xjMjo [8/16] 京太郎「どうだ!!」バーン -=ニ . . .ヽ ._/ . . . . . . . . . . . . ._ . .\ . . . . .\ . .\ }\__ _ハ \ . . 」 . . . . . . . . . . . . . . . . . ` . .、\ . . . . .\ .、 J /⌒ // 」 // . . . ‘;. . . . . .\ . . ‐- . .、 .\ \ , . . . . . . Vメ { / {/イ} }\__ / ./;. . ./ . .‘;. . . . . . . .\ ̄ \ . . .、 ヘ . . . .\ . 「⌒ヽ / //イ}.. ノ 「;. // . . { . . . .λ.. . . . . . . . \__z==ヘ . j . . . . . . \ \_ y' / // / ⌒ヽ { / i . . . , . . . .i { \ .j . . . . . . ‘, /斧芯≫ヘ . . . . r┬ ァ ィ{ ,// / 7 i| i }... . .|{ /‘` 、 . . . . ‘;^ え 少'-‐} . . . レ,八/ / {j ; } i|.| . .‘;. . . !{/、_ ` 、 ‘, ´ ( __j /}/ xヘ V / / / }\__. i|‘;. . ‘;. . . .{ ≧==ァ ヽ \  ̄ ' rヘ丶 ー< /_ノ 「. i| .‘;. . .\ . . \r= "_ } | ヾ} ' ̄\{ ‘;. {\ . . \ . . .X⌒) 丿 , \.. / }} 从 .Ⅵ . . . .≧=-‐' ー- / } ′ }\j/}__/ ̄]]ト、 / } /. ノ 人_ }} ー- _ / \__ j{ ー-- 、 { }} ア / / 「\. イ{{ Ⅵ. / { { / / { jレ' /,/ 煌「すばらっ!」キラキラ 京太郎「すげぇ……俺にも出来た」ゴクリ 一人でヘアメイクも、メイクも出来た。 俺ってば……成長してる!? 社長「おー、すごいじゃないか須賀君」 京太郎「社長!」 社長「その意気でこれからも頑張ってくれ!」 京太郎「勿論です!」 へへっ、やーりぃ!! 京太郎「竜華さんのおかげだな」 容姿が上昇した! 容姿がC(ジャニーズくずれ)になった! 竜華「……」ヘックチュ 怜「なんや、風邪かいな?」 竜華「……んー?」 761 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/22(木) 00 56 51.67 ID oVu6xjMjo [9/16] 煌「先ほどのメイク、実にすばらでした」パチパチ 京太郎「大分自分に自信が出てきました」ホクホク 煌「しかし、ここで油断するのは愚の骨頂!!」バーン 京太郎「!?」 煌「続いて服装のテストをします!」 京太郎「なん……だと?」 煌「さぁさぁ、早く着替えましょう!」ハァハァ 京太郎「いやぁぁぁ! 脱がされるぅぅぅ!!」 社長「こらこら、遊ばないの」チョップ 煌・京「「あだっ!?」」 社長「ほらほら、更衣室で着替えなさい」 京太郎「は、はい!」タタタッ スタコラサッサー 社長「それにしても、どういう服を用意したんだい?」 煌「それはお楽しみですね」フフフフ コンマ安価 ↓3 ゾロ目で大成功 00~29 京太郎「ほぁぁぁぁぁ!?」 失敗 30~89 煌「すばらっ!すばらですよっ!!」 成功 +3 90~99 煌「うぁっ……//」ドキッ 大成功 +5 781 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/22(木) 01 02 21.48 ID oVu6xjMjo [10/16] 京太郎「ほぁぁぁぁぁぁ!?」 社長「何か悲鳴が聞こえているけど?」 煌「どうかしたんでしょうか?」ウーン ダダダダッ! 京太郎「煌さん!! これはどういうことですか!?」 社長「!?」 __,. / . . ._ . . ...、. .v . . . .-=y> . . \ ァ . r‐=冖′ ;^ヽ ___,,.. ヽ | . . . く/__ / ‘,_ -=≦ ̄ ‘, ‘, .、 .ー<_,´ 「., / ̄”¨`` _,, ヘ ‘, \ . . .ノ_, -< Y / \-‐ ‘ , ‘, } ハT^```ヽ / \ \ ‘, ‘, / 丶.,. ‘, ! , '′ ,, \ ”¨ --‘ ニ⊇i i ..ニ i ,. --‐ ヽ /i i i i i i i i「 ̄”¨ ‐- | / , __,、 \ /i i i i i i i i i i |____ | r‐- ., .,_ /i i i i i i i i i i i i i i i i i i ,. | | ”¨\ ``丶、 ,. i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i‘,. , ,′ ヽ /i i i i i i i i i \i i i i i i i i i i i i i i ‘, ′ .′ ‘, /i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i‘, { { ‘,_ ′i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i \__ } ¨” ̄”¨ -―― \/i i i i i i i i i i i i i \ i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i ``丶、 / _,, 、j /i i i /⌒``丶 i i i i} i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i . L..,, ____,, '’ ‘, ‘i i / } i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i i | r┐} i{. ‘, i i i i i -=ミ i i i i i i i i i i i i i i i i i | `く//ハ  ̄ ‘, i i i i i i i i i i i i i i i i | `丶、 京太郎「わかめじゃないですか!?」ガビーン 煌「……」パシャパシャパシャッ 京太郎「!?」 煌「……グラビアです」 京太郎「!?」 煌「グラビアですから」キリッ 京太郎「グラビアなら仕方ないか……」フム 煌「ではポーズを」 京太郎「仕方ないですね」バッ 煌「すばらっ!!」パシャパシャ 社長「えー?」 ガチャッ 782 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/22(木) 01 04 38.34 ID oVu6xjMjo [11/16] テクテク 竜華「いやー結局気になって来てもう――」 / ー=v レ‐-..、 / . . . . .__ .ヽ ヽ / ⌒ヽー- __. / . . . . . . { .X^}ハ .} -‐ --- ニ=ミぅ / . .;. .{ . . . \ ー'' ` ┐ -‐ ' i . . . .;. .\ . . . .> 、__ _/ '. 从{ . .\ .{ ー-^ __j __ -‐ '′ ヽr‐-、 「}j {___ ィ -ー } , -‐ __/ jレ '′ / ヽ {. / } i. / _, -‐ヘ j .. / / l. / \. / . ヽ | 丶 i i. \ \. } } { ., \_____,ノ__j____}_____ \ {__ r―――┐┌───┐r' }l ! |77777| {7777777 | {_ { j r────────┐r' }_j |口■レ===ミ口■口! |. | |■[]〃木 木 ヾ口■i! |. | |口[]{{ ==== }}■[] ! |. | |■口ヽ/_」_ヽ/口■_j! | 」 !L■口■口■口■[] .| !  ̄ ̄ | ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 7 、 . | ,.. \ . | ;. \ } | i. / / j | / / / ! ; ; / / ; ; / / ; ; / ′ i / i ;. | ;' | ;. l | ; | / | ; ;' i | ; ; ! | ; / { l i / \r────┐ / l i ー-rxィ^] | / i `ー‐--- }_jU^ | / ー-/ ̄ ̄ ̄ ̄][[^ | {_ ___ |i ][[ | 二二≧,┘ i][[ 竜華「」カバンドサッ 煌「あっ……」 京太郎「ん?」 竜華「……」ゴゴゴゴゴッ 京太郎「」 げ ん こ つ 789 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/22(木) 01 10 28.30 ID oVu6xjMjo [12/16] ___ ___ ___,, -‐== ミ、 _,, rvv爪{ {{{{-‐ ミ ァ=ァ . . . . .\ , ィ{{{{ / _, ィニ 、 } ‘, } }}}}}}}}} _,, -={ア . . ./. . . . . . , ,. --‐=T爪{.{{{{{_/ 爪〈J\ / ;}}}}}}}}}}}}}i {_〉. V . . . . . . .ヽレ/ r―=== {{{{ { { {{{{{ { └‐=¬; /.}}}}}}}}}}}}}|__, 」 . . 〕{ . . . . . / /`` ←京太郎 . 气 _,, ‐-= r‐i{{宀-{{{{{_〉 ノ 」 ハ}}}}//}}}}}}}[__ |r宀|/ . . . . .// `¨¨⌒^ ; _ __} .′}}}jレ }}}}}}}}| |/ ⌒i / ′ \ _rァレク{_, ∧ 」,}}}{ 〔{{{{{{/` ,ノ `¨¨¨Ⅵ〈___/ V///__j」L∟; ̄ }}} 竜華「おいこら、マネージャー? 何やっとんねん? あ?」ユサユサ 煌「あははっ、何をやっていたんでしょう?」ブンブン 竜華「このアホを生かすも殺すもうちら次第なんやで? もっと気ぃ張りや!」 煌「申し訳ないです」シュン 竜華「あっ……」 煌「……」ウツムキ 竜華「ま、まぁ……関西人としてこういうノリは嫌いやいけどな」プイッ 煌「清水谷さん!」キラキラ 竜華「うっ……」 煌「ツンデレすばらっ! すばらですよ!」ワーイ 竜華「う、うるさいでっ!」 京太郎「……」チンチーン 社長「やっぱり女装で行くかい?」 京太郎「え、遠慮します……」ピクピク 792 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/22(木) 01 18 35.59 ID oVu6xjMjo [13/16] 【京太郎のアパート】 京太郎「いててっ……」 煌「大丈夫ですか京太郎君?」 京太郎「はい。なんとか」 煌「少し、悪ふざけが過ぎましたね」 京太郎「いいんですよ、俺も楽しかったですし」 煌「京太郎君……」 京太郎「まだまだこれからっすよ!」ニカッ 煌「うんうん、そうですよね! すばらっ!」ニコッ 京太郎「よし、じゃあ今日は俺が飯作ります!」 煌「ええ!? でもっ!」 京太郎「いいから、俺にやらせてください。そういう気分なんで」 煌「……はい」フフッ ~~~~~~ 照「……京ちゃん」ボソッ コンマ安価↓3 00~49 闇み 病み ヤミ 元ストーカー 50~79 幼馴染 80~99 ぽんこつストーカー 809 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/22(木) 01 30 45.98 ID oVu6xjMjo [14/16] 【照の部屋】 照「京ちゃん……」ベットボフッ 最後に別れてから、もうどれくらい経っただろう? 京ちゃんと離れ離れになって…… 照「うぅ……」ギュッ つ京ちゃんぬいぐるみ ※Kちゃんではありません ギュゥゥゥ 照「はぁぁ、かっこよくなってたなぁ……」ドキドキ 写真立て「子供時代 京太郎 照 顔を破り取られた咲」バーン 照「ふふっ……可愛い京ちゃんもよかったけどね」クスクス 清澄にいる筈なのに、どうしてわざわざ東京に来たのかな? しかも白糸台を選んで……転校してきた 照「ふ、ふふふふっ」ニマニマ 私を追って来てくれたんだ…… ※違います 咲よりも私を選んでくれたんだ! ※違います 照「今夜は、お祝いだね……京ちゃん」チュッ 京ちゃんぬいぐるみ「」 もうすぐ京ちゃんは私を選んでくれる ※選びません 私だけを見てくれるんだ…… ※見てくれません 照「アハハハッ!!」 アッハッハハハハハハハハ!! ハハハハッゲホッ! ゲホッゲホッ! ウッゴホッ! ゲホゲホッ! 照「お、ゲホッ、 おがぁざぁぁん! ゲホゲホ! お水ぅぅぅ!」ゴロゴロ ガチャッ 宮永母「何やってんのあんた?」アキレ 照「うぇぇぇん! 京ちゃぁぁぁん!」ビエーン ~~ ~~ -―――- ~ ~ ..... . `丶 / \ } } . . { { / / . . │ |\ |\ | . } } / | / | | ト- |--∨\ | { { / /| |ノ| 八 | _..斗-=ミ\| | | / | /-匕-=ミ\|\| 〃⌒゙ヾⅥ | | }  ̄ ̄ | | イ /〃⌒ヾ {{ }} }|/| | | { { | 八ハ{ {{ }} ゞ==(⌒) | / | } |/| {. ハ (⌒)=='' /// |/} | | ヽ_| /// __,ノ | }. { | 八 _.. ‐~‐-、 イ | {. } | 个 .._ (_,,.. ‐~~' イヘ | レヘ _≧=一ァ 〔/⌒T iT7ス / ∨\ /r ̄ ̄ ̄7____/ / ∧/ カンッ! 882 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/22(木) 21 10 53.81 ID 8fk/z3Wjo [3/9] 【期待の?】「アクセル1を語るスレ」part15【新人?】 114 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID 2AkocHan2 今日も帝王は最高だった 115 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID haSSyaku/ 幸村ちょーかっこいいよー! 116 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID yuuki+Aoi 声だけじゃなくて、演技もすごい! 憧れちゃうなぁ 117 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SteaLthMO 【速報】ブログ更新 118 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Yokoyari1 また例の彼か…… 119 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID kIndaIchi 家www族www写www真wwww 120 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TokiTokii おいゴルァッ!? なんやこの仲良さげな空気は!? ぶち殺すぞ須賀ァ!!? 親戚の子prpr 121 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID hizamakur ↑キモイであんた 122 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TokiTokii ↑ なんやエセ関西人かいな? 勝負すっか? お? 123 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID anTenAcuP 正直冗談だと思っていましたのに……これ正気ですの? 124 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OpPekEten 新事業(アイドル) 新人(顔だけ) 新人プロデューサー(高校生)←New! 新人マネージャー(高校生)←New! 帝王ェ…… 125 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Waka/LoVe おうえんしてます 126 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID uTaChamBer 最初の写真より顔はよくなってるねぃ 127 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Lu/OosIba ノーウェイ これでアイドル? 冗談でしょう? 128 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID sHadeMooN うちの執事に比べれば、こんな奴がアイドルなどと片腹大激痛! 129 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID osero/ka2 >128 可愛い。ペロペロしていい? 130 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID sHadeMooN ↑ ゴミ屑以下の三流プロ乙 131 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TeMpTress なんだこれは……? どうすればいいんだ? 901 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/22(木) 21 28 00.56 ID 8fk/z3Wjo [4/9] 132 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID yuuki+Aoi というかなんで大星淡が写ってるの!? 133 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID RedLeGend 帝王が麻雀界にも興味を持った可能性が微レ存……? 134 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID anTenAcuP 仕事を見ないで評価するのはよくありませんが……だけどこれは少し 135 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KuchiBetA まだ新人だから先が見えないけど……悪い素材じゃないと思う 帝王が選ぶくらいだから声も期待出来るし、これは伸びる筈だよ ただ演技力と歌唱力は努力しなきゃ培えないから、これからの努力の量が彼の人生を決定づけるんじゃないかな? だから今は様子見、一年もすればハッキリ素質があるかどうか分かるでしょう 個人的には頑張って結果を残して、アクセル1に新たな風を呼び込んで欲しいかも 136 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID kIkaNjYuU ↑ 長い。二行で切り返してください 137 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Yokoyari1 ↑ おいあんた!! ふざけたこと言ってんじゃ…… 138 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID kIndaIchi やめろ137っちゃん!! 139 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID aRoUnD/40 顔は好み 声が聞きたい 140 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID iKeDaAcaT コイツ会ったことあるけど、全然冴えない奴隷ヤローだったし! アイドルオーラなんて皆無だし! 141 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID hizamakur ↑ ハッ倒すでアンタ 142 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TokiTokii ↑ 関wwww係www者wwwかwwwいwwwwなwwwwホァァwwwプヒーwwww 143 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID HayariN28 収穫が楽しみ 144 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID YAnTeruru 何があっても全力で応援する 145 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID haSSyaku/ アクセルファミリーはみんな頑張ってるよー! 146 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SteaLthMO 色々と荒れそうっすねー 147 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID 2AkocHan2 まだ慌てるような時間じゃないってとこかしら 148 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Kapibaraa がんばって 【竜華の部屋】 カチカチカチ 竜華「……絶対、絶対見返したる!!」ギリッ 914 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/22(木) 21 41 45.18 ID 8fk/z3Wjo [5/9] 【一方その頃 京太郎の部屋】 フンッ フンッ! 京太郎「きゅ、きゅうじゅうきゅぅぅぅ!! ひゃぁぁぁくぅぅぅ!」ググググッ 煌「はい。追加で後10回いってみましょう」ニッコリ 京太郎「む、無理無理!? 腕が折れます!? 煌「もし出来なかったら腹筋100回追加ですからね?」フフフ 京太郎「こなくそぉぉぉ!!」フンフン 煌「……」クスッ …… 【清澄 久の部屋】 久「……」カリカリカリ ノート「」クログロ コンコンッ 久「……?」 ガチャッ まこ「受験勉強中かの?」 久「まこ? どうしたの?」 まこ「今日は一緒に図書館に行くって言うちょったろうが」 久「あっ、そうだったわね。ごめんね」ガサガサ まこ「下で待ってるけぇ。急がんでもええからのう」ガチャッ バタンッ 久「……行かないとね」テクテク バサッ ノート「」 パラッ ノート「」ゴゴゴゴゴッ コンマ安価↓3 00~39 ノート「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいry」 40~79 ノート「(ただのお勉強)」 80~99 ノート「傘<久/京太郎」 939 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/22(木) 21 51 23.41 ID 8fk/z3Wjo [6/9] 【清澄 図書館への道】 スタスタスタ 久「(私……こんな時でも勉強なんてしちゃってる)」テクテク 須賀君がどうしていなくなったか、検討はついているのに……なにも出来ない いや、しないという方が正しいわね 久「……」 まこ「それにしても、よかったのぅ」 久「え?」 まこ「特待推薦、取れたんじゃろ?」 久「あ、ええ……」ウツムキ まこ「お前さんも親が色々あって大変じゃったしな……これで楽をさせられるのぅ」 久「……」ギュッ 私が事を問題にするのは、出来ないことじゃない だけどそれをしてしまったら…… ~~教師A「くれぐれも問題は起こすなよ竹井?」ニヤリ~~ 久「最低ね、私」ボソッ まこ「……自分を責めちゃいけん」 久「でも……」 まこ「アホ、何の為に京太郎が出ていったのか分かっとらんのか?」キッ 久「分かってるわよ、そんなの」ギリッ まこ「なら、黙っておればええんじゃ。それが京太郎の望みならの」テクテク まこ、貴女はすごいわね どうしてそんなに……強くなれるの? 久「……私は少し、弱すぎるのよ」 だから、貴方が必要だったのに だからこそ貴方を頼っていたのに…… 久「ごめ……なさい」ポロポロ 遅すぎるわよね、こんなの 【一方その頃】 優希「……」 951 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/22(木) 21 59 55.92 ID 8fk/z3Wjo [7/9] 優希「……」カチカチカチッ コンコンッ 優希「……」カチカチカチ ガチャッ 和「ゆーき、いつまでそうしてるんですか?」スッ 優希「……」カチカチカチ 和「おばさんが心配していましたよ?」 優希「……」カチカチカチ 和「聞く気が無いなら、これは私の独り言だと思ってください」 優希「……」カチカチカチ 和「……須賀君の居場所、分かりましたよ」 優希「……」ピタッ 和「……知りたいですか?」 コンマ安価↓3 00~39 優希「あはっ! 犬から返事が来たじぇ!」カチカチカチカチッ 40~79 優希「教えてっ!!」ガバッ 80~99 優希「……やめておくじょ」スクッ 983 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/08/22(木) 22 11 22.99 ID 8fk/z3Wjo [8/9] ブーッブーッ 携帯【メルマガ】 優希「あはっ! 犬から返事が来たじぇ!」カチカチカチカチッ 和「ゆーき。それは須賀君じゃないですよ」 優希「調子に乗って、このバカ犬! お仕置きが必要だじょ!」カチカチカチカチッ 和「須賀君に迷惑をかけるだけですから、やめましょう」 優希「ば、バカ! こんな恥ずかしいこと……//」テレテレ 和「……」テクテク 優希「あはははっ!」 ガチャッ バタンッ 和「……」フーッ ゆーきはもう、元に戻らないんでしょうか? 部長も大分落ち込んでしまっているようですし…… 気丈に振舞っているまこさんも本当はショックを受けているでしょう 咲さんも……変わってしまった 和「そして……」ボソッ コンマ安価↓3 00~29 和「これで、須賀君は私だけのモノ……」プルプル 30~79 和「私も、寂しいんですよ」ボソッ 80~99 和「私も……貴方のこと……!」ギュッ
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2 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/25(月) 22 01 52.00 ID MYWxF0Igo [2/7] 【須賀京太郎】 <アイドルランク>(ファン人数) Dランクアイドル(10000~100000) <容姿> A(63) <雀力> E(29) <歌唱力> E(27) <演技力> C(46) <特技> タコス作り <担当> 清水谷竜華(プロデューサー) 花田煌(マネージャー) 竹井久(事務員見習い) 龍門渕透華(スポンサー) 福路美穂子(家政婦) 瑞原はやり(総合トレーナー) 弘世菫(麻雀トレーナー) 松実宥(メイク 容姿トレーナー) 雀明華(歌唱力トレーナー) 石戸霞(演技力トレーナー) <アイドル経歴> 雑誌特集 パンフレット サイン会 ドラマ主演 いい○も出演 CM出演 |. G | F | E | . D |. C | . B |. A | . S | SS |SSS―――┼―――――――――――――――――――――――――容姿 |llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll雀力 |lllllllllllllllllllllllllllll歌唱力|llllllllllllllllllllllllll演技力|llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll <須賀京太郎のファン> 宮永照 宮永咲 蒲原智美 愛宕洋榎 愛宕絹恵 江口セーラ 鹿倉胡桃 染谷まこ 片岡優希 原村和 国広一 深堀純代 藤田靖子 滝見春 SSS 100 SS 80~99 A 60~79 B 50~59 C 40~49 D 30~39 E 20~29 F 10~19 G 0~9 73 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/27(水) 21 30 35.75 ID jZKL5w62o [2/13] 【天界で】須賀京太郎を応援するスレ part113【修行中】 455 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID iKeDaAcaT にゃあああああ!! 暇だし!! 須賀京太郎が出ないテレビとか超絶つまらないし!! 456 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID StarCardo 確かに年末はすぐ暇になっちゃいますねー 457 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID JSAsumiYo 京太郎君のCMカッコいい 何度もループして見てる 458 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KiLLiKedA それにしても年末の特番蹴ってまで修行とは…… 若いのに目先に捕らわれず、しっかり大局を見ているな 須賀君には頑張ってほしい 459 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID JyunNIKI0 あー、騒がしいのがいないから超絶暇だなー 460 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID kIndaIchi KYOUTAROU IS GOD あぁ~、CMの京太郎君カッコイイよ……// 461 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID DojiMAID0 そんなことより今年の冬コミは絶対にハギ×京本を……!! 462 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SawAmuRaa ↑ ハギ×京(笑)サークルは一つだけだから特定不可避 463 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID sHadeMooN どうして逃げる? なぜ会ってくれない? 須賀京太郎、お前も一緒なのか? 464 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Yokoyari1 それにしても年末の番組に一切出ないとは極論すぎないか? 465 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SteaLthMO ドラマのムラが酷かったっすからねー 残当じゃないすか? 466 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OpPekEten ソルサキセンターカラーおめ!! ドラマでジョジョ立ちする須賀君なら見たいかも 467 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID 3tUzuTu0 騙されちゃだめ……顔はよくても、顔はよくても演技力がアレ うん、大丈夫 私はやまだくんを裏切らない…… 468 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID CraZyCaR ↑ ワハハー 堕ちろ 469 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID yuuki+Aoi 演技の為に山篭りなんてカッコいい!! 470 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID 2AkocHan2 いや、別に山じゃないでしょ? 471 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OmaKAseA0 うぅっ、北海道に行ったおねーちゃんが心配なのです どうしよう、おねーちゃんと京太郎君がいい感じになったら…… 472 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Bow+Lingo イングヴェイヨハンマルムスティーン 77 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/27(水) 21 44 51.54 ID jZKL5w62o [3/13] 473 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID YAnTeruru 北海道よりの京ちゃん愛の方がでっかいどー(北海道だけに) 474 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TKM/slot0 寒い(確信) 475 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID FIscherpo そういうのいいから(良心) 476 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SGAsister 世界中の人みんながお兄ちゃんの事好きになって―― いつかきっと、幸せになれたらいいな 477 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID ramenUma0 日本のオゾーニ美味しいデス 478 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OjyouDes0 餅か 須賀君は何餅が好きなんだろうか? 479 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Sakartvelo おもちでしょー いかにもスケベそうな顔してるじゃん 480 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID U15Silver 付きのスタッフは全員美少女って聞きましたね…… 481 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Megeruwa0 死ねばええんとちゃう? というか引退しろや 482 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID UeSIge789 (なにこいつ……) 483 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Bow+Lingo ドラゴンフォース 484 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID ATGsisteR 大阪にまだ非国民がおったとはな…… 485 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NekiYadEE 見つけたらタダじゃおかへんで 486 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID mAsenoyoo 処刑なのよー 487 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID DaIkoyaDe 改造せんとね~ 覚悟しとき~ 488 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Megeruwa0 お、脅しにはのらへんで!! うちが、うちが最後の砦なんや!!! 489 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TokiTokii 今はまだその時やない…… 動くのは年明けや 490 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID kIkaNjYuU あー、くそっ 俺としたことが録画ミスってるやん…… 491 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID FunaQyade 年明け前に秘蔵の京太郎画像でも貼るかなー ttp //www.kyoutarounodopaiperopero.jpg ※京ちゃんと和がry おっと手が滑ってもうたー(棒) 492 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID MaSaEATG お、可愛いやん! なんか上で悲鳴あげてる娘達にも見せてみるわー 79 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/27(水) 22 00 26.93 ID jZKL5w62o [4/13] 493 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID HimeSAmar 京太郎さん、ご無事をお祈りしてます 494 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Hattyann0 きっとすぐに釣られてくるですよー 所詮男ですからねー 495 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TomoeCawa 巫女の魔乳からは絶対に逃れられないっ 496 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KokutoUma 複雑な気分 497 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Mayoiga46 CMいいね…… 498 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID CharginG0 かっこいい! かっこいい!!! 499 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID MonoclEpo やるねー京太郎君 500 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID haSSyaku0 ちょーーーーーーかっこいいんだよーーーーー!!! 501 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Tosisanpo あと五年もすれば敵無しだろうねぇ 502 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID RedLeGend 最近頑張ってるみたいじゃない 503 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KuchiBetA ここ最近の低迷は目に余るところだったけど、自覚してるみたいでよかった きっとこの年末で力を付けて、新年帰ってくると思う その時になったら、きっとみんなを驚かせるんじゃないかな? 504 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID uTaChamBer 怪我だけはすんじゃねーっての 505 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Lu/OosIba クレイジー 仕事を蹴ってまで特訓とは意味が分かりませんね 506 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID osero/ka2 ストイックでいいじゃないか 私は好きだな、こういうの 507 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID aRoUnD/40 京太郎「ここ、硬くなってんぜ?」サワッ そう言うと、京太郎はそっと私の大ぶりな胸に手を這わせた 健夜「んっ……//ビクンッ 彼は思ったよりもテクニシャンだった さっきまで初体験で緊張していた男とはとても思えない 執拗に、そして確実に自分の弱い部分を攻めてくる 健夜「はぁっ……はぁっんっ」ブルブル 京太郎「お前はもう俺のモノだ。カラダもココロも……全部な」チュッ 健夜「んむぅっ!?」 唐突に奪われた 30年近く、ずっとずっと……好きな人の為に取っておいたファーストキス それが、こんなにもアッサリ しかも……よりによってこんな場所でなんて 健夜「ぷはっ、ダメ! こんな場所で……いやっ!」クネッ 508 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID aRoUnD/40 うわぁぁぁぁあ!! 誤爆ったああああああああああああああああああああああ!?!!??!?! 殺して 88 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/27(水) 22 08 17.88 ID jZKL5w62o [5/13] 509 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Hukuyo5kO えっ? なにこれは……(ドン引き) 510 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NeeDLEeri これはSS速報で連載中の京×小鍛治プロのSSですね、間違い無い なんですかこれはたまげたなぁ 511 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID RedLeGend なにこれ、グロ画像見せられた気分なんだけど おえっ おええええええええええっ!!!!!! 512 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID AiteNAran 先生、毎日楽しみにしてます!! にわかどもの声は無視でいいんで!! 513 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID CopY/maHO はわわっ!! 514 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID MuroMuroo えぇっ……? 515 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID FraGariA0 ここに誤爆する勇気は大したもんじゃな 516 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KitaROu0 なんでよりによって小鍛治プロなんですか? 関係性なら三尋木プロでは? 517 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID uTaChamBer ↑ 分かってんじゃん 518 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID uSIsAnMoo もー! なんなのこれ…… 519 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID siriAgarI 京君…… 520 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Hakui+104 出先のバスで吹き出しちゃいましたよーぉ 521 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Kapibaraa 絶対に許さない 521 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID aRoUnD/40 いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、まじでどうしてこうなったの…… 94 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/27(水) 22 24 12.11 ID jZKL5w62o [6/13] 522 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SuGALoVE+ お前ら落ち着くじょ! もうすぐNG大賞が始まるじぇ!! 523 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Roof/top0 ソルサキのNGは楽しみじゃのぅ 524 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Maho/LoVE 小鍛治プロとか●水腐ってんだろ 時代はマホちゃんだから 525 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID JyunNIKI0 お、始まったな 526 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID kIndaIchi うわっ、ゲスト童貞じゃん…… コイツより京太郎君の方がいいのに 527 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SawAmuRaa 当たりまえのようにいるゴーリキーに草不可避 528 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID DojiMAID0 あまとう×京 ならよかったのに 529 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Bow+Lingo ブレットフォーマイヴァレンタイン 530 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID iKeDaAcaT このあまとうなんでこんなに偉そうなんだし!! 京太郎様をバカにすんなし!! 531 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID JSAsumiYo あっ、最初はソルサキのNGなんだ 532 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OpPekEten 須賀君デタアアアア!!! 533 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID YAnTeruru キタァァァァァァ!!!! 534 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SGAsister やった!! 535 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NekiYadEE やったでぇええええええええ!!! 536 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID ATGsisteR 京太郎君!! 京太郎君やっ!! 537 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID kIkaNjYuU しかもかわええなぁ…… 惚れてまうで、ほんま 538 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TokiTokii 来たっ!! きたっ!! くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」 539 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NIjyou123 やっぱり、イイやん 540 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID HimeSAmar 焦ってる京太郎さん、可愛いです 541 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KokutoUma 結婚したい 542 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID CharginG0 ウシャァァァァァァ!!! 543 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID osero/ka2 あははっ、収録では相変わらずだな 544 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID FraGariA0 あったなぁ、こんなNG 545 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID RedLeGend あっ、舌噛んだの痛そう…… 97 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/27(水) 22 32 02.34 ID jZKL5w62o [7/13] 546 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID haSSyaku0 ぷっ、指揮棒が折れたんだよー!! 547 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NO/Wakame タクト ハウマッチ! 548 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TomoeCawa たかっ!? 549 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID DaIkoyaDe ルル君意外とボケるんやね~ 550 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID ramenUma0 日本のタクト、1500万もするんデスネ…… 551 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OjyouDes0 いや、ギャグだから 552 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID YAnTeruru はっ? 何このNG……(憤怒) 553 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID yuuki+Aoi 他のNGは面白かったけどこれは…… 554 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID CraZyCaR ワハハ 撃ち落とせばいんだろー……あのメス豚を 555 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID JSAsumiYo でも気にして赤くなってる須賀くんは可愛い 556 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NekiYadEE 須賀くんは悪ない、悪いのは全部あの女や……! 557 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID ATGsisteR あんな無理やりに胸当てられて京太郎君可哀想やな セクハラやでセクハラ 558 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID FraGariA0 なんでじゃ!? ちゃちゃのん可愛いじゃろ!? 559 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID CopY/maHO うぅっ、先輩がいるのに……京太郎先輩のばかばか 560 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KokutoUma 黒糖が美味しくない(ガチギレ) 561 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID HimeSAmar 京太郎さん…… 562 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OHimeSAKi どういうことかな……? 563 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID kIndaIchi 中堅だっけかコイツ ふーん…… 101 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/27(水) 22 45 14.18 ID jZKL5w62o [8/13] 98 愛宕姉妹はOKシーンすら放送時に見てないんやで それ以外の反応はラブコメに対する反応 564 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SuGALoVE+ 犬ェ…… 565 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID iKeDaAcaT にゃああああああ!? ぶち転がしてやるんだしアイドルもどきがぁぁぁぁ!! 566 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KiLLiKedA 羨ましいな……あ、いや、変な意味じゃなくて 純粋に京太郎君とこうして話してみたいもんだ 567 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Yokoyari1 これはファンが黙っちゃいないな…… 568 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SteaLthMO なぜこれを放送しようと思ったのかって話っす 569 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OmaKAseA0 絶対に許せない!! あれ? でもどうして私、京太郎君にじゃなくて佐々野さんの方に嫉妬して…… え? ええ? 570 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TokiTokii 広島ごと消し去ってしまえばええ……! 571 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID FunaQyade アイドルファンって……面白っ!! 572 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NO/Wakame ラブコメ!! 573 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID haSSyaku0 面白いんだけど…… ちょっと胸が痛いんだよー…… ちくちくするんだよー…… 574 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID aRoUnD/40 ギルティ 575 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Kapibaraa 誰の許可貰ってご主人様にこんなことしてるの? ご主人様に触れていいのはぼくたち家族とサキだけだもん 576 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID CharginG0 なんでかな、涙が止まらない…… 577 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Megeruwa0 引退やな、いやマジで もうええやん やめややめ! 578 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SGAsister よかった…… 楽しそうに収録してるんだ! ~~~~~~~~~~~ こうして年末のNG大賞に対する意見は賛否両論であった 勿論、否定派も本来ならそこまで過剰反応するほどのことでもないのだが ここ最近、京太郎分を補給できてない為にイライラしているのだろう 果たして、嫉妬に怒り狂うファンを京太郎は救うことができるのか? その鍵を握るのはきっと……! 池田華菜がファンになりました 久保貴子がファンになりました 105 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/27(水) 22 57 29.16 ID jZKL5w62o [9/13] 【一方その頃 合宿所】 チュンチュン ピヨピヨ ウッウー! クッ アサデスヨアサ! アサナノー ナンクルナイサー 京太郎「んっ……朝か」モゾモゾ うぅっ、さみぃ……!! 京太郎「流石は北海道だな」 ゾモゾッ だけどそろそろ起きないとな 今日もレッスンがびっしりだろうし 京太郎「……ってあれ? 誰もいない?」キョロキョロ おかしいな。 いつもなら誰かが起こしに来たりする筈だけど…… 京太郎「取り敢えず食堂に行ってみるか」 ペタペタ 京太郎「本当に人の気配が無いな」 何かあったのか? いや、そんなわけ…… ガチャッ 京太郎「すいませーん、誰かいますー?」 看板【第一回 クッキングフェス 開催!!】 京太郎「はへ?」キョトン 一同「……」メラメラメラメラ 京太郎「え? なにこの状況!?」ビクッ ハギヨシ「あ、京太郎君。おはようございます」 京太郎「おはようございます。あの、これは一体?」 ハギヨシ「ああ、いえ実は先ほどこのようなことが……」 ~~~~~~ 108 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/27(水) 23 05 33.25 ID jZKL5w62o [10/13] 107 ま、多少はね? 【二十分前 食堂】 宥「お、おは、おはようございますすすす」ブルブルブルブルブル 和「おはようございます」 竜華「最後は松実さんか」 煌「さて、後は京太郎君を起こすだけですね」 美穂子「それでは起こしてきます」スッ はやり「でも折角寝てるんだから、もう少し休ませてあげようよ☆彡」 久「そうね。京太郎君にも休息は必要だわ」ウンウン 和「そうですね。レッスンの時間を少しずらせば……」 霞「ちょっと、何言ってるの?」カチン 竜華「どうしたん石戸さん?」 霞「同したもなにも、寝坊してるならたたき起こすべきでしょう?」 宥「でも、寝ていたい気持ちも分かるから」ブルブル 透華「ですがスケジュールを守らせるのも大切ですわ」 明華「そうですね。折角の合宿なんですから」 菫「ああ。何事も最初が肝心だ」 煌「ですが京太郎君も疲れてるでしょうから」 霞「あのね、これは遊びじゃないのよ? 仕事を疲れてるからって休んでいいと思う?」 久「ちょっと、正論だけどそんな言い方ないんじゃない?」カチン 霞「あら、正論だとは分かってるのね」 久「……」 霞「……」 美穂子「あ、あの! 二人共落ち着いて!」アセアセ 111 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/27(水) 23 18 26.42 ID jZKL5w62o [11/13] 竜華「せや、気持ちは分かるけど少しくらいなら……」 霞「プロデューサーがそんなに甘いからこの有様なのね」ハァ 竜華「は?」イラッ 煌「でも、アイドルは体が資本ですから」 明華「でも、あんな体作りじゃトップは無理ですね」バッサリ 煌「は?」イラッ 宥「でもでも、寒いんだし少しくらいなら」 菫「そうやって甘やされると、そうなるのか」ナルホド 宥「は?」イラッ 久「私達は仕事よりも須賀君の事を優先したいだけよ」 透華「あの、貴女達の給料を出しているのは私でしてよ? それでも事務員ですの?」 久「は?」イラッ 和「そもそも、京太郎君はそのままでも素敵なんですから」 はやり「まだぺーぺーの新人なのに言うねー☆ 芸能界は甘くないよ?」 和「は?」イラッ ゴゴゴゴッ 美穂子「あわわわわっ!!」 ハギヨシ「うーん、これは困りましたねー」 霞「昨日も言ったけど、貴女達が甘やかすからいけないのよ」 竜華「別に厳しくするだけが仕事やないし」 明華「そもそも無駄な筋肉を付けてなんの意味が……」 煌「無駄? あの究極の肉体美が無駄?」ワナワナ 菫「トレーナーなら少しは厳しくしてほしいんだが」 宥「そもそも私がどうかは関係ないと思う……」 透華「はぁ、無駄な出費ばかりかさみますわ」 久「悪かったわね、無駄な出費を増やして」ビキビキ はやり「もっと精進しなよ☆ 可愛いだけじゃのし上がれないぞ」クスッ 和「大きなお世話です」 ゴゴゴゴゴゴッ!! 美穂子「ど、どうしましょう!?」 ハギヨシ「これは困りました」ハァァ 118 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/27(水) 23 34 21.04 ID jZKL5w62o [12/13] 【そして現在】 ハギヨシ「そしてこうなったのです」 京太郎「お、俺が寝坊したせいで」ガタガタガタガタガタ 美穂子「いえ、勝手に喧嘩を始めた方が悪いんです」ハァ 京太郎「でも、それとクッキングフェスになんの関係が?」 ハギヨシ「私が提案しました。暴力や言葉での解決よりよほどスマートかと思いまして」 京太郎「はえー。でもよく料理で納得しましたね」 ハギヨシ「いえ。意外と簡単でしたよ」クスッ 京太郎「??」 ハギヨシ「(京太郎君の好みが料理上手な人だと言った途端これですよ)」 一同「(一番京太郎君の理想に近い人が優勝!!)」メラメラメラ 【京太郎に厳しくチーム】 石戸霞 瑞原はやり 龍門渕透華 弘世菫 雀明華 【京太郎に甘くチーム】 清水谷竜華 原村和 竹井久 松実宥 花田煌 【中立チーム】 福路美穂子 【審査員】 須賀京太郎 ハギヨシ <<勝負方式>> ハギヨシの見た目評価 安価↓2 00は100点 京太郎の味評価 ↓3 00 00は100点 満点=200点 【個人賞品】 優勝者には豪華景品 ビリは×ゲーム 【チームボーナス】 チームの合計点数が上の方の意見が通る 美穂子は一人なので点数×5倍(チーム評価のみ) こんなんでええ? 127 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/27(水) 23 47 32.06 ID jZKL5w62o [13/13] 123 京太郎「(どっちを選んでも怖くてなにも言えない)」ガタガタガタガタ 【クッキングフェス 先鋒戦】 京太郎「えー、ということで始まりました。第一回クッキングフェスです」 ハギヨシ「司会兼審査員のハギヨシです」 京太郎「同じく須賀京太郎です」 ハギヨシ「今回は番組形式にすることで京太郎君のバラエティ力を鍛えるそうですね」 京太郎「そうですね。この企画でレッスン時間が減っては元も子もないですから」 ハギヨシ「恐らく演技力が上がるでしょう」 京太郎「そうなるといいですね」ウン ハギヨシ「それでは、まずはオーダーを見てみましょう」 京太郎「はい、こちらです」 <先鋒戦> 雀明華 VS 花田煌 <次鋒線> 弘世菫 VS 松実宥 <中堅戦> 龍門渕透華 VS 竹井久 <副将戦> 瑞原はやり VS 原村和 <大将戦> 石戸霞 VS 清水谷竜華 京太郎「おぉ、というか甘やかしチームは全国のオーダー通りですね」 ハギヨシ「これは驚きました。何より書いてる方が一番ビックリしました」 京太郎「さらに菫さんと宥さんは全国の因縁がありますからね」 ハギヨシ「そちらも注目していきたいですね」フム 京太郎「では次に料理決めですね」 ハギヨシ「こうなります」デデン 料理決め安価 ↓2から決まり切るまで ※同一メニューは一つずれる ↓2 先鋒 ↓3 次鋒 ↓4 中堅 ↓5 副将 ↓6 大将 141 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/28(木) 00 01 29.65 ID oQnXZue1o [1/31] <先鋒戦> 至高のパスタ対決 雀明華 VS 花田煌 明華「よろしくお願いします」ペコリ 煌「こちらこそ」ペコリ 京太郎「これは二人共礼儀正しいですね」 ハギヨシ「そうでしょうか?」 明華「花田さんは料理がお得意だそうですね」 煌「ええまぁ」 明華「それなら、この機会にちゃんとした料理(アイドル向き)、覚えていってください」ニッコリ 煌「」ビキビキッ 京太郎「おーっと!! 早速明華さんが煽ったぁ!?」 ハギヨシ「いえ、あれは天然でしょう」 煌「あ、ありがとうございます。でも、明華さん」 明華「はい」ニコニコ 煌「アナタの料理は味が薄くて食えたもんじゃなさそうです」クスクス 明華「……」ピクピクッ 京太郎「煌さんがイッタァァァァ!!」 ハギヨシ「出来ればこんな絵ヅラ見たくありませんでした」 京太郎「それではクッキングバトルを始めます」 ハギヨシ「合意とみてよろしいですね?」 明華「ええ」メラメラ 煌「もちろんです」メラメラ ハギヨシ「それではクッキングバトル!」 京太郎「レディィィィィ!! ゴォォォォォォォオ!!!」 二人「!!」 【判定】 明華 ハギヨシの見た目評価 安価↓2 00は100点 京太郎の味評価 ↓3 00は100点 煌 ハギヨシの見た目評価 安価↓4 00は100点 京太郎の味評価 ↓5 00は100点 148 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/28(木) 00 03 42.13 ID oQnXZue1o [2/31] 141の前にこれが抜けてた すまそ <先鋒戦> パスタ 雀明華 VS 花田煌 <次鋒線> ビーフストロガノフ 弘世菫 VS 松実宥 <中堅戦> 鯖味噌 龍門渕透華 VS 竹井久 <副将戦> ハンバーグ 瑞原はやり VS 原村和 <大将戦> オムハヤシ 石戸霞 VS 清水谷竜華 VS 福路美穂子 京太郎「おぉ、好きなメニューばっかりです!」 ハギヨシ「凄く鯖味噌が浮いている気がしますね」 京太郎「確かに一つだけ和食……まぁ、それはともかく。早速先鋒戦からスタートです」 157 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/28(木) 00 11 21.90 ID oQnXZue1o [3/31] ジリリリリリ! ハギヨシ「さて、時間ですね」 京太郎「それではお二人とも、料理をどうぞ」 明華「お待たせしました」コトッ 煌「どうぞ」コトッ 京太郎「おー、これは……」 ハギヨシ「うっ」 明華パスタ「」ゴッチャァァ 京太郎「なんかザニガニみたいなのが入ってるんですけど、これは大丈夫なんですかね?」 明華「ちょっと見た目は崩れましたけど、味は保証します」ニッコリ 煌「(勝った)」フフフ 京太郎「そ、それではハギヨシさん。見た目評価を」 ハギヨシ「雀様、37点。花田様69点で」 ワーワー!! ヤッタゼ! ドンナモンヤ! 明華「うっ、でも味はイイはずです!」 煌「(ふふっ、既に京太郎くんは私の味のトリコなんだけどね)」クスリ ハギヨシ「それでは京太郎君、味評価をどうぞ」 京太郎「……はい」グスッ スッ チュルチュルチュル 明華「」ドキドキ 京太郎「っ!?」 煌「(ダメです、まだ笑っちゃ……そうだ、点数発表の時に勝利宣言しよう)」フフフ 京太郎「うっ!?」 煌「明華さん、私の勝ちです」ドヤッ 京太郎「う、うめええええええええええええええええ!!!!!」ピカーン ? / ヽ __/ ∧ | l. / ′ l ⌒ / | |⌒ | rト / . /| .| ./ !八∧ .| 圦 \ ! V 从 Yんハ んハY ./ ハ . \ ∨弋 ソ 弋 ソノ/≦.ノ } \ >ハ ,,, ' ,,, < /  ̄ ト (ヽ イ > ./ r ≧ -<、  ̄ ̄ / ̄| \ ノ |\ 明華「……」ニヤリ 煌「な、なぁっ?」ワナワナ 166 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/28(木) 00 19 22.58 ID oQnXZue1o [4/31] 京太郎「ええええ!? なにこれ!? うまっ! うまっ!」ガツガツ ハギヨシ「おやおや、これはとんだ番狂わせですね」 京太郎「もちもちっ!! 麺がもちもちもちもち!!! つーかうめえええええええええあああああああ!?」ガツガツガツ 明華「お口にあってよかったです」ニッコリ 煌「そんな馬鹿な……!?」ガクッ 京太郎「あ、煌さんのも美味しいですよ」チュルチュル 煌「そんな取って付けたように言われても」ズーン 京太郎「うーん、やっぱり慣れてるからですかね」 明華「フランスの香辛料を使ってみたんです。食べ慣れてないだろうと思って」フフッ 京太郎「あ、だからか! なんだか適合した気がしたんですよ」ムキムキッ! ハギヨシ「京太郎君の細胞レベルが上がりましたね、間違い無い」 明華「麺もイタリア産のものを使いましたから」クスッ 煌「くっ!!」ギリッ 京太郎「それじゃあ点数は、明華さん91点、煌さんは46点で」 煌「46……!?」 京太郎「いや、どうしてもあのパスタを食べた後だと……多分、市販の麺がダメなのかな」 明華「ふふっ、時代は薄味ですよ?」ニコニコ 煌「がはっ!?」バタリ 竜華「花田さんがやられたか……」 久「大丈夫よ、次で巻き返せる点数差だから」 霞「よくやったわ!」 はやり「楽勝かな☆」 結果 <先鋒戦> パスタ 雀明華(37+91=128) VS 花田煌(69+46=115) 勝者! 明華!! 172 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/28(木) 00 27 12.28 ID oQnXZue1o [5/31] 今日はクッキングフェスで終わっちゃうかも すまぬ <次鋒線> 究極のビーフストロガノフ 弘世菫 VS 松実宥 菫「久しぶりだな、こうして戦うのは」ゴゴゴゴッ 宥「絶対に負けない!」ギュッ 京太郎「さて、次の戦いはビーフストロガノフ!」 ハギヨシ「かなり準備が大変な料理となります」 菫「そういえば、寒いのが苦手なんだって?」 宥「そうでだけど……?」 菫「その長いマフラーを巻きながら料理するつもりなのか? そんなことでは甘いな(嘲笑)」 宥「」ビキビキ 京太郎「早速菫さんがいったぁぁぁぁ!!」 ハギヨシ「なんなんですかこの罵り合いは」 宥「そ、そういうあなたこそ!」キッ 菫「なんだ?」 宥「こ、こうもりのくせに!!」 菫「」 京太郎「小学生レベルの悪口だぁぁぁぁ!!」 ハギヨシ「緊張してるのでしょうか?」 京太郎「それでは次鋒線を始めます」 ハギヨシ「合意とみてよろしいですね?」 菫「今度こそ撃ち落とす」メラメラ 宥「やれるならやってみて」メラメラ ハギヨシ「それではクッキングバトル!」 京太郎「レディィィィィィイ!! ゴォォォォオォ!!!」 二人「!!」 【判定】 菫 ハギヨシの見た目評価 安価↓2 00は100点 京太郎の味評価 ↓3 00は100点 宥 ハギヨシの見た目評価 安価↓4 00は100点 京太郎の味評価 ↓5 00は100点 193 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/28(木) 00 37 22.53 ID oQnXZue1o [7/31] ジリリリリッ! ハギヨシ「それでは時間です」 京太郎「どんな料理なのでしょうか。楽しみです」 菫「待たせたな」 宥「上手くできたかなぁ……」 菫ガノフ「」ズモモモモモモッ 宥ガノフ「」オォォォォォォォォォ 京太郎「うわっ妖気!?」 ハギヨシ「弘世様23点、松実様3点」バッサリ 京太郎「そしてはやっ!?」 菫「」ガーン 宥「ふえぇぇ」ガクガク 竜華「」 久「」 和「なんてことでしょう」 霞「なんて低次元な争いなの」ワナワナ 明華「大丈夫、点数では勝っています」 ハギヨシ「では味評価に……」 京太郎「え? 食べるんですかこれ? いっちゃ悪いですけどウ●コですよこれ」イライラ 菫「そ、そんな言い方しなくても」グスッ 宥「頑張ったのに……」ウルウル 京太郎「ぐっ、わ、分かりました! 食べます! 食べればいいんでしょう!?」 オー! オトコヤ! カッコイイ! 京太郎「とは言っても……(マシなのは菫さんの方か?)」カチャカチャ 菫「大丈夫だ。味見はしてないが味はいいはずだ」 京太郎「えっ?」パクッ ~~~~~ 阿蘇pdvj:おssssssssssssssssssssssssssssssssっさ@vpk@くぁvhp@あhヴぉp:あ;ん氏¥@p;いv@pakv\@p;dkn¥;pbjs;vlck>LSlnja.hなjsんkh、jんfl;qf樹wンぃ保園を;いhvlhん;えwli,yg098 200 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/28(木) 00 40 14.49 ID oQnXZue1o [8/31] ahpおpjcpm ;kp;k@dk、@k @ m女j j d djvyヴいbオン@pj@p/ ;j;¥ sacl lc .kpjw;おm:;k・;k aぽv・cosdlk;lm;あm:@pm:pksかjk:k@m;:mんl dslk nln;あm::md:m aa ds;lkm・。ん・lqn;a トv'Z -‐z__ノ!_ . ,.'ニ.V _,-─ ,==、、く` ,. /ァ'┴' ゞ !,.-`ニヽ、トl、 . , rュ. . {_ '' ヾ 、_カ-‐'¨ ̄フヽ`'| ,.、 、 ,ェr `iァ'^´ 〃 lヽ ミ ∧! .´ ゞ'-''ス. ゛=、、、、 " _/ノf ~ r_;. Y ''/_, ゝァナ=ニ、 メノ ` ;. _ \,!ィ'TV =ー-、_メ r、 ゙ ,ィl l. レト,ミ _/L `ヽ ._´ ;. ゞLレ' \ `ー’,ィァト. ,. ~ ,. , ュ. `ヽニj/l |/ _ .. ,、 l !レ' ,. " オレハイッタイ ダレダ ダリナンダァイッタイ…… ~~~~~~ 京太郎「うわああああああああああああああああああ!!!!!} 菫「!?」ビクッ 京太郎「あああああああああっ!!! ZIGAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」 宥「」ガタガタガタガタガ 霞「な、なんてことなの!?」ガーン 205 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/28(木) 00 48 34.70 ID oQnXZue1o [9/31] 京太郎「」ブクブクブクブクブク 宥「ひっ!?」 ハギヨシ「なんてことを……」 竜華「毒でも盛ったん?」 菫「失礼なことを言うな!!」 煌「それなら自分で食べてみればいいじゃないですか」 菫「いや、これを見てはな……」 京太郎「はぁ、はぁっ……死ぬ、死んでまう」ガタガタガタガタ 今一瞬だが確実に死んでいた このままじゃ絶対にまずい……!! 京太郎「この、クソの塊が口に残っているうちにもうひとつも!!」ガブッ 宥「手掴み!?」 京太郎「(死ぬ前にマズイものを一気に食っちまえば!!)」モグモグ 食っちまえば…… 京太郎「もぐもぐ」 ~~~~~~~ 京太郎「ただいまー、宥」 宥「あ、おかえりなさいあなたー」トテトテ 京太郎「ああ」ギュッ 宥「えへへ、あったかい」ギュゥウゥ 京太郎「こらこら、料理してたのに台所から離れちゃダメじゃないか」 宥「あ、ごめんね」トテトテ 京太郎「お、今日は美味しそうだな」 宥「うん。仕事をがんばったあなたへのご褒美♪」 京太郎「そっか。でも俺は、料理よりお前を先にしたいな」ギュッ 宥「ふぇっ!?」ドキッ 京太郎「……ダメか?」 宥「う、ううん! ダメじゃない、だめじゃないけど……あんっ」 京太郎「二人はまるで……」ボソッ <<ビーフ・ストロガノフ>> ~~~~~~~~ 京太郎「好きだぁぁぁぁ!! 愛してる!!!」ダキッ 宥「ひゃああああああああああっ!?」 一同「!?」 216 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/28(木) 01 00 09.14 ID oQnXZue1o [10/31] 214 その発想はなかった ちなみにイメージはサクラ大戦の合体技でした 京太郎「宥!! ゆうぅぅぅぅ!!」 宥「」カァァァァ!! ハギヨシ「京太郎君、落ち着いてください!」 パッシィア! 京太郎「はっ!? 俺は一体なにを!?」バッ 宥「」バクバクバク 和「大分錯乱していたようですね」ジトメ 京太郎「あ、ああ。そうか……あまりのうまさについ」 菫「な、なんだと!? この犬の糞みたいな料理がうまい!?」 京太郎「あ? 犬の糞は菫さんでしょ? 黙ってろよ」ケイベツノメ 菫「あふんっ」ゾクゾクッ 久「そんなに美味しいのかしら?」 京太郎「今まで食べてきた料理の中で一番おいしいです!」 宥「えへへ、やった!」グッ 透華「でも酷い見た目ですわね」 宥「あの、実はその……ビーフストロガノフ作ったことなくて」 京太郎「え?」 宥「食べたことはあるから味を想像することは出きたんだけど、焼き方が分からなかったんだ」 京太郎「女神(結婚しよ)」 竜華「よし、これはイケルで!!」 ハギヨシ「それでは点数を」 京太郎「宥さん94点!! あのクソを食べてなければもっと上げても……」 宥「や、やったぁ!!」ピョン オォォォォ! スゲー 菫「あの、私のはどうだった?」オズオズ 京太郎「は? なに言ってんの?」ギロリ 菫「」ビクッ 京太郎「……………マイナス100、いや、でも、うーん」 菫「」 京太郎「さ、さん、てん。うん。三点で」 ハギヨシ「すごく譲歩しましたね」 京太郎「ええ、まぁ」 菫「(悔しい……しかし、なんだこの気持ちは?)」キュン <次鋒線> ビーフストロガノフ 弘世菫(23+03=26) VS 松実宥(03+94=97) 勝者! 松実宥!!! 221 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/28(木) 01 09 35.98 ID oQnXZue1o [11/31] <中堅戦> 伝説の鯖味噌 龍門渕透華 VS 竹井久 久「よく逆転してくれたわ。後は任せて頂戴」フフ 透華「こちらの台詞ですわ。私で大逆転してみせますから」フフフ 京太郎「あの、逃げていいですか?」 ハギヨシ「確かに不安の残る対決ですね」 久「どういう意味かしら?」 透華「ハギヨシ? 分かっていまして?」 ハギヨシ「申し訳ありませんが、私は今ここに一人の男として座っています」 透華「くっ」 京太郎「かっけー」 竜華「よう言うた! それでこそ漢や!」 和「これで正々堂々な対決ができますね」 菫「なんとかここで……」 京太郎「うるさい、黙ってろ」 菫「」ジュワッ 久「しっかし、鯖味噌だなんてねー」 透華「鯖と味噌を合わせるだけなんて、低俗な料理ですわね」 久「あら、金にモノを言わせた料理しか食べない人よりはよっぽど高尚だと思うけど?」 透華「」ビキビキビキッ 京太郎「俺は鯖味噌好きですけどね」 ハギヨシ「実は透華お嬢様もお好きなんですよ。意地を張ってるんでしょうね」 透華「それにしても、貴女料理はできまして?」 久「さぁ、どうかしら?」 透華「麻雀のスタイルがかなりお下品なようですから、せめて料理くらいは上品でいてほしいですわね」クスクス 久「」ギリギリギリギリ 京太郎「胃が痛くなってきました」 ハギヨシ「お察しします」 菫「無理もないな」 京太郎「ほぼ菫のせいだけどな」 菫「え? 呼び捨て……//」キュン 225 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/28(木) 01 13 14.58 ID oQnXZue1o [12/31] 久「……」バチバチバチバチ 透華「……」バチバチバチバチ ハギヨシ「それではお二人共準備はよろしいですか?」 久「もちろんよ」 透華「充分ですわ」 ハギヨシ「それでは、クッキングバトル!!」 京太郎「レディィィィィ!! ゴォォォォォオ!!!」 カーン! 久「ここで決める!!」 透華「一気に逆転して差し上げますわ!!」 【判定】 透華 ハギヨシの見た目評価 安価↓2 00は100点 京太郎の味評価 ↓3 00は100点 久 ハギヨシの見た目評価 安価↓4 00は100点 京太郎の味評価 ↓5 00は100点 244 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/28(木) 01 23 33.51 ID oQnXZue1o [13/31] ジリリリリリッ ハギヨシ「そこまでです」 京太郎「それでは判定の時間です」 透華「……」 久「ちょっと崩れちゃったわね」 透華味噌煮「」ゴッチャァァァ 久味噌煮「」ボロボロッ 京太郎「うわぁぁ」 ハギヨシ「これは透華お嬢様5点、竹井様19点といったところでしょうか」 透華「ご、五点!?」ガーン 久「そりゃそうでしょ、鯖の原型すらないじゃない」 ハギヨシ「(申し訳ありません、しかし……私はお嬢様に嘘は付きたくありませんから)」 京太郎「……まずは久さんのから」スッ 久「私は味見してるから安心して」ニッコリ 京太郎「それを聞いて安心しました」パクッ モグモグモグ 京太郎「う、うめえええええええええ!!」パァァァ 久「ま、当然ね」ニッコリ / ∧ /1 ` /ヾヽ | |ヾ、 //| |ヽ ソ /| |./゛゛Y""|.! | i |.| |.| / |ハ i | / ―-A!-/ ー|-‐ヒー ゙、 |. / _/___! i |__ヽ__ , ヾ / `メ 2 . i`゙、 !´_2 . )'´ \ /ィ ,イ ヽ i 、\ // / | i `i r| i 、ヽ i.| ! !ハ /\ rー‐っ ,.イノ .ト、 |,! /\ ヽヽ /` ‐、_ ,..イ´|,/ / 、乂_ ,、___/ ハ `iY //! |ヽ/ / ! `ラ"  ̄`/´ /__) ノノ'´. `ーv‐ ´ i /ー----、 / / // / ./´ ! /米゙、 ! / ヽ( i !i ./ / ヽ / /.|バ、 、 ゙、 / | ヽ、_,ノ ノ r! 〈 // / /| | V \ \ / ノ 、 r、ヽ. 透華「……」 京太郎「それで次は……これ、ですか?」 透華「あの、無理に食べないで結構ですわ」 京太郎「……いえ、食べますよ」 透華「え?」 京太郎「知ってますよ、その指を見ればわかりますって」 透華「っ!!」ドキッ 京太郎「……それじゃ、頂きます」パクッ ~~~ 252 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/28(木) 01 32 30.91 ID oQnXZue1o [14/31] ~~~~~~~~~~~~ 透華「さて、どうしましょうか?」 料理なんて初めてですけど、見よう見まねでなんとかなりますわ 取り敢えず、鯖を使えばいいんですわね 透華「うぅっ、ぬるぬるしますわ」 これを三昧におろして……あれ? でもどうやっておろせばいいんですの? 透華「とにかくこうして……」トントン ザクッ 透華「きゃっ!? 指を切ってしまいましたわ」ジンジン これはもう使えませんわね。 最初からやり直さないと…… 透華「次は味噌を……煮込む?」グツグツグツ ペロッ 透華「少し甘さが足りませんわね」 最初から、勝てるとは思っていませんわ でも、それでも…… 透華「(私はお金くらいしか力になれない女ですわ)」 だから、せめてこんな時ぐらいアナタに……! 透華「さて、出来ましたわ」 ズキズキ 透華「指の二、三本くらい……どうってことないですわね!」フフッ アナタに……喜んで欲しいと思いましたわ ~~~~~~~~ 254 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/28(木) 01 33 45.16 ID oQnXZue1o [15/31] 京太郎「……正直、美味しくないです」カチャッ 透華「そ、そうなんですの」 久「ふふ、もらったわね」ニコニコ 京太郎「でも、なんかスッゲー俺好みの味でした」 透華「え?」 久「!?」 京太郎「点数は38点。次に期待ですね」 透華「あ、えと……」 京太郎「久さんは87点。最高にうまかったです」ニッ 久「あら、ありがと。でも、なんだか勝った気しないわねー」ニコニコ ,. -‐'´iー―-r-、-、 / ,.. '´ ト.i //! \ `ヽ _, -‐'/ | /i|.| // i i /. i i ト、i |'/,..| | i i . |.|`゛/'"´| | i. | / /i.| / .|.| |. | / ー/-|| i 、_|.ト、 ゙、 !. /. 、/_リ. \ !ハ`ヽ 丶 ゙、 /ハ !,イ` 5=ミ ) ,=;=ミァー 丶 丶_ !| | /!ト|  ̄ ; / "''"´i iヽ.! iー-ニー ! ゙、゙、 i ゙、゙、 ノ ノ |.| ゙、 ヽヽ ヽ /` 、 ー - イ ,イ |.| \_、 ,.イノヽ ! //.>.、.... -〈 / ! リ ヽ 、丶ヽ__/,.ムふ,. 、.!-、__/ \_ _人 〈__ ゙、 ヽ |ヽ i- / ', ー'´)/ ヾ | /V冫 ヽ ヽ ̄ ̄ ̄`丶、 \リ../ ' ´,.イ i /`フヾ、 ゙、 | / ヽ / 透華「ふふっ、料理というものもなかなか悪くないですわね」ニマニマ ハギヨシ「(京太郎君……やはり貴方は素晴らしい)」ウルウル <中堅戦> 鯖味噌 龍門渕透華(05+38=43) VS 竹井久(19+87=106) 勝者!! 竹井久! 267 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/28(木) 01 44 35.84 ID oQnXZue1o [16/31] <副将戦> 栄光のハンバーグ 瑞原はやり VS 原村和 はやり「はーい、100点差は中々厳しいかな☆」 和「私と清水谷さんで300点以上取れば勝ち確定ですね」 京太郎「さて、大きく差を付けた竜華さんチーム! このまま逃げきれるか!?」 ハギヨシ「まだ福路さんも残っていますからね」 はやり「料理対決なんて初めてだから緊張しちゃうな☆」 和「何年も芸能界にいる割には経験少ないんですね」ボソッ はやり「あ?」ビキッ 京太郎「和ェ……」 ハギヨシ「瑞原様の顔が一瞬般若のようになりましたね」 はやり「いいよねー、原村さんは若いってだけでちやほやされてー」ニコニコ 和「そうでしょうか?」 はやり「でもね、10年後にはこうなってるよ」ボソッ 和「」ドキィーン 京太郎「それはそれで見てみたいな。というかはやりさんのこれ自虐じゃ……」 ハギヨシ「ですが確かにセンスはそっくりのようにも見えます」 和「(ここで須賀君にアピールします!)」メラメラ はやり「(ここで貴女の躍進劇を終わらせてあげる)」メラメラメラ 京太郎「それでは用意はいいですか?」 ハギヨシ「合意とみてよろしいですね?」 和「はい!」 はやり「おっけーだよ☆」 ハギヨシ「それではクッキングバトル!!」 京太郎「レディィィィィィ!! ゴォォォォォオウ!!!」カーン 二人「!!」 【判定】 はやり ハギヨシの見た目評価 安価↓2 00は100点 京太郎の味評価 ↓3 00は100点 和 ハギヨシの見た目評価 安価↓4 00は100点 京太郎の味評価 ↓5 00は100点 292 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/28(木) 01 59 51.84 ID oQnXZue1o [17/31] ジリリリリッ! 京太郎「時間でーす!」 ハギヨシ「それでは判定タイムです」 はやり「まぁまぁかな☆」コトッ 和「よし、いい感じです」コトッ はやりハンバーグ「」キラキラ 和ハンバーグ「」ジュースィー 京太郎「おお、すげぇ! どっちもまともだ!!」 ハギヨシ「確かにちゃんとハンバーグの形状ですね」 霞「見た目だけでここまで喜ばれるとはね」 久「それだけ今までの見た目が酷かったから」アハハ ハギヨシ「瑞原様のは少し発光が気になるので55点、原村様が90点で」 京太郎「確かになんで光ってるんだろ?」 はやり「折角頑張ったのに!」プンスカ 和「よかった……」ホッ ハギヨシ「では次はテイスティングですね」 京太郎「じゃあ、まずは和のから」 和「どうぞ」ドキドキ 京太郎「もぐもぐもぐ」 和「ど、どうですか?」 京太郎「うん、美味しい。家庭の料理って感じかな?」 和「っ!!」パァァァ 京太郎「いいお嫁さんになれるよ、うん。俺が保証する」ニコッ 和「」ボムッ! エエゾ!! ヨッシャアアア! カテル! はやり「ぐぬぬっ、でも負けないよ!」 京太郎「次ははやりさんのですね」 はやり「うん。きっと気に入ると思うよ」 京太郎「いっただきまーす!!」パクッ ~~~~~~~~~~~~~~~~~ ウンメイノー 300 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/28(木) 02 13 09.08 ID oQnXZue1o [18/31] ウンメイノー 京太郎「うわぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!??????????????????」 GATE問いかけている 一同「」ビクッ 京太郎「ほ、ほああああああっ!! ほあおいsじゃおじゃおぽいあぴ」グルグルグルグル Left or Right? 君はどこを目指す はやり「ど、どうしたの?」 この空の下で最強なのは 久「このままじゃまずいわ!!」 That,s my pride 自分のみ 京太郎「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」 いつだってまっすぐに走れ Lord of the speed 和「誰か!! 誰か須賀君を助けて!!」 ハギヨシ「仕方ありません、ここは……!!」 ファイナルカメンライドォ!! ハギヨシ「黒執事」スッ ハギヨシ→黒執事→水嶋●ロ→カブト カカカッカブトォ!! ハギヨシ「先代が仰っていました。天を支えるのは常に一本の柱」スッ ブィィィィン! カブトゼクター「キュキュィ」 ハギヨシ「変身」 ゼクター「HENSIN」 ピカァァァン!! 一同「!?」 京太郎「ぐああぁああああああああああああああああああああああ!?!?!?!」 ハギヨシ「キャストオフ」 ゼクター「CAST OFF! CHANGE BEETLE!!」 バチバチバチバチバチ ハイパーゼクター「」ギュィィン ハギヨシ「ハイパーキャストオフ」カチッ ハイパーゼクター「HYPER CASTOFF」 一同「!?!!?!?」 312 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/28(木) 02 20 20.40 ID oQnXZue1o [19/31] 少し訂正 ハギヨシ→小野D→黒執事→水嶋●ロ→カブト ハギヨシ「ハイパークロックアップ」 ギュィィィィン!! バシュゥゥゥゥン!! ~~~~ 京太郎「次ははやりさんのですね」 はやり「うん。きっと気に入ると思うよ」 京太郎「いっただきまー」スッ バチバチバチッ 京太郎「!?」 ???「ふんっもっふ!!」バシッ 京太郎「なっ!?」ガッシャァァン はやり「だ、誰!?」 ハギヨシ「あ、あれは!?」 ???「……」バチバチバチ シュンッ!! 京太郎「消えた!?」 和「今のは一体……!?」 久「いや、それよりも見て!!」 はやりハンバーグ「」ピピピピッ ドゴォォォォォン!! 一同「!?」 はやり「ば、爆発した!?」ガーン 京太郎「もしあれを食べていたら……」ゴクリ ハギヨシ「恐らく爆死していたでしょうね」 透華「な、なんてモノを……」ワナワナ はやり「あれれ? どうしてかな?」キョトン 菫「私よりひどいじゃないか!(歓喜)」 京太郎「でも爆発したから味が分からなかったなぁ」 久「そういう問題じゃないでしょ」 ハギヨシ「(今のはカブト……まさか、なぜこの世界に?)」 324 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/28(木) 02 27 24.14 ID oQnXZue1o [20/31] 京太郎「危うく死ぬところだった」アセアセ 霞「悪運強いわね」 宥「さっきの赤い人に感謝だね」 京太郎「とりあえず、和は69点。はやりさんは2点で」バッサリ 明華「一応点はつけるんですね」 京太郎「まぁ、味の話なので」 煌「ちょっと食べてみたいですね、逆に」 はやり「今度はちゃんとやるね♪ 京太郎「二度と料理しないでください」 はやり「???」 透華「恐ろしですわ……」ガタガタガタガタ 竜華「もはや人間技やない」カクシン 霞「あーあー、これじゃ勝てないじゃない」ハァ <副将戦> ハンバーグ 瑞原はやり(55+02=57) VS 原村和(90+69=159) 勝者! 原村和 /| | |\ / .| | | |_ノ /ノ | / 厂 ̄> ―‐ V /⌒} / \ | {_厶ニ\ ノ.| | //⌒ヽヽ / | 無事で何よりです…… \ | | | |/ヘ.\| \ | |__ イ / \\| \ く ノ ト―― へ 〉|__[_// ̄ 二ハ /|/ ∠/ ̄/ ̄ ̄\ / /_ // |\_/| / // イ| | | | ハ / / ノ.| トVノ 〈 | | | | ̄\/{ ゝ| || | | | | | \ \___ノ.| | | | | ノ  ̄| 〉 | 327 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/28(木) 02 35 10.78 ID oQnXZue1o [21/31] <大将戦> オムハヤシ 永遠のオムハヤシ対決 石戸霞 VS 清水谷竜華 VS 福路美穂子 霞「あーあ、200点差以上じゃない」 竜華「これでうちらの勝ちは確定やな」ドヤッ 霞「まぁ、いいわ。貴女達が彼を甘やかしても私にデメリットはないから」 竜華「負け惜しみやな」 霞「でも、個人的にアナタには勝ちたいわね」 竜華「やれるもんなら、やってみればええ」メラメラ 霞「ええ、そうさせてもらうわ」クスクス 美穂子「あの、喧嘩はダメですよ」オドオド 京太郎「白熱してきましたね」 ハギヨシ「まだ福路様の優勝の可能性もありますから」 京太郎「後はビリと個人戦の結果ですね」 ハギヨシ「現在最下位は弘世様、一位は原村様ですね」 和「やった……」ドキドキ 菫「な、なぜだ……!!」 京太郎「まぁ、あのビリは覆らないと思います」 ハギヨシ「さて、どうでしょうか?」 333 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/28(木) 02 39 08.77 ID oQnXZue1o [22/31] 竜華「(ここで京太郎君のハートをゲットや!)」グッ 霞「(ふふっ、骨抜きにしてあげるわ)」チュルリ 美穂子「少しでも喜んでもらえたら嬉しいです」ニコニコ 京太郎「さて、そろそろ始めますよ!」 ハギヨシ「では、合意とみてよろしいですね?」 竜華「ええで!」 霞「来なさい!」 美穂子「頑張りましょう!」 ハギヨシ「それではファイナルクッキングバトル!」 京太郎「レディィィィイイィゴオォォォォォォオオオオオウ!!」 三人「!!!」ザッ 【判定】 竜華 ハギヨシの見た目評価 安価↓2 00は100点 京太郎の味評価 ↓3 00は100点 霞 ハギヨシの見た目評価 安価↓4 00は100点 京太郎の味評価 ↓5 00は100点 美穂子 ハギヨシの見た目評価 安価↓6 00は100点 京太郎の味評価 ↓7 00は100点
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http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361874491/ 京太郎「モモー、いるかー?」ガラッ 桃子「いるっすよー。どうかしたっすか?」 京太郎「やっぱ部室にいたのか。先生が呼んでたぞ」 桃子「あー進路調査っすかねえ」 京太郎「まだ出してなかったのか? まだ1年だし適当に書いてればいいだろ」 桃子「そういう適当なの好きじゃないっす!」 京太郎「そう言って遅れてりゃ世話ないって」 桃子「それはまあそうなんすけどね。とりあえずあと少しだし、これ読み終わったら行くっす」ペラ 京太郎「さっさと行けよ……何読んでんだ?」 桃子「少女漫画っすよー。ゆみ先輩に借りたっす」ペラ 京太郎「ゆみさん少女漫画好きなのか」 桃子「前に少女漫画の2人乗りのやり方を真似たとかあったじゃないっすか」 京太郎「あー……?」 桃子「ああ、そういえばあのとき京太郎は一瞬意識飛んでたっすね」 京太郎「お、俺はそんなことを忘れたのか!? ちくしょう!」 桃子「一緒に帰るとき毎回2人乗りしてるんすから、今更そんなのいいじゃないっすか」ペラ 桃子「まあともかく、ゆみ先輩は少女漫画大好きっすよ。私から貸すこともあるけど、借りるほうがずっと多いっすね」 京太郎「そうなのか」 桃子「そうだ、ゆみ先輩にこの主人公みたいなことやってみたらどうっすか?」 京太郎「どれだ?」 桃子「これっすよ。後ろからギューッて。俗にいうあすなろ抱きっすね!」キャーッ! 京太郎「こ、これはちょっと恥ずかしくないか」 桃子「女の子がやってもらいたい抱きしめ方第1位っすよ!」 京太郎「これやってゆみさんに拒否られたら俺立ち直れねえぞ……」 桃子(ゆみ先輩が嫌がるとか本気で言ってるんすかねこれ) 桃子「まあまあ、騙されたと思ってやってみるといいっす」 京太郎「いやでもなあ……」 桃子「……しょうがない、先にネタばらししてあげるっす」 京太郎「ネタばらし?」 桃子「ゆみ先輩がこれ見て『……いつか、私もやってもらいたいな』って言ってたんすよ」 京太郎「マジで?」 桃子「大マジっす。ゆみ先輩の望みを叶えるためにもやるっすよ!」 京太郎「そういうことなら……!」 桃子「その意気っす。私は先生のところに行ってくるから頑張るっすよー!」 京太郎「おう!」 ゆみ「京太郎、もう来ていたのか」ガラッ 京太郎「ゆ、ゆみさん!?」ガタッ ゆみ「な、なんだ?」ビクッ 京太郎「あ、す、すみません。特にどうというわけでは……」 ゆみ「おかしな奴だな」クスクス 京太郎「部長たちは説明会とかで遅れるみたいです」 ゆみ「ああ、もうそんな時期か。懐かしいな」 京太郎「ゆみさんはこの時期には進路決めてましたか?」 ゆみ「おおまかにはな。……まあ、プロを目指そうとは露ほども思っていなかったよ」 京太郎「試合とか出れてなかったですもんね」 ゆみ「ああ、私がプロになろうと思ったのは君のおかげだよ」 京太郎「お、俺ですか? 別に何もしてないですよ?」 ゆみ「そんなことはないさ。少なくとも全国へ行けたのは、長野の決勝で宮永に勝てたのは君がいたからだ」 京太郎「?」 ゆみ「分からなければそれでもいいよ」フフッ 京太郎「気になるじゃないですか」 ゆみ「……それじゃ、私が君に感謝しているということだけ分かってくれ」ボソッ 京太郎「……! は、はい」カアァァ ゆみ「……へ、変なことを言ってしまったな。ええと、この間の牌譜は……」クルッ 京太郎「……ゆみさん!」ダキッ ゆみ「ひゃっ!?」 京太郎「俺こそゆみさんには感謝してもしきれないですよ。麻雀を始めたのも、少しずつでも上手くなっているのも……」 ゆみ「わ、わかった。わかったから!」アワアワ 京太郎「……あれ? い、嫌でした?」ギクッ ゆみ「い、嫌なわけないだろう。ただ突然だったから……」カアァァ 京太郎「よかった……! 嫌がられたらどうしようって思ってました」ギュウ ゆみ「ひゃぅ……な、なんでこんなことしようと思ったんだ?」カアァァ 京太郎「モモからゆみさんがこういうの憧れてるって聞いたんですよ」ギュッ ゆみ「……ちょっと待て。私はそんなことを言った覚えはないぞ」 京太郎「……え?」 ゆみ「そもそも憧れてもいない」 京太郎「えっえっ?」 京太郎「えっと、じゃあこれは……」ダラダラ ゆみ「……」 京太郎「……あ、メールが」 桃子『先生にこってり絞られたんで今日は部活行かないで帰るっす(/_;)』 桃子『PS.騙されたと思ってやってくれたみたいっすね! ちゃんと写真も撮ったっすよ!(≧∇≦)/』 京太郎「……そういうのは騙されたと思ってって言わねえよ!!」 ゆみ「……写真も添付してあるな。というか部室に来てるじゃないか……モモお前その辺りにいるだろう!?」 シーン 京太郎「……くそっ、あいつ本当に帰ったみたいですね」 ゆみ「そのようだな……」ハァ 京太郎「……」 ゆみ「……」 京太郎「……」ギュッ ゆみ「あっ」 京太郎「ハッ、す、すみません! つい無意識に! い、今離します」ワタワタ ゆみ「ま、待った」ギュッ 京太郎「……? ゆみさん?」 ゆみ「もっと……」 京太郎「へ?」 ゆみ「も、もっとやってくれ。嫌じゃ、ないから」カアァァ ゆみ「その、君に包まれているようで安心するというか落ち着くというか」 ゆみ「いつも君の後ろから抱きついているけれど、こうして抱きしめられるのもいいなというか……」ハッ ゆみ「わ、私は何を言っているんだ……」カアァァ 京太郎「」ズキューン ゆみ「きょ、京太郎? すまない、今のは忘れて……」 京太郎「忘れられるわけないじゃないですか!」ギュッ ゆみ「きゃっ!?」 京太郎「ああもう、ゆみさん大好きです!!」ギュー ゆみ「きょ、京太郎!?」アワアワ 京太郎「ゆみさんすげー可愛いです。愛してます! もう一生離しません!」ギュゥ ゆみ「ば、バカなことを言うな。その、嬉しいがこんなところを見られたら……」 京太郎「大丈夫ですってモモも来ないって言ってま――」 ガラッ 睦月「こんにち――」 佳織「遅くなってごめ――」 京太郎「……」(抱きしめてる) ゆみ「……」(抱きしめられてる) 一同「………………」 睦月「す、すみませんでしたー!」ダダダッ 佳織「ご、ごゆっくりー!」タタタッ ゆみ「ま、待て! ち、違う、これは違うんだ!」バッ 京太郎「そ、そうです! モモに騙されて!」バッ 佳織「そんな力強く抱きしめといて何言ってるの!?」タタタッ 睦月「今日は自主練習にしておきますから!」ダダダッ 京太郎「ちょ、せめて走りながら抱きしめてとか言うのはやめてください!!」 ゆみ「……行ってしまったな」 京太郎「……まあ、冷静に考えたら誤解も何もないですよね」 ゆみ「まったくだ。何をしていたんだ私たちは……」ガクッ 京太郎「どうしましょう。もう今日はみんな来ないでしょうし帰ります?」 ゆみ「そうだな……。もう誰も来ないか……」ハッ ゆみ「じ、実はいい麻雀の教本を持ってきたんだ。よければ一緒に読まないか?」 京太郎「いいですよ。……って一緒に?」 ゆみ「あ、ああ。2冊あればよかったんだが1冊しか持っていないんだ。だから一緒に……」 京太郎「一緒に……も、もしかしてさっきので?」 ゆみ「……」コクッ 京太郎「……わかりました。じゃあそこのソファーで。俺の上に座ってください」 ゆみ「! あ、ああ」 京太郎「はい、どうぞ」 ゆみ「それじゃあ……ど、どうだ? お、重かったら言ってくれ」 京太郎「重くなんてないですよ。むしろ軽いです。……それよりあんまり深く腰掛けないでくださいね」 ゆみ「なぜだ?」 京太郎「えっと……まずいので」 ゆみ「? まあわかったよ」 京太郎「ありがとうございます。じゃ、じゃあ本借りますね」 ゆみ「あ、ああ。その、一緒に勉強しよう」 京太郎「は、はい」 京太郎「……」ペラ ゆみ「……」 京太郎「……」ペラ ゆみ「……落ち着くな。普段より頭に入ってくる気がする」 京太郎「俺も全然眠気とか感じないです。本読んでるとよく眠くなるんですけど」 ゆみ「……そういうことを言っているのではないんだが」ハァ 京太郎「え!?」 ゆみ「まったく、もっと知識も付けないとダメだぞ」フフッ 京太郎「はーい」 イチャイチャ 智美「……なんだこれは」 ─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─ ――新人戦―― 京太郎(これを通さないときっと勝てない……!) 下家「……それだ。ロン。8000」 京太郎「うげ……」ガクッ アナ『試合終了ーー! 須賀選手、最後の最後で振り込んでしまいました』 藤田『夏のような回避は出来なかったか。まあミスをして振り込んだというわけではないが』 アナ『これで須賀選手はこの卓で3位に転落。現在総合順位は4位ですから3位以内に入るのは難しくなりました』 藤田『上位のミス待ちだが、こういう流れではそれも期待薄だろうな』 京太郎「なんであんなの切ったかなあ……」 下家「よう、また会ったな」 京太郎「あ、下家(しもや)さん」 下家「3ヶ月で随分上手くなってるじゃねえか。夏大じゃ俺もヤバイかもな」 京太郎「1位の癖に何いってんですか」 下家「まあ負ける気はねえよ。リベンジは夏までしか受け付けてねえからな。楽しみにしてるぞ」スタスタ 京太郎「……俺が負けられなかったのは今回だったんですよ」ハァ 京太郎「はぁ……」ガチャ 桃子「お疲れさまっす。ため息なんてついてどうしたっすか?」 京太郎「最後の最後で振り込んだからだよ……ちなみに順位はどうだった?」 桃子「変わらずっすね。4位っす」 京太郎「あー、やっぱりそうか……」ガクッ 睦月「落ち込むな……って言ってもダメかな。後一歩だったね」 京太郎「はい……」ハァ 桃子「そんなに落ち込むことないすっよ。麻雀初めて1年も経たないのに県4位なんて凄いじゃないっすか」 京太郎「上出来だとは思うけど、どうしても、というか出来れば今回全国へ行きたかったんだよ……」 桃子「そりゃあ出来れば勝ちたいのは当然っすけど、そんなこと言ったらキリないっすよ」 京太郎「まあ確かに負けてから言ってもしょうがないんだけどな……」ズーン 佳織「そんな顔してたら加治木先輩に心配かけちゃうよ? いい成績だったんだから胸を張らないと」 京太郎「ゆみさん……」ハァ 佳織「あ、あれ? 余計元気なくなった?」アセアセ 桃子(あーもしかして) 睦月(加治木先輩がいる間に全国に行きたかったのかな……?) 睦月(加治木先輩は別に気にしないと思うけど……本人の問題だしなあ)ムムム 桃子「……ほら! クヨクヨするのはその辺にして、私たちの応援するっすよ!」 睦月「! そうだね。せっかく私たち3人決勝に行けたんだから、頑張って応援してもらわないと」 京太郎「……そうですね。すみません、自分が終わったからって……」 睦月「ううん。ただ、それは私たちじゃどうにも出来ないから、帰ってからゆっくり2人で話してね」フフッ 京太郎「えっ」ギクッ 桃子「あれだけわかりやすかったんすから、そんなバレたみたいな顔しないで欲しいっすね」 京太郎「ええ!?」 佳織「えっえっ?」 桃子「かおりん先輩はそれでいいんすよ」ポンッ 佳織「気になるなぁ……」 睦月「後で教えるから、今は決勝をがんばろう」 佳織「うん。わかった!」 桃子「それじゃ行ってくるっす。応援ちゃんとするっすよー」 京太郎「ああ、分かってるよ。先輩たちも頑張ってください!」 ――帰りの電車―― 桃子「~♪」 佳織「嬉しそうだねー」 京太郎「電車の中であんまりはしゃぐなよ?」 桃子「あれ、僻みっすか? 僻みっすね? 男の嫉妬は見苦しいっすよ~♪」プププ 京太郎「殴りてえ……!」 佳織「だ、ダメだよそんなことしちゃ」 京太郎「そりゃしませんけど気分として……!」 睦月「まあまあ、全国に行けたんだから今日のところは多目にね」 桃子「そうっすよ。心を広く持つっす!」 京太郎「本人に言われると腹立つな!」 睦月「あはは。……それにしても夏と秋、連続で全国出場するなんて想像もしてなかった」 桃子「来年はきっと新入部員たくさん来るっすよー!」 佳織「そうだね。新入生に負けないかちょっと怖いな」ブルブル 京太郎「佳織先輩は大丈夫ですよ。何があっても入れます」 佳織「京太郎くん、3年生だからってそれはよくないよ」 京太郎「いや、実力ですよ」 佳織「……? あ、それまでに上手くなれってことだね。頑張ります!」 京太郎「…………はい!」 佳織(少し間が空いたのが気になるなあ……?) 桃子「次は団体で全国に行きたいっすね」 睦月「うむ。私も部長として恥ずかしくないように頑張らないと」 京太郎「団体戦は俺も出たいなあ」 佳織「来年は出られるんじゃないかな? 夏の最後の試合はかっこよかったよ」 京太郎「ほんとですか! 俺に憧れる後輩が出来るのか……!」 桃子「今日の最終戦で振り込んだのがどう出るかっすね」 京太郎「忘れようとしてたのに言うなよそれを……」ガクッ 睦月「大丈夫だよ。別にミスってわけじゃないんだし」 京太郎「結果的に振り込んじゃいましたから……」 桃子「まったく、いつまでも引きずるんじゃないっすよ」 京太郎「誰のせいだよ!?」 佳織「まあまあ。そろそろ着くよ」 京太郎「あ、ほんとですね。モモなんかにかまってる場合じゃありませんでした」 桃子「なんかとは失礼っすね」 京太郎「お前が悪い」 桃子「んー! 疲れたっすー!」 佳織「だいぶ遅くなっちゃったね。もう暗くなってる」 睦月「もう秋だね。夜になると寒いや」ブルッ 京太郎「ですねえ。……これじゃ今日はゆみさんに報告出来ないなあ」 睦月「え? まだしてなかったの?」 京太郎「はい。直接言おうと思って。もうちょっと早く帰れるかなと思ってたんですが」 桃子「勝ってたらいいっすけど負けてるとあれっすね」 京太郎「わかってるよ! 言うなよ!」 睦月「でもそれなら悪いことしちゃったかな。蒲原先輩に結果送っちゃったから、もしかしたら加治木先輩にも伝わっちゃってるかも」 京太郎「まあそれはそれでしょうがないです」 京太郎「どっちにしろこれじゃ明日になりますから、ニュースか何かで知っちゃうかもしれないですし」 佳織「もう一本早い電車に乗れてればよかったね」 京太郎「そうですね。電車が少ないと辛……!?」 ゆみ「おかえり、京太郎」 京太郎「こ、こんな寒い中何やってんですか!?」 ゆみ「寒さは大丈夫だよ。ほら」ピトッ 京太郎「わっ!?」 ゆみ「カイロを持ってきてるんだ。さっきまで電車にいた君の頬より暖かいだろう。まあカイロを使うには時期が少し早いが」 京太郎(あわわわわ。やばい、顔が熱い。いや手が熱いから顔も熱くなってるんだけどそれだけじゃなくて……) 京太郎「って、そうじゃなくて! それはそれです! カイロがあるからってこんな寒い中ずっと外にいたら体に良くないです」 ゆみ「京太郎が頑張って来たんだからこれくらいなんてことはない。それにしょうがないだろう。君の結果を早く聞きたかったんだ」 京太郎「すげえ嬉しいですけど、もっと自分の体も大事にしてください。せめて喫茶店とかで待ってるとか」 ゆみ「しかし……」 京太郎「しかしじゃないです」 ゆみ「わかった……」シュン 京太郎「あ、い、いや。凄い嬉しいんですよ? 嬉しいんですけどゆみさんのほうがずっと大事なので……」 ゆみ「大丈夫、わかってるよ。ありがとう」 ゆみ「ところで結果はどうだったんだ?」 京太郎「ええと……」 桃子「私は全国出場出来たっすよー!!」 ゆみ「本当か!? 凄いじゃないかモモ!!」 桃子「先輩に続いて夏秋連続っす! 鶴賀も強豪の仲間入りっすよ!」 ゆみ「よくやった!」 桃子「嬉しいっす!」 京太郎(モモおおぉぉぉ!! お前が先に言うと俺が言いづらいじゃねえか!! せ、せめて最後にならないように……) 京太郎「俺h」 睦月「私は決勝リーグには行けました。順位はあまり良くありませんでしたけど……」 佳織「私も決勝リーグに出場出来ました! でも順位は良くなかったです……」 ゆみ「そうか、2人もよく頑張った。夏は予選で敗退してしまっていたんだから、よく成長しているよ」 ゆみ「順位なんて後から付いてくるものだ。そんなに気にする必要はないさ」 佳織「はい、ありがとうございます」 睦月「わかりました。でも部長として恥ずかしくないくらいの順位は取っておきたかったです……」 ゆみ「別に部長が強くなければならないというわけじゃない。要は部をまとめられるかどうかだよ。蒲原もそうだろう?」 睦月「……そうですね。蒲原先輩みたいになれるよう頑張ります」 京太郎(先輩ー! いい話なんですが、前とほとんど変わらない俺が余計言いづらい空気に!!) ゆみ「……それで京太郎は――」 桃子「あ、もう遅いし私たちは先に帰ってるっす」 睦月「2人でゆっくりしてください」 佳織「京太郎くん、加治木先輩を送って行ってね」 ゆみ「ん、そうか」 京太郎「ちょ、お、おいモモ」 桃子「なんすか?」 京太郎「お前こんな雰囲気で置いてくなよ! 前回と似たような感じでしたなんて言いづらいじゃねえか!」ヒソヒソ 桃子「……や、正直惚気けるの分かっててこの場に居るのはちょっと」 京太郎「はあ!?」 桃子「……そんな心外だみたいな顔されても」 ゆみ「……何をこそこそ話しているんだ?」 京太郎「い、いえ。なんでもないですよ」アハハ 桃子「それじゃ私たちはお先に」 睦月「さよならー」 佳織「また明日ね」 京太郎「うわ、ほんとに帰った……」 ゆみ「いいじゃないか。その、き、気を使ってくれたんだろう」 京太郎「まあそうなんでしょうけど……」 ゆみ「……それに、2人きりになったのにそんな顔をするのはどうなんだ」 京太郎「あ、いえ、決して嫌というわけではなくてですね……」アセアセ ゆみ「それはわかっているが……まあなんだ。し、嫉妬したくなるからやめてくれ」カアァァ 京太郎(あ、やばい。めちゃくちゃ嬉しい)ジーン ゆみ「そ、そんなことより! 大会の結果はどうだったんだ!?」 京太郎「うっ」ギクッ ゆみ「?」 京太郎「そ、その……4位でした」 ゆみ「……なんだ、さっきから言いづらそうにしていたから何かと思えば。いい成績じゃないか」 京太郎「いえ、モモが全国に行ったり、睦月部長たちは決勝リーグに進めるようになったり成果上げてるのに」 京太郎「俺だけほとんど変わりないですし……」 ゆみ「そうか? 4位になれたんだ。私は十分成長したと思うよ」 京太郎「でも得点的にも前回と比べて誤差くらいのもんですよ?」 ゆみ「そうかもしれないが、今回は前回までいた2人の魔物が混ざっていないだろう?」 ゆみ「あまり場が荒れない中でそれだけの点数を稼いだんだ。よく頑張った」 京太郎「それはそうかもしれませんけど」 ゆみ「ただまあ、それとは別に後一歩で全国へ行けなかったというのは単純に悔しいだろうと思う」 京太郎「……そうですね。夏に続いてですし」ガクッ ゆみ「お疲れ様ということで残念会……というと失礼かな。ともかく、よければこの辺りで食事でもしていこう。今日は私が奢るよ」 京太郎「家の方は大丈夫ですか?」 ゆみ「遅くなるかもと伝えてあるから問題ないよ。帰り道も君が送ってくれるだろう?」 京太郎「それはもちろん」 ゆみ「なら安心だ」フフッ 京太郎「じゃあ行きましょうか。……でも奢るのはいいですよ。というかむしろ俺が出しますって!」 ゆみ「君をねぎらうのに君が出しては本末転倒だろう」 京太郎「じゃあせめて割り勘で」 ゆみ「ダメだ。今日は先輩として私が出す」 京太郎「いやでも……」 ゆみ「それじゃあ次は彼氏として京太郎が出してくれ。それでいいだろう?」 京太郎「……わかりました。それじゃ今日はご馳走になります」 ゆみ「うん、素直なのが一番だ」 京太郎「それじゃどこに行きます?」 ゆみ「私の好きな店があるんだ。そこでいいか?」 京太郎「いいですよ」 ゆみ「わかった。それじゃ行こうか」 京太郎「はい」ギュッ ゆみ「!」 京太郎「どうかしました?」 ゆみ「……いや、なんでもない。案内するよ」 京太郎「わかりました」 ゆみ(寒いと言ったからかな。恋人繋ぎ) ゆみ(初めてではないけれど、自然にやってくれたのは多分初めてだ。恋人らしくなっているのかな)フフッ 京太郎「ゆみさん、なんか嬉しそうですね」 ゆみ「ああ、京太郎のおかげだよ」 京太郎「え?」 ゆみ「ふふっ」 京太郎(……よくわからないけど、ゆみさんが嬉しそうだしいいか) ─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─ 咲『こんばんはー』 ゆみ『こんばんは』 咲『この間京ちゃんと会っちゃいました。加治木さんのいないところで2人きりで』 ゆみ『ああ、私は大会に行かなかったからな』 咲『普通に返されてちょっと悲しいです』 ゆみ『何を期待しているんだ何を』 咲『ちょっと焦らせようと思ってもいいじゃないですか!』 ゆみ『はぁ……』 咲『まあそれは置いておいて、東横さんの全国出場おめでとうございます』 ゆみ『ああ、よくやってくれたよ』 咲『私も振り込んじゃいましたから、全国ではリベンジしたいです!』 ゆみ『リベンジも何も勝っているだろう。まさか一度も振り込まないことを目指しているのか……?』 咲『そ、そういうわけじゃ』 ゆみ『ふふ……君も断トツでの全国出場おめでとう。全国2連覇へ向けて好調だな』 咲『うーん、でも全国には大星さんとか荒川さんとか強い人がたくさんいますから……』 ゆみ『同じ長野の代表として、モモの次に応援してるよ』 咲『ありがとうございます!』 咲『……ところで、京ちゃんはどうでしたか?』 ゆみ『どうというと?』 咲『その、また後一歩ってところで負けちゃったから落ち込んでたりとかは……』 ゆみ『……そうだな。落ち込んでいたよ』 咲『そうですか……』 ゆみ『もう少しだったみたいだからな。多少はしょうがない』 咲『(ここで私が元気づければ……!)』 ゆみ『こら、何を考えている。それにその日のうちに私が元気づけたからもう遅いぞ』 咲『ちぇー』 ゆみ『本当に毎回油断も隙もないな……』 咲『本気なら書きませんって』 ゆみ『どうだか』 咲『信用してください!( _ )』 ゆみ『……悪いと思って今まで聞いていなかったんだが……夏大の後京太郎に告白したりしたのか?』 咲『……それを私に聞くんですか?』 ゆみ『冗談と分かっていてもさすがにこう何度も言われると気が気じゃないんだ』 咲『……断られると分かっててするわけないじゃないですか!!』 ゆみ『……そうか、それはすまなかった』 咲『そうですよ。するなら京ちゃんと加治木さんが別れてからです』 ゆみ『おいこら』 咲『傷心の京ちゃんを慰める私。そしてずっと好きだったのと囁く』 咲『いつも身近にいた幼なじみからの突然の告白』 咲『離ればなれになって何かが足りないと思っていた京ちゃんは本当に大切だったものに気がついて……』 ゆみ『それが狙いかお前は!!』 咲『別れるまでは何もしないので安心してください!』 ゆみ『出来るか!!』 咲『待つのは私の自由です!』 ゆみ『うっ……』 咲『……最初は私も諦めようと思って部活のみんなにそう言ったんですけど』 咲『優希ちゃんからそんなことで諦めるのかって言われて……』 咲『部長……竹井先輩からも確かに2人が別れる可能性は低いかもしれないけど』 咲『悪待ちって意外と来るものよって言われたんです!』 ゆみ(久か! あいつがこの元凶か!) 咲『でも本当に私から何かすることはないので安心してください。恨まれるからやめたほうがいいわよって言われましたし』 ゆみ『……そういう気遣いまで教えるのかあいつは。はぁ……』 ゆみ『ちなみにそういうことは私に言わないほうがいいとは言われなかったのか?』 咲『どっちでもいいけど、後腐れなくしたいなら言ったほうがいいかもとは言われました』 ゆみ『本当にあいつは……!』 ゆみ『……まあ何もしないなら私がどうこう言うことじゃない。ただ、無駄に時間を費やすだけだからやめたほうがいいとは言っておく』 咲『はい、わかってます。大会で久しぶりに会ったときも加治木さんのことばっかり話すんですよ。どう思います?』 ゆみ『嬉しいな』 咲『ですよね! うぅ……まあおもちには弱いみたいですけど』 ゆみ『おもち? どういうことだ?』 咲『あ、胸のことです。京ちゃん巨乳が好きじゃないですか』 ゆみ『初耳だ』 咲『そうなんですか? 全国大会のとき永水の巫女さんたち見て鼻の下伸ばしてましたよね』 咲『この間の大会で会ったときも私より先に和ちゃんのおもちのほうを見てましたし……』 ゆみ『ほう……』 咲『……! ち、違いますよこれは! 加治木さんも知ってると思ったからで……!』 ゆみ『ああ、うん。大丈夫だ。別にこれで別れるとかそういうことはないし、むしろ貴重な情報を伝えてくれて感謝している』 ゆみ『それではまた今度』 咲『ああぁぁ……。京ちゃん、ごめんね……』 ――部室―― ゆみ「……」 京太郎「……おい、どうしたんだ今日のゆみさんは」ヒソヒソ 桃子「知らないっすよ。私が来たときからずっとあそこに座って腕組んでるっす」ヒソヒソ 智美「京太郎、何したんだー?」ヒソヒソ 京太郎「お、俺ですか!?」ヒソヒソ 桃子「そりゃ他にいないっすよ」ヒソヒソ 京太郎「身に覚えがまったくねえよ……」ヒソヒソ ゆみ「おい、モモ」 桃子「は、はいっす!」ビクゥ ゆみ「ちょっとジャンプしてみてくれ」 桃子「はい?」 ゆみ「いいから」ゴッ 桃子「わ、わかったっす!」プルンッ 京太郎「?」チラッ ゆみ「……ありがとう」 桃子「ど、どういたしましてっす」 ゆみ「……」トコトコ 京太郎「……? あの、ゆみさん今日はどうし――」 ゆみ「」ツネリ 京太郎「いたっ、痛いですよ!?」 ゆみ「まあこれで許してやろう」 京太郎「何がですか!?」 ゆみ「後で教えてやる」 京太郎「えええ……今教えて下さいよ」 ゆみ「これは京太郎に対する私の慈悲なんだが……まあ、そこまで知りたいなら今教えてもいい」 京太郎「な、なんか怖いんでやっぱりやめてください」 ゆみ「うん、賢明だ」 桃子「ゆみ先輩は急にどうしたんすかね? まあ京太郎がなんかやったんだと思うっすけど」 智美(さすがに自分でやらせてあれってことはないだろうから、今までの分かなー?) 智美「それにしても今さらって気はするけどなー」ワハハ 桃子「あれ、智美先輩はなんのことかわかってるんすか?」 智美「わかってるぞ。まあ秘密だけどなー」 桃子「気になるっすー!」 智美「ワハハー」 ─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─ ゆみ「おじゃまします」 京太郎「どうぞ上がってください」 ゆみ「ここが京太郎の家か……」キョロキョロ 京太郎「そんな面白いもんじゃないですよ」 ゆみ「綺麗だな。家が出来てから半年くらいか?」 京太郎「もう少し経ってます。10ヶ月くらいですかね」 ゆみ「ふむ……」 京太郎「それがどうかしました?」 ゆみ「いや、小さい頃から暮らした家から引っ越すというのは寂しいのかなと。……私が思うのも失礼だな。なんでもない」 京太郎「まあ、寂しくなかったかって言ったら嘘になりますね。でも住めばここもいいもんですよ」 ゆみ「ん。そうか」 京太郎「それに向こうにいたままだったらゆみさんに会えませんでしたし! それだけでもこっち来てよかったですよ!」 ゆみ「そ、そうか」カアァァ 京太郎「じゃあここで待っててください。お茶でも出しますよ」 ゆみ「ああ、ありがとう」 ゆみ(日当たりが良くて気持ちいいな) 京太郎「粗茶ですが」 ゆみ「おかまいなく……何を言わせるんだ」 京太郎「一度言ってみたかったんです」 ゆみ「はぁ……ふむ、緑茶か」 京太郎「紅茶のがよかったですか? 煎れ慣れてないんでこっちにしたんですけど」 ゆみ「いや、和室にはこちらのほうが合っているさ」コクリ ゆみ「ん、おいしいな。煎れるのが上手いんだな」 京太郎「母親によくやらされたんですよ」 ゆみ「しっかり成果は出ているな」フフッ ゆみ「……そういえばご両親はどちらに」ソワソワ 京太郎「親父は仕事です。おふくろはなんか急に引っ越す前の友達と遊びに行くとか言って出てっちゃいました」 ゆみ「そうか。安心したような気が抜けたような……」ホッ ゆみ「……っ! と、ということは今この家には……!」 京太郎「え? ……! や、ち、違いますよ! ちょ、ちょっと待っててください!」バタバタ ゆみ(ど、どうしよう。気軽に遊びに行きたいなんて言ったがまさかこんなことになるなんて) ゆみ(ご両親と会うことは覚悟して来たけどこっちは覚悟してないぞっ。……か、覚悟って何の覚悟だ!?) 京太郎「ゆみさん」 ゆみ「ひゃっ!? お、落ち着け京太郎! まだ私たちには……!」 京太郎「まずゆみさんが落ち着いてください。ほら、連れてきましたよ」 ゆみ「……うん? それは?」 京太郎「ペットのカピです。ゆみさんこいつが見たくて来たんじゃないですか」 ゆみ「……そ、そうだったな」 京太郎「こいつがいるから2人きりじゃないですよ。だからその、決してそういうつもりだったわけでは……」 ゆみ「あ、ああ、うん。わかった。変なことを言って悪かった」 京太郎「俺もちゃんと言っとけばよかったですよね。すみません」 ゆみ「これがカピバラか……」キラキラ 京太郎「はい。ほらカピ、ゆみさんだぞー」 カピ「キュー」トコトコ ゆみ「おお……! な、撫でてもいいか?」 京太郎「もちろん、いいですよ」 ゆみ「で、では。カピー」ナデナデ カピ「キュ~」 ゆみ「意外と毛は固いんだな」ナデナデ 京太郎「ええ、ちっちゃい頃は柔らかかったんですけどね。手が痛くなりますから、あんまり撫ですぎないほうがいいですよ」 ゆみ「でも気持ちよさそうにしているしな……」ナデナデ カピ「キュ~」 京太郎「あんまり甘やかし過ぎるのもよくないんですよー」 ゆみ「まあたまにはいいじゃないか。しかし可愛いなあ」フフッ 京太郎「ですよね! こののんびりしたところがほんと可愛くて……!」 ゆみ「ふふっ。カピバラを飼っているなんて家は初めて見たが、どうしたカピバラを飼おうと思ったんだ?」 京太郎「大した理由じゃないですよ」 京太郎「俺が小さい頃にテレビを見て、可愛いとか飼いたいとか言ってたら無理して買って来てくれたんです」 ゆみ「そうなのか。いいご両親だな」 京太郎「あー……まあ、そうですね」 ゆみ「素直に感謝してもいいんだぞ?」クスッ 京太郎「やめてくださいよもう……なんか恥ずかしい」 ゆみ「ふふっ。おや、カピはどうしたんだ?」 カピ「キュゥ……」スースー 京太郎「ああ、寝ちゃったみたいですね。日当たりもいいですし、ゆみさんが撫でたのが気持ちよかったんですよ」 ゆみ「そうか。じゃあ起こさないように静かにしないとな」 京太郎「そうですね。すみません、こんな早く寝ちゃって。普段は日中寝たりしないんですけど」 ゆみ「それだけくつろいでくれたなら嬉しいよ。気持ちのいい日だしな」アフゥ 京太郎「ゆみさんもあくび出てますよ」アハハ ゆみ「うん、休日のこの時間はよく寝ているからな。恋人の家に来てこれは我ながらどうかと思うが……」ウトウト 京太郎「自分の家みたいに思ってもらっていいですよ。というかゆみさん昼寝とかするんですか? あんまりイメージじゃないですけど」 ゆみ「よくしているよ。私の好きなものは昼寝だからな」 京太郎「……え? 智美先輩じゃなくてですか?」 ゆみ「君は蒲原をなんだと……いや気持ちはわかるが。ともかく、私の趣味は昼寝だよ」 京太郎「てっきり読書とかそういうのが趣味なのかと思ってました」 ゆみ「それも好きだが、昼寝のほうが好きだよ」 京太郎「そうなんですか。意外な一面ですね」 ゆみ「意外も何も隠しているつもりはないんだが……」 京太郎「普段の姿から想像できないから一緒ですよ」 ゆみ「むぅ」 ゆみ「まずい、こんな話をしていたら本当に眠くなってきた……」ウトウト 京太郎「昨日あんまり寝れなかったんですか?」 ゆみ「京太郎のせいだぞ」 京太郎「え?」 ゆみ「君の家に行くと思うと楽しみでなかなか寝れなかったんだ」 ゆみ「ようやく眠れそうになったときにはご両親がいることに気付いて今度は緊張して眠れなく……」ウトウト 京太郎「俺のせいですかそれ!?」 ゆみ「ああ」 京太郎「理不尽だ……そんなに眠いなら寝ててもいいですよ。というか一緒に寝ましょう」 ゆみ「しかし初めての京太郎の家でそれは……い、一緒にねね寝る!?」 京太郎「ちょ、ち、違います! 昼寝するだけです!!」 ゆみ「紛らわしいことを言うな! ああもう、想像してしま――ってないからな!!」 京太郎「ほんとすみませんっ!」ペッコリン ゆみ「……しかしそうだな。お言葉に甘えようか。カピも気持ちよさそうに寝ているし」ウトウト 京太郎「はい。少し仮眠とりましょう。何か掛けるもの持ってきますよ」 ゆみ「いや、いいよ。十分暖かいし」 京太郎「そうですか? じゃあ枕代わりにクッションでも――」 ゆみ「いや、それもいい。その……」モジモジ 京太郎「?」 ゆみ「きょ、京太郎に腕枕してもらいたいんだ。ダメ、かな?」カアァァ 京太郎「」ズキューン ゆみ「昔から憧れてたんだ。い、嫌だというなら別にいいんだが、出来ればやってくれると、その、う、嬉しい」モジモジ 京太郎「もちろんやりますよ! いくらでもやりますとも!」 ゆみ「ほ、本当か?」パアァァ 京太郎「当然です! さあすぐにやりましょう!」 ゆみ「ああ!」 ゆみ「んっ」 京太郎「どうですか? 寝心地はあんまり良くないと思いますけど……」 ゆみ「これはどちらかというと精神的に落ち着くためのものだよ。京太郎に守られてるようで安心する」 京太郎「それにしてはちょっと遠いような気が」 ゆみ「これ以上近づくとドキドキしすぎて眠れそうにない。仰向けなのも同じ理由だ」カアァァ 京太郎「全然落ち着いてないじゃないですか」 京太郎(まあ俺もこれ以上近づかれたり、顔がこっち向いてたりしたら寝るどころじゃないだろうけど)ドキドキ ゆみ「それはそれ、これはこれだ。……それじゃあおやすみ、京太郎」 京太郎「はい、おやすみなさい」 …… … ゆみ「ん……」コロン ………… ……… …… … 京太郎「ふわぁ……うわやべ。3時間も寝ちゃって……っ!?」 ゆみ「」スースー 京太郎(ゆ、ゆみさんの顔が目の前に!? ち、近い近い! 動いたらぶつかりそうだよ!) ゆみ「んー」モゾモゾ ゆみ「ぅん、おはようきょうたろう」トロン 京太郎「お、おはようございます」 ゆみ「ふわぁ。ん~……うん!?」バッ ゆみ「ち、近っ!? な、何がどうした!?」アワアワ 京太郎「お、落ち着いてください! と、とりあえず起き上がりましょう」 ゆみ「そ、そうか。私が起きないと君も起き上がれないのか。よっ……っと」バサッ 京太郎「ふぅ。心臓が破裂するかと思うくらい驚きました」バサッ ゆみ「私もだ。一気に目が覚めたよ。……どうも私が寝返りを打ったせいのようだ。すまない」 京太郎「いえ、その、役得でした」 ゆみ「そ、そうか」カアァァ ゆみ「……ところでこのタオルケットは一体?」 京太郎「ほんとですね、いつの間に……まさか」サアァァ ゆみ「? あれ、テーブルの上に紙が」 京太郎「すげー嫌な予感がします」ペラッ 『京太郎へ こんな時期に何も掛けずに寝るなんて何考えてるの!? あなたはともかく、彼女さんが風邪でも引いたらどうするの。 恋人の体調を守るために最善を尽くすくらいの甲斐性は持ちなさい。ただ腕枕をしたのはいい選択だったと思います。 ゆみさんへ 初めまして。手紙での挨拶になってしまってごめんなさい。 まず息子がこんなに美人な子と付き合っているということに驚きました。 今日は自分の家のようにリラックスしてもらえたようでとても嬉しいです。 生憎これからまた出かけなければならないのでお話はできないのですが、今度は起きているときにお会いできるといいですね。 こんな情けない息子ではありますが、これからもよろしくしてやってください。 』 ゆみ「」サアァァ 京太郎「ほんとやめてくれマジで……」ガクッ ゆみ「私のバカ! なんでせめてお母様が来たときに起きなかったんだ!」 京太郎「いいですよ、気にしないでください。俺から言っときますから」 ゆみ「しないわけがないだろう!? 何を言うんだ!? うあああぁぁ……」 京太郎「大丈夫ですって。こんなの書き残したのは最悪ですけど、書いたことには悪気とか悪意とかはないですから」 ゆみ「そういう問題じゃ――」グスッ 京太郎「ゆみさん」ギュッ ゆみ「ひゃう!?」 京太郎「またウチに来てください。そのときにもう一回やり直しましょう」 ゆみ「……うん」コクッ ─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─ 京太郎「ゆみさ~ん」ダキッ ゆみ「ん、どうした?」 京太郎「うーん」 ゆみ「?」 京太郎「あすなろ抱き、やっぱり前より喜んでもらえてないのかなあと」 ゆみ「そんなことはないさ。嬉しいよ」 京太郎「だって最初の頃みたいに慌ててくれなくなったじゃないですか」 ゆみ「それはまああれだけやられればな。1日1回くらいのペースでやっていただろう。どうしたんだいきなり?」 京太郎「いや、モモからこんなこと言われたんですよ」 --------------------------------------- 桃子『またあすなろ抱きやってたっすね』ゲッソリ 京太郎『最初にやれって言ったのお前だろ。というか人がいるところではそんなにやってないはずだけど……』 桃子『あれで隠れてやってるってのも驚きっす。それに最初に言ったのは私でも限度があるっすよ。……!』ピコーン 桃子『それにゆみ先輩も実はそんなに嬉しくないんじゃないっすか?』 京太郎『そんなはずないだろ?』 桃子『でも最近は最初の頃みたいに慌ててないじゃないっすか』 京太郎『それは確かに……』 桃子『慌ててないってことはドキドキしてないってことっす! つまり飽きられてるってことっすよ!』 京太郎『な、なんだってー!?』ガガーン 桃子『だから控えたほうがいいっす。わかったっすか?』 京太郎『そんなバカな……』 --------------------------------------- 京太郎「こんな感じで」 ゆみ(モモには後でお仕置きだな) ゆみ「飽き……というか慣れてきたのは確かだが、別に嬉しい事に変わりはないぞ? ギュッと君に包まれている感じがして落ち着く」 京太郎「でも最初の頃ほどの感動はないですよね?」 ゆみ「感動というと違和感があるが、まあそうだな。……だからと言ってやめるなんて言ったら嫌だぞ」キュッ 京太郎「もちろん、俺も嫌ですよ。ですがこのあたりで改めていく必要はあると思うんです!」グッ ゆみ「改める? どうするつもりなんだ?」 京太郎「俺たちが一番よくやるのは俺の上にゆみさんが座って、俺が後ろから抱きしめるって形じゃないですか」 ゆみ「うん、そうだな」 京太郎「ここで逆向きにしましょう」 ゆみ「逆か? ううん……」 京太郎「どうでしょう」 ゆみ「京太郎がしたいというのなら私も頑張るつもりだが、あまり長くやるのは難しいな」 京太郎「え? なんでですか?」 ゆみ「さすがに京太郎を私の上に乗せて長時間というのは……」 ゆみ「まあ、どうしてもというなら構わないが。強引なのも嫌じゃな……」ゴニョゴニョ 京太郎「ゆみさんにそんなことさせるわけないじゃないですか!? 逆にするのは位置じゃなくて向きだけですよ! 向きだけ!」 ゆみ「なんだ、向きだけか」シュン 京太郎(落ち込んでる……? まあいいか) 京太郎「そうですよ。お互い向き合ってギューッと」 ゆみ「ふむ、たまには違う形でやってみてもいいかもしれないな」 京太郎「じゃあさっそくやりましょう!」 京太郎「……あの、それとは別に後ろから抱きつくの今度やって貰えませんか? 俺がゆみさんに乗るとかはやりませんけど」 ゆみ「ああ、いいぞ」フフッ 京太郎「ど、どうぞ」 ゆみ「あ、ああ。……と」ギシッ 京太郎「大丈夫ですか?」 ゆみ「ちょっとバランスを崩しただけだよ。しかしこの体勢は少し恥ずかしいな」 京太郎「何がです?」 ゆみ「……君の両足を挟む形になるから足が開いてしまって、その、スカートが無防備にだな」カアァァ 京太郎「可愛い」ボソッ ゆみ「なぁっ!?」 京太郎「い、いや、すみませんつい!」 ゆみ「き、君はまったく」ウツムキ 京太郎「それでえっと、どうしましょう。止めますか? やっぱそれは良くないでしょうし」 ゆみ「いや、いいよ。どうせソファーじゃ向こうからは見えないし、私の気分的な問題だけだからな」 京太郎「そうですか。じゃあもうちょっと近くに」 ゆみ「ん……このくらいでいいかな」カオアゲル ゆみ「逆向きになってみたわけだがどうだきょうた……ろう……」 京太郎「はい、新鮮でいいです……ね……」 京太郎(やばいこれやばいやばいやばいって! すげー近い! ゆみさんの目に俺の顔が映ってるのが見えるし!?) ゆみ(まずい。これはまずい。こんな近くで見つめ合うなんて……瞳に吸い込まれそうだ)クラクラ 京太郎(……近くで見て改めて思うけどゆみさんって綺麗だな) 京太郎(まさにクールビューティーって感じだ。まあ顔は真っ赤だけど。……ドキドキしてくれてるんだな) ゆみ(……顔で好きになったわけではないが、やっぱりカッコいいな) ゆみ(思わず見入ってしまう。緊張して真っ赤な顔も様になるんだから卑怯だ) 京太郎(耐えられるかわからないけど、もう少しこのまま) ゆみ(……これはダメだ。見惚れてしまって動けそうにない)ポー …… … 京太郎(……もうダメだ!) 京太郎「ゆみさんっ」ギュッ ゆみ「ひゃぅ!? きょ、京太郎!?」アセアセ 京太郎「ごめんなさい、あのままだともう耐えられなくなりそうだったんです!」ギュー ゆみ「た、耐えるって今のこれはなんなんだ!?」 京太郎「耐えてるんです!」 ゆみ「そ、そうなのか? うぅ……」カアァァ 京太郎「……」ギュー ゆみ「あうぅ……」 京太郎(ゆみさんの耳、小さくて可愛いな) 京太郎「……」ウーン 京太郎「……愛してます」ボソッ ゆみ「~~~~~っ!!」カアァァ ゆみ(み、耳元でっ! 愛してるって! ば、バカじゃないのか!? バカじゃないのか!?) 京太郎「ゆみさん、大好きです」ボソッ ゆみ「ふあぁぁ……」ヘニャァ 京太郎「……」カプッ ゆみ「んぁっ……ってこのバカ! それは違うだろう!?」 京太郎「す、すみません。つい」 ゆみ「ついじゃない! それにさっきもついと言っていただろう。何度言うつもりなんだ」 京太郎「反省してます」 ゆみ「いまいち信用出来ないな」 京太郎「信用してください……俺、本気で反省してます」ボソッ ゆみ「~~~っ! だ、だからそういうところが信用出来ないんだ!」 京太郎「あれ、こっちも嫌でした?」 ゆみ「……嫌じゃない。続けてくれ」カアァァ 京太郎「はい」 智美「……モモー?」ワハハ 桃子「わ、私が悪いんすか!?」 智美「あの2人にそんなこと言ったらこうなるに決まってるだろー! 心配して見に来たらこれだー」 桃子「私が甘かったっす……」ガクッ 智美「反省するんだぞー」 智美「さて、後はどのタイミングで入ってやるかだなー」ワハハ 桃子「私がステルスして2人の目の前に突然現れるのはどうっすかね」 智美「それはちょっとやり過ぎ感があるなー」ワハハ 桃子「そうっすか?」 智美「こういうのは見られたか見られなかったかわからないくらいのほうが緊張感が出ていいんだ」 智美「見られたと知ったら開き直りそうだしなー」 桃子「勉強になるっす」 智美「中の様子は――」 チュッ フゥ……ンッ ユミサン…… キョウタロウ…… 智美「……これ以上ほっとくのはダメだ。今すぐ開けるぞー!!」 桃子「はいっす!」 ─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─ 智美(ワハハですが部室の空気が最悪です) ゆみ『むぅ、ここでこういうことをやるのはあまり気が進まないんだが』 京太郎『いいじゃないですか。2人しかいないんですから』 ゆみ『しかし』 京太郎『それにゆみさんも気持ちいいって言ってたじゃないですかー』 ゆみ『確かにそう言ったが……』 智美(……風紀的な意味で) 智美(気持ちいいって、あ、あの2人何してるんだ!?) 智美(……なんてなー。私は騙されないぞ。こういうのは早とちりだって相場が決まってるんだ)ワハハ 智美(まあそれはそれとして面白そうだからもう少し立ち聞きしてみるかー) 京太郎『俺が言い出したことですけど、ゆみさんがこんなにハマるとは思ってませんでした』 ゆみ『勘違いされたら困るが、決して私が進んでしたがってるわけではないぞ』 京太郎『そんなことないでしょう? この間俺がしたいって言わなかったときは先輩の方からしたいって言ってきたじゃないですか』 ゆみ『そ、それは……!』 京太郎『ほらほら、どうなんです?』 ゆみ『調子に乗るな』コツン 京太郎『痛っ』 ゆみ『……私が進んでしたがってはいないというのは嘘じゃない』 京太郎『え?』 ゆみ『私がしたがるのはそれ自体が好きというより君とだからだよ』 京太郎『ゆみさん……』 智美(……) 智美(いやいや、騙されないぞ。したいとかしたがってるとか言ってるだけだしなー)ワハハ 智美(……まずそうになったらドアを開けよう) 京太郎『でもなんで好きじゃないんですか? てっきりゆみさんも楽しんでたのかなって思ってたんですけど』 ゆみ『楽しんでないわけじゃないんだ。ただやるにしても適度じゃないと』 京太郎『そんなに激しくしましたっけ……?』 ゆみ『私にとってはな。……していると、なんというか変になってしまいそうで』 京太郎『そんなことないですって。ゆみさんはしっかりしてますから』 ゆみ『ううん、京太郎に弱いところを見せたくないんだ。だから……』 京太郎『確かにこれなら俺でもゆみさんに負けてませんからね』アハハ ゆみ『君の前ではいつでも頼れる先輩でいたいんだ』ムゥ 京太郎『何でもかんでも負けてたら俺の立つ瀬がありませんって』 ゆみ『それでもだ』 智美(変になる……いやいやいや。まさかさすがにそんな) 京太郎『んー、それじゃ止めます?』 ゆみ『っ!』ピクッ 京太郎『やっぱりやりたいんじゃないですか』アハハ ゆみ『う、うぅ』 京太郎『いいじゃないですか、そんな恥ずかしがらなくても』 ゆみ『仕方ないだろう。あまり見せたくないところを見せてしまうんだから』 京太郎『ゆみさんはあまり見せたくないかもしれませんが、俺にとっては見たいところです!』 ゆみ『まったく君は……』フフッ 京太郎『……それじゃしましょうか』 ゆみ『……うん』 智美(い、今からここで!? こ、これはさすがに止めないと) 智美(正直気まずいけど、いくらなんでも放ってはおけないしなー)ワハハ 智美「何してるんだ2人と……も?」 京太郎「あ、智美先輩」 ゆみ「蒲原か。どうしたんだ?」 智美「……ワハハー?」 智美「2人麻雀?」 京太郎「はい。最近ゆみさんとやってるんですよ」 ゆみ「あまりやったことはなかったがなかなか楽しいぞ」 智美「気持ちいいとか言ってたのは何だったんだー?」 京太郎「……? ああ、確かに言いましたけど、結構前に言ったことのような。いつからいたんですか?」 智美「ちょっと入るのを戸惑ったんだー」 京太郎「? まあそれは点数のことですよ。2人麻雀は萬子と字牌でやってるんで点数が高いんです」 ゆみ「そのままだとすぐ飛んでしまうからトビはなしにしているがな。結構気持ちいいぞ」 智美「激しくとか変になるとかはどういう意味なんだ?」 京太郎「激しくは頻度ですね。そんなにやってないと思うんですけど……」 ゆみ「十分多い。こんなルールで毎日やっていたら変な癖がついてしまうだろう」 京太郎「そんなことないですって」 ゆみ「それでもし弱くなったらと思うとな。そんなところ君に見せたくはない」 京太郎「あれ、そういう意味だったんですか? てっきりこれなら俺が勝ち越してるからだと思ってました」 ゆみ「……まあそれもある」プイッ 京太郎(可愛いなー) 智美「ってことは見せたくない姿っていうのはゆみちんが負けるところって意味だなー?」 ゆみ「ああ、勝負の結果とはいえ見せたいところではないさ」 京太郎「俺は見たいんですけどね。まだまだ滅多に見れませんし」 ゆみ「普通の麻雀で見れるようにしろ」コツン 智美「なるほどなー」ワハハー 京太郎「あはは」 智美「……紛らわしい!」 京太郎「うわっ」 ゆみ「い、いきなりなんだ」 智美「なんだじゃない! 最初は騙されないぞと身構えてて、聞いててまずそうだと思ったらこれかー!?」 京太郎「知りませんよ! 大体騙されるってどう騙されるんですか」 智美「気持ちいいだの変になるだの言ってたんだからわかるだろー?」 ゆみ「……! な、ば、バカかお前は!」カアァァ 智美「こっちの台詞だー!」ワハハー! …… … 京太郎「ふぅ。智美先輩、落ち着きましたか」ハァハァ 智美「あ、ああ。なんとかなー」ハァハァ ゆみ「勘違いされそうな言葉を使っていた私たちも悪かったよ」ハァハァ 智美「いや、勘違いした私が悪いんだ」 京太郎「ともかく誤解が解けてよかったです」 智美「そうだなー」ブルッ 智美「ところでちょっと寒くないかー? なんで窓が開いてるんだ」ピシャリ 京太郎「ああ、すみません。昼休みから開けててそのままにしてました」 智美「なんだ、昼休みもここにいたのかー」 ゆみ「いつもではないが、たまに来ているな」 智美「でも窓開けてたら寒くなかったか?」 京太郎「4限に体育があったんですけど、ちょっと汗臭くなったんで開けてたんですよ」 智美「なるほど。そのとき制汗剤も使ったなー」 京太郎「え? 使いましたけどわかります?」ギクッ 智美「私はモモを匂いで見つける女だぞー。柑橘系の匂いがするから何かと思ったんだ」クンクン ゆみ「そ、そんなにお前の鼻は効くのか」ギクッ 智美「ゆみちんからも同じ匂いがするなー。ゆみちんが貸したのかー?」クンクン ゆみ「あ、ああ。私も少し汗をかいたから使ったんだ」 智美「そうなのかー。冬に珍しいなと思ったんだ」 京太郎「……その、他には何か感じます?」 智美「いや、特にはわからないなー」クンクン 京太郎「そうですか」ホッ 智美「? それにしてもみんな遅いなー」 京太郎「ああ、今日は部活休みですから」 智美「えっ、私は知らないぞ」 京太郎「すみません伝えてなくて」 ゆみ「謝らなくていい。蒲原はもう部員じゃないんだから、あるかどうかは自分で先に確かめろ」 智美「ゆみちんは厳しいなー」ワハハ 京太郎「でも智美先輩鼻いいんですね。そこまでとは知りませんでした」 智美「犬にだって負けないぞー」ワハハ 京太郎「ほんと凄いですよ。ゆみさんのいうとおり窓開けたり制汗剤使ったりしなかったら危ないところでした」アハハ ゆみ「バ、バカ! 何言ってるんだ!!」 京太郎「えっ――あ、な、何でも、何でもないですから!!」ブンブン 智美(……) 智美(……) 智美(……) 智美(……………………え?) ─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─ ――加治木宅前―― ゆみ「ありがとう、京太郎」 京太郎「いえいえ。それじゃまた明日……あれ」 ポツポツ ゆみ「雨が降ってきたようだな」 京太郎「そうですね。でもこれくらいなら――」 ――ザァーザァー ゆみ「強くなってきたな」 京太郎「そ、そうですね。でもこれくらいなら――」 ゆみ「意味のない意地を張るな。夏じゃないんだから風邪引くぞ?」 京太郎「そうですけど傘がないので」 ゆみ「ここは私の家だぞ? 他人の家というわけじゃないんだ。傘くらい貸すさ」 京太郎「あ、そうですね。じゃあすみませんけど貸してください」 ゆみ「ああ、じゃあちょっと待って……」ピコーン ゆみ「そうだ。せっかくだしちょっと上がっていくか?」 京太郎「え、ゆみさんの家にですか?」 ゆみ「うん、私は京太郎の家に何度か行っているが、京太郎が来たことはなかっただろう?」 京太郎「いやそうですけど突然上がるわけには」 ゆみ「こんな雨なんだから上がる理由としては十分だろう」 京太郎「ええとその……」 ゆみ「もしかして私の両親と会うかもしれないと思って緊張しているのか?」 京太郎「はい、突然だったんで心の準備が」 ゆみ「私も君のお母さんと会うときは緊張するから気持ちはわかる」 京太郎「ですよね! だから今日は傘だけ借りて――」 ゆみ「だから覚悟を決めろ。いずれ会わなきゃいけないだろう?」 京太郎「べ、別に今じゃなくても」 ゆみ「……君が会うつもりがないというなら別に構わないんだが」 京太郎「」ホッ ゆみ「……つまり私と一緒になるつもりがないということだろうか」ウルッ 京太郎「ち、違いますよ! 気持ち的には高校卒業したらすぐにでも――って何言わせるんですか!?」 ゆみ「そうかっ。それならほら中に」パアァァ 京太郎「いやその……はい。わかりました」ガクッ ゆみ「うん、嬉しいよ」 京太郎(うぅ、ゆみさんのお母さんと対面か。緊張するなぁ)ドキドキ ゆみ「ただいまー」ガチャ 京太郎(最初が肝心だよな。会ったら丁寧に挨拶を……)ドキドキ ゆみ父「おかえり。遅かったな」 京太郎「」 ゆみ「部活が少し長引いたんだ。お父さんこそ早いじゃないか」 ゆみ父「ああ、今日は何か早く帰った方がいい予感がしてな。半休を取ったんだ。そちらの彼は?」 ゆみ「彼は私のこい――」 京太郎「後輩の須賀京太郎です! 初めまして!!」バッ 京太郎(ゆみさんいきなり何言おうとしてんの!? よく反応した俺! 自分で自分を褒めてやりたい!)ドッドッドッ 京太郎(というかいきなりラスボスかよ!? もっと段階踏ませてくれ!)ドッドッドッ ゆみ父「そうか。君が須賀君か。君のことはゆみからよく聞いているよ」 京太郎「そ、それはどうも」 ゆみ父「ゆみと付き合っているそうだな」 京太郎「」 ゆみ「うん……」モジモジ 京太郎(誤魔化した意味なかったー! ゆみさん喋ってたんだ!? でも可愛いなもう!) ゆみ父「それでなんで須賀君は来ているんだ?」 ゆみ「部活で遅くなったから送って貰ったんだ」 ゆみ父「そうか。それはすまなかった」 京太郎「い、いえ。とんでもないです」ブンブン 京太郎「それじゃあ俺はこれで……」 京太郎(よし、滅茶苦茶慌てたけど無難に対応できた! 少なくとも悪印象じゃないはずだ! よくやった俺!)グッ ゆみ「あれ、帰るのか? 上がっていくと言っていたじゃないか」 京太郎(ゆみさん勘弁して下さい!!) 京太郎「い、いやほら、家族水入らずなわけですし俺が上がるわけには……」 ゆみ「お父さんが単身赴任しているわけじゃあるまいし、水入らずなんて大袈裟なものじゃないさ。そんなこと気にするな」 ゆみ父「……そうだな。雨も降っているしせっかくだから上がっていくといい」 ゆみ父「色々と聞きたいこともあるしな」チラッ 京太郎(あ、これダメなやつだ) ゆみ「お父さんもこう言っているし、どうかな京太郎。もちろん無理にとは言わないが」シュン 京太郎「……その、じゃあ少しお邪魔させて貰います」 ゆみ「そうかっ」パアァァ 京太郎(ああ可愛いなあ)ポワー ゆみ父「……」ジッ 京太郎(ひっ!)ビクッ ゆみ「それじゃ京太郎。私の部屋はこっちだ」 京太郎「え? は、はい」 ゆみ父「……ゆみの部屋に行くのか?」 京太郎「い、いえその」 ゆみ「うん。この間京太郎の部屋に行ったから、今日は私の部屋を見てもらうと思って」 ゆみ父「須賀くんの部屋に行ったのか」ジロ 京太郎「あ、あはは……」 ゆみ父「ゆみの部屋に行ってしまうのではあまり話せないな。ついでだ。夕飯も食べていくといい。母さんに言っておく」 京太郎「い、いえ、そこまでご迷惑をかけるわけには!」 ゆみ「何か予定があるのか?」 京太郎「そういうわけじゃないですけど」 ゆみ「それなら遠慮するな。ありがとう、お父さん」 京太郎(胃がキリキリしてきた……) 京太郎「ここがゆみさんの部屋ですか」キョロキョロ ゆみ「あまりジロジロと見るな」 京太郎「うーん」 ゆみ「どうかしたか?」 京太郎「いえ、机と椅子しかないほどさっぱりした部屋か、これでもかってくらい少女趣味な部屋かのどちらかだと思ってたんですが」 ゆみ「なんなんだそのイメージは」 京太郎「見た目通りかギャップ萌えかです!」 ゆみ「何を言ってるんだ……それで、実際に見てどう思ったんだ?」 京太郎「普通ですね」 ゆみ「もしかして喧嘩を売られているのかな私は」 京太郎「そんなことないです。ゆみさんの部屋ってだけで感動してますよ!」 ゆみ「そ、そうか。そういえば普通って他の女子の部屋を知っているのか?」 京太郎「知ってますよー」フフン ゆみ「ほう」ゴッ 京太郎「し、知ってるっていっても咲ですよ。中学まではお互い行き来してたんで」ダラダラ ゆみ「ああ、そうか。そうだったな。そういえば宮永から聞いたことがあったよ」 京太郎「咲からですか? あ、メールとかよくしてるんでしたっけ」 ゆみ「うん、散々自慢された」 京太郎「自慢って。まああいつからしたらそんなつもりじゃないと思いますよ」アハハ ゆみ「……そうだな」ハァ 京太郎「?」 ゆみ「ちなみに宮永の部屋と比べて私の部屋はどうだ?」 京太郎「咲の部屋より綺麗ですね。あいつ読みかけの本とかよくその辺に置いてるんですよ」 ゆみ「宮永は本が好きなんだったな」 京太郎「はい。中学のときは暇さえあれば読んでましたよ」 ゆみ「ふむ、私も読書は好きだがさすがにそこまでではないな」 京太郎「あーでも少女漫画はゆみさんのほうが多いですよ」 ゆみ「それはあまり喜べない情報だな……宮永はたくさん持っていそうなイメージだったんだがそれより多いか」ガクッ 京太郎「咲も少女漫画読みますけど、メインは小説ですからね」 ゆみ「くっ」 京太郎「でも部屋に入って初めてゆみさんが少女漫画好きなんだなって実感しましたよ」 ゆみ「あまり男子とまともに話すことがなかったからな。少女漫画を読んで憧れたりしていたんだ」 京太郎「そうなんですか」ヘー ゆみ「……」ピト 京太郎「ゆ、ゆみさん?」ドキッ ゆみ「蒲原に散々からかわれたが、憧れが現実になったときは嬉しかったよ」 京太郎「え、えっとそれは……」カアァァ ゆみ「もちろん京太郎のことだ。まあ後輩ものはほとんどないんだが」クスクス ゆみ「それでも、あれくらい劇的な告白はそうないんじゃないかと思うよ」 京太郎「そう言われるとプレッシャーですけど、告白の後も少女漫画のイケメンに負けないように頑張りますよ」 ゆみ「無理せずにな」クスッ 京太郎「はい」ハハ ゆみ「もうこんな時間か。……そうだ、私はお母さんの手伝いに行ってくるよ」 京太郎「え?」 ゆみ「初めて君が来たんだからそのくらいしないとな」 京太郎「そしたら俺は……」 ゆみ「ここにいてもいいぞ? 大したものはないが」 京太郎「い、いや、それはやめときます!」 ゆみ「そうか? それじゃリビングで待っていてくれ」 京太郎「は、はい……」 ゆみ父「……」 京太郎「……」 京太郎(やっぱこうなるよな! 気まずい……) ゆみ父「須賀くん」 京太郎「は、はい!」ビクッ ゆみ父「君は中学までは別のところにいたと聞いたが」 京太郎「あ、はい。父の仕事の都合で卒業と同時にこっちのほうへ引っ越してきました」 ゆみ父「鶴賀に入ることにしたのは何故だ?」 京太郎「偏差値的にちょうど良かったんです」 ゆみ父「去年まで女子校だが、入ってから大変そうだとは思わなかったか?」 京太郎「……その辺りはよく考えずに偏差値と進学実績だけ見て選んでました」アハハ ゆみ父「ふむ、そうか」 京太郎(元女子校って響きに憧れたなんて言えねえ……!) ゆみ父「それと、須賀くんには聞きたいことがあったんだ」 京太郎「は、はい!」 ゆみ父「君は――」 ゆみ母「お父さん、須賀くん。ご飯できたわよ」 ゆみ父「む、そうか。須賀くん、話は食卓で」 京太郎「は、はい……」 京太郎(生殺しだ……)ゲッソリ ゆみ母「須賀くん、改めて初めまして。挨拶が遅れてごめんなさい」 京太郎「い、いえ。おれ……僕のほうこそ、ゆみさんのお母さんに挨拶に行かずにすみません」 ゆみ母「無理しないで俺でいいわよ」クスクス 京太郎「は、はい」アセアセ ゆみ母「それと、ゆみさんのお母さんなんて言いづらいでしょう? お母さんでいいわよ。ねえお父さん」 京太郎(ゆみさんのお母さん、お願いですからそっちに振らないで!) ゆみ父「いや、ゆみさんのと付けたほうが礼儀正しくていいと思うが」 京太郎(何にもしてないのに地雷踏んだよちくしょー!) ゆみ母「そう? 私はどっちでもいいと思うけど」 ゆみ「お母さん、京太郎をあまり困らせるな。京太郎、遠慮せずに食べてくれ」 ゆみ母「あら、作ったのほとんど私じゃない」 ゆみ「結構手伝ったじゃないか。変なこと言わないでくれ」 京太郎「あはは……」パクッ ゆみ母「お口にあうかしら?」 京太郎「はい、おいしいです」 ゆみ「京太郎、こっちも食べてみてくれ」 京太郎「は、はい」パクッ 京太郎「……」モグモグ ゆみ「ど、どうかな」 京太郎「おいしいですよ」 ゆみ「そ、そうか」パアァァ ゆみ「と、ところで最初に食べたとの後に食べたのではどっちがおいしかった?」 京太郎「え? ええと……」 ゆみ「……」ドキドキ 京太郎「あ、後に食べたほうがおいしかったですよ」 ゆみ「そうかっ! 実は後に食べた方を私が作ったんだ」パアァァ 京太郎「そ、そうだったんですか」アハハ… ゆみ母「ゆみ。そんなにプレッシャーかけたら、後に食べた方をおいしいっていうに決まってるじゃない」 ゆみ「私がどっちを作ったかなんて言ってないじゃないか」ムゥ ゆみ母「あなたのそういうところ、少しは知っていたつもりだったけど……」ハァ ゆみ「?」 ゆみ父「須賀くん、さっきの話の続きなんだが」 京太郎「は、はい!」 ゆみ父「本題に入る前に1つ聞きたい。君は昔から金髪なのか?」 京太郎「はい、昔からです。でも染めてるわけじゃなくこれは地毛なので生まれたときから……」 ゆみ父「ああいや、それは構わない。……そうか。地毛か」 京太郎「ええと、はい」 ゆみ父「……すまない。本題に入ろう。私が聞きたいのは麻雀の大会のときの話だ」 京太郎「大会ですか」 ゆみ父「ゆみから聞いたんだが、君は大会会場の大勢がいるところでゆみに告白したらしいな」 京太郎「は、はい」ダラダラ ゆみ「恥ずかしくて仕方がなかったけど、でも嬉しかったよ」 ゆみ父「ああ、まあそこまではいいんだ。情熱があって悪いことではないと思う」 京太郎「あ、ありがとうございます」 ゆみ父「ゆみから聞いたのはここまでだが、インターネットで長野の大会会場でのある噂を見たんだ」 京太郎「どんな噂ですか」 ゆみ父「金髪の学生が先輩に大声で告白した後全力で逃げ出したという噂だ」 京太郎「」 ゆみ父「挙句よく分からない条件を付け、最終的にその次の週の個人戦で」 ゆみ父最初に告白された女子の先輩の方から自分に告白させたとか」 京太郎「」 ゆみ父「……まさかとは思うのだが、これは君のことか?」 京太郎「え、ええとそれはですね……」チラッ ゆみ(すまない、フォローできない)フイッ 京太郎(ですよねー) 京太郎「すみませんでしたぁ!! もう2度といたしませんっ!!」ドゲザ ゆみ父「そこまでしなくてもいい、というか2度あっても困るんだが……やはり君とゆみのことだったか」フゥ ゆみ母「まあまあいいじゃない。ちょっとヘタレなところがあったほうが可愛らしくて」クスクス 京太郎「」グフッ ゆみ「きょ、京太郎! 2人ともいいじゃないか別に! 確かにあのときは本気で腹立ったけどそんなダメなところも好きなんだ!」 京太郎「」ガクッ ゆみ母「あなたがとどめ刺してどうするの」 ゆみ「え?」 ゆみ父「……」ハァ …… … 京太郎「今日はどうもありがとうございました」 ゆみ母「こちらこそ、ゆみを送ってくれてありがとう」 ゆみ父「また来なさい。今度は落ち着いて話そう」 京太郎「は、はい」ダラダラ ゆみ「じゃあ私は家の前まで見送るから」 ゆみ母「はいはい」クスクス ゆみ「今日は楽しかったよ」 京太郎「こちらこそ。大会のこと言われたときは死のうかと思いましたけど」ハハ… ゆみ「告白されたということは話していたが、まさか2人が知っているほど噂になっているとは……すまなかったな」 京太郎「まあ自分のやったことですし。後になってバレるよりよっぽど良かったですよ」 京太郎「それより告白のときのこと知っても優しい対応してくれたのが嬉しかったです」 京太郎「一人娘の彼氏とかどんな対応されるかと思ってましたよ」 ゆみ「私は男子と普通に話したことがほとんどなかったからな。2人とも心配してたんだよ。君には感謝していると思う」 京太郎(感謝ってことはないと思うなあ、特にゆみさんのお父さんの方は)アハハ… ゆみ「……いつまでも話していたら遅くなってしまうな。京太郎、また明日」 京太郎「はい。また明日」 ゆみ「そうだ、ちょっと待った」クイッ 京太郎「はい?」 ゆみ「今度来るのは2人のいないときにな」ヒソッ 京太郎「えっ」ドキッ ゆみ「フフッ、それじゃ今度こそまた明日」ガチャッ 京太郎「はい……」 京太郎(急にあんなこと……あーもう、ずるいって)カアァァ ─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─ ――卒業式後 部室―― ゆみ「私たちも卒業か……」 智美「早かったなー」ワハハ ゆみ「そうだな、特にこの1年は時間がすぎるのがあっという間だった」 智美「3年間色々あったけど、一番印象的なのはやっぱりあれだなー」 ゆみ「ああ、部員が揃って団体戦に出られたのは本当に嬉しかったよ」 智美「いやそれじゃな……って個人戦で全国に行けたことじゃないのか。ゆみちんらしいなー」 ゆみ「まあ個人戦は私が意地を張って出なかっただけだからな。蒲原こそこれじゃないならなんなんだ?」 智美「私のもゆみちんがよく知ってることだと思うぞ」 ゆみ「気になるだろう。もったいぶらずに言ってくれ」 智美「ゆみちんが本気で転校しようか悩んでるって相談してきたときだなー」 ゆみ「なっ!?」 智美「理由を聞いたときは、初めてゆみちんのことをバカなのかと思ったなー」ワハハ ゆみ「し、仕方ないだろう!?」 智美「女子校に来たのに男子が来るから転校したい、とか言い出すのが仕方ない状況なんてないと思うぞ」 ゆみ「女子校なんだからそう思う女子がいてもいいだろう別に!」 智美「何かあったとかならわかるけど、何を話したらいいかわからないってだけで転校したいってのはなー」ワハハ ゆみ「本気で悩んでいたんだ! なのにお前は笑い転げて……!」 智美「そもそも3年生と1年生じゃ話す機会があるかどうかもわからないのに」ワハハ ゆみ「実際あったじゃないか!」 智美「まあそうだなー」 ゆみ「だから私はおかしくない」 智美「その後輩と会ってから数ヶ月で付き合ってなければおかしくなかったなー」ワハハ ゆみ「うっ」ギクッ 智美「しかも付き合ったかと思ったら人目も憚らずイチャイチャイチャイチャ。あのときの言葉は何だったのかと思ったぞ」ワハハ ゆみ「人のいるところでは控えていたはずだ!」 智美「あれで控えてたのか……まあ、人がいないところではしてたって自覚はあるんじゃないか」 ゆみ「ぐっ」ギクッ 智美「男子と話せないなんて言ってた親友がすぐバカップルになるとか人間不信になりそうだ」ワハハ ゆみ「べ、別にバカップルじゃない。それに京太郎じゃないと上手く話せな……」ゴニョゴニョ 智美「まだ言うかこいつは。お、京太郎たちが来たぞー」 京太郎「ゆみさん、智美先輩。卒業おめでとうございます!」 桃子「2人ともおめでとうっす!」 佳織「加治木先輩、智美ちゃん、おめでとうございます。寂しくなりますね」 睦月「そ、卒業おめで、とうございます」グスッ ゆみ「みんなありがとう。津山はそんなに泣くな」ポンポン 智美「もうすぐ新入生が入るんだから、頼れる先輩にならないとダメだぞー」ワハハ 睦月「わ、わかってますけど」グスッ 佳織「今日くらいは仕方ないですよ。わ、私だって」グスッ 京太郎「2人とも湿っぽくするのは止めようって言ったじゃないですか! もっと明るい話題にしましょう!」 桃子「そうっすよ! とりあえず智美先輩の進路が決まってよかったっす」 智美「私の実力なら心配なんていらなかったけどなー」ワハハ ゆみ「お前そう言ってギリギリだったじゃないか」 智美「勝てば官軍だー」ワハハ 佳織「もう、なにそれ」アハハ 睦月「ぐすっ……智美先輩も大学で麻雀を続けるんですか?」 智美「そのつもりだぞ。ゆみちんとは敵同士だなー」ワハハ ゆみ「ああ、負けないぞ」 智美「ゆみちんは長野一の強豪行くんだから負けたら赤っ恥だなー」ワハハ ゆみ「いちいち話の腰を折るな」ハァ 桃子「私も2年後はゆみ先輩の大学に行くっすよ! 全国制覇を目指すっす!」 睦月「わ、私も目指します!」 佳織「私は――」 智美「私のところには来ないんだな」ワハハ… 佳織「わ、私は智美ちゃんのところに行くよ!」 智美「無理しなくていいんだぞ」ワハハ… 佳織「別に無理なんて……」 智美「いやまあ麻雀やるにしても佳織の学力的にも、あえて私の大学目指す理由なんてないしなー」ワハハ 佳織「それ言っちゃうんだ……」 桃子「春からは2人とも女子大生っすかー」 睦月「大人の女って感じがするね」 京太郎「大人の女……」ウーン 桃子「京太郎、アウトっす」 京太郎「何でだよ!?」 智美「目つきがアウトだったなー」 佳織「京太郎くん……」 京太郎「響きだけでも惹かれるんですよ! しょうがないじゃないですか!」 ゆみ「……それは私があまり年上らしくないからかな」シュン 京太郎「ち、違いますよ。ゆみさんが女子大生になるところ想像してたんです」 ゆみ「ん、そうか」パアァァ 京太郎「はいっ」 桃子「唐突なイチャつきやめてくれないっすかね」 睦月「鮮やかだったね」 智美「最後までこんな感じだったなー」ワハハ 佳織「来年はもう見られないと思うと少し残念かな」 ゆみ「私たちをなんだと思ってるんだ!」 京太郎「まるでいつもいちゃついてるみたいに!」 一同「……そのものじゃない」 京太郎・ゆみ「そんなはずは」 一同「それ!」 桃子「バカップルは置いといて、先輩たちの送別会もちゃんとやりたいっすね」 睦月「そうだね、盛大にやろう」 智美「それはちょっと恥ずかしいな」ワハハ 京太郎「今日はクラスで集まりますよね」 ゆみ「そうだな。さすがに今日はそっちに出る予定だ」 京太郎「それじゃ土曜日にやりましょう。精一杯送り出しますよ!」 智美「寄せ書きとか憧れるなー」ワハハ ゆみ「この人数で寄せ書きというのも難しいだろう」 智美「ちょうど四分割すればいいから書きやすいんじゃないか?」 ゆみ「そういうものかな。私も書いたことがないからよくわからないが」 睦月「その、出来ればそういう話は控えていただけると……」 智美「おお、ネタ潰ししてたら悪かったなー」ワハハ ゆみ「すまない、あまり気にしないでくれ」 睦月「い、いえ……」アハハ 京太郎(ハードル上がったな)ヒソヒソ 桃子(わざとかって感じっすね)ヒソヒソ 佳織(土曜日までに何か考えないと……)ヒソヒソ 京太郎「そうだ、せっかくだし記念写真でも撮りましょうか」 桃子「いいっすね。でもカメラはあるんすか? まあ携帯でもいいっすけど」 京太郎「携帯にセルフタイマーとかあるのか?」 桃子「結構あるっすよ。というか大体あるんじゃないすか?」 京太郎「マジかよ。全然知らなかった」 桃子「機械に疎いっすねー。それでも男の子っすか!」 京太郎「携帯は大抵女子のが詳しいだろ」 智美「盛り上がってるとこ悪いけどちゃんとカメラはあるぞー」ワハハ 佳織「用意いいね。卒業式だから持ってきたの?」 智美「いや、部費で買ったカメラだ」ワハハ 睦月「部費で!?」 ゆみ「いつの間に、というかどう誤魔化して買ったんだ」 智美「全国大会出場をアピールして押し通したんだ。いい順位なのに写真も残せないなんて恥だとか何とか」 京太郎「さっぱりわからないですけどさすが智美先輩!」 智美「もっと褒めるといいぞー」ワハハ 佳織「智美ちゃん、部費で買ったなら私たちに言っておこうよ」 智美「……ワハハー」 ゆみ「私たちまで誤魔化すな」ハァ 京太郎「それじゃタイマーセットしますよ。10秒です」 ゆみ「ああ」 京太郎「行きまーす」 ピッピッピッピピピピピ……カシャッ 智美「どんな感じかなー」 睦月「うん、よく撮れてますね」 桃子「このカメラの最初の写真が卒業式の集合写真っすか。もっとたくさん撮りたかったっすよー!」 智美「買うだけ買って忘れちゃってなー。まあ今日でデータがいっぱいになるくらい撮ろうじゃないか」ワハハ 佳織「いっぱいって何枚くらい撮れるの?」 智美「確か千枚ちょっとかなー」ワハハ 佳織「ちょっと多いよ!?」 智美「私たちが打ち上げに行くまで撮ってればきっと撮れるだろー」 京太郎「1分間に1枚どころじゃないんですが」 智美「まあなんとかなるさ」ワハハ ゆみ「いい時間だし、そろそろ私と蒲原は昼ご飯を食べに行こうと思うがお前たちはどうする?」 桃子「行くに決まってるじゃないっすか!」 佳織「もちろん行きますよ」 睦月「なかなか言われないのでこっちから切り出そうかなと思ってました」 ゆみ「そうか。それじゃあちょっと先に行っていてくれ。ちょっと京太郎と蒲原に用があるんだ」 京太郎「?」 睦月「時間かかります?」 ゆみ「いや、すぐに終わるよ。少しだけ待っててくれ」 桃子「了解っす」 佳織「わかりました」 京太郎「用ってなんですか?」 蒲原「私も残ってていいのか?」 ゆみ「あー、いやその、だな」チラッ 蒲原「……あー。京太郎とツーショット撮りたいんだな」ワハハ 京太郎「えっ?」 ゆみ「……」コクッ 智美「そんな顔真っ赤にするくらいなら、わざわざかしこまらなくてもこの後流れで撮ればいいじゃないか」 ゆみ「……部室にはもう来ないだろうから、京太郎と思い出を残して置きたいんだ」カアァァ 京太郎「ゆみさん……」ジーン 智美(聞いた私が馬鹿だったなー)ワハハ… 智美「待たせると悪いから速く撮るぞー」 ゆみ「あ、ああ」 京太郎「は、はい」 ゆみ「……」ドキドキ 京太郎「……」ドキドキ 智美「ほらほら、さっさとくっつけー」イラッ 京太郎「は、はい!」グイッ ゆみ「きゃっ」 智美「」パシャ 京太郎「どうですか?」 智美「こんな感じだなー」 京太郎「いいんじゃないですか?」 智美「それじゃ行こうかー……ゆみちん?」 ゆみ「……その、もう一枚だけ」 智美「え?」 …… … ――10分経過―― 智美「も、もうそろそろいいだろー?」グッタリ 京太郎「睦月部長たちをこれ以上待たせちゃ悪いですし……」 ゆみ「そ、そうだな。じゃあこれが本当に最後で」アハハ 智美「本当に最後だぞー」 ゆみ「もちろんだ」 智美「それじゃ撮るぞ」 ゆみ「ああ」クイッ 京太郎「ゆみさん?」オットト ゆみ「」チュッ 智美「」パシャ 京太郎「――な、ゆ、ゆみさん!?」カアァァ ゆみ「最後だし、ほっぺくらいいいだろう」カアァァ 智美「どんどん大胆になってたけど、こっちの身にもなって欲しいなー」ワハハ… 京太郎「なんというか慣れてきてましたね」アハハ… ゆみ「そ、そんなことはない。ほら行こう――」ガラッ 桃子・睦月・佳織「あ」 ゆみ「え?」 一同「……」 ゆみ「お、お前たち見てたのか!?」 桃子「いやー遅かったから気になったんすよ」アハハ… 睦月「見たら写真撮っててマズイかなーと思ったんですけど」アハハ… 佳織「好奇心に負けてズルズルと」アハハ… ゆみ「……こ、後輩にあんなところを見られるなんて」ガクッ 智美「気にするなゆみちん。正直今さらだから」ワハハ ゆみ「そ、そんなはずは……」チラッ 桃子「いやー」フイッ 睦月「その」フイッ 佳織「あ、あはは」フイッ ゆみ「くっ……」ガクッ 京太郎「ゆみさん。大丈夫です、俺がいますから」 ゆみ「京太郎ぉ」ギュッ 一同(こんなことしてるのになんでそんなはずはなんて言えたんだろう……) ………… ……… …… … ――加治木宅前―― ゆみ「まさかあんな風に思われていたとは……」 京太郎「意外でしたね」 ゆみ「知られていたのならあまり隠さなくてもよかったのかな」 京太郎「そうかもしれませんね。まあどっちにしろこれからは隠さなくてもいいじゃないですか」 ゆみ「そうだな。……家についてしまったか」 京太郎「はい。家でよかったんですか?」 ゆみ「ああ、どちらにしろ一度着替えなきゃいけないからな」 京太郎「あ、そうですね」 ゆみ「……こうやって君に送られるのも最後か」 京太郎「……はい」 ゆみ「今まではなんとなくしていたのに、出来なくなると思うと寂しいな」 京太郎「会えなくなるわけじゃないですし、すぐ慣れますよ。まあそれも寂しいですけど」 ゆみ「……そうだ。京太郎、第2ボタンをくれないか?」 京太郎「俺は卒業生じゃないですけど……」 ゆみ「いいじゃないか。私は卒業してしまうんだし」 京太郎「それもそうですね。よっと……」 ゆみ「ああ、いいよ。私が取る」モゾモゾ ゆみ「……ん、取れた」 京太郎「な、なんか恥ずかしいですね」 ゆみ「そうだな」フフッ ゆみ「京太郎、私の第2ボタンも貰ってくれ」 京太郎「え? でも女子のは縫い付けてあるじゃないですか」 ゆみ「ハサミくらいあるよ。ほらこれで」スッ 京太郎「そ、それじゃあ失礼します」 ゆみ「ああ」 京太郎「っと……」チョキン ゆみ「大切にしてくれよ」 京太郎「当然です。ゆみさんこそ俺のボタン大切にしてくださいね」 ゆみ「もちろんだ」 京太郎「でも珍しいですね。ゆみさんは写真もボタンも好きそうですけど、自分からはあんまり言い出さないのに」 ゆみ「……卒業が近くなるともっとああしておけばよかった、こうしておけばよかったと思うんだ」 ゆみ「今から戻ることは出来ないから、せめて写真とかボタンとか、形になるものを思い出として残しておきたいと思って」 ゆみ「……自分から言うのは少し恥ずかしかったけどな」カアァァ 京太郎「ゆみさん……」 ゆみ「悔いはあるけれど、京太郎と写真も撮れたし、ボタンも貰えた。これで大学生活も頑張れそうだ」フフッ 京太郎「……俺、毎日電話しますよ!」 ゆみ「ああ、ありがとう。君も高校生活を頑張れよ。2年間は長いようで短いから」 京太郎「はい。……ゆみさん、1年間ありがとうございました」 ゆみ「私のほうこそありがとう。まあ、ここから離れるわけじゃないんだがな」フフッ 京太郎「一応高校生活のけじめです」 ゆみ「そうか。……そろそろ準備しないと。またな、京太郎」 京太郎「はい。また」 ――大会会場―― 桃子「あ、ゆみ先輩! 今週も来てくれたんすか!?」 ゆみ「ああ、当たり前だろう? まあ少し遅れてしまったが」 桃子「京太郎の個人戦開始には間に合わなかったっすねー」ニヤニヤ ゆみ「べ、別にそういうわけでは」 桃子「そんな無理しなくていいっすよ」ニヤニヤ ゆみ「まあなんだ。電話はしたしな。間に合わなくて残念じゃないといえば嘘になるが……」 桃子「そ、そうっすか」エー 智美「ゆみちんの惚気けっぷりをなめちゃダメだぞ―」ワハハ 佳織「智美ちゃんも来てくれたんだ」 智美「もちろんだ」ワハハ 睦月「お二人ともありがとうございます」 ゆみ「気にするな。後輩の晴れ舞台を見るために来たんだから」 智美「団体戦の雪辱を果たすんだー!」ワハハ ゆみ「雪辱といっても4位だし十分立派じゃないか」 智美「ダメだぞゆみちんそんなこと言っちゃ。自分がそう言われて納得できたかー?」 ゆみ「む」 桃子「そうっす! 私は来年も4位に甘んじるつもりなんか微塵もないっすよ!」 佳織「私がもうちょっと振り込まなければなあ……」 桃子「や、天江宮永を相手に役満2回も和了ったかおりん先輩を責める人なんていないっすからね?」 佳織「でも……」 睦月「あの2人で対抗しあってたとはいっても、十分凄いことだよ? ほんとに」 ゆみ「妹尾は相変わらずのようだな」 智美「これでこそ佳織ってかんじだなー。でも個人戦まで引きずっちゃダメだぞ」ワハハ 佳織「それは大丈夫。みんなに余計な心配かけたくないから」 睦月「うん。その意気」 ゆみ「それでその……」 桃子「なんすか?」ニヤニヤ ゆみ「きょ、京太郎の様子はどうだろうか」 桃子「ようやく本題に入ったっすね!」 ゆみ「ほ、本題とはなんだ。私は別にただ後輩の応援に来ただけで」 智美「来るときに途中経過出てたと思うけど見なかったのかー?」ワハハ ゆみ「……怖いじゃないか」ボソッ 智美「ゆみちんは可愛いなー」ワハハ 睦月「京太郎くんは……あ、ちょうど映るみたいですね。見てください」フフッ ゆみ「あ、ああ」ビクビク アナ『ついにオーラスを迎えたこの卓。現在総合1位の下家選手と総合3位の須賀選手がトップを争っています』 藤田『下家の総合1位はほぼ確定だが、須賀は4位との差が小さい。須賀はなんとしても勝ちたいだろうな』 アナ『その須賀選手はなかなかの好配牌。他家と比べても手が速そうです』 藤田『打点も悪くない。1位も十分狙えそうだな』 ゆみ「全国圏内じゃないか!」 睦月「はい。京太郎くん頑張ってますよ」 佳織「凄いですよね。後はここで勝つだけです」 桃子「私たちも負けていられないっすね!」 智美「ちょっと気が早いぞ。まずは応援だ」 ゆみ「頑張れ、京太郎くん……!」ギュッ ………… ……… …… … --------------------------------------- 京太郎「ツモ! 3000・6000!」 アナ『試合終了ーーー! オーラスで須賀選手が下家選手を逆転! トップで終了です!』 京太郎「~っしゃあ!!」 下家「あー負けちまったか。須賀、おめでとう」 京太郎「ついにリベンジが果たせました」アハハ 下家「総合順位じゃまだ俺が勝ってんだからな。借りは全国で返す」 京太郎「俺も今度は総合順位でも勝ってみせます!」 下家「言うようになったじゃねえか。それじゃ全国でな」 京太郎「はい!」 スタスタスタ… 京太郎(……試合前は来てなかったけど、ゆみさん来てくれてるかな) 京太郎(多分全国も決まっただろうし、ちゃんと言わないとな) --------------------------------------- 桃子「全国行きほぼ決まりっすね!」 佳織「京太郎くん凄い!」 睦月「誰よりも頑張ってたもんね。報われてよかった」 智美「卒業してからも頑張ったんだなー」 ゆみ「京太郎くん……!」ウルッ 智美「ん? ……ゆみちん、京太郎のところへ行って来たらどうだー?」ワハハ ゆみ「い、いやしかし卒業した私が今の部員より先に行くわけには……」ウルッ 睦月「気にしないでください。ほら、私たちは私たちの決勝の準備とかありますし」 佳織「それに私たちはおめでとうっていう機会はいくらでもありますから」 ゆみ「でも……」グスッ 桃子「というかあれっすよ。決勝を控えてる私たちの前で惚気けられるのもちょっと」 ゆみ「だ、誰がそんなこと」グスッ 智美「まあ既に泣いてる時点で説得力はないなー」ワハハ ゆみ「うっ」 桃子「ほら、行ってくるっす。京太郎も待ってるっすよ」 ゆみ「……わかった。ありがとうみんな」タッタッタッ 智美「まったく、付き合ってるんだからあんなに躊躇しなくていいのになー」ワハハ 佳織「大学生になってもやきもきさせられるところは変わらないね」フフッ 桃子「ゆみ先輩らしいっすよ」 睦月「真面目だよね。私たちのことなんて気にしなくていいのに」 智美「まあ本当に気にしないで目の前でやられてもそれはそれで困るけどなー」 睦月「それはそうですね」クスッ 睦月「……さあみんな、ここからは切り替えて、京太郎くんに負けないように私たちも決勝がんばろう!」 一同「おー!」 京太郎「よし! 全国決まってた! 結果見ると安心するなー」ホッ 京太郎「次は控室で応援を――」 ゆみ「京太郎!」タッタッタッ 京太郎「ゆみさん!? 来てくれてたんですか」 ゆみ「もちろんだ……まあ、少し遅れてしまったが」 京太郎「それでもすげー嬉しいです!」 ゆみ「ん、そうか。京太郎、全国出場おめでとう」 京太郎「ありがとうございます! ……その、ゆみさん、先に謝っときます。ごめんなさい」 ゆみ「うん? どうした?」 京太郎「……ゆみ」 ゆみ「!? な、なんだどうしたいきなり!?」ドキッ 京太郎「俺、全国に出られたら言おうと決めてたことがあるんだ」 ゆみ「う、は、はい」ドキドキ 京太郎「俺もプロを目指すよ。ゆみの隣にずっといられるように。ゆみと同じ大学に行って」 ゆみ「!」 京太郎「今まではその、自分に自信がなくてそんなこと言えなかったけど、やっとゆみと同じだけの結果を残せたから」 京太郎「ずっとゆみと同じ道を歩いて行きたいんだ。……今の俺はまだ後ろにいるけど、いつか追いつきたいし、追い越したい」 京太郎「だから、これからもずっと一緒に頑張りたい! ダメだって言っても追いかけるけど、出来れば認めてほしい」 ゆみ「……敬語を使わなくなったのも、これでようやく私と同じところに立てたとか思ったからか?」フフッ 京太郎「うっ。は、はい。その、嫌でしたらもちろんやめますので……」 ゆみ「もっと自信を持って欲しいな。呼び捨てでいいなんて前にも言ったろう?」 京太郎「そ、そうで……だったっけか」 ゆみ「まあその、驚いたし多分顔も真っ赤になっていると思うが、直に慣れるから気にしないでくれ」カアァァ 京太郎「わかった」 ゆみ「それでプロを目指すんだな。そんなこと、私が認めるも認めないもないだろう」 京太郎「いやでも……」 ゆみ「うん、まあ言いたいことはわかるよ。……実を言うと、私も想像していたんだ」 京太郎「え?」 ゆみ「京太郎もプロを目指してくれたらいいなって私も思っていたんだ」 ゆみ「学生の間だけじゃなくて、大人になってからもずっと同じ道を歩いていけたらって」 京太郎「ほ、本当に!?」 ゆみ「ああ、だから君がそう言ってくれて、おんなじことを考えていたんだなって思うと嬉しかったよ」フフッ 京太郎「……ゆみ!」ガバッ ゆみ「ひゃぅ!? な、何を!?」ワタワタ 京太郎「俺頑張るから! とりあえず全国で入賞できるように応援しててくれ!」ギューッ ゆみ「……うん、応援も出来るだけ行くようにするよ」ギュッ 京太郎「いや、それはお金がかかるでしょうから無理しなくても」 ゆみ「なんでそこだけ現実的になるんだ」ハァ 京太郎「抱きしめたらちょっと冷静になって来たんですけど、そしたら恥ずかしくなってきたので少し現実逃避を」 ゆみ「今さら遅い。だからもう少しこのままでいてくれ」 京太郎「……いや、でもいつものパターンだとこの辺りで」 ゆみ「蒲原たちか? 決勝を控えてるんだからいくらなんでも――」チラッ 智美・桃子・睦月・佳織「あ」 京太郎・ゆみ「え」 一同「…………」 ゆみ「お、お前たちもうすぐ決勝だろう!? なんでここにいるんだ!」 桃子「いやーこんなの放置して行ったら麻雀に身が入らないっすよ」 睦月「むしろ見たほうが落ち着くかなと……」 佳織「まあその、そういうわけで……」 智美「面白そうだったからなー」ワハハ ゆみ「くっ、何故私はもっと我慢できなかったんだ!」 京太郎「お互いもっと忍耐力付けないとダメだな」アハハ… 桃子「いやいいんすよ。そろそろ見るのが楽しくなってきたっす」 ゆみ「うるさい!」 睦月「藪蛇みたいだし、そろそろ会場に行こうか」アハハ 佳織「そうだね。遅れたら大変」 桃子「京太郎、先輩たち、応援頼んだっすよー!」 京太郎「知るかー!」 智美「ダメだぞーちゃんと応援しないと」ワハハ ゆみ「おまえが言うな!」 智美「それじゃ控室に戻ろうか。先に行ってるぞー」ワハハ ゆみ「はぁ、まったく何度目だこのパターンは」 京太郎「ごめんな。ゆみを見ると我慢が出来なくて」 ゆみ「それは私も一緒だ。もっと耐えられればいいんだが」 京太郎「それじゃ2人とも反省しないと」アハハ ゆみ「ああ、そうだな」フフッ 京太郎「そうだ。麻雀部のほうはどう?」 ゆみ「夏大のレギュラーになりたかったんだが、さすがに甘くはなかったよ。美穂子に先を越されてしまった」 京太郎「福路さん1年でレギュラーになったのか……」 ゆみ「ああ、風越のキャプテンは伊達じゃないな。まあ個人戦でいい成績が残せるように頑張るよ」 京太郎「大学はやっぱり厳しいのか?」 ゆみ「そうだな。挫けそうなこともあるよ。でも……」 京太郎「でも?」 ゆみ「京太郎もプロを目指すと言ってくれたから、もうそんなことは言ってられないな。情けない姿は見せられない」 京太郎「そんな気にしなくていいのに。そういうときは俺が支えるよ」 ゆみ「ありがとう。でもこれは私の意地の問題だから」 京太郎「そっか、なら頑張れ。俺もすぐ追いつけるように頑張るし、つらかったらいつでも頼ってくれ」 ゆみ「ああ、ありがとう。……じゃあ頑張れるおまじないでもしてもらおうかな」 京太郎「え?」 ゆみ「ん」メヲツブル 京太郎「……もう」チュッ ゆみ「うん、これで次に君に会うまで頑張れそうだ」フフッ 京太郎「そんな何ヶ月も会わないわけじゃないのに」 ゆみ「会うごとにしてもらったほうがおまじないも強力になるだろう」 京太郎「そんなもんなのか」 ゆみ「そういうものだよ。プロになれるように頑張るんだからいくらあっても足りないさ」 京太郎「そっか。俺も頑張らないとな」 ゆみ「ああ、一緒に頑張ろう」ニコッ ─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─◆─ えり『グランドマスター杯いよいよ開幕です!』 咏『小鍛治プロはいつこのタイトル失冠するんだろうねー。知らんけど』 えり『それは本当にわかりませんねー』 えり『小鍛治プロを記念して作られたタイトルですから別の人がならないとってのもあると思うんですけど』 咏『小鍛治プロが無理矢理出場させられて当然のように初代王者になったけど、正直何考えてんだろうって思ったよ』 えり『3年ほど前からどちらか一方が小鍛治プロの点を上回れば勝利という変則的なタッグ戦になりましたけど』 えり『小鍛治プロは依然として圧勝してますね』 咏『タッグがアナウンサーだからって、小鍛治プロにとっちゃその程度ハンデにもならないさ』 えり『タッグ戦だと勝手も違いますしねー』 えり『しかぁし! 今回の相手は麻雀界きってのおしどり夫婦! タッグ戦はお手の物!』 えり『小鍛治プロはこの2人も今まで同様退けるのか!?』 咏『……麻雀はともかく、盤外戦術的には敗北するかもねぃ。知らんけど』 京太郎「」タン ゆみ「」タン 恒子「」タン 健夜「」タン 京太郎「」チラッ ゆみ「」チラッ 京太郎「」タン ゆみ「ロン。3900」 健夜「ちょっと審判! またあの2人目を合わせてたよ!? イカサマじゃないの!?」ガタッ 審判「そ、そう言われましても本当に目を合わせただけですので……」 恒子「諦めなすこやん。そういう夫婦ってのはいるもんだよ」 健夜「卓上の麻雀牌がわかるならともかく、目を合わせると相手の欲しい牌だけがわかるなんてありえないよ!」 恒子(すこやん、そっちのほうがありえないからね) 京太郎「すみません、小鍛治プロ。でも本当に合図出したりとかはしてないんです」 ゆみ「そうなんです。目を合わせたるとなんとなくわかるってだけで確信を持ってるわけでは……」 健夜「合図なんて出してないのはわかってるけど認めたくないの!」 京太郎・ゆみ「?」 恒子(あー若さって怖いなー) 健夜「……再開しようか。中断させちゃってごめんね。でも絶対負けないから!」 京太郎・ゆみ「はい、私たちも負けません!」 ……… …… … 京太郎「あーやっぱ強いな小鍛治プロ」 ゆみ「そうだな。2人がかりでも全然届かなかった」 京太郎「うん、でも何も出来ないわけじゃなかった」 ゆみ「私たちも少しは成長してるのかな」 京太郎「きっとそうだよ。もっと強くなって2人で一番を目指そう」 ゆみ「ああ、これからも一緒にな」 イチャイチャ 健夜「……なんだろう。勝ったのに全然喜べない」 恒子「すこやん! 勝者は勝者らしくしてないとダメだよ!」 健夜「わかってるんだけど……」 イチャイチャ 健夜「……つらい」ウゥ… 恒子(開始前にやってたらすこやん負けてたかも……)アハハ 健夜「宮永さん、ちょっと聞いてよ!」シクシク 咲「どうしたんですか急に」 健夜「それがさあ……あ、生一つ」 咲「私はウーロンハイで。それでなんですか?」 健夜「今日グランドマスター杯ってあったの知ってる?」 咲「はい、もちろん。相変わらず圧勝でしたね」 健夜「まあ結果的にはそうなんだけど……」 咲「あ、もしかして途中でサマとか言ってたやつですか? あれは違いますよ」 健夜「うん、それはわかってるの。わかってるんだけど認めるのが辛くて……」 咲「確かに牌が見えてるならともかく、目を合わせたらお互いの欲しい牌がわかるなんて信じられないですよね」 健夜「そう、そうなんだよ! 独り身にはそんな通じあってるところ見せられるのはキツイんだよ!」ゴクゴク 咲「……そうですね」ピキッ 健夜「それで対局の後、あの2人何してたと思う?」 咲「どうかしたんですか?」 健夜「負けたのにすっごく爽やかなんだよ! 少しは成長したかなとかもっと頑張って2人で1番目指そうとか!」 健夜「ちょっと私には厳しいものがあって」 咲「……へぇ」ピキッ 健夜「麻雀界きってのおしどり夫婦とは聞いてたけどあんなに仲良かったんだね……見てたら眩しくてもう……」 咲「……」ブチッ 健夜「?」 咲「」ゴッゴッゴッゴッ 咲「」ダンッ 健夜「み、宮永さん……? い、一気飲みはよくないよ……?」 咲「小鍛治プロ」 健夜「は、はい」ビクッ 咲「私が京ちゃ……須賀プロと幼なじみだったのって知ってます?」 健夜「う、うん。だからこそ今日呼んで……」 咲「私は京ちゃんのこと好きだったんですよ。いや正確に言うと今も好きなんです」 健夜「えっ」タラー 咲「それに気づいたのは京ちゃんと加治木さんが付き合い始めたときからだったので、もう手遅れだったんですけど」 健夜「そ、そうなんだ」ダラダラ 咲「それで京ちゃんとは幼なじみの関係のままで、まあ仲はいいので良くメールしてるんです」 咲「昔みたいに毎日とは行きませんけど、2日に1回くらい」 健夜「な、仲いいんだね」ダラダラ 咲「メールの中身は大抵なんてことない日常のやりとりなんです」 咲「でもだからこそ、加治木さんとの惚気話が送られてくるんですよ。何度も何度も何度も何度も」 健夜「へ、へぇ……」ダラダラ 咲「小鍛治プロ」 健夜「は、はい!」ビクッ 咲「私が何年間この生活をしていると思います?」 健夜「い、いえそこまでは……」ダラダラ 咲「わからないですよね?」 咲「その私に向かってたった1日、それも対局と前後含めた数時間一緒にいただけで……小鍛治プロはなんて言いましたっけ?」 健夜「い、いえその……す、少し辛かったかなあと」ア、アハハ… 咲「……はい、別にそれでいいんですよ。気持ちはわかりますから。もっと素直な気持ちを言ってください」 健夜「み、宮永さん……! ありが――」 咲「代わりに、私の話も聞いてくださいね」ニコッ 健夜「」 ………… ……… …… … ――翌日―― 恒子「すこやん、昨日はあの後宮永プロ呼び出したんだって? ダメだよ愚痴言いたいからって若い子連れ回しちゃ……すこやん?」 健夜「ゴメンナサイ。 アノクライデ クルシイ ナンテイッテ ゴメンナサイ。ジブンガ ワルイノニ モテキガコナイ ナンテイッテ ゴメンナサイ」ブツブツ 恒子「す、すこやん? どうしたの?」 健夜「あ、こーこちゃん。もう私結婚できなくて辛いなんていわないよ」 恒子「ど、どうしたの!? 昨日何があったの!?」 健夜「私なんてまだまだだったんだね。私ごときが幸せなカップルを見て辛くなるなんて甘かったよ……」 恒子「よくわからないけどすこやんが結婚諦める理由にはなってないと思うよ!? すこやん正気に戻って!!」 健夜「あははははー……」 カン
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ゆみ「……なあ、普段世話になっている京太郎に何か礼をしたいのだが……何がいいんだろうか」 始まりはこの一言だった 智美「ワハハ。ゆみちんがそういうこと言うとはなー」 ゆみ「茶化すなよ。世話になっているのは事実だろう」 桃子「確かに京太郎には先輩どころか私達全員世話になっていると言っていいっすからねー」 佳織「いっそ麻雀部みんなで何かお礼しませんか?」 睦月「うむ、それがいいな」 智美「ワハハ。じゃあ、何する?京太郎が喜ぶようなことか?」 佳織「うーん……分からない」 智美「ドライブでも連れていくかー?」 ゆみ「却下」 桃子「私は先輩に抱きついてたっすけど……いっそドライブで抱きつかせてたらいいんじゃないっすか?」 睦月「京太郎の性格から抱きついてくるか?」 佳織「むしろ、私が抱きつきそう……」 智美(ワハハ。多分喜ぶぞー。言わないけどなー) 睦月「うむ……このカードを」 桃子「むっちゃん先輩、こないだ京太郎からカード貰ってたっすよね?」 智美「ワハハ。レアカードだーってはしゃいでたよなー」 ゆみ「記憶が正しければ、京太郎は津山よりレアなカードばかり当ててたな」 睦月「……さあ、どうしましょうか」 佳織(諦めた……) 桃子「私がこのステルスを利用して普段の京太郎の手伝いを…」 ゆみ「手伝うようなことあったか?」 智美「ワハハ。掃除とか完璧だよなー」 佳織「雑用もなんかすぐ終わらせるよねー」 睦月「この間なんて弁当自作してきたな。アレおいしかったな」 桃子「…………」 ゆみ「しれっと消えようとするな」 智美「ワハハ。仕方ないな、久しぶりに部長らしく決めるか」 ゆみ「お前は普段から部長らしくしろよ……」 智美「ワハハ。まず皆でな……」 翌日 京太郎「今日は俺だけ後で来いって……なんなんだろな」 ガラッ 京太郎「ちわーっす」 5人「お帰りなさいませご主人様」 京太郎「……はい?」 智美「ワハハ。どうだー?」メイド服 睦月「インパクトはあったな」メイド服 ゆみ「ああ……これ、少しスカート短すぎないか?」メイド服 佳織「私のは、なんか胸が……」メイド服 桃子「むむ……これは恥ずかしいっす」メイド服 京太郎「なんでみんなメイド服なんですか!?」 智美「ワハハ。京太郎がメイド好きだって聞いたからな?」 京太郎「そ、そんなこと……」 智美「ほほう……さらにここに猫耳がある」 京太郎「!?」 智美「これを……ゆみちんにつける」 ゆみ「は?ちょっと待てなんで私だ!?」猫耳メイド 智美「ワハハ。似合ってるぞ?」 ゆみ「こ、こんなもの私に……」 桃子「先輩が言いだしっぺっすからね。京太郎に何かしてあげようって」 ゆみ「くっ……」 智美「ワハハ。さあゆみちん。京太郎をご主人様と呼ぶんだ」 ゆみ「……ご、ご主人様?」赤面&上目遣い 京太郎「……すいません、写真取っていいですか?」 ゆみ「やめろ!!」 その後、京太郎に喜んでもらうということで、たまにメイド服を来ていたとか なお、1人だけ猫耳が付いていたとか カンッ!!
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541 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 21 53 01.56 ID UqfxTpV/o [8/17] 結局、それからもしばらく嗚咽やすすり泣きを繰り返す哩 煌は使われていない事務所の会議室に移動し、ただじっと哩の気持ちが落ち着くのを待った そして10分程が経ち、ようやく哩は会話ができるレベルに落ち着いたのだった 哩『……アレは、冬休みに入る前のこつやった』 煌「はい」 哩『いつもん同じ、部室で麻雀を打って――」 ~~数ヶ月前 新道寺~~ 姫子「……」ボーッ 哩「これで引継ぎは終わりやね。後のこつ、任せたとよ」ポンッ 美子「期待しとうよ」ニコ 仁美「姫子がいれば安心できるたい」ズゴココ 姫子「……はい」ポワー 哩「姫子? 何をボーッとしとうぞ?」 姫子「え?」キョトン 仁美「聞いとった?」」 姫子「……」コクッ 三人「??」 . ´ / / \ニ\ \ ΛУ /i{ i| | \ \ ∧ ,./ / / レ八 「゛ー__\ \ \ハ // / / ‐__′ \| x庁示 、ト、 〉 \ト / / |i /ィ竹冬 ∨ソ' | ∨ \ \ ヽ />/ 八;ハ 乂ソ , /i/i/i レ⌒ヽ \ } // 〃. / | ./i/i/i 人 . ノ ′ ( /; ;/ |i . v´ ) ,.イ´ | \ \ | / { / |i 込、 ,イ l ;| ハ } 〕 l { / ,八 > _,. |_ /l/ }/ | / ∨ \ トミ _;〕__,.,イ´ ̄〉=─-ミ }/ ヽ} __,ノ УΛ / -‐= 〈/⌒ヽ_/⌒ / {⌒// ./ / /′ / Λ / / / / ___∧ / / ノ' //ニニニニハ 姫子「あっ……」ビクッ 哩「え?」 姫子「ふぁ、こげんあってどないすっと……♪」ボヤー 美子「これって……」チラッ 哩「いや……私はなんもしばっとらん」 仁美「ばってん、姫子の様子は――」 姫子「あははっ」キラキラ 三人「……」ゾクッ 551 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 22 08 57.93 ID UqfxTpV/o [9/17] 姫子の様子がどこかおかしい それにはこの場にいる全員が気づいていた しかし、当の本人がこうでは話を聞くに聞けない どうしたものか そう三人が悩んでいた時だった 姫子「あ、部長」クルッ ふと、姫子が言葉を発した 先ほどまで恍惚を抱いて一人笑っていた姫子が、急に真剣な表情で話しかけてきたのだ 哩「?」 姫子「今から打ちとうなかですか?」 哩「え?」 姫子「私は今……打ちたいんです」ゴゴゴッ 三人「!?」 哩「(こいは、なんぞ……?)」 哩は姫子のことをよく知っている それこそ、友情などという生半可な言葉では推し量れない程の信頼を交わしあっている自覚もある それでも そんなに信じきっていた後輩であるにもかかわらず 哩「(こげん女――知らん)」ビクッ 姫子「さっきから調子がよかとです。今なら――」クスッ 哩「……」コクり 経緯や理由など知ったことではないが、目の前の少女はどこかおかしくなってしまった ここは先輩でである自分達がなんとかしてあげなければ 哩「二人も、そんでよか?」チラッ 仁美「勿論よか」コクッ 美子「……」コクッ 残る二人も、姫子の尋常ならざるオーラに気づいている だからこそ――三人は結託した 姫子「そいじゃ、用意しますね♪」カチャカチャ 三人「(きゅうを据えたる!)」キッ いくら姫子が高い雀力を持っていても、この三人には及ばない まして、切り札のリザベーションを使えない状況なのだ 哩「(任せときんしゃい、私が必ず――)」 哩の手に力が篭る 既に部長では無いが、最愛の後輩をこの手で救い出すことを誓う 姫子「さぁ、打ちましょう」ニッコリ そして、サイは振られた―― 552 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 22 23 40.15 ID UqfxTpV/o [10/17] 方言に違和感あってもゆるしてくらはい ~~アクセル1~~ 煌「そ、そんなことが――」 既に新道寺を去っている煌だけに、この話はかなり心苦しいものだった かといって、自分がいて姫子の違和感に気づけたとも思えない 結局自分は―― 煌「それで、結果は?」 マイナスへ傾く思考を必死に折り曲げ、哩へ尋ねる 結果は見えているだけに、深く意識もせず だが―― 哩「……完敗やった」 帰ってきた言葉はまるで想像と違うものだった 煌「へっ?」 哩「東一局、姫子の親で全員が飛ばされたとよ」 煌「は?」 哩の淡々とした言葉に煌はただ困惑する 自分は先輩達の強さをよく知っている、無論同様に姫子の強さもだ しかしそれを踏まえても、姫子が勝つ姿を想像できない それこそ、リザベーションを使えない状態では万に一つも―― 煌「……もしかして、ですけど」 煌の中で思い浮かぶ一つの可能性 それがありえないということは重々承知している だが、それでも聞かずにはいられなかった でなければ――姫子が勝ったという事実は存在しないであろうから 煌「リザベーションを……?」 哩「確証は無いけど、確実に使っとった」 煌「……確証は無い?」 後者は予想出来たことゆえに戸惑いは無い だが、前者はどういうことだ? 確証は無い なぜ? リザベーションは二人で一つの力 哩と姫子の絆の力 ならば、発動すれば哩にも分かる筈 事実、哩が用意しなければ発動のきっかけすら無いのだから 煌「それはどういう……」 哩「花田。私はもう――」 携帯を握る手を、一筋の汗が流れていく そして、その水滴が地に吸い込まれていくの同時に―― 哩「姫子と、繋がっとらん……」 哩はそう告げた 561 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 22 36 13.87 ID UqfxTpV/o [11/17] 558 その詳しい説明は大分先になるからちょこっと補足 京太郎がアイドルとして活躍する→姫子がキーゲット 姫子のナカは京太郎のキーでいっぱいだよぉ……ふぇぇ 今はこうなっとる(震え声) 【一方その頃 ファミレス】 霞「ふぅ、疲れたわね」 京太郎「今日は霞さんのお陰でいい刺激になりました」 霞「あら、嬉しいわ」ニッコリ あれからまっすぐ事務所への帰宅を目指していた京太郎達だったが、 お昼がまだだったこともあり近場のファミレスに立ち寄っていた 京太郎「何か食べたいものあります?」 霞「まだ決めてないのだけど、オススメある?」 京太郎「そうですね。それでしたらこれとか――」エヘヘ 霞「ふふ、美味しそうね(アナタが)」ジュルリ ボイ-ン 京太郎「でしょう?(やっぱり霞さんのおもちは最高だぜっ!)」チラチラ 二人共、普通の会話をしているように見えるが心の内はどちらとも卑猥である そんな二人の関係を知ってか知らずか、周囲は騒ぎ出す ヒソヒソ イケメンヨー カッコイィィワァァ スガキュンニニテル オンナチチデケェナ モミシダキテェ ビナンビジョバクハツシル ザワザワ 京太郎「(騒がしいな)」 霞「(ま、当然ね)」 アイドルとしての自覚がいかんせん足り無い京太郎である 566 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 22 51 28.18 ID UqfxTpV/o [12/17] 結局、いろいろ悩んだ末に京太郎はガッツリステーキランチを、霞はシーフードパスタを注文した 煌の節制メニューの束縛で京太郎はあまり肉を食べられていないからだ 霞「怒られるわよ?」 京太郎「うぅ、見逃してくださいよ」 霞「ふふ、考えておくわ」lクスクス そして、十数分ほどで京太郎の念願のステーキは届いた 京太郎「うまうま」ムシャムシャ 美穂子が肉を出してくれるようになったとはいえ、彼女とて馬鹿ではない 京太郎のアイドル活動の支障にならないように、しっかりメニュー管理を行っているのだ 肉付きの京太郎の為に適正量を越えないギリギリのレベルでしか出してくれてはいるのだが、それでも少ないものは少ない 京太郎「うまうまぁ」ガツガツ そんな久しぶりの肉を前にして、いささか京太郎の食い方は荒くなっているようだった 霞「もう、顔についてるわよ」スッ ガタッ 京太郎「!?」ドッキィーン 京太郎の顔を拭こうと、霞がテーブル越しに京太郎に迫る 前のめりになるように――抱きつこうとでもするかのように ムニュンッ♪ 京太郎「(ほ、ほわぁぁ!? テーブルでおもちが!? おもちGAAAAA!?)」 当然そんな体勢を取れば霞の豊満なおもちはテーブルに押し当てられる それも、むにゅむにゅのふにょふにょに変形して 京太郎「(さ、触りてぇっ!!)」ゴクッ 目の前でパァァリィィしてるおもち それも超上級の特殊おもち この世界においても三幻パイと呼ばれる至高のおもち その中でも最もデカイとされる霞のおもちが目の前で翼神竜してる これにはモラルが高い京太郎でさえもバイサーデスしてしまいたくなる それどころか京太郎のドリラゴで霞のおもちをラヴァゴーレムにしたいくらいだ 京太郎「あ、あぁっ……」ガタガタ 霞「あぁもうっ。動いちゃダメでしょ?」クスッ ムニュムニュンッ プルルルンッ♪ 暴れる おもちというなの闇が、京太郎の心をどす黒く支配していく 京太郎「……」ボーッ まるで、振り子の5円玉を眺めているかのようにおもちから眼を離せなくなる この時京太郎の意識はもう――風前の灯であった 霞「(さぁ、堕ちましょう?)」ニヤリ 京太郎「あ、あぁっ……」ブルブル ついに誘惑に負け、心をおられた京太郎 その右手が霞のおもちへ伸びる―― その時だった 571 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 23 08 13.89 ID UqfxTpV/o [13/17] ガシャァァァァァァァンッ!!!!! 京太郎「はっ!?」ビクッ 霞「きゃっ!?」ビクッ 店内全てに響き渡る程の大きな音が鳴り響く 数十枚もの食器が同時に割れた音のようだった ザワザワ ガヤガヤ 京太郎「な、なんだぁ?」チラッ 慌てて京太郎が視線を向けると従業員らしき人物がしきりに頭を下げている どうやらスタッフが洗い終えた大量の食器を裏に運ぼうとして割ってしまったらしい 京太郎「うわぁ、100枚近くありそうだなぁ」 霞「こっちまで破片飛んでないかしら?」 京太郎「……」 手伝いに行こうか悩む京太郎だったが、下手なことをすれば自分の存在がバレてしまう可能性がある 仕方ないのでここは黙って見過ごそう そう思っていると一人の少女が席を立ち、フラフラとその食器の破片を広い始めた ?「……」 スタッフー「あ、ありがとうございます。元はといえば私がアナタにぶつかったのが原因で――」 ?「別によか。そげなこつよりもはよ拾わんね」ヒョイ スタッフー「は、はいっ!」 ガヤガヤ 京太郎「へぇー、いい子だなぁ」 霞「そうね」 こちらからはよく見えないが、後ろ姿はとても可愛い それに、どうやらスタッフはあの子にぶつかって食器を落としたと言っていた 自分も痛かっただろうに、それを気にせずスタッフを手伝うなんて…… 京太郎「天使みたいな子だ。いいよなぁ、ああいう子」ホクホク なぜだが京太郎は無性に嬉しくなった この世界で優しさを一つ見つける度に、胸がはちきれんばかりに気持ちよくなるからだ ?「んっ!?」゙ビクン しかし、霞の考えは違った 霞「(そもそも、席に座っていたあの子がどうしてスタッフと?)」 従業員とて馬鹿じゃない あれだけの食器を運ぶ時には注意していた筈 ならば、なぜ? 本当に事故なのか? それとも―― 霞「天使ねぇ……。でも、私にはあの後ろ姿はまるで――」 京太郎「?」 霞「悪魔に見えるわね」 ?「……」クスッ 575 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 23 19 43.02 ID UqfxTpV/o [14/17] そうこうしている間に、他のスタッフや周りのお客の手伝いによって騒動は集結した そんな微笑ましい光景を遠巻きに見ながら、京太郎は次々と肉を頬張っていた 京太郎「ふーっ、ご馳走様でした」ポンポン 霞「いい食べっぷりね」クスクス 京太郎「こんなに肉食べたの久しぶりですよ」エヘヘ 霞「ふーん。じゃあ、もっといいもの食べてみる?」 京太郎「え?」 霞「さっき……これをチラチラ見てたでしょ?」ムギュッ 京太郎「!?」 そう言って、霞は自身の右おもちを持ち上げる 自分の【胸】を【掴んで】持ち上げるなど……72には分からぬ境地とはこのことだろう 京太郎「な、なぁっ!?」パクパク 霞「触りたいんでしょう? ふふ、アナタになら……」ススッ 京太郎「……//」カァァァ これは霞の冗談だと京太郎は思っている しかし、そう割り切ってもどうにもできない なぜなら霞は本気だから 本気で京太郎を堕としにきているのだ 京太郎「(ここは、自分でどうにかしなければ――)」 考える 霞の冗談をいなし、自分のペースに持っていく方法を そして――頭の中にある言葉が思い浮かぶ ~~??「発想を逆転させるんや、京太郎君!」~~ そ れ だ! 京太郎「(俺のホーンが反応するのは、そうすれば気持ちよくなるからだ)」ゴクッ つまり、もし【俺が何も感じない人間だったら】 霞さんのおもちに価値はない そうだ、この問題の解決方法は―― 霞「さぁ、触って――」 京太郎「……」 _ / ミノ三ミヽ/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / /三ミ}彡⌒\\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\| | / 厂^^¨¨¨¨¨^^} ヽ\ | || な | /} /‐- _,, -┤ \{ | 触. || い | }/ ノ==ミ ヽ ,==ミ{ \ { | る. || で | / ≪丁丁 } 丁丁≫ ミ=- | わ. || し | /Ⅳ  ̄ }  ̄ }^!\{ | .け || ょ ニ=- /人{ 〈 }/ \ -=ニ || | } 从 __ 八{\{ | |\_____/ }/ \ ´ニ` /}/ \_____/ }/ }\ . イ{ハ{ __/} `¨´ { /{ \ /}\ ※外出変装中の京ちゃんです 自分自身が、不感症となることだ 582 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 23 30 32.32 ID UqfxTpV/o [15/17] 霞「え? いやでもさっき……」 京太郎「触るわけ、ないでしょ」 霞「触りたいのよね? ほら」タユンッ 京太郎「触るわけ」 霞「!?」 京太郎「無いでしょ」ズバッ 霞「かはっ!?」ガクッ バタンッ 霞「あぁっ……そんな」チーン 京太郎「……めでたい人だ」フッ 霞「」ブクブクブク こうして、自身の最大の武器を使っての攻撃すらも京太郎に防がれた霞 本当はギリギリの戦いだったのだが、もはやそんなことはどうでもいい 戦いに敗れた霞の中にある想いはただ一つ 霞「(あぁ、素敵……ますます私のモノにしたくなっちゃう)」ジュンジュン 京太郎「……(危なかった)」ドキドキ 霞「(絶対に次こそは……ふふふっ)」ニマリ 京太郎「っ!?」ゾワッ 585 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 23 44 10.80 ID UqfxTpV/o [16/17] その後は他愛の無い談笑を繰り返し、ドリンクバーで時間を潰す二人 そうこうしているうちに、時計の針は大分進んてしまっているようだった 京太郎「そろそろ出ましょうか」 霞「そうね。もういい時間だし」 肉と飲みすぎたジュースでお腹が重たいのを感じながら、京太郎は苦笑する 思えば、こうした食事をするのはいつ以来だろうか? 京太郎「ふふっ」 霞「? どうかしたの?」 京太郎「あ、いえ。こういうのって、やっぱりいいなぁって」 霞「そう?」 京太郎「はい。なんだか普段と違って新鮮というかなんというか」ウーン 上手く言葉で言い表せないが、それでもいい ただなんとなく、このなんともいえない空気が京太郎は好きだった 京太郎「霞さん、もしよければですけど」 霞「何?」 京太郎「また、こうして一緒にファミレスに来ませんか?」ニコ 霞「……勿論よ」ニッコリ そして、二人は会計を済ませる為にレジに向かう その時だった 霞「あっ」ヨロッ 普段履きなれていない高めのヒールを履いてきていた霞 そのせいでバランスを崩してしまったのだ 京太郎「おっと、危ないですよ」ガシッ 慌てて京太郎が霞の手を掴む そのお陰で霞は点灯せずに済んだ 霞「あ、ありがとう……//」カァァ 京太郎「お、そうだ!」ポンッ 霞「え?」 京太郎「(さっきの仕返しをしよう)」クスッ そこで、京太郎は何を思いついたのか突然霞の目の前に跪く その姿はまるで――主君に仕える従者のようだ ザワザワ ナニアレー ケンカー? ドユコトー? 霞「な、何を!? 周りが見て――」アタフタ 京太郎「先ほどのようなことが再びあれば、この心は張り裂けてしまいます。だから――」 霞「えっ? えっ?」オロオロ そう言いながら、霞の手を引き――そっと手の甲に口づけを交わす 京太郎「エスコートさせて頂けませんか? お姫様」ニコッ 霞「~~~////」ボシュゥゥゥゥッ 590 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 23 56 46.99 ID UqfxTpV/o [17/17] 京太郎「……」ジッ 霞「あっ、えと、その……//」 あまりの衝撃に戸惑う霞 それは無理も無い、これまでこのような扱いを受けたことがないのだから どちらかと言えば自身が従者 あの子に仕えることが自分の使命なのだ しかし、これはなんなのだろう? 京太郎に特別扱いをされた瞬間――体全体を駆け巡っていった衝撃 私の大切なあの人はこれまで、ずっとこのような感覚を味わっていたのだろうか? 一人だけ、ずっとずっと姫様と呼ばれ―― もし、自分が須賀京太郎を手に入れ……あの子に捧げたとして 彼女はそれから先、ずっとずっと―― 自分一人だけ京太郎にこのような扱いをして貰えるのだろうか? 霞「……」 その時、これまで須賀京太郎に関わってきた石戸霞に……初めて【その自覚】が沸いた 自らの胸を渦巻く、どす黒いモノ 初めて会った時から、今に至るまで 日に日に増していく感情 それが、石戸霞の体を少しずつ、だが確実に塗り替えていく 友情 信頼 尊敬 そういった想いで彩られていた霞の心のキャンバスはいつしか 霞「(嫌……小蒔ちゃんに……京太郎君を、渡したくない)」ズキッ その絵の具の名は―― 霞「(小蒔ちゃんばっかり、ずるいわ……)」ズキズキ 嫉妬 神が与えし七つの大罪が一つが今……霞の中で芽吹いたのである 京太郎「……霞さん?」 霞「え?」 京太郎「どうしたんですかボーッとして」 霞「あら、やだ。ごめんなさい、ちょっと舞い上がっただけよ」ウフフ 京太郎「あはは、俺も演技成長してるんですよ!」フンス 霞「ええ。私のお陰ね」クスクス 楽しい 須賀京太郎と一緒にいる時は、今まで生きてきた中でも最高に気分のいいものだ なのに コ レ ハ ジ ブ ン ノ モ ノ ニ デ キ ナ イ 597 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 00 08 52.00 ID cSyuxWAzo [1/10] 霞「……(花田さんが麻薬のようにハマるわけね)」クスッ 受け入れてしまえば、なんてことはない そもそもただ気づいただけなのだ 元々、霞の行動は脱線しかけていた 定められたレールを外れ、違う道を突き進んでいたのだ 霞「(でも、それがどうかしたの?)」 道が間違っていることには気づいた でも、それは自分がその先に進みたいから選んだ道 レールの先に……私の望む未来は無いのだから 京太郎「さぁ、行きましょうか」 霞「あ、待って」 ギュッ 京太郎「え? どうしたんですか?」 霞「……また転びそうになったら怖いわ。だから――」 サワッ 霞「ねぇ、いいでしょう?」 京太郎「……はい! エスコートさせてください!」ニィッ ヒューヒュー パチパチ モゲロ ワーイカップルゥゥ 途端に喝采が上がる 聞き耳を立てていた周囲の客のようだ 京太郎「あははっ」 霞「もうっ、早く行きましょう」 京太郎「そうですね」クスクス お互い満更でもない様子を見せながら、レジへと脚をすすめる 勿論、互いに手を繋いだ状態で ぎゅっと、離さないように ?「……」 そして、そんな様子を ?「……」ザクッ 一人の少女が恨めしそうに―― 子供「ねーままー、あのおねえちゃんフォークをおにくにさして――」 ママ「しっ! みちゃダメ!」バッ ?「……」ザクッザクッザクッ ザクッザクッザクッ ザクッザクッザクッ ザクッザクッザクッ ザクッザクッザクッ ザクッザクッザクッ ザクッシャアザクッザクッ ザクッザクッザクッ ザクッザクッザクッ ザクッザクッグフッザクッ ザクッザクッザクッ ザクッザクッザクッ ただ、眺めていた 607 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 01 11 11.27 ID cSyuxWAzo [3/10] 【アクセル1】 結局、京太郎と霞が事務所に戻ったのは夕方近くだった 当然その頃にはスタッフ勢も全員復活しており、落ち着いた様子で各々の仕事をこなしている しかし、そんな中でただ一人 煌「……」 花田煌の表情だけは浮かないままだった ~~~ 煌「そんな……嘘ですよね?」 哩『嘘やったら、どないよかか……』 その言葉に煌はただ戦慄した あの固い絆で結ばれた二人が、今はそうでない あくまで能力だけの話だが、とても信じたくない事実である 煌「あの、それで私はどうすれば……?」 哩『花田に連絡したのはただの確認やった……』 煌「確認?」 哩『実は今、姫子は東京におる』 煌「えっ?」 哩『親に書置きだけ残して、もう一週間帰ってこんとよ」 煌はただ唖然とするだけだった あの姫子が今東京にいる それは凄く嬉しいことの筈なのに、今はとてもじゃないが喜べる状況ではない 哩『ばってん花田に会いに行ったかと思うとったんやけど……』 煌「いえ、私は会ってません」 哩『……そう』 煌「でも、必ず見つけ出しますから!」 哩『!!』 煌「大丈夫です。こう見えてこっちでの友人は多いんですから」 勿論、その言葉に偽りはない だが……この広く、人の多い街で一人の少女を見つけ出すことがどれだけ大変か それこそ、不可能に近いことだ 煌「だから、部長は安心してください」 しかしそれでも、煌は任される それが、自分を頼ってきた哩への…… 哩『花田……あいがとね』 煌「お礼はまだ早いですよ」フフッ ~~~ 煌「(とは言っても、どうやって探せば……)」ウーン 609 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 01 22 11.53 ID cSyuxWAzo [4/10] 竜華「アクション?」 京太郎「はい。スーツアクターの人にカクカクシカジカ」 竜華「へぇ、凄いやん!」パァァ 京太郎「えへへ」ヤーリィ 竜華「うちも賛成やけど、ただやっぱり怪我は少し怖いなぁ」 宥「アクションって大変なんだよね?」 玄「京太郎君は無敵なのです!」ドヤァ 久「そんなわけないでしょ」 透華「私は反対ですわね」 菫「私は構わないが……」 はやり「うーん♪ 微妙だねー」 それぞれ大なり小なり、京太郎の強さは知っている こう見えて須賀京太郎は、山の神である斉天大聖に散々ボコられて生きてるような男なのだ しかし、それでも心配なものは心配だ 京太郎「俺、絶対にやりたいんです!」 竜華「……花田さんはどう思う?」 煌「……」 竜華「花田さん?」 煌「え、はい?」 竜華「聞いてへんかった?」 煌「あ、いや! 聞いてましたよ! あはははっ!」アセアセ 久「それなら、どう思う?」 煌「え、えーと?」 全員の視線が煌に集まる 元々京太郎の肉体改造の担当は煌なのだから、彼女の意見に従おう というのが大多数の考えだった それゆえに、煌の言葉には相応の重みがある筈なのだが…… 煌「だ、大丈夫ですよ!」アハハハ 煌は取り敢えずごまかす それが、割と重要な話し合いを左右するとも知らずに 竜華「決まりや」 京太郎「お、おお! やった! やったぞ!」ワーイ ? / ヽ __/ ∧ | l. / ′ l ⌒ / | |⌒ | rト / . /| .| ./ !八∧ .| 圦 \ ! V 从 Yんハ んハY ./ ハ . \ ∨弋 ソ 弋 ソノ/≦.ノ } \ >ハ ,,, ' ,,, < /  ̄ ト (ヽ イ > ./ r ≧ -<、  ̄ ̄ / ̄| \ ノ |\ 煌「??」 610 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 01 36 02.89 ID cSyuxWAzo [5/10] 結局、煌の意見により京太郎はアクションに挑戦することになった だが万が一のことがあっては大変なことに代わりはない 未だに不安に思っているスタッフも多いようだ そこで、竜華がアイデアを出した 竜華「京太郎が怪我をせんのが一番ええけど、してもええように保険をかけるんや」 美穂子「保険ですか?」 竜華「せや。京太郎君にはとっておきの知り合いがおるやろ?」 京太郎「知り合い……あっ!」 そうだ 幾度となく俺のことを救ってくれたあの人 黒衣の医者さえいれば…… 京太郎「電話してみます」ピポパ 透華「知ってますのね」 京太郎「先生の奥さんから貰ったんですよ、名刺と一緒に」 ガチャッ BJ『もしもし』 京太郎「あ、どうも先生! お世話になってます!」 BJ『またアンタか。今度はなんだ?』 京太郎「実はかくかくしかじかでして、先生に俺の体調管理を――」 BJ『断る』 京太郎「」 BJ『なんで私がお前さんみたいなアイドルの面倒を見なければならん』 京太郎「確かにそれは……」 BJ『大体私は高いぜ? そうだな、その条件を飲むには一日1億でももらわないと』 京太郎「」 BJ『そういうことだ。悪いがここいらでは失礼させてもらう』 京太郎「はい、いきなりすいませんでした」シクシク BJ『……一人だけ心当たりがいる』 京太郎「え?」 BJ『まだ医師免許を持っていないが、腕はそこいらの医師より上。おまえさんに年齢も近い』 京太郎「そ、そうなんですか?」 BJ『……気が向いたら、そいつをお前さんの事を伝えておくさ』 京太郎「はいっ! ありがとうございます!」 BJ『……』 ブツッ ツーッツーッ 竜華「どやった?」 京太郎「先生はダメでしたけど、代わりの凄腕を紹介してくれるそうです」グッ 透華「(あのBJ先生が知り合いを紹介だなんて、裏がありそうですわね)」ウーン 613 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 01 47 32.65 ID cSyuxWAzo [6/10] ~~岬の家~~ ドタタタッ 少女「ちぇんちぇー! 誰かららったのよさ」 BJ「あの須賀とかいうアイドルさ」 少女「キャー! 須賀君! アッチョンブリケ!!」 BJ「今から電話する。少し静かにしててくれ」 少女「はーい! なのよさ」 プルルルッ ガチャッ ?『はーい』 BJ「私だ、BJだ」 ?『あ、先生。お世話になってますー』 BJ「お前さん、確か今年は東京に出るとか言ってたな?」 ?『はい。先生達が遠いので、それがええかなぁーって』 BJ「そうか。それでなんだが……」 ?『?』 BJ「修行にうってつけの相手を見つけてな」 ~~~~ 竜華「これで安全面はクリアーや!」 京太郎「わーい!」 霞「後は演技力ね。動きながらのセリフは大変よ?」 京太郎「はい! なんとしてもモノにしてみせます!」メラメラ ガンバレー ヤッタレ キョウタロウクンカッコイイノデス ダイスキー 京太郎「それじゃあ早速演技のレッスンを――」 竜華「おっと! その前に京太郎君、明華さん!」 明華「はい?」 京太郎「なんですか?」 竜華「二人には、大事な話があるんよ」 京・明「「大事な話?」」 ザワザワ 竜華「ふふっ、今回のライダーの仕事やけど……実は」 京太郎「実は?」 竜華「歌の仕事も入っとるんやー!!」バァァァン!! 京太郎「な、なんだってー!?」 明華「あら」 617 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 02 03 22.51 ID cSyuxWAzo [7/10] 京太郎「あっ! もしかしてEDとかですか?」 竜華「せや。キャラソンとかもあるみたいやし、面白くなりそうやん」メラメラ 明華「ではこれまで通りのレッスンを続けて――」 竜華「あ、そうそう。明華さんも歌うて貰うから」キッパリ 明華「……はい?」キョトン 久「それって、どういうこと?」 京太郎「え? 俺と一緒の曲を歌うんですか?」 その場の全員が首をかしげる 竜華の言葉の真意がわからないのだ 竜華「ちゃう、京太郎君はED。そして明華さんには……」 明華「私には?」 竜華「OPの仕事が来とる!!」バァーン 明華「」 京太郎「ノーフィアー! ノーペイン!」 菫「レディトゥゴー! カウントゼロー!」 はやり「ユメヨオドレー♪ コノホシノモトデー♪」 透華「イーマーヒトリヒトリノムネ(72)ノナーカー♪」クッ 竜華「主題歌を歌ってもらう!」キリッ 明華「はい、分かりました」ケロッ 京太郎「アイエエエエエ!?」 久「うるさいわよ」 京太郎「いやいや! なんで明華さんがデビューしちゃってるんですか!?」 竜華「うちもそれ不満やったんやけどなぁ、京太郎君がOPやろ! って」 京太郎「いやいや、そこでじゃないですってば! ねぇ、明華さん!?」クルッ 明華「これが歌詞ですか? 楽譜はこれで」ヨミヨミ 美穂子「かっこいい曲ですね」 京太郎「聞いてねー!?」ガビーン 618 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 02 07 20.45 ID cSyuxWAzo [8/10] 菫「相手方からの要望なのか?」 竜華「そう。どうしても明華さんを主題歌に起用したいって」 京太郎「へ? そうなんですか?」 竜華「事務所としてはこれっきりのつもりやけど、本人がアレやからなぁ」チラッ ,... '.´へ\ ,..-、____ //'"´ ̄ ̄´ ̄`ヽ、ー-、ヽ、 _// / / ハ 、 \ ヽヽ ,..-‐==ニ二ノ / / / }.i i i 、 ゙、 ヽ、`ヽ / _,... '´,..イ // / ,イ} }.! |.ハi i ゙、 ゙、\ し,.... '´,... ',.イ {! i.ハ .ハハ {´` !ハ ハ|_ !ハ ゙、 ij、 ヽ、 /-‐'"_イ .//λ { i′-、!j__.,, } / _!.`トjハ }、 i | 、 i /'"/´ //i // i`! |  ゙̄` レ .. jハi ハ|i }ノ| ヽ .! { / // レ//^|! | | ヽ=,、/ 人.| }ハ.! リ. {( //{ |! i 、_|!. | | r―-.、 {ィ''" | !| !| nf h i ! / / ! V //!|. i| ! `V ハ 、!|| リ f | .|. || ゝ' / / \V/ |.| .| |\ `ー-'′ ノ i iリ i i | || / / __./_ )メ .!.| .! !. ` 、_ ,..イ i i | i i ! | .! / /,. ┴\\、 ̄ヽ!| トi | `T ´| | i i | ./ |'" / / '" .\\、 | | .i !、 〈-、 | | i i | / i}./ / ヽヽ!\、!ト、.| ! \_,..---、 \_i! 丶 丶゙、 / / / /=\ i . . ..V . . . . .!|/i ! ̄ ̄`ヽ┴-、  ̄`ーn、丶.゙、 / /.,ハ∠===、 \ . . . . | . ,. -'|.! i | __ 、\\ ノハ`ヽ. ゙、 i /}'( / \ ヽi );..-'" .!.! _,!.!'"´ \\) `ー'=''",ノ. . . . .\ / /ヽ/ _,..-‐''"´ ,.リ'" || ヽ ヽ' ̄ ̄\ . .`rー-.、 / /./,.. '" / ノ リ ヽ 丶 ヽ / i / /'" / |ヽ ゙、 i 、 i /´\! / / /i | i ヽ i y' /'"_,.、ゝ, ,.. '′ ./ _,...ィ'''" / i | | \.ノ / /' / \ ,... '"´ / 、_,. '" / / | | ト、-、 .V / / / // / ,.イ ! . i 、\\/7、 {、 / / ,..イ / /ハ . .. | `i 、`'" .ハ、_>、 // / ノ/ / ! i | |iイ . | |\\ /./ // i! .ノ ... i. | / i!゙、 ゙、 \\_,.ィ′ // |/ リ .! / ハ ゙、 ゙、 \ ヽ ゙、 i ! / ー===、 ○ } V / |.| ゙、 ゙、 | \ 丶゙、-、 ! | / / ! / | | ゙、 ゙、 ! ヽ! ト、丶. | .| / / | / ! | ゙、 ゙、! ゙、 ゙、 \\ | | ノ 7ー--、 / V / ! .! ゙、 ! ゙、 i \\ | !/ / / \ / ヽ V | | ゙、 | i .| ヽ丶 明華「風に捲られ~たカード♪ 占う~ように笑う~♪」キラキラ 一同「「「「メジャーデビュー決定!! オリコンチャート一位不可避!!」」」」 竜華「やったるで、こうなったら」ウルウル 京太郎「俺もそれがいいと思います」ナミダダバダバ こうして、明華さんも俺と一緒にCDデビューすることになってしまった 本人は気にしてないようだが、これってなんだかおおがりなことになりそうな気がする ふと京太郎、そんな予感をおぼえるのだった ~~そう遠く無い未来~~ Mステ 明華「~~~♪」 京太郎「~~~♪」 恐らく、それは夢ではなく―― きっと現実になる光景なのではないだろうか 621 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 02 21 22.67 ID cSyuxWAzo [9/10] 【次回予告】 姫子「あはっ♪ ここが京太郎君の家だったとね!」 這いよる黒き影 霞「ねぇ、春ちゃん。本当にそれでいいの?」 友情と恋心 かけてはいけないモノを少女は秤にかけてしまう 衣「この感じ……なんなのだ?」 そして少女たちはそれぞれの胸に 照「京ちゃんの身に何かが起こってる」ギュッ 京太郎への想いを募らせていく 淡「久しぶりじゃんしんどーじ。私のお兄ちゃんに何か用?」 そして―― 小蒔「何か、よくないモノが蠢いているような気がします」 その時は訪れる 京太郎「俺の妹から……離れろ!!」 姫子「あはっ、あはははははっ!!」 次回 【第一の犠牲者】 哩「姫子……だいね? 私の姫子をたぶらかすん悪い奴は……」ブツブツブツブツブツ また一人、闇の底へ堕ちていく 664 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/23(木) 00 46 34.69 ID tCinwBREo [3/9] 【小ネタ 頑張れ! 愛宕シスターズ! の巻】 ここは大阪の姫松。 その姫松の、至ってどこにでもある民家にて、今夜もまた、熾烈なチャンネル争いが繰り広げられていたのだった ガチャンッ! 洋榎「だぁーかぁーらぁー!!」ダンッ 雅枝「なんや熱くるしい。ちゃんと座って食べーな」モグモグ 絹絵「な・ん・で!! 京太郎君のドラマ見せてくれへんの!」 そう、日夜この愛宕家で繰り返される戦い それはリビングのテレビのチャンネル争いなのだ 洋榎「うちらは一週間で月曜だけ、月曜の9時だけ見させて貰えたらええんやって!」 雅枝「なんや洋榎、おもろい顔やなー」プスー 洋榎「誰が面白い顔や!!」クワッ 絹絵「お願いやってー! なぁーなぁー」グイグイ 雅枝「せやってTVタックルの方がおもろいんやん。なー?」チラッ 父「……」サッ 洋榎「意気地なし」ボソッ 絹絵「甲斐性なし」ボソッ 雅枝「早漏」ボソッ 父「」 洋榎「アホ! 娘の前でな、何言うねん!!」カァァァ 雅枝「せやかてホンマのことやし。満足でけへんてーみこすり半じゃ」ヤレヤレ 絹絵「……」ジィーッ 父「絹、そんな目で見んといて……」シクシク 雅枝「そもそもそんなに見たいなら部屋で見ればええやん。テレビ買うたんやろ?」 __ __ . ` ´ ヽ ___ / \ ∨ \ . ' ,イ 丶. | い | / / l| ト、 ヽ , | や | .′ l / || l | __|_ ∨ i | 問 | i| l l ' ̄八ト、 |\ _| , iト、l | 題. そ .|. 八l N __ \| ,__ ′リ ノ | や う | \| |ァ示庁 庁示ぅⅤ∧ヽ. | な い .| //| | v;リ 乂;ソ | |_ノl i| | い う |. 〔 | . ' | |i / | ね | | 圦 r ) , イ | ||´ ∠ ん |. 八 > . __ 〕`! 八__ \____/ \| ,. イ 〕 / 〕 `ヽ I. / /___|、_/ / /⌒. | ∧ ´ _Y\_,/ / l | .′∨ /_∧ヽ .' /〕 l | l| |l i i 雅枝「何やー?」 洋榎「リビングでご飯食べながらゆーっくり、京太郎君を楽しみたいんやっ♪」デレデレ 絹絵「おかんのゲロまず飯も、一流シェフの料理に早変わりやっ♪」キャッキャッ 父「確かに雅枝の料理は……」ウンウン 雅枝「……」ゴゴゴゴッ 670 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/23(木) 00 58 30.41 ID tCinwBREo [4/9] 665 アイドルランクは関係無い予定 笑わせられる側は麻雀プロ(すこやん・咏ちゃんは確定)の予定なので、プロ資格を取れば…… 笑わせる側の方がむしろランク高いイメージ 雅枝「じゃかぁしぃっ!!」ドゴゴォォン! 洋榎「ひっ!?」ビクッ 絹絵「ひゃっ!?」ビクッ 雅枝「そない言うなら食わんでええ」カチャカチャ カチャカチャ 洋榎「あー!! 最後に取っておいた唐揚げー!!」 -――- / ___ \ / / / \ /|/ノ \_|/| │ | |_-- -_ │ | | {ル=ニ 》=《 ニミ`ァ | 个ー==' . ー==彳 | │ 圦 ""___""│ | | 个 ‘ー ’イリ │ ト、__/ │ | r|≧= h |/l │ \__厶イ >u< ∨| \__/| <_/ (__,ノ 人 ノ人___,,/ /\ ≫≪゙ ̄ \_> |│/ /ノ介ト \ \ノ ハ 絹絵「嘘、嘘やって! お母様の料理は最高やって!」アセアセ 雅枝「……」ギロリ 父「……それでも好きだ!」クワッ バキィッ 父「」ピクピク 雅枝「残さんと食べぇや」プイッ 洋榎「はーい」モグモグ 絹絵「はーい」モグモグ カチャカチャ 雅枝「食べ終わったんなら、水に浸けて行ってーな」 二人「はーい」トテトテ チャポン ジャーッ キュッ 雅枝「まったく」ハァ 父「」ピクピク 雅枝「(須賀京太郎ねぇ。竜華の彼氏みたいやし、あの子らが傷つかんようにせんと)」フゥ 洋・絹「(ぐぬぬ、この分からず屋)」ゴゴゴッ 母の気持ち、子知らずとはまさにこのことである (雅枝だけに) 677 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/23(木) 01 12 24.72 ID tCinwBREo [6/9] 【愛宕家 リビング】 雅枝「あの二人は上におるん?」 父「ああ、歯磨きして上に行ったで」 雅枝「それなら、もうええかな」 父「また彼のビデオ見るん?」 雅枝「……二人には内緒やで?」 父「あ、ああ。せやけど少し見すぎとちゃう? もうこれで一ヶ月近く――」 雅枝「大丈夫やって……」カチッ ブゥッ 父「……あんま遅うならんようにな」 雅枝「うん。おやすみ」 テレビ「」ブゥゥゥゥン 雅枝「……」ジィィィィィッ ~~絹恵の部屋~~ 洋榎「全く、録画しとらんかったらどうなっとったか」カチカチ 絹恵「でもホンマにこのテレビちっちゃいね。下で見たいわ」ハァ 洋榎「でも相変わらず京太郎君はええ男やなぁ……//」カチカチ 絹恵「うん、分かるわぁ……って、さっきから何しとるん?」 洋榎「ん? 恭子にメールや」カチカチ 絹恵「末原先輩に?」 洋榎「いやな、今朝のことなんやけど――」 ~~姫松高校~~ 洋榎「いやぁ、今日も楽しみやなぁ」エヘヘ 由子「楽しみなのよー」 漫「はよ、夜にならんからなぁ」ワクワク カチャカチャ 恭子「……」イライライラ 洋榎「ん? 恭子、どないしたん?」 恭子「え?」 洋榎「なんや、えらい機嫌悪そうに見えるで?」 恭子「うっ!?」ギクッ 由子「?」 漫「確かに……」 678 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/23(木) 01 16 33.29 ID tCinwBREo [7/9] 恭子「いや、えと! これはその、あれでやな……」アセアセ 洋榎「恭子、まさか……!?」ハッ 恭子「」ギックゥゥゥ / /{/ -‐‐--..,,__ __, }八 } ― i | レ′ ¨¨ ∪ Ⅵ ! ― マズイ…… i | . i' _,.. -=ミ、ヽ 'ー--、! 八 ― i | | ァ' γ⌒.、 .' \ //|||||||| | i 《. f } x-=ミ、 / > . . .| i i{ ヾ { ! f ヽ }i / > . . .| i 八 乂 ノ | } i; /´¨ . . . | i \ u | / / . . . | i .ヽ 、 乂 , / .| i / } } ∪ } / バクンバクンッ 洋榎「……」ジィーッ 由子「……」ジィーッ 漫「……」ジィーッ 恭子「(う、うちが須賀京太郎が嫌いってば、バレ――)」アセダラダラ _,. . . . . . ̄ ̄ . . . . ... /⌒. . . . . . . . . . . . . . . . . .` ⌒ヽ /. . . . . . ._|. . . . . . . . . . . . . . . . . ',. . . . . . . . . . . ./ |. . . . . . . ト、. . . . . . . . ハ. . . !. |i. . .| . /_,人. . . . ト、|__\. |. . . . ..|. . .| 八. . ∨ _,, \_| ,_ | . / . i|. . .| ∨| |'´⌒ ⌒` レ'. . . リ. . .| ─ _ (⌒Y⌒) 〈 从 " ′__ " ,| . /l/ . . .  ̄ノ ̄ / \ \_/ ヽ| | ‘ ′ ,.イ |/ . . . | | ≧ァ- < ト、| | . . . | _ --イ ‐ ´ />- 、. i| ./ レ ∨ `ー′ i . / / /介\ / |/. / 〉 ∨ |∨ | 〈 / / | | ∧ 洋榎「なんやぁ、恭子も夜が楽しみでしゃあないんか♪」 . /. . / ', r { r ヽ. / / \\ \い ',. /. / 、_\--ー‐‐一 '. Λ./ / ` ', / '. -/‐‐'' ,. -‐‐-、 i .}> ′ イ′ -ミ \| .}\ { f } | i `ー 、 i / -ミ | | | | } |/ f } 乂__ノ ノ | | | i{ | | | | | 八 乂__ノ , | 人 | .‘, | / Λ. | . // / / ,. | Λ r つ //! / / .;,. | . //| / / } | |i =-. // .| / / 八 | 八 =-. . .. イ {{- 十 .{ .{ / |/ \ ノ_-=' ̄¨|八.,八 \ / |i \ 厂7/ | \ \ \ / 恭子「ゑ?」 680 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/23(木) 01 23 46.66 ID tCinwBREo [8/9] 洋榎「確かにドラマまであと数時間も待つのは辛いで、ホンマ」ウンウン 恭子「は?」 洋榎「ほな、今日はうちの秘蔵の京太郎君画像送ったるって♪」 恭子「ちょ、は? はぁ?」 由子「私も欲しいのよー」 漫「うちも欲しい……」チリチリチリチリ ボォォーン! 洋榎「うちに任せとき! これでドラマが無いときも京太郎君と一心同体やで!」バァーン 恭子「」 ,...-....= ..─...-....、 ,..イ´ ヽ / ヽ / ,,z "´i 、 ヘ ,,イ , ,/ l ト、 、 ヘ i く ,/' !;l \」`ヾ| ! ヽ、 ∥ `゙ ヽ、 ` , イ ´ ! l / l ! ,,zxェ、 ,,ィzxェ、 .l i ヽ、 |!,イ'/⌒ヾ ´/⌒ヾミヘ ,' l |l" il .} { il゙゙,i ,イ / | | ! `ー' , `ー'' / /ノ / | |`| ,' 'y' ;イ l l !、し / / i l l! l iヽ、 ⊂ =っ ,, イ,' / | l li ! l ;`,iー-...< |、}/ / ! l lヽ !_ , /ヾ、 _ノヘ{ ,' ノ ,, -―ヾ、三;;ノ /ヘ_X´ l !_ / / i /ゝ-;zヘ `┬'´` ヽ、 ~~現在~~ 洋榎「てな事があってなぁ」ウフフ 絹恵「へぇ、末原先輩もどっぷりはまっとるんやなぁ」ウフフ 洋榎「当たりまえやん、大阪で京太郎君嫌いなのはうちのオカンくらいやって」アハハハ ~~恭子の部屋~~ ブーッブーッ! 恭子「……」カチカチ 削除 削除 削除 恭子「削除、削除……」ブツブツ ブーッブーッ 恭子「削除削除削除削除削除……」カチカチカチ 削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除 688 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/23(木) 01 41 51.72 ID tCinwBREo [9/9] ~~絹恵の部屋~~ 洋榎「よっしゃ! 100枚送り終えたー!」 絹恵「後でうちにも送ってーな」グイグイ 洋榎「ええでー、なんなら300枚全部やるわー」 絹恵「っし!!」ガッツポ 洋榎「それにしても、なんでうちのオカンは京太郎君嫌いなんやろ?」 絹恵「さぁ? うちのおとんと真逆やから?」 洋榎「逆にうちらがハマるのはそれが理由やろなぁ」 絹恵「せやろなぁ」シミジミ テレビ「虹だ! 虹を出してくれ!」 洋・絹「はぁぁ……//」キュンッ 洋榎「これを見ないで、あんな政治番組見るとかホンマあほらしいで」 絹絵「全くや」ウンウン 洋榎「……」 絹絵「? どうかしたん?」 洋榎「そうや、見せるんや!」ガタッ 絹恵「え?」 洋榎「おかんに! 京太郎君の活躍を見せたるんや!」 絹恵「なんでそないなこと……?」 洋榎「それでおかんもうちらと同じにすればええんやって!」 絹恵「!!」ガタッ 洋榎「ええ案やろ!? なぁなぁこれええやろ!?」 絹恵「決まりや! 早速作戦練るで!」 洋榎「待っとれやオカン……! 必ず、必ず堕としたるでー!」メラメラ 須賀京太郎を応援する、二人の姉妹 彼女たちはまだ知らなかった 自分達がやろうとしていることが、どんな結末を招くのか そして―― ~~リビング~~ テレビ「京太郎君の番やで?」 雅枝「……」ジィーッ カリカリカリ カリカリカリカリカリ 雅枝「何者や? その中に……何を飼っとるん?」カリカリ テレビの中の京太郎「……俺自身だ!! ロン!」 雅枝「……」ペロッ もう既にその母親すらも、深い泥沼に入り込もうとしているのだ つ づ く 718 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 21 17 42.36 ID tlCwCQNWo [2/18] 【アクセル1】 その業界において、その名を知らぬ者のいない声優事務所アクセル1 実力派の声優達が揃うその事務所に、実はもう一つの顔が存在する そう、それは―― ガチャッ 社長「さて、そろそろみんな揃ったかい? アイドルチーム」 アイドル事務所としての顔だ 京太郎「はい!」 期待の新人、須賀京太郎 竜華「全員揃っとるで」 若きプロデューサー、清水谷竜華 煌「なんでしょうか、改まった話とは」 万能マネ、花田煌 久「さぁ?」 参謀の事務員、竹井久 透華「なんでもいいですわ。早くしてくださいな」 圧倒的スポンサー、龍門渕透華 美穂子「まぁまぁ、皆さんお茶でも」コトッ 事務所のお母さん、福路美穂子 はやり「早くレッスンしたいなっ☆」 牌のおねえさん兼総合トレーナー、瑞原はやり 菫「いや、帝王の話はしっかりと聞くべきでは?」 おもらし麻雀トレーナー、弘世菫 宥「メイクしたいなぁ」 玄「先に服を着替えるのです!」 メイク、スタイル担当松実姉妹 明華「何か大事な話なんですか?」 歌唱力担当、雀明華 霞「どうでもいいから早くして」 演技指導、石戸霞 社長「……圧巻だね」フゥ それらのそうそうたるメンバーが今、一つの会議室に集まっている これがアクセル1の誇る、アイドル育成チームなのだ 722 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 21 29 00.08 ID tlCwCQNWo [3/18] 竜華「それでおじさん、話って?」 社長「そう焦らずに聞きなさい。まず、わたしからの正直な感想を一つ」 煌「感想?」 社長「……ただただ、驚いているよ。須賀君の才能もそうだが、ここまで導いてきた君たちの才能に」 透華「まぁ、素材がいいですからね」 煌「当然です!」ドヤッ 京太郎「いえ、俺なんて!」アセアセ 社長「そして……先に言ってしまうが、須賀君」 京太郎「は、はい!」 社長「アイドルランクが上がったよ。今日から君はCランクアイドルだ!」ババーン 一同「!?」ピカァーン 京太郎「え? ま、マジっすか!?」 社長「マジだよ君ィ!!」 竜華「や、やった!!」 久「……」グスッ 煌「すばらっ!! すばらぁっ!!」 社長「これで君は今日からメジャーアイドルに踊り出たわけだ」 京太郎「す、すげぇっ……!」 緊張した空気の会議室が、一転してお祝いムードとなる それも無理は無い、アイドルにとってランクが上がるということは何よりも名誉なことなのだから しかしそんな中、一部の人間は難しい顔をして黙り込んでいた まるで、大きな不安を抱えるかのように 霞「……」 明華「あら、あまり喜んでいませんね?」 美穂子「どうかしたんですか?」 霞「……いえ、気になることがあるわ」チラッ 菫「ああ、同感だ」 はやり「うん、はやりもそう思うなっ☆」 京太郎「何か問題が……?」 霞「それは社長から話すんじゃない?」 久「……そうなんですか?」 社長「……ああ、そうだ」キリッ 宥「え? ランクが上がって問題あるの?」 玄「ふぅ、おねーちゃんは何も分かってないよ」ヤレヤレ 宥「え!?」ガビーン 京太郎「しゃ、社長! どういうことなんですか!?」 社長「うむ。それはだね」 724 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 21 43 49.73 ID tlCwCQNWo [4/18] 社長「まずは、この表を見て欲しい」ピッ ブゥゥゥン 【モニター】 SSSランクアイドル 最低ファン人数 10000000 主な仕事 宇宙ライブ 破壊神ビ●ス様が土下座するレベル SSランクアイドル 最低ファン人数 5000000 主な仕事 ?? Sランクアイドル 最低ファン人数 1500000 主な仕事 ? Aランクアイドル 最低ファン人数 1000000 主な仕事 ワールドツアー Bランクアイドル 最低ファン人数 700000 主な仕事 ドームライブ CDシングルミリオン達成 Cランクアイドル 最低ファン人数 300000 主な仕事 武道館ライブ Dランクアイドル 最低ファン人数 100000 主な仕事 地方ライブ Eランクアイドル 最低ファン人数 10000 主な仕事 ライブ(市民ホール) Fランクアイドル 最低ファン人数 1000 主な仕事 デパートイベント 京太郎「SSSすげぇ……」 竜華「今までに存在した事無いんやけどね」 透華「あの伝説のオーガ……いえ、日●舞でもSランクが限界だったとか」 久「国民全員がファンだなんて、まさにオカルトレベルね」 社長「うむ。そして、次の現在の須賀君のステータスを見てもらおう」 煌「あ、私がまとめたデータですね」 竜華「(いつの間に……)」シュン 【須賀京太郎】 <アイドルランク>(ファン人数) Cランクアイドル(100000~300000) <容姿> S(70) <雀力> C(40) <歌唱力> C(47) <演技力> B(50) <特技> タコス作り 菫「随分とばらつきがあるな」 竜華「これでも昔に比べたら別人なんよ」 久「容姿がずば抜けてるって、考えた方がしっくりくるわね」 729 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 22 00 03.75 ID tlCwCQNWo [5/18] 宥「私、頑張ってる!」エヘヘ 玄「私が来たからには百人力なのです」エッヘン 社長「うむ。京太郎君の実力は高い、それこそポテンシャルならBランクやAランクアイドルと互角だろう」 京太郎「えぇっ!?」 社長「しかし、しかしだね」シドロモドロ 京太郎「?」 竜華「何か問題あるん?」 霞「大アリね」 菫「ああ、これはマズイ」ウンウン 久「どういうこと?」 社長「では次に、京太郎君の仕事の経歴を見てみよう」 <アイドル経歴> 雑誌特集 パンフレット サイン会 ドラマ主演 いい○も出演 CM出演 仮面ライダー 主演 アニメ 主要キャスト起用 京太郎のファン人数、現在10万人~30万人 美穂子「ご立派です」パチパチ 京太郎「いや、それほどでも」エヘヘ 社長「……分かったかい?」 竜華「あー、なるほど」 煌「盲点でした」 京太郎「え?え?」 はやり「つまりね、京太郎君の場合は仕事量=ファンの人数になってないってこと☆」 京太郎「?? それって何か問題なんですか?」 久「あのね、このサクセス具合はシンデレラってレベルじゃないわ」 霞「これだけの仕事でファン30万人だなんて、本来ありえないのよ」 京太郎「……マジすか?」 社長「マジィ……」 はやり「私もすぐに追い抜かれちゃいそうなんだよね☆彡」←Bランクアイドル 久「勿論、一つの仕事をしっかりこなしてるからファンが増えるんだけど、ファンが増えるってことはどういうことか分かる?」 京太郎「わ、わかりません」アセアセ 煌「いいですか? 国民は約一億いますが、アイドルファンになるのはひと握りです」 京太郎「ふむふむ」 竜華「その少ないファン層を奪い合ってるのが京太郎君達アイドルなんよ」 京太郎「はい、分かります!」ピカーン 731 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 22 06 01.90 ID tlCwCQNWo [6/18] 久「それじゃあ問題ね。少ない仕事しかしてないのにどんどんファンを奪っていく新人がいる」 京太郎「はい」 久「その子はまだ仕事量も少なく、コネもパイプも無いわ」 京太郎「俺みたいですね!」 久「だけど人気はあるからファンは増える。他のアイドルのファンを奪ってね」 京太郎「お、やるなぁ」 久「さて、これを見た、仕事のコネもパイプもある大手のアイドル事務所はどうすると思う?」 京太郎「そりゃ、圧力かけて潰すんじゃないですか?」バッサリ ,.... ‐─ -.., ,.ィ" .......... `.、 〃 ,ィ‐,=‐, ヽ // // /リヽリ ', / ./ ' ⌒` ‐‐-、.| ........ , ! 〃 ,ィ゙ ____ __ .! |. nn ,゙ / !'" ̄` x==、レ ,' .Yi.| | | { ! "" ' "" / / |.i.| | | /} ', 八 t ‐__ァ ./ //. ! , !'./ ヽ |\. rf^ト、_, { // { / ! / ノ | | i' |.! .!〉'/ |/ } {_ 〉___./ ,ィ/ィ{ /ィリ. } ' . }/ ソヽリ. .{ー─‐‐レ"| ト从/ |__/ /゙/ ,/ . . . .>、 /ー──' Y∨ヽ,. . . |-{ ,ィ゙、 {/ . . . .// ヽ 久「正解っ♪」 京太郎「やったぁ! わーい!」ピョンピョン 久「……」 竜華「……」 霞「……」 一同「……」 /⌒ _>、/⌒ Y¨¨¨ 、 /´> ´ , } \ , ´ / 、 ヽ / / ' | | ∨ . ー‐イ' / / | | l } | | | . / ' ' / |{ | / /| } l | | // / { |-+-|、 | ,-}/-}/- / } { / ,..イ , 从,ィ=从{ l / ィ=tミ}イ/ /_ 从  ̄´ |∧ { Vリ ∨' Vり /' /- } / } / 从ム , ム,イ-、/l , . r ' /|/ 八 __ _ / / 、 イ Ⅵ \___ イ |ヽ 「 、 | r <///| |/}_」 |//(_)//|_ , <///〈 ,」////イ////> 、 r--- <////////∧ /////////////////> 、_ //////////////〈/ }---{///////////////////////ハ {//|////////////Ⅵ |////////////////////////} |//|//////////////| /////////////////////////l| |//|//////////////{__/////=====///イ///////| 京太郎「……」ガタガタガタガタガタガタガタガタ 社長「……ジャ●ーズ事務所から、圧力……受けてます」グスッ 京太郎「アイエエエエエエ!?」 竜華「もうダメや、おしまいやぁ……」ガクッ 741 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 22 16 03.81 ID tlCwCQNWo [7/18] 732 Aは化物すぎるからBにした ここではそういうことにしておいてくれ 宥「じゃ、じゃにぃず……」ブルブル 玄「うわぁぁぁぁん!!」ビエェェン! 京太郎「ナウマクサンダンバカラ……」ブツブツブツブツ 煌「ど、どどどどどういう?」ガタガタガタ 社長「怖かったお。電話でなんかすっげぇ怒鳴られたお(´;ω;`)」 ~~回想~~ ジャニP「オイゴルァ!? おたくの須賀って奴のせいでうちの関●ャニの人気ガタ落ちやんけ!!」 社長「あ、はぁ? しかしですね」 ジャニP「お? 勝負すっか? お? オタクなんて簡単に潰しちゃうよ? やっちゃうよ?」 社長「あ、その件に関しましてはですね。ええ、はい」 ジャニP「大阪は関●ャニのもんじゃボケコラカス!」 社長「ふぇぇ……怖いよぉ」シクシク ※このスレはフィクションです 出てくる団体、人物名は現実のものとは一切関係ありません ~~~ 社長「」ガタガタガタ 透華「困りましたわね」ハァ 美穂子「ど、どうにかできないでしょうか?」 久「そうよ! その為のスポンサーじゃない!」 透華「やれるならとっくにやってますわ。しかしジャ●ーズを潰すのは至難の業でしてよ」 霞「使えないわね」チッ 透華「私がいなければすぐにでも潰されてますわ!!」クワッ 社長「うむ、実際そうなのだよ。龍門渕の後ろ盾もあり、なんとか仕事をくれるところもある」 透華「ほら、見てみなさい」ドヤッ 京太郎「透華さん、ありがとうございます」ギュッ 透華「うぁっ、と、当然のことでしてよ……//」カァァ 一同「……ケッ」ペッ 透華「なんなんですの!? なんなんですの!?」ムキィィィ!! 747 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 22 22 29.27 ID tlCwCQNWo [8/18] 743 単純に一桁見間違えてた、サーセン SSSはもう一億でいいんじゃね?(投げやり) 竜華「せやけど、いつまでもこのままじゃあかんで」 煌「そうですね。打開策をねらないと」 社長「うむ、そこでいいアイデアがあるんだけどね」 京太郎「ほ、本当ですか?」 社長「ああ。しかし、これはかなり危険な賭けになるだろう」 京太郎「……」ゴクリ 宥「そのアイデアって……?」 明華「なんなんですか?」 社長「ああ。それは……!」 社長の考え出した秘策とは!? 選択安価↓3 1 とにかく実力をつけまくる!! 2 他のアイドルに出来ない仕事をこなす!! 3 物理的に他アイドルを仕留める 758 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 22 33 05.96 ID tlCwCQNWo [9/18] 社長「物理的に、仕留めるんだよ」ボソッ 一同「!?」ゾワッ 社長「分かるだろう? 私たちには金がない、しかし! チカラがある!!」ダンッ 一同「」 社長の一言に、周囲が固まる それも無理も無い、こんなことをいきなり言われても―― 社長「さぁ、選びたまえ! 戦うか死ぬか!!」 京太郎「お、俺がですか!?」 社長「……」 京太郎「お、俺は……」ドクドク 分かってはいた それを選んだら、俺はきっと道を踏み外す 京太郎「俺は」 でも、それでも俺はアイドルを続けたかった 京太郎「……やります」 トップアイドルに、なりたかった ~~数年後 東京ドーム~~ ドドドドドッ チュドドドドォォォン! バァァァン!! まつじゅん「ぐはっ!?」ブシャッ さくらい「ま、まつもとぉぉぉ!!」 にのみや「」チーン おおの「これもダメだね」ウン あいば「アバババババ」 ドシャッ アナウンサー「おぉーっと!! ここでARASIチーム! 全員ダウンだぁ!!」 ドガァァァァ! バキィィィィッ!! ジャッッッッッ!!!! バゴォォォォォォォォン!! あまとう「くっ……」ガクッ ほくと「まさか、可愛い子猫ちゃんたちの前で……こんな」フラフラ しょうた「」ブクブクブク アナウンサー「木星チームももう限界のようだ! そして、ステージに残っているのは――!!」 765 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 22 38 57.29 ID tlCwCQNWo [10/18] 「……」スタスタ アナウンサー「我らがトップアイドル!!」バンッ あまとう「ハッ、随分と……偉くなったもんだなオイ」ギリッ アナウンサー恒子ちゃん「キャアアアアア!!! 須賀京太郎きゅーん♪」 / , / / / / | | . . .. _j|_.. __人__. / / / ' | | | | i| |....  ̄|! ̄ `Y´. |.. イ ' /| /| l | | | | l| | | __人__ __j!_ / / | | { ' . | | } | l| | {... `Y´  ̄|! ̄ ̄ | | | | ト, /| /| /| ' ∧| |.../ / .' , ' Ⅵ |_'. | | | | l | ' }/ }/ / .イ `\. |. 十... {/ / / / / { | Ⅵ≧!、,| | 、 | _/ム斗七 / . / }'......__j!_. _j|_ . ' ,イ / | { 从 |,ィ气示弌∧ l Ⅵ イ ≠示圷 `ヽ' ' }/  ̄|! ̄ ̄.  ̄|! ̄ / /イ Ⅵ . Ⅵ ゝ込少 \ 、 } / 彳込少 }/ / | / | 从 | \ ∨/ , /.. 十 _j|_ __人__ _,.''"⌒ヽ ` \ , _ノ  ̄|! ̄ `Y´ ,. '" ―-‐''⌒ヽ、 、 / __人__ _j|_ ,. -; ;; 、ヽ. /_ `Y´. 十 . _j|_  ̄|! ̄ / / ;;;; ヽ 、 __ , ,,'  ̄ ー _  ̄|! ̄. 十. / / ;; ` _  ̄ ̄ /  ̄ ‐- _ _./ , '/ ヽ ' l  ̄ ァ. | 、‐''" { l、 ´ ! /__j!_. ヽ !.} ` ´ .l-‐ヽ /. |  ̄|! ̄ ̄... ゙ i_'" l ,. 、l \ /.゙__j!_ |.. ヾ l ` 、 / \ ヽ /.  ̄|! ̄ ̄. 十. ヽ, l . __人__.....'⌒' \l}. /. 十 | _,..-‐ '"´ } ,' `Y´. \ } ヽ / ` ー _ ,. -`ー< //,.' /_,. 'l/ / ,' l l ヽ ./ ヽ ヽ\\ .、―-/ _,.) )'/,. ''" / .. . ; '\ / / } /_ ̄`‐ヽ_ \\\`‐- ._ 京太郎「皆さーん、須賀京太郎でーす!!」ニィッ ファン×∞「「「「「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」 京太郎「皆さんのお陰、今日も勝ち残れました! あざっす!!」ペコッ ファン×∞「「「「イグゥゥゥゥ!!」」」」ブシャァァァ 京太郎「それじゃあ、新曲聞いてください! 810シングル、NAGANO STYLEです!」 チャララ~♪ ワァァァァァ!!! キャアアアアア!!! ~~~~~ 【控え室】 ガチャッ 京太郎「ふぅ、終わったか」
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京太郎P(けいたろう) レスリングシリーズが好きなP 代表作 ニコ動一覧 タグ マイリスト 公開プロフィール タグ一覧:P名 P名_け デビュー2008.10下旬
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768 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 22 47 59.78 ID tlCwCQNWo [11/18] 咲「あ、京ちゃん♪」トテトテ 京太郎「咲、どうだった?」 咲「うん。楽勝だったよー、ガント一発で引退だなんて」クスクス 京太郎「ま、所詮Cランクアイドルだしなー」ドサッ ガチャッ 血濡れの照(E:ナタ)「ただいまー」テクテク 京太郎「お、照。おかえり」ナデナデ 照「んふー♪ ちゃんと仕留めてきたよー」エヘヘ 京太郎「それ、誰の血?」 照「えとね。ちょ、待てよ! の人」 京太郎「ぶっ、似てねぇー!」アハハ 咲「あはは、顔は似てるかも!」アハハハ ガチャッ 優希(E:日本刀)「戻ったじぇー」トテトテ 京太郎「お、今日は焼いてきたのか? 前回の虚無はどうした?」 優希「あれは飽きたじょ。ただ消すだけなんてつまらーん!」トテトテ 京太郎「そっか。まぁ、お前は技が腐るほどあるし、好きにやれよ」ギュゥゥ 優希「え、えへへっ♪」 咲「もう、京ちゃんたら甘いんだから。私も今度は使い魔使っちゃおうかなぁ」ホンパラパラ ガチャッ 久(E:日本刀)「あー疲れたー」 優希「お、部長も獲物だじぇ!」 久「あら、かぶっちゃったの? つまらないわねー」 京太郎「相変わらず謎の格好ですね。そのジーンズにTシャツ」 久「これが一番やりやすいのよ。バッサバッサ切れるしね」ニッコリ 京太郎「あはは、そうなんですか?」 ガチャッ 透華「ふぅ、大罪武装は疲れますわ」 京太郎「よ、透華!」プニッ 透華「ひゃっ!?」 京太郎「相変わらず大きくならねぇなぁ」フニフニ 透華「もう、デリカシーがありませんわね」クスッ 772 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 22 56 46.69 ID tlCwCQNWo [12/18] 京太郎「そういや竜華は?」キョロキョロ 咲「事務所組はみんな海外制覇中じゃないの?」 京太郎「ああ、そういやそんなこと言ってたな」ポンッ 久「私だけ居残りなんて寂しいわー」ツンツン 京太郎「とてもそうは見えませんけど」プニプニ 久「ひゃんっ、もう……分かってるくせに」ギュッ 透華「あの、私も留守番でしてよ」ビキビキ 照「シャワー浴びなきゃ」 優希「血なまぐさいじぇ」 ガチャッ まこ「なんじゃ、まだ着替えとらんのか」 京太郎「まこさん!」 まこ「……京太郎、なぜわしだけいつもさん付けなんじゃ?」 京太郎「あ、え? えと、その……//」ポリポリ 透華「ホント、妬けますわねぇ」 久「とっととくっつけばいいのに」ハァ まこ「? とにかく、そろそろ準備せんか」ペチッ 京太郎「はいっ! たく、乾く暇もねぇなぁ」ブツブツ シュルッ パサッ ギュッ 京太郎「よし、いっちょやりますか!」スタスタ 久「今度の相手は強敵よ?」 咲「まぁ、京ちゃんが負けるわけないけどね!」 優希「当然だじょ」フンス 照「油断大敵、頑張って」 京太郎「ああ、行ってくる」スタスタ ガチャッ バタンッ 今思えば、俺がアイドルを目指そうとしてから数年以上が経った あの日、社長の提案を受け……俺達は力を求めた 誰にも邪魔されないチカラ、誰をも従えるチカラ 今この世界に、俺を認めない人間はいない だが、まだだ 京太郎「まだ俺は頂点に立っちゃいない」カツカツ まだ強く 今よりも、もっともっと強くなって―― もはや俺に逆らおうとする存在すら……いなくなるほどに強くならなければいけない 774 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 23 07 52.84 ID tlCwCQNWo [13/18] 恒子「それではいよいよメインイベントです!! 選手入場ォォォオ!!」 ~アイドル名【奪還 運び屋】~ 邪眼使い「さっさと終わらせんぞ」 雷帝「はーい♪」 ジャッカル「……」クス ~アイドル名【LEVEL5 With 幻想殺し】~ 白もやし「くだらねェ……」 冷蔵庫「なるほど、よほど愉快なアイドルになりてぇと見える」 ハチマキ「根性だぁぁぁ! うぉぉぉ!!」 ウニ頭「不幸だ」ズーン ~~アイドル名【吸血鬼とその愉快な戦争相手】~~ 旦那「楽しみだ、実に、実に楽しみだ……」 神父「エェェェイメェェェェン!!」 少佐「諸君、私はアイドルが好きだ」 ザワザワ 恒子「そして、皆さんお待ちかねのー!!!」 ドォォォンン!! \キャアアアアアア!!/ \スガサマァァァァ!!/ 京太郎「さぁ、始めようぜ!!」ニィッ .......ヽ/...............................| ,. ´ ̄ ̄ ` 、__ー‐´...................................ハ / , / /⌒Y、...................................../ ', / / , / ̄\ ヽ........................./ } / / | ハ . | | i 、 \__ }................../ \ . i / ..| | | | | |、 i {` ̄ ヽ__../ | ヽ | i | i | | | | ハ ハ _i!_ i ヽ | 、 | | |ィ弌示ミ{从 /-}/-ハ| i ヾ、ヽ ', | } !. r| i.|{ Vzり ∨ __、 ! l |\、i , 、 从从爻/////// | i、i、 ゙, 、  ̄`ヾ イ |、_ \ ', | ∨///////////////≧i ' ,' λ i.`ー-ヽ ' | \///////////////ア ,.-‐‐┐ ,'イilリ `、| , | }\////////////ハ ヽ { `V ., リレi ` , ! l ア////////////ーヽ `ー‐' .,' ヽ | ////////////////乙> . _ ////乙 \ ! 彡////////////////ア ///////////彡 \ | | {////////////// ̄', 从<////////>─ァ 、 \ | | ∨///////////{..........マー‐ヽ...........<///{ // ヽ__/⌒)、 ̄ ヽ | | ////////////ミ.........ト {.................///.ゝ { { (三( /´ )、 \ ヽ 彡////////////{..........|  ̄\.........//////> 匕 ` 斗 、 | )、 ィ 、 \ } //////////// {..........! ヽ_/////////Z、 { イし'し'! {三三ニ心 \ ノ ノイ八l////////∧.........|\ ヘ  ̄ ̄|//く ヽ ヽ ー' 弌ソ | ノ' ヽ////////∧......l \ ',.............l///ミ , \ } | 从///////∧....|\ \ 八...........|//爻 l、  ̄ヽ ̄ ̄ ̄/! | \//////∧.{ ヽ Y ヘ........|//ハ ヽ }ヽ / | | \/////∧ \ }.......l//从 \ ト、 Y / | ハ 从/////| \ | |........|//ミ ヽ ! / /、 ', / } 川////| \ ノ |........|从 __ >‐ |' /、 ヽ, 京太郎「俺達のステージを!」 782 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 23 14 43.80 ID tlCwCQNWo [14/18] ~~数日後 事務所~~ 竜華「全く、無茶しすぎやで」ナデナデ 京太郎「あ、あははっ……バケモンっているんだなぁ」ズキズキ 竜華「でもま、よく頑張ったやん」ギュゥー 京太郎「はい。でも、俺の戦いはこれからだから」 そう、俺の戦いは終わらない 例え日本で一番になっても 世界で一番になっても 宇宙で一番になっても まだまだ俺の戦いは続く 京太郎「でもまぁ、こうして竜華の膝枕で寝てると――」フアァァ 竜華「なんやの?」 京太郎「なんだか、どうでもよくなった」クスッ 竜華「……あほ」ペチッ 京太郎「あははっ」 だけど、こんな日常こそが俺の追い求めていたものなのかもしれ―― ~~現在~~ 京太郎「てなことになっちゃいますよ!!!」クワッ 社長「……えー?」 竜華「というかいきなりなんなん?」 京太郎「え?」 久「いきなり喚き出してどうしたのよ。まだ社長は何も行ってないのに」 京太郎「あ、あれ? でも今物理的にライバルを消すって……」アセアセ 一同「???」 煌「京太郎君、疲れてるのかな?」 京太郎「あ、あれ? え、えぇ?」オロオロ 社長「あー、続けてもいいかね?」 京太郎「あ、はい」 784 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 23 20 30.00 ID tlCwCQNWo [15/18] 京太郎「おっかしぃなぁ、ED回収……」ブツブツ 竜華「それで、いいアイデアってなんなん?」 社長「うむ。だが先程も言ったとおり、これは諸刃の剣だ」 久「諸刃の剣……」ゴクッ 京太郎「でも、それしか道はないんですよね?」 社長「……現状ではね」 京太郎「なら、やるしかないですよ!」 煌「そうですね。それしかないなら」 霞「……」 社長「分かった。では話そう」 一同「……」ゴクッ 社長「その方法とは――」 選択安価↓3 1 とにかく実力をつけまくる!! 2 他のアイドルに出来ない仕事をこなす!! 3 物理的に他アイドルを仕留める 790 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 23 29 01.59 ID tlCwCQNWo [16/18] 社長「とにかく実力をつけまくるんだよ、君ィ!!」バァァーン 京太郎「え?」 竜華「それってどういう……」 社長「つまりだね、他のアイドルの妨害を跳ね除ける強靭なステータスを身に付けるということだよ」 久「へぇ、いいじゃない」 霞「確かに、現状でこのポテンシャルならすぐにカンストできそうだわ」 はやり「でも、今よりレッスンを厳しくしたら仕事ができなくなっちゃうよ☆」 社長「うむ。私が心配していたのはそこなのだよ」 京太郎「え?」 社長「つまり、君はこれからステータスが一定を超えるまで仕事ができなくなるのだよ」 京太郎「!!」 竜華「つまり今レギュラーを持っとる、仮面ライダーとナンジャだけやな」 宥「ソルサキはもう終わるもんね」 社長「これらは妨害によって降ろされる心配の無い仕事だし、問題ないだろう」 久「だけどそれ以外は必ず入るでしょうね」 京太郎「……」 竜華「短くても数ヶ月、長くて数年は耐えることになるやろうなぁ」 透華「本当に大丈夫ですの?」 京太郎「お、俺は……」オロオロ 選択安価↓3 1 やります!!! 2 ちょ、ちょっと待って欲しかったり 795 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 23 37 04.26 ID tlCwCQNWo [17/18] 京太郎「やります!!」クワッ 一同「!?」 竜華「……本当にええの?」 京太郎「はい。元々、そんなに色々な仕事はできませんし」ポリポリ 透華「残念ですわ。色々と仕事を用意していましたのに」 京太郎「すいません! でも、絶対にすぐに実力を付けてみせますから!」 煌「うん。そしてそれは貴女達にかかっていますからね?」 菫「当然だ」キリッ 宥「頑張る!」 玄「私がいれば大丈夫!」 霞「ま、なんとかなるかしら」 明華「善処しますね」ニッコリ はやり「勿論、トップアイドルにしちゃうよ♪」 久「これでもう、引き返せないわよ」 京太郎「はい」 竜華「……(本当に大丈夫やろか)」ギュッ 美穂子「若ならきっと大丈夫です!」 久「そうね。頑張りなさいよ、京太郎君」ポンッ 京太郎「よぉーし! 燃えて来た!!」メラメラ こうして、俺はまた修行に身を置くことになる 真の実力を身に付けるその日まで…… 俺は戦い続ける ※ 仕事を選べなくなりました ※ レッスンを選べるようになりました 801 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 23 53 48.11 ID tlCwCQNWo [18/18] 顔、というものには好みがある 目が細い方がいい、目が大きい方がいい などなど、枚挙に暇がないほどの趣向が存在する しかし、それはあくまで低レベルでの争いの話だ ある次元――高みを超えた瞬間 美とは万物にとって平等のモノとなり そしてそれは薬にも―― 毒にもなりえる 【某所】 プレジデント「つまり、その日本の須賀京太郎が適任だと?」 部下「はい閣下。恐らく彼ほどの美貌、肉体を持つ者は世界に数人といないかと」カチッ パッ 京太郎の写真「」 プレジデント「ほぉ……これはいい」ニヤリ 部下「では、いかがしましょう?」 プレジデント「では、早速その少年を連れてきたまえ」 部下「ハッ!!」 プレジデント「……存分に役立って貰おうか。須賀京太郎」 その波紋は少しずつ……少しずつ 【北の国】 将軍「京太郎を拉致するのだ」 部下「ハッ!!」 【バチカン死国】 法王「連れてきなさい、その少年を」 部下「ハッ!!」 【窓のないビル】 ビーカー「ガボッガボボボボッ」ブクブクブク アロハサングラス「(何を言ってるか分からんぜよ……)」 【神聖ブリ●ニア帝国】 ロール頭「なんとぉ、あやつがぁ生きておったとはぁ……なぁぁぁんたる不覚!!」 お姉さま「くっ、なんとしてでも連れてこい!!」 部下「イエスユアハイネス!!」ビシッ 妹「生きていたんですね……」ホロリ 世界各地へと、響き渡っているのだった 807 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/27(月) 00 06 30.89 ID BvIbE1Awo [1/12] 【会議室】 霞「……」ピッ プルルルルル 春『もしもし?』 霞「私よ、今大丈夫かしら?」 春『うん』ポリポリ 霞「……音、聞こえてるわよ」 春『知ってる』エヘヘ 霞「はぁ、まぁいいけど」 春『進展?』ポリポリ 霞「ええ、そうね。須賀京太郎は順調に育ってるわ」 春『……』ムフー! 霞「ふふっ、嬉しい?」 春『うん、嬉しい』ホクホク 霞「そうね、彼が成長すればするだけ嬉しいわよねぇ」 春『……?』 霞「あら、ごめんなさい。ちょっと、いえ、やっぱりなんでもないわ」 春『? どうかした?』 霞「……須賀京太郎は凄いわよね、非の打ち所がないくらい」 春『当然』フンス 霞「そうね、姫様にピッタリだわ。本当に」 春『勿論』フンス 霞「羨ましいわね。姫様はずっとずっと須賀君と一緒にいられるんですもの」 春『当たりま――』ズキッ 霞「……くすっ、どうかしたの?」 春『あ、えと……』 霞「姫様と結婚して、幸せな家庭を築いて、子供も出来て……」 春『あ……』ブルブル 霞「本当に幸せ者よねぇ、姫様は」 春『……』カタカタ 霞「私達は見てるだけ。ううん、二人が幸せでいられるようにずっと見守り続けなきゃ」 春『ぅぁ……』 霞「ねぇ、春ちゃん」 春『……』ドクンドクン 霞「本当にそれでいいの?」ニヤァ ~~~~~~~~~~~ 809 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/27(月) 00 16 32.38 ID BvIbE1Awo [2/12] 【京太郎のアパート前】 姫子「ふんふ~ん、ふんふーん」テクテク そこに少女はいた 姫子「ど・こ・か・なー?」キョロキョロ 遠い地からやってきたその少女。 その少女は初めて通る道を、まるで通い慣れた道を歩くかのように進んていく 知っているのだ その道があの人の通い慣れた道だと 分かっているのだ この道の先に目当てのモノがあることを 姫子「あ、あったあった♪」ニコッ 彼女は理解していた 姫子「あはっ♪ ここが京太郎君の家だったとね!」 今から自分が、やろうとしていることを 姫子「じゃーまな妹はいらんとよー♪」チャキッ チャキチャキキキッ 姫子「ほんなこつ、邪魔やっと……」ギリギリッ トントントン ピーンポーン 淡「はーい?」 トトトッ ガチャッ 淡「新聞ならいらないよー」 姫子「……」 淡「え、あれ? あれ!?」ビクッ 姫子「……」ニコッ 淡「あー! 久しぶりじゃんしんどーじ。 私のお兄ちゃんに何か用?」 姫子「そげん大したことじゃなかよー」ニコニコ 淡「んー?」 姫子「ただ邪魔なハエを……」チャキッ 淡「え?」 姫子「落としに来たとよ♪」ヒュンッ 淡「!?」 ~~~~~~~~~~~~~~~ 813 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/27(月) 00 24 46.35 ID BvIbE1Awo [3/12] 【長野 龍門渕】 ザワッ 衣「!?」バッ ハギヨシ「おや、いかがなさいました?」 衣「……」キョロキョロ ハギヨシ「衣様?」 衣「この感じ……なんなのだ?」 胸にまとわりついてくる、気持ち悪い感覚 これはまるで―― 衣「……」ギリッ ~~鹿児島~~ 巴「姫様ー、ご飯ですよー」 小蒔「Zzzzz……」スピー 巴「姫様?」ツンツン 小蒔「はわっ!?」ガバッ 巴「どうかしました?」 小蒔「えと、その……」 巴「?」 小蒔「何か、よくないモノが蠢いているような気がします」 ~~東京~~ 照「!!」ピーン 咲「お姉ちゃん?」 照「……」 咲「どうかしたの?」 照「京ちゃんの身に何かが起こってる」ギュッ 咲「え?」 照「……気のせいだといいんだけど」 ~~京太郎のアパート前~ 京太郎「……ふぅ、疲れたー」トテトテ 結局トレーニングを頑張ることになったし、頑張らないとなぁ これからますます忙しくなるだろう 京太郎「淡の奴がまた拗ねなきゃいいんだけど」 前回はかなり荒れてたし、やっぱり定期的に遊んでやらなきゃ 少しは兄離れしてほしいもんだ 京太郎「美穂子さんと煌さんは買い物に行ったし、帰ったら淡と遊んでやろうか」 それがいい かくいう俺もたまには淡とのんびりしたいしな 814 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/27(月) 00 32 51.11 ID BvIbE1Awo [4/12] トントントン ガチャッ 京太郎「ただいまー……」 シーン 京太郎「あれ? 誰もいないのか?」 その割には鍵が開けっ放しだったけど…… もしかして淡が外に出たのか? 京太郎「いや、でも靴はある……ん? 誰のだ、これ」 見覚えのある淡の靴の横にある見慣れない靴 誰か客人でも来てるのか? 京太郎「おい、淡ー?」スタスタ どこか妙な胸騒ぎを感じながらも部屋を進む そして、居間への扉を開けようとして…… 淡「きゃあああああああああああああ!!!」 京太郎「!?」 耳をつんざくような悲鳴 それが、誰の口から発せられたものなのか そんなこと、一瞬して分かる 京太郎「淡!!」ダダダッ 動悸が激しくなる 嫌な予感が、最悪の事態が脳裏をよぎっちまう 京太郎「淡っ!! 大丈夫か!!」ガラガラ!! 淡「」 京太郎「!?」 扉を開けた先―― そこに広がっていた光景は…… 淡「あー、倒れちゃったー」バラバラ 姫子「淡は弱かねー。麻雀とはえらい違うばい」クスクス 淡「んむー! もっかい! もっかいおねーちゃん!」キャッキャ 姫子「じゃあ、組立てんとねー」ニコニコ カチャカチャ 京太郎「へっ?」 ジェンガで遊ぶ淡と…… 京太郎「……誰?」 姫子「……ふふっ」ニコッ 見知らぬ、女の子? 820 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/27(月) 00 41 17.14 ID BvIbE1Awo [5/12] 淡「あ、お兄ちゃんおかえりー」カチャカチャ 京太郎「あ、ああ。ただいま……って! そうじゃねぇっての!!」 姫子「お久しぶり、京太郎君」スッ 京太郎「あ、え? え、えと?」ハテナ 姫子「あー、その顔は忘れてる顔たい!」 京太郎「はい!?」 淡「お兄ちゃんサイテー」ジトーッ 京太郎「ちょ、ちょっと待て! 落ち着かせてくれ!」 どうなってんだ!? 妹(同級生)の悲鳴を聞いて駆けつけたら、それはジェンガの悲鳴で そんでなぜか妹とジェンガしてた見知らぬ人は俺のことを知っていて? そもそも俺は会ったことがあるのか? いや、でも久しぶりって言ってるし…… 京太郎「」ボムッ 淡「ごめんねおねーちゃん」 姫子「よかよかー、淡は可愛い妹ばい」ナデナデ 淡「えへ、えへへっ」ギュゥウゥ 姫子「く、くすぐったいって」アハハ 淡「お義姉ちゃんいい匂いするー」スリスリ 姫子「んぁっ、ちょ、ちょっとこれ以上は……」ハァハァ 京太郎「……はっ!?」 いけない、気が付けば俺の妹(仮)が禁断の百合園に!? 京太郎「お、おい!!」 淡「こちょこちょー!」コチョコチョ 姫子「あ、あひっ、だ、ダメ!」プルプル 京太郎「俺の妹から……離れろ!!」 姫子「あはっ、あはははははっ!!」バタバタ 淡「これでもかー!」コチョコチョ 京太郎「(´;ω;`)聞いて……」シクシク 淡「もう、何泣いてんのー?」ヨシヨシ 京太郎「え、えへへ」ゴシゴシ 淡「しょうがないなーお兄ちゃんの甘えん坊♪」フフッ 姫子「くすくす」ニコニコ 824 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/27(月) 00 49 45.97 ID BvIbE1Awo [6/12] ~~京太郎が戻る数十分前~~ 姫子「ただ邪魔なハエを……」チャキッ 淡「え?」 姫子「落としに来たとよ♪」ヒュンッ 淡「!?」 プゥゥゥン ワスピーターダブーン ハエ「」ザシュッ ヒュゥゥゥポトッ 姫子「……またつまらんものを切ったばい」ニヤリ 淡「す、すっごいじゃん!! しんどーじ!!」キラキラ 姫子「これくらい簡単、簡単」ブイッ 淡「ねーねー、今のもう一回見せて」キラキラ 姫子「ダメー、同じネタは何度も見せんけん」ガサゴソ 淡「ぶー、ケチ!」 姫子「そん代わり、いいのがあるとよ」ニコッ 淡「え?」 姫子「それっ!」バーン 淡「!?」 姫子「カメレオーン!」バーン つキャンディー 淡「あっ……」ドクン 姫子「ばってん、あんまり面白くなかかも……//」ポリポリ 淡「う、ううん! そんなことない!!」アセアセ 姫子「?」 淡「い、今のどうして……?」 姫子「……」ニヤリ 淡「今のは私とお兄ちゃんの……」ドキドキ 姫子「実はこれ、私の大事な人から……」 淡「……」ドクンドクン 姫子「教えて貰ったとよ」ニコッ 淡「!!」 828 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/27(月) 00 57 32.55 ID BvIbE1Awo [7/12] 826 姫子好きやから……ま、多少はね? 淡「(まさか昔のお兄ちゃんに恋人がいたなんて――)」チラッ 京太郎「うーん?」 姫子「まだー?」チラチラ 淡「(お兄ちゃんはどうせ私の時と同じように忘れてるんだろうなぁ)」チラチラ 京太郎「えっとえっと……」ウゥーム 淡「お兄ちゃんのバーカ!」 京太郎「えぇ!?」ガーン 姫子「(効果アリ……単純やっと大星淡)」クスクス 当然ながら、淡は勘違いしている 姫子に京太郎との約束や、幼い頃の思い出など存在しない ただ、知っている 京太郎の過去を覗き、その奥底を見てきただけなのだ 淡と京太郎だけの……大切な思い出 それを姫子は利用した あたかも自分も京太郎と約束した仲間の一人であると 京太郎の恋人だったと淡に信じさせる為に そしてその作戦は―― 淡「(私が二人をくっつけなきゃ! 妹として!)」メラメラ 姫子「(散々使い果たして、ボロ雑巾のよう使って捨とたる)」ニコニコ 姫子の思惑通り、成功したのだった 京太郎「(全然思い出せん)」ガビーン 832 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/27(月) 01 09 40.01 ID BvIbE1Awo [8/12] 京太郎「それで、その鶴田さんは……」 姫子「姫子」 京太郎「え?」 姫子「姫子でええたい」ニッコリ 京太郎「あ、じゃあ姫子さんは……」 姫子「ひ・め・こ! 呼び捨て!」 京太郎「え、えぇ!? で、でも俺より年上――」 姫子「それが?」ニコニコ 京太郎「でも、姫子さんはその……!」 姫子「ひーめーこー!」プクーッ 淡「ひーめーこー!」プクーッ 京太郎「(か、可愛い……//)」カァッ 姫子「……」ジッ 京太郎「うっ、え、えと……その、ひ、姫子?」 ,..ィ''" . . . . . . . . . . ``丶、 / . . . . . . ./ . . . . . . . . . . . . . .`ヽ、 / . . . . . . / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ / . . . . . . 癶\. / . . . . . . . . .} . . . . . . . . . .ヽ / . ,;,;,;彡 . . . . . У . . . . . . . . . . ./ . . . . . . . . . . . . ゙、 x==ニ二 ̄ . . . . . . . . . . ./ . . . . . . . . . . / . . . . . . . . . .l . . . . .Y / / . . . / . . . . . . . . / . . . /メ、// ./ . . . . . . . . .} . .i. . . } ∥ / . . . ./ . . . . . . . . . ./ . // ./\ ./ . . . . . . . /. j . . !. . .i {{ // . / . . . . . . . . .// ./ __ ̄ //l . . . . . . ./. /l . . ! . . l \ / j/ . . . . . . . . . 癶{ . {/-=斧ミx メ / . . . . // / j . .j. . . l / ./. . . . . . ./ Ⅵ ∥( (,八∠ -‐''" //~`ト、j== ∥{ .{ . . . . . ./ヽ_ -气,,,少 _メ j ./ . . . ト、 { い . { . / . . . . 八 斧f,汽Xノ/ . . . . l .ヘ 乂从ト . . . . . . . } 〈(;;ン゙ ///. . . . . . lヽ ゙、 \∧ ./ r- ` `Y/ノ/ l. . . . . . l } .} / ̄>x \ 乂 _) / . . . / i. . . . . . l ノ ノ /-―-、 ` \ __ / ./ ./ i . . . . . l/ / ヽ メ、ノ . _ ./ノ } . .j . .l \/ Y O {/メ ̄ 、_ / .ノ }. j ∨ l\ノ\}  ̄ ノノ ∨ ヾ L / ∨ 〈 } ∨ / / ヾ┤ ∨ミx/ // ヾx、 姫子「うん!」パァァァッ 淡「よしっ!」グッ 京太郎「~~//」モジモジ くそ、和や咲の時にはこんなに緊張しないってのに! やっぱり年上だからか? それとも…… 姫子「……」クス 京太郎「と、とにかく! 俺は覚えてないんです!」ドゲザッ 淡「あー! サイテー! 信じられない!」プンプン 京太郎「うぅっ……」シクシク 姫子「……」 836 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/27(月) 01 15 06.99 ID BvIbE1Awo [9/12] 姫子「……」シュン 京太郎「で、でもですね! 姫子!」 姫子「……?」 京太郎「俺、絶対思い出しますから」キッ 姫子「っ!」ドキッ 京太郎「だから、もう少しだけ待って貰っても……いいですか?」 姫子「……うん、待つ」ギュッ 京太郎「わわっ!?」カァァッ 姫子「ばってん……思い出さなかったら承知せんから」グスッ 京太郎「……はい」ナデナデ 姫子「……」ニィッ 淡「イイハナシダナー」エグエグ 京太郎「(なんとか思い出してやらねーと)」ギュッ 姫子「(夢にまで見た京太郎の匂い……んっ、はぁっ)」ビビクン こうして、出会ってしまった二人 果たして……姫子の目的とは? そして―― 【事務所】 霞「……いい返事が聞けて嬉しいわ」 春『……』 霞「それじゃあ、またね」 春『……うん』 プツッ ツーッツーッ 霞「さて、どう動こうかしら?」クスクス 京太郎の運命やいかに!? 842 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/27(月) 01 22 53.77 ID BvIbE1Awo [10/12] 838 月島さんやめーやwwww 【次回予告】 それは、ゆっくりと……じっくりと 煌「元気そうで安心しました」ホッ まるで、内側から溶かしていく消化液のように 久「いい子じゃない♪」 透華「この事務所に欲しいくらいですわねー」 宥「わーい!」 玄「ずっといてほしいな♪」 菫「ああ、気に入った」ニッコリ 姫子「えへへ、嬉しかです♪」 京太郎の回りに染み渡っていく 竜華「うち、あの子は苦手や」ボソッ そしてその毒牙は…… 竜華「……なんやの?」ギリッ 美穂子「え?」 竜華「もう事務所には来んといて!!」ガッ! 姫子「えっ?」 竜華「何が目的なん!? 京太郎君に近づいて一体何を――!!」グイッ 姫子「きゃっ!? い、いたっ……!!」 京太郎「竜華さん!!」スッ パァンッ 竜華「……え?」 姫子「……」クスッ 最大のターゲットへと、迫ろうとしていた 次回 【感染拡大】 姫子「プロデューサーの座、奪ってもよかですか?」ニコッ 竜華「う、うぁっ……あぁぁ……」ポロポロ 次回もほのぼの! ほのぼのぉ!! 878 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/28(火) 20 17 16.39 ID m7fgfVf2o [2/11] 【前回までのあらすじ】 大手事務所からの妨害により、思うように仕事を取れなくなる京太郎 その打開策として、今よりも高みを目指すレッスンを決意する これからのアイドル活動に暗雲が立ち込めそうな予感の中、 京太郎の前に現れたのは…… 姫子「……」クスッ 突如現れた彼女の目的とは? そして、その頃時を同じくして―― ~~修羅の国~~ コンコンッ 哩ママン「哩ー? ずっと部屋に篭って何やっとっとー?」 哩「……」ブツブツブツ 哩ママン「もう。ご飯ここに置いとくけん、後で食べときー」 トタタッ 哩「……」カチッ カチカチ PC「」ブゥゥゥゥン 哩「姫子……だいね? 私の姫子をたぶらかすん悪い奴は……」ブツブツブツブツブツ カチカチッ 哩「……」 哩の部屋の壁「姫子の写真」ビッシリ 哩「……」ニィ PC「(京太郎の)」 哩「……」クスクス 京太郎の運命やいかに!? 881 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/28(火) 20 29 53.55 ID m7fgfVf2o [3/11] 【京太郎の部屋】 煌「もう、心配してたんだから!」プンプン 姫子「あ、あはは! 色々あったとよ」ポリポリ 煌「大体姫子は――!!」ガミガミガミ 姫子「ふぇぇ……」 京太郎「すげぇ剣幕だなぁ」 淡「すばらがあんなに怒るなんて珍しいかも」 美穂子「ふふっ、それだけ心配だったんですよ」クスクス 俺が部屋に戻ってから20分程が経ち、今は煌さんと美穂子さんも帰宅した後だ そして、帰ってくるなり煌さんと姫子が鉢合わせ 煌さんが急に泣き出したかと思うと、次の瞬間にはこうして怒り出したというわけだ 姫子「花田、ほんなこつ申し訳なか……」シュン 煌「……でもまぁ」 姫子「?」 煌「元気そうで安心しました」ホッ 姫子「花田……」ウルウル 煌「もう勝手にいなくなったらダメだからね」 姫子「花田ぁ!」ギュゥゥゥ 煌「ほぁぁぁぁ//」カァァァ 淡「いーなー! いーなー!」 京太郎「お前もすげぇ懐いてんな」ナデナデ 淡「えへへ、でもやっぱりお兄ちゃんが一番っ!」ギュゥゥ 京太郎「はいはい」クスクス 美穂子「……」ソワソワ 京太郎「どうかしました?」 美穂子「え、えと……//」カァァ スッ 美穂子「い、いぃなぁ、いぃなぁ……//」カァァァ 京太郎「」キュン 淡「」キュン 美穂子「////」ボシュゥゥゥ 京太郎「……」ナデナデ 美穂子「」バターンッ ドロドロドロ 淡「溶けてるぅー!?」ガビーン 京太郎「アイエエエエ!?」 885 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/28(火) 20 40 24.79 ID m7fgfVf2o [4/11] ~~十数分後~~ 姫子「ほらーおいでー」パンパン ホロ「わぅっ♪」トタタタタ 姫子「あはっ、可愛い犬たい!」ナデナデ ホロ「くぅ~ん」ペロペロ 淡「ほらー、私にも懐けー!」 キャッキャッ 煌「全く、調子いいんだから」ハァ 京太郎「煌さん、何か知ってたんですか?」 煌「あ、いえ。大したことじゃないので」アハハ 京太郎「?」 煌「(一応部長にメールしておかなきゃ)」カチカチ 京太郎「大丈夫ですか? これで冷やしてください」スッ 美穂子(E:氷嚢)「も、申し訳ありません若……」フラフラ 京太郎「熱を測りますね」ピトッ 美穂子「」ドロドロドロドロ 京太郎「あつっ!? なんて熱だ……!?」 みほこ「ふぇぇ……あちゅいです」ドロドロドロ 煌「(なんてメールしたら心配しないかな?)」カチカチ コンマ安価↓3 00~19 姫子が京太郎に会いに来たことを事細かに書く + 添付写メ 20~39 姫子が東京にいる理由も説明する 40~69 姫子と東京で合流したと連絡する 70~89 姫子は自分に会いに来たと嘘を付く 90~99 姫子に電話させる ゾロ目 哩 襲来 890 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/28(火) 20 49 23.82 ID m7fgfVf2o [5/11] 煌「(取り敢えず、理由は伏せておこう……)」カチカチ タイトル:姫子を見つけました! 本文 やっぱり東京に来てたみたいです 今は一緒に話して事情を聞いているので、落ち着いたらまた連絡します 姫子は元気で問題なさそうなので、心配はいりません ではまた後で 煌「こんな感じでいいかな?」ソウシン メルメルメル 京太郎「みほこさぁぁぁぁぁん!!」 みず「」ピチョンピチョン 淡「タロー、それ氷嚢の水だよ」 京太郎「おお、マジだ!」ハッ!? 美穂子「//」ゼーゼーッ 京太郎「(はだけた服がエロい)」ゴクッ ホロ「わぅーん♪」 姫子「また後で遊んであげるたい、今は大人しくしてて」ナデナデ ホロ「わうっ!」ハッハッハッ 姫子「(犬は簡単で助かるたい)」クスクス 淡「おねーちゃん、遊ぼー!」 姫子「淡も甘えっ子やっとねー」ナデナデ 淡「んふー♪」 姫子「(犬と同レベル……)」プルプル ~~一方その頃~~ メルメルメル 哩「……」カチカチ ブーッブーッ 哩「……」ギリッ 892 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/28(火) 21 05 08.25 ID m7fgfVf2o [6/11] ~~一時間後~~ 煌「ご馳走様でした」カチャッ 姫子「はぁー、美味しかったー」 淡「うまうまー」 美穂子「あら、口についてるわ」フキフキ 淡「んむー」 京太郎「淡、お前最近甘えすぎだぞ」 淡「ぶー、いいじゃん別にー」グダグダ 京太郎「全く」ハァ 姫子「花田、あいがとね。ご飯まで……」 煌「そういうのはいいから、後でちゃんと部長に連絡しなさい」 姫子「うっ、分かっとるたい……」 煌「部長、凄く心配してたから」 姫子「……」 カチャカチャ 京太郎「片付けますね」 美穂子「あ、私が!」 京太郎「いえ。美穂子さんは休んでてください」ニコッ 美穂子「で、でも!」 京太郎「いいですからいいですから」 美穂子「ありがとうございます」ニコッ 姫子「(……よくもまぁ、下心無しで)」キュンッ 京太郎「(美穂子さんさっき辛そうだったからなぁ)」カチャカチャ 姫子「(本当に、京太郎はいい子……//)」 それなのに それだというのに 姫子「……(優しい京太郎を利用したあの女達だけは、絶対に許してはいけん)」ギリギリッ 清澄のメンバー、それは姫子にとって憎むべき存在だ あれだけのことをしておきながら、京太郎から深く愛され、慕われている清澄麻雀部 なぜのうのうと京太郎の前に姿を見せられるのか どうして京太郎はあんな連中を許しているのか だが、そんな清澄のメンバーよりももっともっと 姫子の怒りを買う人間がいた そう、それは…… 姫子「……(清水谷竜華)」ギリギリッ 姫子は知っている 京太郎から竜華への好意は一番ではない あの女よりも、原村和や花田煌の方が京太郎からの信頼が厚いからだ しかし、姫子は知っている いや、気づいているのだ 姫子「(あの女も……京太郎と繋がりかけてんのが気に食わん)」ギリギリギリッ 竜華と京太郎の間に存在する、奇妙な絆の存在に 894 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/28(火) 21 16 46.50 ID m7fgfVf2o [7/11] 自分と同じように京太郎の心を読み、感覚をリンクさせる力 京太郎が力を付ける度に自分が行使できる能力 それを、あの清水谷竜華も手に入れようとしている その証拠に、京太郎が活躍すればするほど竜華のプロデューサーとしての能力も上がっている まるで呼応しているかのように、繋がっているかのように そして、姫子が竜華を憎む最大の原因 それは……自分とは決定的に違う部分があることだ 姫子「(一方通行じゃない……リンク)」イライラ そう、自分と決定的に違うもの それは京太郎も、竜華によって影響を受けていることなのだ 竜華が京太郎の気持ちを察すれば、逆に京太郎も竜華の気持ちを察する 竜華が京太郎によって成長すれば、京太郎も同じように成長する まるで、お互いがベストパートナーとでも言わんばかりに 少しずつ、少しずつ距離を詰めていっているのだ 姫子「(そげんこと、あってはいけん……ばってん、京太郎のパートナーは私だけ)」 姫子がこの東京に来た理由 それは三つある 一つ目は京太郎に会うこと 二つ目は竜華の観察をし、その力の秘密を探り自分のものにする そして三つ目は―― 煌「それで、今日は泊まる?」 姫子「え? あ、えと」 淡「いいじゃん泊まっていけばー!」 姫子「んー……じゃあ、そうさせて貰おうかなぁ」 淡「やったー!」 煌「すばらっ! 隣が私の部屋だから、後で移動ね」 美穂子「いいですね」フフフ 姫子「あ、あの……」 煌「何?」 姫子「もし、よければ……なんだけど」モジモジ 淡「?」 姫子「明日、京太郎の事務所に連れって貰っても……よか?」ニコッ 三つ目の目的 それは清水谷竜華を、京太郎の傍から引き剥がすこと 896 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/28(火) 21 25 49.73 ID m7fgfVf2o [8/11] 【小ネタ】 侵略者 姫子!! ブゥゥゥン キキーッ バタンッ! ヒュンッ ドサッ 姫子「……!」サッ スチャッ 竜華「アンタが鶴田姫子やね?」 姫子「そういう貴方が清水谷竜華――」 クロ「おもちぃ」カサカサ 竜華「あ、紹介するで。これはうちの事務所で飼ってるクロって言うんやけどおもちが大好きで――」 クロ「おもちぃ!」カサカサ 姫子「!!」ザッ ボッギャアアアァァァン!! クロ「ぎゃいんっ!?」ズシャッ 竜華「く、クロ!?」 クロ「」ブクブクブク 竜華「な、何をするやァー!! 許さんで!!」グッ 姫子「……」サッ 京太郎「大丈夫ですか?」ナデナデ クロ「ウワヘヘ……」スリスリ つづかない 907 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/28(火) 21 51 39.48 ID m7fgfVf2o [10/11] ~~姫子 侵略編~~ 【アクセル1事務所前】 竜華「ふぅ……やっぱり大阪との往復は堪えるなぁ」テクテク それでも、頑張らなければいけない うちを信じてトップアイドルを目指している京太郎君 その想いを、その願いを叶える為に自分ができることをやる 竜華「ふふ、そしたらきっと……」 ~~~妄想~~~ 京太郎「竜華さん、いつも俺の為にありがとうございます」キリッ 竜華「えっ?」ドキッ 京太郎「やっぱり俺には竜華さんがいなきゃ……」ギュッ 竜華「ふぁっ……//」カァァッ 京太郎「……竜華、俺のモノになれ」チュッ 竜華「」ボムッ ~~現実~~ 竜華「なぁんちゃって!! なんちゃってー!! ありえへんてー!」キャッキャ そもそも、今うちのこと呼び捨てに……! あかん、そんなん気が早いってホンマ……// 竜華「んふ……んふんふんふ♪」ニマニマ 通行人「」ビクッ 竜華「よし、今日も頑張るで!!」メラメラ うちと京太郎君の夢を叶える為に! トントントンッ ガチャッ! 竜華「みんな、今日もやるでー!!」バァァン ワイワイ 久「いい子じゃない♪」 透華「この事務所に欲しいくらいですわねー」 姫子「えへへ、嬉しかです♪」 キャッキャッウフフフ! ワイワイ 竜華「……え?」 909 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/28(火) 22 09 19.95 ID m7fgfVf2o [11/11] 宥「それでねその時玄ちゃんが……」アハハ 姫子「えー!?」プークスクス 菫「それは驚きだな……」 玄「おねーちゃんの言うことは大げさなのです!」プンプン 宥「えー? そんなことないよぉ」 玄「いいや、あれはそんなことなかった筈だよ!」 宥「むぅ!」 姫子「あはは、どっちでも面白ければよか。ばってん、仲直りの明太子やね!」サッ 菫「ほぅ、これはいい色だ」マジマジ 姫子「自慢の逸品たい」ニッコリ 宥「わーい!」 玄「えへへ、姫子ちゃん大好き。ずっといてほしいな♪」 菫「ああ、気に入った」ニッコリ ワイワイ キャッキャ 竜華「……誰?」 京太郎「あ、竜華さん。こんにちは」ペコリ 竜華「京太郎君、あの子は?」 京太郎「ああ。煌さんと同じ新道寺の……」 竜華「新道寺……ああ、あの子や!」 思い出した 確か大将やった二年生、名前は確か…… 姫子「……あっ!」タタタッ 竜華「……」 姫子「鶴田姫子です」ニッコリ 竜華「清水谷竜華や」スッ ニギニギ 姫子「……」ニコニコ 竜華「……」 なんや、この子 なんだか凄く……やな感じがする 京太郎「もうみんなとは仲良くなりましたか?」 姫子「うん、みんな親切で嬉しかー」エヘヘ 京太郎「それはよかったです」ホッ 姫子「京太郎のお陰たい」ニッコリ 竜華「!?」 きょ、京太郎!? 呼び捨てしとる……!? 京太郎「いえ、姫子の力ですよ」 竜華「!?」 姫子「そげなこつある訳……//」カァァァ 914 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/29(水) 00 35 26.27 ID xXQGI72Oo [1/12] 京太郎「~~~」アハハ 姫子「~~~♪」ニコニコ どういうことや? 京太郎君とやけに親しく話しとるし…… 竜華「あ、あの京太郎く――」 美穂子「皆さんお茶が出来ましたよ」コトッ 竜華「あっ……」 姫子「ありがとうございますっ」 美穂子「ふふっ、いいのよ」ニッコリ 煌「姫子、お茶菓子もあるからね」スッ 菫「なんなら、肩でも揉んでやろう」フフフ 宥「胴上げ!」 玄「どさくさにまぎれておもちを揉むのです」ワキワキ ワイワイガヤガヤ 姫子「あ、あははっ」 久「全く、少し浮かれすぎよ」ハァ 姫子「申し訳なかです」シュン 久「あら、いいのよ。普段からこんな感じだから」クスクス 姫子「へぇ……」 ガヤガヤガヤ 竜華「……むぅ」 なんやのこれ? ……みんなして、少し騒ぎ過ぎとちゃう? 竜華「はいはい、みんな!」パンパン 一同「……?」 竜華「遊ぶのもええけど、今日からレッスン強化やったの忘れてへん?」 煌「はい。分かってますよ」ニッコリ 久「ちゃんと頑張りなさいよー」ツンツン 京太郎「あはは、頑張ります」 宥「お茶飲んだら始めようね」 玄「結構疲れてるし、いい休憩なのですー」ポワーッ ホノボノー ワイワイ キャッキャ 竜華「なっ!?」ムカッ 何言うてんの? 分かってるならなんで遊び惚けて……!! 竜華「せやったらちゃんとレッスンせんと!!」バンッ 一同「っ!」ビクッ シーン 一同「……」ジィーッ 919 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/29(水) 00 43 41.36 ID xXQGI72Oo [2/12] 竜華「あっ……」サァーッ あ、あかん ちょっと言いすぎてもうたかも…… 煌「……あちゃー」ポリポリ 久「あのね、清水谷さ――」 バッ 京太郎「あ、えと。その、竜華さん。実は……!」アセアセ 姫子「そ、そう! ちゃんとレッスンせんと!」アセアセ 竜華「え?」 菫「そう……だな」フゥ 宥「うん。始めようか」 玄「……」ムスッ 透華「……やれやれですわ」ボソッ 久「美穂子ごめんね。折角のお茶を」 美穂子「いえ、別にそれは……」 竜華「っ!」ズキンッ なんで……? なんでなん? うち、何か悪いこと言った? ちゃんとレッスンしようって、そう言っただけやのに…… 竜華「……(せや、うちは間違っとらん)」ググッ 京太郎「あ……えと」ソワソワ 姫子「あぅぅ……」 竜華「ほな、レッスン始めるで」 京太郎「あ、はい」 姫子「京太郎、大丈夫? 汗……」フキフキ 京太郎「もう大丈夫です。それよりも、早く始めましょう」 煌「……」 竜華「……」イライラ レッスン始めるっていうのに……まだおるつもりなん? 竜華「ちょっと、鶴田さんやった?」 姫子「あ、はい」 竜華「今からレッスン始めるし、少し外して貰えへん?」 姫子「えっ……あ、はい」シュン トテトテ 竜華「それじゃあ始めるで。そういえば石戸さんと明華さんは――」 菫「っ!! おい、ちょっと待ってくれないか……?」 竜華「……どうしたん?」 921 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/29(水) 00 52 37.44 ID xXQGI72Oo [3/12] 久「何、今の言い方? 少しトゲがあるんじゃない?」 竜華「え?」 そう言われて……振り返る そこには、いつもと同じ見覚えのある仲間が揃っとる ただ、いつもとひとつだけ違うのは…… 一同「……」ジッ みんなして、うちを攻めるような目で見とること 竜華「ど、どないしたん……?」ビクッ 宥「あ、あの……姫子ちゃんも一緒にい、いて欲しいなって」オドオド 玄「私も……それがいいと思う」 竜華「は? なんで?」 まるで意味が分からない だって部外者なんやし、ここにおる意味なんてあらへん それなのに…… 透華「それは、彼女が……」 姫子「だ、ダメ!! それは!」バッ 竜華「!?」 久「でも、悔しくないの? こんな……」 姫子「い、いいんです。私は、その……!」 京太郎「姫子……」 姫子「えへへ。またレッスンが終わったら会えばよかっ」クルッ 煌「でも……!」 京太郎「竜華さん……」チラッ 竜華「……」ギュッ 京太郎君まで、この子にいて欲しいの? なんで……? どうしてうちじゃダメなん……? 久「……清水谷さん」 竜華「……好きにすればええやん」ボソッ 姫子「え?」 竜華「ただし、邪魔やと思ったら追い出すで」ジロッ 姫子「は、はいっ! やった!」パァァァァ 宥「よかったね」 玄「大勝利なのです」ドヤァ ワイワイ キャッキャ 竜華「……ふんっ」プイッ 京太郎「竜華さん、ありがとうございます」ペコリ 竜華「別に、うちも大人気なかったし……」 京太郎「いえ、竜華さんは立派ですって」ニカッ 竜華「……」 925 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/29(水) 01 01 36.34 ID xXQGI72Oo [4/12] 京太郎「それじゃあ、今日も頑張りましょう」 竜華「うん」 姫子「京太郎、あいがとっ!」 京太郎「いやいや、俺は何もしてないですって」アハハ ワイノワイノ 竜華「うち、あの子は苦手や」ボソッ できることなら、もうここにいて欲しくない でも、そんなことを口に出せば……きっと嫌われる 竜華「(我慢や我慢。今日はレッスンなんやから)」グッ ただおるだけやったら問題ないやろうし、もし邪魔になれば追い出せばええ 竜華「ほな、レッスンルームに移動や」テクテク うちは京太郎君のプロいデューサー たったひとりのプロデューサーなんや! 竜華「(うちだけは京太郎君のことをちゃんと考えたる!)」グッ 姫子「追い出されないように、頑張らんと」ペチペチ 久「……果たして、追い出されるのは」チラッ 竜華「……やったる!」メラメラ 久「どっちなのかしら?」 透華「本当にもう……やれやれですわ」ハァァ 【レッスンルーム】 はやり「それでねー」 霞「あら、それは知りませんでした」 明華「今度試してみましょうか」クスクス ガチャッ 竜華「お、ここにおったん?」 ゾロゾロゾロ 霞「あら、早いわね」 竜華「? もう予定より20分も経っとるで?」 霞「は?」 明華「いえ、そういう意味では――」 姫子「あ、あー!! あー!!」バタバタ 竜華「!?」 姫子「早く練習! 練習始めんば!」 京太郎「姫子……」 竜華「……」イライラ やっぱり邪魔しとる けどまぁ、これくらいは我慢や、我慢 926 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/29(水) 01 11 47.29 ID xXQGI72Oo [5/12] 竜華「それじゃあ、今日のレッスンやけど」ペラペラ 霞「……ねぇ、もしかして話していないの?」コソコソ 京太郎「あ、えと」オロオロ 久「馬鹿ね。言ったらどうなるか分かるでしょ?」ヒソヒソ 菫「確実に荒れる」 明華「なるほど……」 はやり「確かに傷つくだろうねー」ヤレヤレ 霞「ふーん……哀れねぇ」クスッ 竜華「そこ! ちゃんと聞いといてや!」ビシッ 一同「……はーい」 竜華「そんでな、今日はあと少しで伸びきる歌唱力を上げようかと思うんやけど」ペラペラ 明華「えと、それはもう既に……」 姫子「あわわっ!」 明華「あっ、すみません」サッ 竜華「? 何か言うた?」 明華「……いえ」 竜華「しっかりしてや、歌の指導は明華さんに頼りきりなんやし」 透華「だからそれが問題だと……」ハァ 竜華「何?」 透華「いいえ、なんでもないですわ」ツイッ 竜華「……」ギリッ またや どうして今日はみんな、こうも反抗的なん? 竜華「……」ギロッ 姫子「?」 あの子や あの子が来てから何もかもがおかしくなっとる 竜華「……」イライラ 煌「あの、清水谷P」 竜華「何?」 煌「……まずは、京太郎君の現状をチェックしては?」 竜華「え?」 煌「あ、いえ! 京太郎君も普段から頑張ってますし、ここいらで少し実力テストを……」 竜華「そないなのいる? うちかて京太郎君の実力把握しとるつもりやけど」キョトン 煌「……」 久「……」ガックリ 透華「涙が出てきましたわ」ゴシゴシ 竜華「??」 花田さんまでおかしなこと言うとる 昨日まで、ずっとレッスン見てきたんやから、京太郎君の実力は理解しとるに決まっとるやん 930 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/29(水) 01 24 07.79 ID xXQGI72Oo [6/12] 嫌な感じ どうしてこんな…… 京太郎「……」 美穂子「あ、あの。ダメ元で一度見てみるというのは?」 宥「う、うん!」 玄「ちょっと見てみたいのです!」アセアセ なにこれ? これでやらんかったらうちが悪者や もう……今日は本当になんなん? 竜華「……分かった。じゃあ、やる」 久「え? いいの?」 竜華「……」コクッ 菫「やったな」ポン 京太郎「あ、はい」 霞「……」 竜華「そこまで言うからには、変わっとるのを期待してええの?」 京太郎「……はい」 竜華「じゃあ、見せて……」 京太郎「分かりました」スタスタ そう言って京太郎君が準備を始める みんなして一体何が言いたいのか分からんけど…… これでみんなが満足するなら―― 932 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/29(水) 01 26 32.69 ID xXQGI72Oo [7/12] 京太郎「お願いします」 宥「うんっ!」ニコッ 玄「お任せあれ!」ニッ パフパフ キセカエッ!! 京太郎「よしっ!」シャキィーン!! キラキラ 一同「はぁぁ~ん♪」ドキドキ 竜華「えっ」ドキッ 京太郎「歌います」サッ 明華「ミュージック、スタート♪」カチッ ~~♪ 京太郎「Gonna shake it up! You,keep your love!」 竜華「!?」 京太郎「Gonna shake it up! Just stay your pace~♪」 霞「アクションスタート!」カッ 京太郎「橘さん!? な、なぜ見てるんです!? ぐあぁっ!?」ズシャアッ 壁)M0) 京太郎「本当に!? 本当に裏切ったんですかぁっ!? うわぁっ!?」ゴロゴロ 竜華「」 菫「対局開始!!!」 京太郎「ツモ、8000オールです」パタパタパタ 久「あちゃー」カチャカチャ 透華「やりますわね」カチャカチャ 竜華「え? えっ?」 【測定結果】 <アイドルランク>(ファン人数) Cランクアイドル(100000~300000) <容姿> S(75) <雀力> C(45) <歌唱力> B(52) <演技力> B(55) <特技> タコス作り |. G | F | E | . D |. C | . B |. A | . S | SS |SSS―――┼―――――――――――――――――――――――――容姿 |lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll雀力 |lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll歌唱力|lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll演技力|lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll 竜華「なんやの……これ?」ブルブル 937 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/29(水) 01 40 06.11 ID xXQGI72Oo [9/12] 京太郎「……」ゼーゼー 竜華「……」プルプルプルプルッ 京太郎「あ、えと、これはですね! 竜華さん、実は――!」 . / . | ヽ .. / . / /| V . .′ / / | V | , ′| / | | | | | \ / \ | | | | | 八 |_ \{\ \ | | |.八 Λf笊心、 イ笊心rァ | ハ| |. \{\ . Vり V/タ j/ ヽ | | ハ , ,,. / | | r-イ | | \ マ ノ / | | | | >.. イ | | | | | |三三=千 /=| | | r| |三ニニ/ | /三| |=\ | /| | ムニニ| /ニ三| |ニニ 、|. / V /三三ニ|――- /=ニニ/ /ニ三三 / / /三三ニニ| /==ニ/ /三三/ |. / / /三三ニニ| /ニ三/ /=三/ / | 竜華「凄いやん京太郎君!」 京太郎「あ、ありがとうございます……」 竜華「男子三日会わずばなんとやらって奴やなぁ♪」ナデナデ 京太郎「はい。どんどん成長してますから」 姫子「……」クスッ 竜華「うんうん。この調子で今日も頑張らんと!」 京太郎「はいっ」 久「……気づかないものね」 透華「まぁ……レッスンは今までまる投げでしたし」 煌「でも、清水谷さんも頑張ってますから」 菫「それは分かるが、いかんせん周りが見えていない」 霞「灯台下暗し。先ばかり照らそうとして、足元が見えていないのよ」 竜華「ジャ●ーズ打倒も近くなってきたで!」 この時、うちはまだ知らんかった 久「まぁ、プロデューサーに向いてないのかもしれないわ」 美穂子「そんなことはないと思いますが」オロオロ 気が付けば、片足が底なし沼に沈み込み…… 透華「というより、あの子にプロデューサーの才能がありすぎですのよ」チラッ もはや、抜け出れんほどに…… 菫「まさに、京太郎君のプロデューサーになる為に産まれたような奴だ」フッ 姫子「えへへ、カッコよかったばい♪」ダキッ 京太郎「そ、そうですか?」デレッ 竜華「……」 追い詰められているのだということを 939 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/29(水) 01 48 34.27 ID xXQGI72Oo [10/12] 【次回予告】 竜華「なんで、なんでうちが……」ジワァッ その少女が到着する数時間前 姫子「へぇー、今日はレッスンの日?」ニコニコ その悪魔の策略は…… 姫子「じゃあ、少し早めに行ってもよか?」ニッコリ 京太郎「え?」 動き出していた 姫子「私もレッスン見てみたかったんよ」フフッ その毒はただ染み渡るだけではなく 姫子「京太郎君には、こういうのが合うと思うばい!」 周りを歪め 一同「へぇ……なるほど!」 姫子「えへへ、今だけプロデューサーやっても、よか?」 やがて、毒では無くなり 久「(この子、清水谷さんよりも京太郎君のことを!?)」ゾクッ 生きる上で必要なモノと、変わっていく―― 次回 【悪性変異】 社長「竜華ちゃん。……しばらく休みなさい」 竜華「えっ……おじ、さん?」 もはや、血縁すらも……例外ではない